【吹田市 膝の痛み】階段を降りるのが楽になった症例!!

2025年06月10日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、膝の痛みでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

 

「階段を降りるたびに痛くて怖かったのが、気づいたら楽に降りれるようになりました!」

吹田市から膝の痛みで来院された患者様からこのような感想を頂きました。あなたも、こんな膝の痛みに悩んでいませんか?

✔歩き始めに膝が痛い

✔階段の昇り降りがつらい

✔正座やしゃがむ動作ができない

✔長時間歩くと膝がズキズキする

✔病院で「年のせい」「軟骨がすり減っている」と言われた

「もう歳だから仕方ない」「手術しかないのか」と諦めかけているなら、この記事を読んでください。

今回ご紹介するのは、膝の痛みで悩んでいた患者さんが、改善した実際の症例です。

摂津市から来院された患者さんの膝の痛み

60代女性

趣味はウォーキング

膝の痛みが出始めて5年経過

主な症状

✔右膝の内側に慢性的な痛みがある

✔長時間歩いたり立ちっぱなしでいると、ズキズキと痛みが強くなる

✔階段の下りが特につらく、怖くて手すりを使わないと不安

✔膝全体が腫れているような感覚があり、曲げ伸ばしがしにくい

✔病院で「変形性膝関節症」と診断された

この患者さんは、整形外科でレントゲン検査を受け、「膝の軟骨がすり減っているのが原因」と説明されました。

処方されたのは、痛み止めの薬とヒアルロン酸の関節注射。最初のうちは多少ラクになるものの、数日後にはまた痛みがぶり返す…という状態を繰り返していました。

さらに、「このまま進行すれば手術になるかもしれない」と告げられ、精神的にも大きな不安を抱えていました。

日常生活では、買い物や家事の途中でも膝の痛みが気になり、外出するのも億劫になっていたとのことです。

「このままだと本当に歩けなくなってしまうのでは…」という強い不安から、インターネットで当院を見つけてご来院されました。

膝の痛みの原因とは?

患者さんから詳しくお話を伺い、実際に全身の姿勢や関節の動き、筋肉の緊張状態を検査した結果、痛みの根本原因は「膝だけ」ではなく、「身体全体のゆがみや連動の崩れ」にもあることが分かりました。

1. 骨盤の歪みと股関節の問題

検査では、右側の骨盤が下がって傾いており、骨盤全体が前傾している状態でした。

このゆがみによって、右足ばかりに荷重がかかるアンバランスな立ち方や歩き方がクセになっており、その結果、右膝への負担が常に大きくなっていたのです。

また、股関節の可動域も左右で差があり、下半身の連動性が崩れていることも確認されました。


2. 太ももやふくらはぎの筋肉の硬直

触診では、太ももの内側の筋肉(内側広筋)やふくらはぎの筋肉(腓腹筋)に強い緊張・硬直がみられました。

これらの筋肉が硬くなると、膝を動かすたびに関節を引っ張るような力が加わり、関節に余計なストレスがかかることになります。

特に、階段の昇り降りや長時間の歩行時に痛みが出るのは、この筋肉のアンバランスが大きく影響していたと考えられます。


3. 足首の動きの制限

さらに、足首の可動性(特に背屈:つま先を持ち上げる動き)が大きく制限されていました。

足首が硬いまま歩行を繰り返すと、本来は足首で吸収されるべき衝撃がすべて膝に伝わってしまい、慢性的な膝痛につながるのです。

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施術内容

1. 骨盤・股関節の調整

歪んだ骨盤の位置を調整し、左右の高さを揃える施術を行いました。

股関節の動きもチェックし、スムーズに可動できるように筋肉や関節包を調整。

結果として、右足への過剰な負担が軽減され、膝の負担も軽減されるようになりました。


2. 太もも・ふくらはぎの筋肉の調整

特に固くなっていた内側広筋に対しては、深部の筋膜リリースを実施。

腓腹筋やヒラメ筋といったふくらはぎの筋肉に対しても施術を行いました。

結果として、膝の可動域が広がり、階段を降りる動作がスムーズに。


3. 足首の柔軟性

足首周囲の関節可動域を改善するモビリゼーション(関節調整)を行いました。

加えて、足底筋やアキレス腱へのアプローチで筋膜の滑走性を高め、歩行動作が改善されました。

膝への衝撃吸収機能が回復し、歩行後の膝のズキズキ感が減少。

このように、単なる膝だけの対処ではなく、「膝に負担をかけていた全身のゆがみや癖」を整えていくことで、自然と痛みが軽減していきました。

施術後の変化

3回目の施術後

「膝が軽くなった気がする!」

「歩く時の違和感が減った」

1か月後

「長く歩いても前より痛みが出にくくなった」

「階段の降りる時の痛みが軽減した」

3か月後

痛み止めを飲む回数が減った

膝の腫れた感じがなくなった

ウォーキングを再開できるようになった!

患者さん自身も、「こんなに早く良くなるとは思わなかった!」とおっしゃっていました。

 

院長コメント

この方の膝の痛みは、ただ「軟骨がすり減っているから」という問題だけではありませんでした。実際にお身体を診させていただくと、骨盤の傾きや股関節の可動制限、太もも・ふくらはぎ・足首まで含めた全身のアンバランスが痛みの大きな原因となっていました。

こうした場合、膝だけをいくら治療しても、その場しのぎにしかならず、再び痛みが戻ってきてしまいます。膝の痛みは骨盤や姿勢、筋肉の連動を整えることも重要になってきます。

当院では、一人ひとりのお身体に合わせた施術で、**「今ある痛みの改善」と「これから痛みが出ない体づくり」**を同時に目指しています。

もし「注射を打ってもまた痛くなる」「年のせいだから仕方ない」と感じている方がいらっしゃいましたら、一度ご相談ください。あなたの身体に合った解決策が、きっと見つかるはずです。

膝の痛みを根本から改善するには?

膝の痛みを本当に改善するには、膝だけを見るのではなく、全身のバランスを整えることが大切です。

もしあなたが、

✔長年の膝の痛みに悩んでいる

✔病院で「年のせい」と言われ、どうしたらいいかわからない

✔手術は避けたい

という状態なら、一度当院の施術を受けてみませんか?

レントゲン分析を活用した施術で、膝の痛みにアプローチします。

あなたの膝の痛みが改善し、好きなことを思いっきり楽しめるように、全力でサポートします!

 

 

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参考文献
日本整形外科学会

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【茨木市】肩こりがひどい人必見!放置すると危険な理由!!

2025年06月9日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、肩こりでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

近年、肩こりに悩む人が急増しています。特にオフィスワーカーや主婦、学生まで、年代や性別を問わず「肩の張り」「重だるさ」「痛み」などを訴えるケースが目立つようになってきました。

その背景にあるのは、ライフスタイルの変化です。パソコンやスマートフォンの使用時間が長くなることで、首や肩に過剰な負担がかかる姿勢が日常的に続いています。

実際に、長時間のデスクワークやスマホの操作中には、無意識のうちに首を前に突き出した「ストレートネック」や猫背になり、肩こりを引き起こしやすい体勢になっています。

「肩こりがつらくて仕事に集中できない」

「夜になると肩が重くて眠れない」

といった声を患者さまから多くいただきます。一時的な疲れと思って放置してしまう方も多いのですが、慢性化すると頭痛・めまい・腕のしびれなどの不調につながるケースもあるため、注意が必要です。

また、肩こりは単なる筋肉の疲労だけでなく、骨格の歪みや自律神経の乱れ、精神的ストレスが原因となっているケースもあり、根本からの改善を目指すには、身体全体のバランスを見直すことが大事になってきます。

この記事では、そんな肩こりの本当の原因から、悪化するリスク、効果的な施術方法についてまで、詳しく解説していきます。

「マッサージをしてもすぐに戻ってしまう」

「薬や湿布では改善しない」

そんな悩みをお持ちの方にこそ読んでいただきたい内容ですので最後まで読んでいただけると幸いです。

 肩こりとは?|単なる「筋肉疲労」だけではない

肩まわりが重だるい、首筋が張って頭痛がする、肩甲骨のあたりが突っ張る……こうした不快感は、一時的なものではなく慢性的に続くケースも少なくありません。

「肩こり=筋肉疲労」と思われがちですが、実はそれだけが原因ではなく、さまざまな要因が複雑に関係していることが多いのです。ここでは、肩こりの本質的なメカニズムと、その背後に隠れた意外な原因について詳しく解説します。

肩こりのメカニズム|血行不良と筋肉の緊張が主な要因

肩こりの直接的な原因として最も多いのが、筋肉の緊張による血流の悪化です。長時間のデスクワークやスマホの操作など、同じ姿勢を取り続けることによって、首・肩・背中まわりの筋肉が硬くなります。

これにより、筋肉内の血管が圧迫され、酸素や栄養が届きにくくなります。その結果、筋肉の疲労物質が排出されず、肩の重だるさや痛みとして現れるのです。

自宅での悪い姿勢での作業や運動不足が原因で肩こりを訴える患者様が増えています。特に、ノートパソコンを長時間使用している人は、目線が下がり、首や肩に常に負担がかかりやすくなります。

姿勢の悪化と骨格のゆがみ|ストレートネックに注意

特に問題視されているのが、スマホやパソコンの使用により引き起こされる「ストレートネック」です。正常な首の骨は前方に緩やかなカーブを描いていますが、長時間下を向くことでこのカーブが失われ、まっすぐになってしまうのがストレートネックです。

ストレートネックになると、頭の重さ(約5~6kg)が首や肩にダイレクトにかかるため、筋肉の緊張が強まり、慢性的な肩こりが起こりやすくなります。

また、骨格の歪みが生じると、神経の圧迫や関節の可動域の低下を引き起こし、症状がさらに悪化します。

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自律神経の乱れが肩こりを悪化させる?

実は、肩こりと密接な関係にあるのが「自律神経」の働きです。自律神経とは、心臓の動きや呼吸、血圧、体温など、生命活動を無意識に調整する神経です。

ストレスや生活習慣の乱れにより自律神経が乱れると、血流が悪化したり、筋肉の緊張が取れにくくなったりします。

特に、緊張型の肩こりと呼ばれるタイプは、自律神経の交感神経が過剰に働くことで、首や肩周辺の筋肉が常に緊張状態になります。そのため、睡眠を取っても肩の疲れが取れず、慢性的な痛みに発展するケースもあります。

肩こりに悩む女性の多くが、「疲れが取れない」「肩がずっと張っている」と感じている背景には、この自律神経の乱れが潜んでいる可能性もあるのです。

ストレス・眼精疲労・運動不足も肩こりの一因に

肩こりの原因は「姿勢」や「血行不良」だけではありません。現代人はストレスを多く抱え、精神的な緊張が筋肉のこわばりを引き起こすこともあります。さらに、目の酷使による眼精疲労も肩こりを悪化させる要因です。

また、運動不足により筋肉の柔軟性や血流が低下することも、肩こりの慢性化につながります。

「運動する時間がない」「通勤時間が長い」などの理由で、身体を動かす習慣がない方が増えており、それが肩こりを引き起こす大きな要因となっています。

3. 放置すると危険な肩こりのサイン

「ただの肩こりだからそのうち治るだろう」と、つい軽く見てしまいがちですが、肩こりを放置することは非常に危険です。

なぜなら、肩こりは単なる筋肉疲労だけでなく、神経・血管・自律神経系に関係する深刻な症状の前兆である可能性があるからです。

ここでは、肩こりが発する「危険なサイン」について詳しく解説していきます。

■ 頭痛・めまい・吐き気などの自律神経症状

慢性的な肩こりを訴える方の中には、「頭痛が頻繁に起こる」「立ちくらみやめまいを感じる」「胃の調子が悪く、吐き気がする」といった症状を併発することがあります。これらの症状の多くは、自律神経の乱れによるものです。

肩や首の筋肉が慢性的に緊張すると、首の周囲を走る交感神経や副交感神経が圧迫されることがあります。これにより、自律神経機能が乱れ、頭痛やめまい、吐き気といった症状を引き起こします。

特に、「緊張型頭痛」や「後頭神経痛」は肩こりと関連が深く、肩や首の筋肉の緊張によって後頭部がズキズキ痛んだり、締めつけられるような不快感が生じます。これらの症状が長く続くと、睡眠障害や疲労感、集中力の低下などにもつながり、日常生活の質が大きく損なわれてしまいます。

■ 手のしびれ、握力低下などの神経圧迫症状

肩こりと同時に「手がしびれる」「物を落としやすい」「細かい作業がやりにくくなった」と感じたことはありませんか? こうした症状は、頚椎で神経が圧迫されているサインかもしれません。

首から肩、腕にかけては「腕神経叢」と呼ばれる重要な神経の束が通っています。肩こりによって周囲の筋肉が硬くなり、この神経の束が圧迫されると、しびれ・感覚異常・筋力低下などが起こるのです。

特に注意したいのが「胸郭出口症候群」や「頚椎症性神経根症」といった神経症状を伴う疾患です。これらは放置すると症状が進行し、最悪の場合は日常生活に大きな支障をきたすこともあるため、早期の対応が不可欠です。

■ 頚椎症・胸郭出口症候群など重大な疾患の前兆も

慢性的な肩こりの裏には、整形外科的な疾患が隠れていることもあります。

例えば、「頚椎症」は、加齢や姿勢不良によって首の椎間板や骨が変形し、神経を圧迫する疾患です。初期段階では肩こりや首の張りといった軽い症状から始まりますが、進行すると腕のしびれなどの症状を引き起こすこともあります。

また、「胸郭出口症候群」では、鎖骨と肋骨の間の神経や血管が圧迫されることで、肩から腕にかけてのしびれやだるさ、冷感などが現れます。いずれも肩こりの延長で発生する可能性がある疾患であり、軽視は禁物です。

■ 肩こりから「うつ症状」へと発展することも

意外に思われるかもしれませんが、慢性的な肩こりは、精神的にも影響を及ぼすことがあります

肩や首の緊張が長引くことで自律神経が乱れ、交感神経が優位な状態が続きます。これにより、イライラ・不安感・抑うつ気分などのメンタル不調が現れやすくなります。

さらに、筋肉の緊張によって血流やホルモンバランスも崩れ、睡眠の質の低下や倦怠感などが重なり、うつ症状に進行することもあるのです。

「気分が落ち込みやすい」「常に疲れている」「何もやる気が起きない」などの症状が肩こりと共に現れた場合は、注意が必要です。

■ 危険なサインを見逃さないことが大切

肩こりは決して「軽い不調」ではありません。むしろ、身体からの重要な警告サインであることを認識する必要があります。肩こりを放置することで、知らぬ間に全身に不調が広がり、回復までに時間がかかるケースも少なくありません。

「マッサージをしても改善しない」「痛みやしびれが悪化している」といった場合は、骨格の歪みや神経への影響を疑うべき段階です。

まとめ|茨木市で肩こりに悩む方へ

肩こりは単なる「疲れ」ではなく、姿勢や生活習慣、自律神経、骨格のゆがみなど、複数の要因が絡み合って起こる不調です。放置すればするほど悪化し、他の症状を引き起こすリスクも高まります。

肩こりを甘くみずに症状が悪化する前に改善していくことが大切です。

 

 

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日本整形外科学会

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【脊柱管狭窄症と姿勢の関係】悪い姿勢が症状を悪化させる理由とは?

2025年06月8日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、脊柱管狭窄症でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「立っていると足がしびれる…」

「前かがみで少し楽になるけど、歩くとツラい…」

それ、脊柱管狭窄症による症状かもしれません。脊柱管狭窄症は普段の姿勢によって症状の程度が大きく左右されるのをご存知でしょうか?

この記事では、脊柱管狭窄症と姿勢の関係性、そして悪化を防ぐために意識すべきポイントについて解説します。

■ 脊柱管狭窄症とは?

脊柱管狭窄症とは、背骨の中にある**神経の通り道(脊柱管)**が加齢や姿勢のゆがみによって狭くなり、神経が圧迫されることで痛みやしびれが出る疾患です。

特に多いのが腰の部分での発症で、「腰部脊柱管狭窄症」と呼ばれます。

【代表的な症状】

✔長時間立っていると、腰〜脚にかけて痛みやしびれが出る

✔歩くとツラいが、前かがみになると少し楽になる(間欠性跛行)

✔足の力が入りにくい

✔夜間にふくらはぎがつる・違和感がある

姿勢と脊柱管狭窄症の関係について

▼ 正しい背骨のカーブ

背骨は「頚椎」「胸椎」「腰椎」「仙骨」からなり、S字状の自然なカーブを描くことで、上半身の重みを効率よく分散しています。

✔頚椎の前弯

✔腰椎の前弯

✔胸椎の後弯

このバランスが崩れると、脊柱管内のスペースが狭くなりやすくなり、神経圧迫のリスクが高まるのです。

悪い姿勢が引き起こす「脊柱管の圧迫」

■ 猫背(円背)

・胸椎の後弯が過剰になると、腰椎が真っすぐに引っ張られる

・結果として腰椎の前弯が減少(=フラットバック)

・腰の神経通路が前後から潰され、脊柱管が押しつぶされる

※特に長時間座りっぱなしのデスクワークや高齢者に多いパターン。


■ 骨盤後傾(お尻が下がる・腰が丸まる)

・骨盤が後ろに倒れることで、連動して腰椎も後弯しやすくなる

・骨盤〜腰椎〜胸椎と、連鎖的にカーブが崩れ、

・結果として、背骨全体で脊柱管が狭まりやすい状態に

※長年の姿勢不良、筋力低下(特に腹筋・殿筋の弱化)で生じやすい。

■ ストレートネック(頚椎の前弯消失)

・首が前に出る姿勢になると、自然と背中が丸くなり、腰椎まで影響がでる

・頚椎のストレート化が、背骨全体のバランスを崩す要因

・腰のアライメントにも悪影響を及ぼし、腰椎の負担が増大 → 狭窄悪化

 

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反り腰タイプのリスクにも注目

「腰の反り=良い姿勢」と思われがちですが、過剰な反り(前弯過多)=反り腰は脊柱管狭窄症のリスク要因です。

◆ なぜ反り腰がいけないのか?

・腰椎が過剰に前方へ弯曲することで、後方の脊柱管が“圧迫される”

・神経根・馬尾神経の後ろ側からの圧迫が起きやすくなる

特に、立位でのしびれや足の重だるさを訴える人は、反り腰由来の狭窄が関与していることが多い

◆ 反り腰の特徴

・ヒールをよく履く/お腹が前に出ている

・腰に“詰まり感”がある

・立っていると腰がしんどいが、座るとラクになる

・お尻の筋肉や太もも裏(ハムストリング)が硬く、腰を引っ張っている

▽ 今すぐできるセルフチェック

✔自分の横姿をスマホで撮ってみる

✔腰が真っすぐ or 反りすぎていないか確認

✔お尻が下がっていないか(骨盤後傾)

✔あごが前に出ていないか(ストレートネック)

脊柱管狭窄症の根本原因の1つに**「姿勢バランスの崩れ」**があるのは間違いありません。

単なる筋肉の緊張や腰の使いすぎではなく、日々の姿勢習慣が神経圧迫のきっかけを作っているのです。

症状を根本から改善するためには、単に「痛みを取る施術」ではなく、骨盤・腰椎・背骨全体の姿勢を見直すアプローチが必要です。

■ 「姿勢を整えること」が根本改善につながる理由

脊柱管狭窄症において最も重要なのは、「症状の原因となっている神経圧迫をどう取り除くか」です。

そのカギとなるのが 姿勢の改善 です。

多くの患者さんが整形外科や整骨院で「電気治療」「温熱療法」「牽引」を受けても一時的にしか良くならないのは、根本原因である骨格や姿勢のゆがみが解消されていないからです。

● 姿勢が整うことで得られる3つの効果

神経の圧迫が軽減する→ 脊柱管のスペースが広がり、神経へのストレスが減少。

筋肉・関節の負担が分散される→ 無理な動きや負荷が減り、痛み・しびれが出にくくなる。

自然治癒力が働く→ 血流や神経の流れ・代謝が良くなる。

こうした効果により、「良くなってもすぐ戻る」を繰り返す状態から抜け出し、症状が出にくい体づくりへとつながっていきます。

■ 日常で気をつけたい「姿勢のポイント」

● 立ち姿勢のチェックポイント

骨盤を立てる意識を持つ→ 「恥骨とおへそを垂直に保つ」イメージ。反り腰や猫背を避け、体幹を安定させる。

膝を伸ばしきらず、やや緩める→ 膝を完全にロックすると腰椎に負担がかかりやすくなるため、軽く緩めることで姿勢が安定します。

お腹を軽く引き締め、胸を張りすぎない→ お腹に軽く力を入れることで体幹が使われ、腰椎の反りすぎを防げます。

重心がつま先寄りにならないように→ かかと〜足裏全体で体重を支えるよう意識すると、腰・膝への負担が減ります。

● 座り姿勢のチェックポイント

骨盤を立てて座る(坐骨で座る)→ 椅子に深く腰掛けるのではなく、骨盤を立てて“骨盤の下の坐骨”で座る感覚が理想。

背もたれを頼りすぎず、自然に背筋を伸ばす→ 背中が丸まると腰椎が後弯し、脊柱管が狭くなりやすくなります。5分おきに姿勢を意識し直すのも効果的。

足を組まない・両足を床にしっかりつける→ 足を組むと骨盤がねじれ、脊柱に歪みが生じやすくなります。座面が高すぎたり低すぎたりする椅子もNG。

■ 姿勢改善には「動き」と「習慣の見直し」が不可欠

静止している時だけでなく、「動作中の姿勢」も重要です。

✔歩くときの重心が左右にぶれていないか

✔立ち上がるときに腰から起きていないか

✔前屈みの動作で腰に負担をかけていないか

といった普段の動きを見直すことで、姿勢は大きく変わります。

■ まとめ:姿勢は「症状を変える」

脊柱管狭窄症は、単に神経の通り道が狭くなる疾患ではありません。

日々の姿勢・体の使い方のクセが積み重なって、神経を圧迫するような習慣になってしまっているのです。

脊柱管狭窄症は腰だけの問題だけではなく姿勢から改善していくことが大切になってきます。

 

 

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肩を動かすとゴリゴリと音がするのはなぜ?原因と対処法について

2025年06月7日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、肩の痛みでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「肩を回すとゴリゴリ音が鳴る…」

「動かすたびに肩が鳴って気になるけど、痛みはないから放置している」

そんな経験はありませんか?

肩を動かすときに鳴る“ゴリゴリ”“ポキポキ”といった音は、「関節雑音」と呼ばれます。痛みが伴わない場合は放置しがちですが、体からの“初期の異常サイン”であることも多く、原因によっては注意が必要です。

この記事では、肩関節からゴリゴリと音がする原因と、症状別の対処法について詳しく解説します。

肩のゴリゴリ音の原因|考えられる5つの要因

肩関節から鳴る「ゴリゴリ」「コリコリ」という音は、「関節雑音」と呼ばれます。単に音が鳴っているだけで済む場合もありますが、構造的な問題が潜んでいることもあります。

 

① 筋肉や腱のこすれ・引っかかり(摩擦音)

肩関節は非常に可動域が広く、筋肉や腱が複雑に交差しています。特に以下の筋肉が骨や他の軟部組織と擦れることで音が鳴ることがあります。

✔棘上筋

✔肩甲下筋

✔上腕二頭筋長頭腱

これらが

✔肩峰=肩の骨の出っ張り

✔烏口突起や関節包との摩擦

✔肩甲骨と上腕骨の間の空間の狭小化

これらとこすれることで、「ゴリッ」とした感覚が生じます。肩を上げたり回す動作で顕著に感じることが多いです。

 

② 関節の動きのズレ

正常な肩の動きには、肩甲骨と上腕骨の連動が必要です。

しかし以下のような姿勢や動作習慣があると、関節の滑らかな動きが失われて音が出やすくなります。

✔猫背や巻き肩で肩甲骨の動きが悪い

上腕骨頭(肩の骨の中心)が前方や上方にズレている

✔偏った筋肉の緊張により、関節軌道が乱れる

たとえば、長時間のスマホやPC操作で肩が前方に巻き込まれると、関節がスムーズに動かず「引っかかり」や「きしみ」を生みやすくなります。

 

③ 筋膜・腱・靱帯など軟部組織の癒着

過去の外傷、運動不足、同じ姿勢の継続などにより、筋膜や腱・靱帯が癒着すると、組織が滑らかに動かず、動作時に「ゴリゴリ」とした摩擦感が出ます。

✔筋膜の滑走性の低下

✔上腕二頭筋腱や棘下筋腱の滑走障害

✔肩甲骨と肋骨の間の筋・筋膜の癒着

特に肩甲骨が「ゴリゴリ」「バキバキ」と鳴る人は、肩甲骨周囲の筋膜の動きが悪くなっているサインかもしれません。

 

④ 関節唇や関節包の損傷(不安定性のサイン)

関節唇とは、肩関節の安定性を高める軟骨状の組織で、激しい運動や加齢により摩耗・断裂することがあります。

✔野球やテニスなどのスポーツをしている人

✔脱臼や肩の外傷歴がある人

✔加齢による退行変性

関節唇や関節包が損傷すると、関節内で「引っかかる」「外れる」ような音が鳴ったり、不安定感を伴う場合があります。放置すると腱板損傷や慢性炎症に発展することもあります。

 

⑤ 変形性肩関節症|骨の変形や軟骨の摩耗による摩擦音

中高年以降で多くみられる原因の一つが、肩関節の関節軟骨がすり減り、骨同士が直接こすれ合う状態です。

✔関節軟骨が摩耗→骨棘形成

✔肩の可動域が制限される

「ゴリゴリ」「ギシギシ」といった重い音

✔動作痛や夜間痛を伴うことも

変形性関節症の場合は痛みとともに進行するため、早期の治療が重要になります。

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放っておいても大丈夫?

以下のような状態であれば、必ずしもすぐに治療する必要はありません。

・音だけで痛みやしびれがない

・日常生活や運動に支障がない

・疲労時や冷えたときのみ音が出る

・ストレッチや入浴で改善する

これらは、一時的な筋肉の硬さや姿勢のクセが原因のことが多く、セルフケアや運動習慣の改善で解消することもあります。

 

【要注意!早めに受診すべきケース】

一方で、以下のような症状がある場合は、関節の構造的な問題や炎症が起きている可能性があり、早めの対応が必要です。

✔音と同時に痛みや不快感がある

 └ 腱板炎、インピンジメント症候群などの可能性

✔動かすとひっかかり感や引っかかる音がする

 └ 関節唇損傷や肩峰下滑液包炎が疑われます

✔夜間や就寝中も肩が重だるい・痛む

 └ 五十肩や腱板断裂の初期症状かもしれません

✔腕がスムーズに上がらない・しびれを感じる

 └ 頚椎の神経圧迫や胸郭出口症候群の可能性も

放置しないほうがいい理由

「痛みがないから」「そのうち良くなるだろう」と放っておくと、**関節の可動域制限が進み、慢性的な炎症に移行することがあります。**特に中高年以降では、腱や軟部組織の変性が進行しやすく、治療が長引くこともあります。

ゴリゴリ音への対処法

1. ストレッチと筋膜リリース

肩甲骨を大きく動かすストレッチ→ 肩周囲の筋肉の滑走性を改善し、引っかかりを減らす

2. 姿勢の見直し

猫背や巻き肩は、肩の関節をズラしやすい姿勢

デスクワーク中の姿勢改善(肩を開く・頭を前に出さない)を意識

3. 可動域の改善と安定性強化

肩関節の可動域を正常に保ちつつ、肩のインナーマッスルを鍛えて関節を安定させる

まとめ|「肩の音」は体からのサインかもしれません

肩のゴリゴリ音は、日常では見落とされがちな体の異常サインです。

✔筋肉や腱のこすれ

✔関節のズレ

✔姿勢の崩れ

など、原因はさまざまですが、正しいケアを行えば、改善するケースもあります。

音が出るということは、そこに“摩擦”や“負担”がかかっている証拠でもあります。 「まだ痛くないから」と放置せず、早めのケアも大事になってきます。

 

 

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通勤中に転んで膝を痛めた…それ、労災で整骨院通えます!

2025年06月6日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、仕事中の事故やケガでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「駅の階段で足を滑らせて膝を打った…」

「自転車で通勤中に転倒して膝をひねった」

そんなとき、「仕事前だから仕方ない」とあきらめていませんか?

実はそれ、労災(通勤災害)として補償を受けられる可能性があります。

この記事では、通勤中のケガで整骨院に通う際の労災適用の条件や手続き、注意点について詳しく解説します。

労災保険とは?|通勤中のケガも対象です

労災保険とは、仕事中や通勤中に発生したケガや病気に対して、治療費や休業中の収入補償、後遺障害に対する補償を行う制度です。会社が保険料を負担するため、労働者自身の金銭的な負担は一切ありません。

「通勤災害」とは? 仕事場に行く途中のケガも対象

労災保険の対象には、「業務災害(仕事中のケガや病気)」だけでなく、「通勤災害(通勤中のケガ)」も含まれます。これは、自宅から会社まで、あるいは会社から自宅までの間で起きた災害を指します。

 

具体的には、以下のようなケースが該当します:

✔通勤途中に自転車で転倒し、肩を負傷した

✔電車に乗り遅れそうになり駅の階段を駆け下りた際に足を捻った

✔職場の駐輪場で滑って転倒し、腰を打った

✔車通勤中に追突されて首を負傷(むち打ち)した

✔会社の構内に入った直後に転倒した

このように、通勤途中のケガは、業務とは直接関係がなくても労災の対象になります。

 

対象外になるケースもあるので注意が必要

一方で、次のような場合は通勤災害とみなされず、労災が適用されない可能性があります:

帰宅途中に買い物など私的な用事で大きく経路を外れた場合

一度帰宅した後、友人と出かけるために再度外出中に起きた事故

会社に関係のない目的地に向かっていた最中のケガ

「通勤」だと認められるには、“通勤経路”を外れていないことが条件となります。

 

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膝のケガも労災対象になる?

結論から言えば、通勤途中に発生した膝のケガは、通勤災害として労災保険の適用対象となります。

通勤災害とは、「自宅から会社までの通勤中に発生した、偶然かつ突発的な事故による負傷や疾病」のこと。たとえ業務中でなくても、“通勤”という行為の中で起きた事故であれば、補償対象となるのです。

実際に起きやすい通勤中の膝のケガとは?

以下のような事例は、労災として認められる可能性が高くなります:

✅雨で濡れた歩道で滑って転倒し、膝を強く打撲した

✅通勤中に自転車でバランスを崩して転倒、膝の靱帯を損傷した

✅駅の階段を急いで下りた際につまずき、膝蓋骨(膝のお皿)を強打した

✅バスの急ブレーキで転倒し、膝をひねって半月板を損傷した

このように、天候・道路状況・交通機関の影響などによって起こる膝の負傷は、通勤災害の典型的なパターンです。

 

労災と認められるためのポイント

膝のケガが労災と認定されるためには、次の条件を満たす必要があります:

・会社に向かう、または帰宅中の「合理的な経路」であること

・発生した時間や場所が明確であること

・事故との因果関係が明確に説明できること

・最初に「労災で受診したい」と申告していること

とくに注意したいのが、「最初に健康保険を使ってしまうと、あとから労災に切り替えるのが難しくなる」という点です。膝のケガが通勤中に起きたものなら、必ず最初に“労災”と申し出ることが大切です。

膝のケガも、通勤中であれば労災保険の補償対象になります。打撲・捻挫・靱帯損傷・半月板損傷など、症状の軽重を問わず申請は可能です。

整骨院でも労災対応できる?

はい、労災取扱いの整骨院であれば、自己負担0円で施術を受けることができます。

整骨院では、骨折のリハビリ・捻挫・打撲・挫傷などの外傷性の症状に対応しており、

電気療法

手技療法

アイシングや包帯処置などの施術が可能です。

通勤災害の申請方法(整骨院に通う場合)

1. 会社に「通勤中にケガをして整骨院に通いたい」と伝える

→ 通勤災害用の申請書を会社に準備してもらいます。

2. 労災対応している整骨院を探す

→ 柔道整復師が在籍し、労災対応の実績がある院を選ぶことが大切です。

3. 必要書類を整骨院へ提出し、施術スタート

→ 記入サポートは整骨院が行ってくれることも多く安心です。

よくある間違いに注意!

「とりあえず健康保険で治療を始めて、あとから労災に切り替えればいい」
これは原則NGです。

労災保険と健康保険は、法律上、同じケガに対して併用することが認められていません。
そのため、最初に「これは労災になる可能性がある」と判断した時点で、労災で受診する意思を明確にすることが非常に重要です。

整形外科や整骨院に行く際には、受付で**「通勤中にケガをしたので、労災で診てもらいたいです」と伝える**ようにしましょう。

また、「労災取り扱い実績がある整骨院」を選ぶことも非常に大切です。

まとめ|通勤中のケガを我慢せず、正しく補償を受けよう

通勤中のケガ――たとえば転倒による打撲や捻挫、階段でのつまずき、自転車での転倒事故なども、「通勤災害」として労災保険の補償対象です。

ところが、「仕事中じゃないから…」「たいしたことないから…」と自己判断で放置してしまう方も少なくありません。

しかし、その結果どうなるかというと、

✔痛みを我慢して仕事を続け、症状が慢性化・悪化する

✔健康保険を使ってしまい、後から労災に切り替えられず、自己負担が発生する

✔本来受け取れるはずだった休業補償や通院交通費の支給が受けられない

といったことにつながってしまうのです。

 

不安がある方へ|まずは整骨院に相談を

「このケガ、通勤中だったけど、労災になるのかな?」

「初診は健康保険で行ったけど、まだ間に合う?」

「申請の仕方がわからない…」

そんな方は、まず労災取り扱い実績がある整骨院にご相談ください。

 

 

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ランナー必見!股関節の痛みを引き起こす3つの良くない習慣と対策法

2025年06月6日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、股関節の痛みでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「走ると股関節がズキッと痛む…」

「なんとなく違和感があるけど、原因がわからない」

そんな悩みを抱えながら走っている人は意外と多く、そのまま走り続けることで悪化するケースも少なくありません。

この記事では、ランニングによって股関節に痛みが出やすくなる良くない習慣を3つ取り上げ、それぞれの原因と対策法を解説します。

良くない習慣①:ウォーミングアップをしていない

【なぜ良くない?】

ウォーミングアップをせずにランニングや運動を始めると、特に股関節まわりの筋肉や関節包の柔軟性が硬い状態で急激に動かされることになります。

この状態で動き出すと、以下のような問題が起こりやすくなります:

関節の可動域が狭くなる → 十分な可動性がないまま無理に動かすため、フォームが崩れやすく、代償動作が増える

筋肉・腱に不必要な張力がかかる → 大腿筋膜張筋や腸脛靭帯など、外側ラインに過剰なストレスが集中しやすい

特に腸脛靭帯炎や外側の股関節痛は、準備運動なしの急なスタートが原因となるケースが多く見られます。

【対策法】

股関節や骨盤周辺は、体幹と下半身の連動をつくる重要な部分です。走る前や激しい運動の前には、以下のようなストレッチを取り入れると効果的です。

もも上げ(ニーアップ)運動:股関節の屈曲筋群(腸腰筋など)を刺激し、脚の引き上げ動作をスムーズにする

股関節回し(外回し・内回し):関節包や関節周囲筋の動きを活性化し、可動域を広げる

ランジウォーク・足振り前後左右:下肢の連動性と可動域向上に効果的

さらに、お尻(中臀筋・大臀筋)や太ももの裏側(ハムストリングス)は、股関節の安定性に直結する筋群です。

これらの筋肉に軽い負荷をかけながら動きを入れることで、運動開始時の衝撃やストレスを大幅に減らすことができます。

良くない習慣②:体幹が弱く、フォームが崩れている

【なぜ良くない?】

走る・歩くという動作は、単純に足を動かしているように見えて、実は体幹(コア)によって全身のバランスが保たれています。体幹が不安定なまま走ると、地面に足をつくたびに上半身がブレ、その揺れを股関節が吸収しようとして負担が集中しやすくなるのです。

特に次のようなフォームの崩れがある人は要注意:

「ニーイン(膝が内側に入る動き)」
 → 太ももの外側や膝関節、股関節外側の筋膜が引っ張られる
 → 腸脛靭帯や大腿筋膜張筋に過剰なストレスがかかる

「骨盤スイング(左右に骨盤が揺れる動き)」
 → 支持足の股関節が内側に押し込まれ、前側や外側に負担がかかる
 → グラつきを補おうとする筋肉(中臀筋・大腿筋膜張筋など)が疲労・炎症が起きやすくなる

つまり、体幹が安定しない状態で走るということは、“地盤の緩い土地に家を建てるようなもの”です。いくら脚力があっても、上半身が不安定なら、股関節や膝への負担はかかりやすくなります。

【対策法】

1. 基礎体幹トレーニングを継続的に行う

プランク(前腕・横・足上げなどのバリエーション)
 → 腹横筋や多裂筋など、インナーマッスルの活性化

ヒップリフト(ブリッジ)
 → お尻(大臀筋)と体幹の連動を強化し、骨盤の安定性を高める

デッドバグ・バードドッグ
 → 手足を動かしながら、体幹の固定力を鍛えるエクササイズ

「週に2〜3回、10分だけ」でも十分に効果が出るため、習慣化することが大切です。

 

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良くない習慣③:柔軟性の低下を放置している

【なぜ良くない?】

股関節の柔軟性が落ちると、関節が“ロック”されたような状態になり、動かしたときにスムーズさがなくなってしまいます。結果として:

✔本来使うべき筋肉が使えず、代償動作(無理な使い方)に頼る

✔可動域が狭くなることで、着地や蹴り出しの衝撃が直接関節にかかる

✔関節まわりの筋肉や靭帯が常に引っ張られて炎症が起きやすくなる

このように、柔軟性がないまま走り続けることは、股関節をはじめ、膝・腰・足首にも負担がかかります。

【特に硬くなりやすい筋肉】

股関節周囲の筋肉が硬くなると、股関節に痛みが出やすくなります:

腸腰筋
 → 股関節の屈曲(足を持ち上げる動作)に関与。硬くなると骨盤が前傾し、腰痛や骨盤の不安定につながる。

中臀筋・小臀筋
 → 股関節の安定性に関与。硬くなると骨盤の左右バランスが崩れ、着地時の衝撃を吸収できなくなる。

大腿筋膜張筋
 → 太ももの外側で股関節の安定をサポート。硬くなると腸脛靭帯に過度な張力がかかり、ランニング中に股関節外側の痛みを引き起こす。

【対策法】

1. 運動後のストレッチを習慣にする

筋肉が温まっている運動後は、ストレッチに最も適したタイミングです。

反動をつけずに、**「20〜30秒かけてゆっくり伸ばす」**のが基本。

呼吸を止めず、痛気持ちいいところでキープするのがポイントです。

2. お風呂上がりの時間を活用

筋肉が温まって血流が良くなっているお風呂上がりは、柔軟性向上に最適なタイミング。

テレビを見ながら・寝る前の数分間など、「日常の中のスキマ時間」でOK

3. ストレッチの部位別ポイント

腸腰筋ストレッチ(ランジストレッチ)
 → 片膝立ちで後ろ足の股関節前側をじっくり伸ばす

中臀筋ストレッチ(寝ながら外側ひねり)
 → 仰向けで片足を反対側に倒し、お尻の外側を伸ばす

大腿筋膜張筋ストレッチ(立位交差ストレッチ)
 → 足を交差させて上体を横に倒し、太ももの外側〜骨盤を伸ばす

ハムストリングス・ふくらはぎも併せてストレッチすると、股関節〜足首の連動性が高まり、ケガ予防効果が大きくなります。

股関節痛を甘く見てはいけない

股関節は、歩く・走る・しゃがむといった動作の中心です。 痛みがあるまま無理して走り続けると、

・関節唇の損傷

・腸腰筋炎症

・変形性股関節症

への進行といった、より深刻な症状に繋がるおそれもありますので早目のケアが重要になってきます。

まとめ|フォーム・柔軟性・体幹のバランスがカギ

股関節の痛みは、単なる「走りすぎ」ではなく、

・準備不足(ストレッチ・ウォームアップ)

・筋力のアンバランス(体幹・お尻)

・柔軟性の低下

といった、日常の「小さな習慣の積み重ね」が原因になっていることが多いです。

これからもランニングを続けていくためにも、 ご自身の身体のケアと予防にしっかり取り組んでいきましょう。

 

 

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反り腰の人はふくらはぎが固くなりやすい?その理由について解説

2025年06月5日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、反り腰でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「ふくらはぎがいつも張っている…」

「ストレッチしてもなかなか柔らかくならない」

そんな悩みを抱えている方は、もしかすると反り腰が原因かもしれません。

この記事では、反り腰の姿勢がふくらはぎの筋肉にどのような影響を与えているのかを解説していきます。

反り腰とは?

反り腰とは?



反り腰とは、骨盤が前方に傾く「前傾姿勢」になり、それに伴って腰椎(腰の骨)の前弯カーブが過剰になった状態を指します。医学的には「腰椎過前弯」とも呼ばれ、姿勢の乱れの一種です。

主な特徴と見た目の変化:

お腹が前に突き出て見える

骨盤が前に傾くと、自然とお腹が前に押し出され、下腹部がぽっこり出ているように見えます。

 

お尻が後ろに突き出て見える

骨盤の傾きによって、お尻の位置も後方へ出ているように見える、いわゆる「出尻」状態になります。

 

腰に常に反る力がかかるため、腰痛が起きやすい

立っているだけ、座っているだけでも腰の筋肉に過度な緊張が続くため、慢性的な腰痛を引き起こしやすくなります。

 

原因として多いもの:

長時間のデスクワークや立ちっぱなしによる筋バランスの崩れ

腹筋やお尻の筋肉の弱化と、腰周りや太もも前側の筋肉の過緊張

妊娠やヒールの常用などによる重心の変化

 

放っておくとどうなる?

反り腰を放置すると、腰痛だけでなく以下のような不調にもつながる可能性があります:

✔坐骨神経痛の悪化(神経の圧迫)

✔膝や股関節への負担増加

✔姿勢の悪化に伴う肩こり・頭痛・疲労感

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骨盤が前傾すると、なぜふくらはぎが固くなるのか?

● 骨盤前傾により重心が前方へ移動

反り腰になると、骨盤が前に傾斜(前傾)し、それに伴って上半身の重心も前方に移動します。

人間の身体は重心を中心にバランスを保っているため、この前方へのズレを無意識に補正しようとします。その際、主に後方の筋肉群に過剰な張力がかかります。

中でも特に影響を受けるのがふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)で、全身のバランスを保つために常時収縮状態に近くなります。

このように、姿勢の崩れは全身の筋肉の使い方に影響を与えるため、ふくらはぎの緊張は反り腰から起こるケースがあります。

 

● 下腿三頭筋が常に緊張状態に

重心が前に偏ることで、立っているだけでふくらはぎの筋肉が「前へ倒れないように踏ん張る」役割を担わされます。以下のような状態が継続することで、ふくらはぎの過緊張が起こります。

✔立位姿勢:つま先側に重心がかかり、腓腹筋・ヒラメ筋が常に軽く収縮し続ける

✔歩行時:地面を蹴る際の足関節底屈の力が強くなり、筋肉の負荷が増す

✔**静止時(立ち止まっている時)**でも筋肉が休まらず、軽い持続的収縮を繰り返す

このような状態が日常的に続けば、筋疲労 → 筋緊張 → 血流低下 → 疼痛・こわばりという悪循環に陥り、マッサージやストレッチだけでは改善しにくくなります。

 

● 足関節の可動制限が起こる

ふくらはぎの筋肉が硬くなることで、特に影響を受けるのが足関節の背屈可動域です。背屈とは、足首を反らせてつま先を上に向ける動作ですが、下腿三頭筋が硬いとこの動きが制限されます。

この可動域制限によって、

✔つま先が上がらず、つまずきやすくなる

✔歩幅が小さくなり、膝や股関節に代償動作が起こる

✔足底が不安定になり、さらに姿勢を崩す要因になる

といった影響が出てきます。そして最も重要なのは、この制限によって「さらに反り腰を助長するような歩行パターン」になるということ。つまり、足首の硬さが反り腰を固定化・慢性化させてしまうという悪循環が生まれるのです。

反り腰とふくらはぎの固さの関係をまとめると:

1. 反り腰になる

まず、反り腰とは、骨盤が過度に前に傾き、腰椎(腰の骨)のカーブが強くなってしまっている姿勢です。お腹が前に突き出て、お尻が後ろに反って見えるのが特徴です。

2. 骨盤が前に傾く

この反り腰姿勢により、骨盤は**前方に傾斜(前傾)**します。骨盤は上半身の土台のようなもので、ここが傾くと、全体の姿勢バランスが崩れてしまいます。

3. 重心が前に移動する

骨盤が前に倒れると、体の重心がつま先側に移動します。この状態では、自然と「前に倒れそうになる」感覚を身体が察知し、それを防ぐために、筋肉が無意識に緊張します。

4. ふくらはぎでバランスを取ろうとする

このときに働くのが**ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)**です。つま先側に傾いた重心を支えるため、ふくらはぎの筋肉が常に緊張し、体を後ろに引き戻そうとします。

5. 筋肉が常に使われ、張って固くなる

その結果、ふくらはぎは常に緊張状態になります。これが「張る・固くなる・だるくなる・むくむ」といった不調の原因になります。

まとめ|ふくらはぎが固いのは「反り腰」のせいかもしれません

いつもふくらはぎがパンパンに張っている。 ストレッチしてもなかなかほぐれない。

そんなときは、腰や骨盤の姿勢=反り腰の可能性もあります。

身体はすべてつながっています。 ふくらはぎだけを緩めても、根本原因である姿勢がそのままでは、すぐに元通りになってしまいます。

だからこそ、

✔骨盤の角度を整える

✔正しい重心で立つ

✔ふくらはぎに負担のかからない姿勢を身につける

これらを意識することで、ふくらはぎの緊張も自然と軽減されていきます。

あなたの“ふくらはぎの硬さ”、実は腰と骨盤が原因かもしれません。

もしかして自分は反り腰かも?気になる方は、一度ご相談ください。

 

 

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【茨木市 首の痛み】ギックリ首で動かなくなった首が良くなった例

2025年06月3日

【茨木市で首の痛みでお悩みの方へ】

今回は、【茨木市にお住まいの30代の男性】が首の痛みの症状でお困りになり、当院の施術を受けて症状が良くなった実際の症例をご紹介します。

同じような症状で悩んでいる方は、ぜひご参考になさってください。

【主訴】

普段から首や肩のだるさがあったが、突然の激痛により首がほとんど動かせなくなり、2週間以上続いている

【初回来院時】

患者様は以前から、首から肩にかけてのコリやだるさを日常的に感じていたものの、シップを貼ったり姿勢を変えることでなんとかやり過ごしてきたとのことでした。

しかし、ある日突然、首に激痛が走り、ほとんど動かせない状態に。仰向けに寝ることも辛く、車の運転も困難な状態になり来院

【検査結果】

・ストレートネック

・C5ロック

・CR-L5°

・PI-L

・L-PI+

レントゲン検査では、頚椎の前弯カーブが失われ、ストレートネックに近い状態となっていました。それだけでなく、頚椎の回旋変位が見られ、首の動きを大きく制限していることが明らかになりました。

姿勢分析では、頭部の前方突出、軽度の猫背、肩の巻き込み(巻き肩)が確認され、長時間のデスクワークや不良姿勢の影響が積み重なったことが背景にあると推測されました。

また、可動域検査では、首の前後左右すべての動きが著しく制限され、特に右回旋と後屈(上を向く動き)で強い痛みを訴えました。神経学的にはしびれはみられなかったものの、筋肉の過緊張と関節のロックが見られました。

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【施術内容】

初回施術では、炎症が強い可能性も考慮しながら慎重に矯正を行いました。無理に力を加えず、痛みのない範囲で行いました。

施術直後は大きな変化はなかったですが、翌朝には少し首が動く状態になり生活できるレベルまで回復。首を支える筋肉(特に後頭下筋群と肩甲挙筋)への筋膜リリースも併用し、血流と柔軟性を高め、さらなる回復を促しました。

その後、再発防止と根本改善のために、姿勢矯正(胸椎・骨盤調整)も併せて実施。首だけでなく体全体のバランスを整え、首に負担がかかりにくい状態へと導く施術を継続しています。

【患者さんのコメント】

普段から首や肩にだるさは感じていましたが、あの日突然、首に激痛が走り、全く動かせなくなりました。仰向けにも寝られず、車の運転もできず、本当にどうしたらいいか分からない状態でした。

母がこちらで矯正を受けていたので紹介してもらい、翌日レントゲンを撮ってもらったら、首の骨がかなり歪んでいることが分かりました。すぐに施術をしてもらい徐々に首が動くようになってきました。

しかも、翌日には少し首が動くようになりビックリしました。これからも、首の歪みをしっかり治していきたいと思います。今後もどうぞよろしくお願いします!

※お客様個人の感想であり、効果には個人差があります。

【院長コメント】

今回のケースは、長年にわたる首・肩の負担が限界に達し、急性症状として現れた典型的なケースでした。慢性的な痛みは、シップやストレッチで何とかごまかしてしまいがちですが、疲労が蓄積すると、ある日突然動かせない、いわゆるギックリ首になることがあります

今回の施術では、動きの悪くなっていた関節を矯正し、ストレートネック状態から首の弯曲を戻していき、さらに神経と血流の流れを良くしていきました。

結果、数回の施術で改善が見られましたが、今後も再発を防ぐためには、首だけでなく背骨全体のバランスを整えることが重要です。

長年続く首の痛みも、正しくアプローチをすれば改善は十分可能です。

慢性的な首のコリやギックリ首でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください!

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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ストレートネックが薄毛を招く!?首と薄毛の関係について!!

2025年06月2日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、ストレートネックと薄毛でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「最近、髪のボリュームが減ってきた…」

「抜け毛が増えた気がする…」

そんなあなた、もしかするとストレートネックが関係しているかもしれません。

薄毛とストレートネック。一見関係なさそうに思えるこの二つですが、実は深い関係があるのです。

本記事では、ストレートネックと薄毛の関係について詳しく解説します。

ストレートネックとは?

ストレートネックとは、本来緩やかなカーブを描いている首(頚椎)が、まっすぐになってしまった状態を指します。

原因としては、

✔長時間のスマホやパソコン使用

✔猫背などの不良姿勢

✔高すぎる枕や寝具の不適合

などが挙げられます。

この状態が続くと、首の筋肉が常に緊張し、血行不良や神経の圧迫が起こります。

薄毛とストレートネックの「3つの関係」

① 首の血流が悪くなると、頭皮への栄養供給が減る

本来、頚椎はゆるやかな前弯カーブを描いており、この自然なカーブがあることで血液が頭に流れるようになっています。

しかしストレートネックになると、そのカーブが失われ、首の筋肉が過剰に緊張し、頚動脈・椎骨動脈といった重要な血管が圧迫されやすくなります。

これにより、脳や頭皮への血流が慢性的に不足し、以下のような影響が出てきます:

・髪の毛の栄養源であるアミノ酸・ビタミン・酸素が届きにくくなる

・髪の成長を司る毛母細胞の働きが鈍る

・成長しきらず抜けてしまう**細く弱い毛(軟毛化)**が増える

つまり、首周辺の筋肉のこりや姿勢の乱れが、髪の成長環境そのものを悪化させているということなのです。

② 自律神経が乱れ、ホルモンバランスにも悪影響

頚椎には、自律神経の調整に深く関わる**交感神経節**が集中しています。

ストレートネックによって神経の圧迫や牽引が生じると、次のような自律神経の乱れが起こります:

・常に**交感神経(興奮・緊張モード)**が優位になる

・リラックスや回復を司る副交感神経の働きが抑えられる

・夜間の睡眠が浅くなり、成長ホルモンの分泌が減少する

この「ホルモンの乱れ」こそが、薄毛の大きな引き金となります。成長ホルモンは髪の再生・育毛にも関わっており、質の良い睡眠をとると髪も育ちやすくなります。

また交感神経が優位になると、頭皮の皮脂腺の活動が活発になりすぎてしまい、毛穴詰まりや頭皮トラブルの原因にもなります。

③ 首・肩のコリがリンパの流れを悪化させる

ストレートネックになると、肩こり・首こりが慢性化しやすくなります。これは単なる“筋肉のこり”にとどまらず、リンパや静脈の流れを滞らせる原因にもなります。

特に問題となるのが「側頭部リンパ」や「耳下腺リンパ」「頚部リンパ節」の流れ。

リンパの流れが悪くなることで、以下のような頭皮環境の悪化が生じます:

・老廃物の排出が不十分になり、頭皮のむくみ・皮脂づまりが起こる

・頭皮の毛細血管が圧迫されて酸素不足に

・頭皮温度が下がり、毛母細胞の代謝力が低下

この状態が続くと、頭皮が「冷えて硬くなる」ため、髪を育てるには良くない環境となります。

また、慢性的なリンパの滞りは免疫力の低下にもつながり、頭皮に炎症やかゆみなどのトラブルを引き起こしやすくなります。

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こんな症状があれば要注意!チェックリスト

✔最近、抜け毛が増えてきた

✔髪の毛が細くなった・ハリがない

✔ふとしたときに首や肩が重だるい

✔スマホをよく見る・うつむく時間が長い

✔猫背や巻き肩が気になる

3つ以上当てはまる方は、ストレートネック由来の薄毛の可能性も?

どうすればいい?対策とアプローチ

① 首の血流を良くする

薄毛の根本原因が首の血流障害自律神経の乱れである場合、市販の育毛剤や頭皮マッサージだけでは根本的な解決にはなりません。

そこで重要になるのが、首の血流をよくすることです。ストレートネックの場合、首の血流が悪くなり、頭に血液が流れにくくなるのでストレートネックの改善も重要になってきます。

首の構造的な問題を整えることで、脳や頭皮への血流が改善し、自律神経の働きも安定化。これは、薄毛の進行を防ぐだけでなく、健康な髪が育つ土台を整える第一歩になります。

② 頭皮環境を整えて、髪が育つ環境を作る

首の血流が良くなることで、頭皮への以下のメリットが生まれます:

・毛細血管からの酸素・栄養供給が活発になる

・老廃物がスムーズに排出され、毛穴詰まりが減る

・頭皮温度が安定し、代謝が活性化する

また、当院では必要に応じて、育毛鍼(頭皮への鍼刺激)を組み合わせ、局所の血流促進や毛根の活性化をサポートしています。

これにより、頭皮が柔らかく、適切な温度・水分バランスを保てるようになり、髪が育ちやすい環境が作られます。

③ 姿勢と生活習慣を見直して、日常から予防を

ストレートネックは日常の何気ないクセや習慣によって進行するため、施術と並行して以下のようなセルフケア・生活改善が非常に重要です。

📌 枕の高さと素材を見直す
→ 高すぎる枕は首のカーブを失わせる原因に。首の後ろに隙間ができない高さが理想です。

📌 デスクワーク中の姿勢に注意
→ モニターの高さを目線に合わせ、猫背にならないよう背筋を伸ばす意識を。

📌 首・肩まわりのストレッチを習慣に
→ 1日数回でも、首を軽く回す・肩を回す・肩甲骨を動かす習慣が大切です。

📌 入浴や深呼吸で自律神経のバランスを整える
→ 38〜40℃の湯船にゆっくり浸かることで、副交感神経が優位になり、全身の血流・ホルモン分泌が整います。

これらの生活習慣を意識することで、再びストレートネックに戻らないカラダづくりができ、薄毛の予防にもつながります。

まとめ|ストレートネックと薄毛の関係について

ストレートネックは首のカーブが失われた状態で、血流や神経の働きに悪影響を与えます。この状態が続くと、首から頭部への血流が滞り、頭皮への栄養や酸素の供給が不足し、髪の成長が妨げられます。

また、自律神経のバランスが乱れることでホルモン分泌にも影響し、薄毛のリスクが高まります。

さらに、首・肩の筋緊張によりリンパの流れが悪化し、頭皮の老廃物排出が滞ることも一因です。薄毛対策には頭皮だけでなく首の血流をよくすることも大切です。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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重いものを持って肩がズキッ!これって労災?整骨院での対応法

2025年06月1日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、仕事中の事故やケガでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「職場で荷物を持ち上げた瞬間に肩に鋭い痛みが走った…」

「違和感が続いているけど、病院に行く時間もなくてそのままにしている」

そんなあなた、その痛み、“労災”の対象かもしれません。

この記事では、仕事中の肩のケガが労災に該当するかどうかの判断基準と、整骨院での具体的な対応方法について解説します。

肩のケガも労災になります

労災とは、業務中や通勤途中に起きたケガや病気に対して、治療費や休業補償などを国がサポートする制度です。

たとえば…

「重い荷物を持ち上げた瞬間に肩をひねった」

「作業中の無理な姿勢で肩の筋を違えてしまった」

といった一見よくあるケガでも、そのケガが“仕事中に発生したこと”、そして**“業務の内容とケガに因果関係があること”**が証明できれば、労災保険の対象として認定される可能性があります

つまり、大きな事故や骨折でなくても、作業中の負傷であれば労災になることがあるということです。

まずは「これって労災になるのかな…?」と感じたら、専門知識のある整骨院や医療機関に相談することが大切です。

労災が認められるケース(肩のケガ)

✔倉庫内での重量物運搬中に肩を痛めた

 → 重たい荷物を何度も持ち上げたり運んだりする作業は、肩の関節や筋肉に大きな負担をかけます。特に、持ち上げた瞬間に「ピキッ」とした痛みが走ったようなケースは、明確な外傷の発生時点として判断されやすくなります。

 

✔店舗で高い棚から商品を下ろしたときに肩をひねった

 → 高所作業はバランスを崩しやすく、無理な腕の動きが肩の靭帯や腱に強いストレスを与える場合があります。突発的な動きによる負傷は、業務中の偶発的な事故として評価されやすいです。

 

✔引越し作業中に過負荷がかかって肩を挫傷した

 → 大型家具や家電の持ち運びは、見た目以上に身体に負荷がかかる業務です。継続的な重労働の中で、肩関節や筋肉が限界を超えて損傷を起こした場合も、労災の対象となります。

 

✔一度に多くの荷物を抱え、肩の腱を損傷した

 → 効率を求めて一度に多くの荷物を持つ行為は、業務効率上避けがたい場面もあり、その中で起こるオーバーロード(過負荷)による損傷は、労働災害と判断されやすいです。

整骨院でも労災で治療を受けられる?

答え:受けられます。

整骨院では、柔道整復師が行う手技療法によって、

✔肩関節周囲の炎症抑制

✔筋肉・靭帯の回復促進

✔関節可動域の改善

など、ケガの早期回復と再発防止を目的とした施術を行います。もちろん、労災申請が受理されていれば施術費は「自己負担0円」になります。

 

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労災申請の流れ(肩を痛めた場合)

1. 会社に報告

→ ケガをした日時・作業内容・発生状況を具体的に伝える。

2. 書類の準備

→ 会社から書類を発行してもらう。

3. 労災対応の整骨院を受診

→ 書類を持参。院でサポートしながら申請書記入&提出も可能。

よくある注意点

「とりあえず健康保険で…」→ これはNGです。

労災保険と健康保険は併用できない制度のため、最初の受診時点で「これは労災です」と申告することが絶対条件です。

仮に健康保険での通院を始めてしまうと、あとから労災に切り替えようとしても認められないケースが非常に多くなります。

そのため、少しでも「仕事中のケガかもしれない」と思ったら、最初から労災適用を前提に整骨院へ相談することが重要です。

また、手続きの段階でのミスや不備を防ぐためにも、労災取扱い実績が豊富な整骨院を選ぶことで、スムーズな申請と正確な対応が期待できます。

実際の現場ではこうして対応しています

整骨院での対応例:

✔急性期はアイシング+安静処置+テーピング

✔可動域評価を行いながら、肩甲骨・頚椎まで調整

✔職場での動作指導や、再発予防のアドバイスも実施

初期処置の遅れがその後の慢性化を招くケースも多いため、痛めた当日・翌日には必ずご相談ください。

仕事中に起きた肩のケガ、それは労災かもしれません。

✔重い荷物を持ち上げた瞬間、肩に走った鋭い痛み

✔腕を動かすたびにズキッと響く違和感

✔「そのうち良くなる」と我慢して仕事を続けている

そんな状態が続いているなら、それは労災に該当する可能性があります

肩のケガは、重いものの持ち上げや繰り返しの作業で発生しやすく、放置することで慢性化・悪化するリスクが高い部位です。

まずは、労災対応の整骨院に相談を。「これは労災かも?」と感じたら、お気軽にご相談ください。

 

 

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参考文献
日本整形外科学会

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