肩が痛くて挙がらないのは肩関節周囲炎?期間はどのくらいで治る?痛くても動かした方がいい!?

2024年03月30日

まつお鍼灸整骨院では、五十肩でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の治療経験に基づいて、記事にまとめています。

 

肩関節周囲炎は、肩関節周辺の組織が炎症を起こす疾患であり、肩の痛みや可動域制限、肩のこわばりなどの症状が現れます。

肩関節周囲炎は、肩を支える筋肉、腱、靭帯、軟骨、滑液包など、肩周囲のさまざまな組織に起こることがあります。  

どんな人が五十肩になる?

五十肩は、50歳以上の人に多く見られる肩の病気で、女性に発症しやすいと言われています。以下は、五十肩になりやすい人の特徴です。

①加齢

五十肩は、加齢に伴い起こることが多く、50歳以上の人に多く見られます。年齢を重ねることで、肩周囲の組織が劣化して柔軟性が低下するため、炎症が起こりやすくなります。

②女性

女性に五十肩が多く見られる理由は、女性ホルモンの影響が考えられます。女性ホルモンは、関節の軟骨や靭帯を保護する働きがありますが、更年期になると女性ホルモンの分泌が減少するため、五十肩にかかりやすくなると考えられています。

③糖尿病

糖尿病を患っている人は、五十肩にかかるリスクが高くなるとされています。糖尿病によって、血糖値が高くなり、糖化が進行することで、組織の硬化が促進されるためです。

④長期間の無理な姿勢や運動

長期間同じ姿勢を取る、または過剰な運動を行うことで、肩の筋肉や腱に過度の負荷がかかり、五十肩にかかりやすくなります。

⑤肩のケガ

肩を怪我したことがある人は、再度の肩のケガや五十肩にかかるリスクが高くなるとされています。

ただし、五十肩は以上のような人に限らず、誰にでも発症する可能性があるので、定期的な運動やストレッチ、姿勢の改善など、予防に努めることが重要です。

肩関節周囲炎の整形外科での施術方法は?

一般的には整形外科では、湿布や痛み止めの薬を処方され、肩関節にステロイドの注射をすることがありますが、主に対症療法になることが多いです。

 

肩が痛ければ肩関節周囲炎?

肩が痛くなったらすべてが肩関節周囲炎というわけではありません。 他にも腱板損傷、石灰沈着性腱炎などがあり肩関節周囲炎とは異なることもありますので注意が必要です。

痛い肩側の手が身体の後ろに回らない、頭を洗う動作が困難などの症状がある場合は肩関節周囲炎の可能性があると考えられます。

 

どんな症状がでると肩関節周囲炎なの?

肩関節周囲炎は次の3つの症状がでてくることが多いです。

①肩の痛み

肩関節周囲炎の主な症状は肩の痛みです。炎症が起こることで、肩の周りの組織が腫れて圧迫されるため、痛みが生じます。痛みの程度は様々で、軽度から激しいものまであります。

 

②肩の可動域制限

肩の可動域が制限されることがあります。これは、炎症が周囲の組織を圧迫しているためです。肩を動かすと痛みが生じるため、肩を動かすことを避ける傾向があるため、可動域が制限されることがあります。

 

③肩のこわばり

肩関節周囲炎では、肩の周囲の筋肉や腱が硬くなることがあります。このため、肩がこわばるようになります。肩を動かすことができなくなることもあります。

これらの症状があてはまる場合は肩関節周囲炎の可能性が高くなります。

 

痛みが続いてもそのまま放っておいて大丈夫?

肩関節周囲炎の施術の方法は、痛み止めや湿布、リハビリテーションなどがありますが、症状によって違います。軽症の場合は自然治癒することが多く、数カ月で痛みが治まることがあります。 ですが施術をしていても1年以上痛みが続くことがあります。

肩関節周囲炎は、炎症期、拘縮期、回復期の3つの段階に分類されます。

炎症期

肩関節周囲炎の初期段階である炎症期は肩周囲の腱や粘液包などの組織に炎症が起こり強い痛みや腫れ、熱感や赤みを引き起こします。 この段階では肩を動かすことで痛みが強くなることが多く、肩関節の可動域が制限されることがあります。

 

拘縮期

炎症期が続くと周囲の組織がかたくなり、拘縮期に移行します。この段階では、炎症が引いているため痛みが軽減されますが、代わりに肩関節の可動域が制限されます。 肩を上げる、後ろに回したりすることができなくなり、日常生活に支障をきたすことがあります。

 

回復期

拘縮期が進行すると回復期に移行します。この段階では、周囲の組織の硬さが徐々に緩和され、肩関節の可動域が徐々に広がっていきます。 運動療法や理学療法などを行うことで、肩関節の可動域を回復することができます。

 

肩関節周囲炎は個人差があって症状や期間にも個人差があります。早期に適切な施術を受けることが、回復につながる重要なポイントです。

 

五十肩は痛くても動かしていったほうが良いの? 五十肩は痛みが強い時期は動かすことによって症状が悪化することがあります。ですが適度な運動は回復に役立つことがあります。

 

ただし、運動には程度があり、痛みを感じる場合には無理をして動かさない方が良いでしょう。

適切な指導を受けながら、運動やストレッチを行い、徐々に肩関節の可動域を広げることで、回復を促すことができます。ただし、自己判断で無理な運動を行うことは避けましょう。

 

マッサージやリハビリは受けたほうがいい?温める?冷やす?

五十肩の痛みが増している炎症期には、マッサージやリハビリは注意しなければいけません。特にグイグイと肩や腕を動かすような刺激を与えることは、炎症を悪化させる可能性がありますので気をつけましょう。

 

また、炎症期にはアイシングをして患部を冷やし、回復期になると患部を温めて血行を促進ししっかりと動かしていくことで可動域を広げて早期に回復することができます。

 

肩関節周囲炎は一度治っても再発する?反対の肩もなる? 肩関節周囲炎は一度治ってもまた痛みがでてくることもあります。特に肩を酷使したり無理な運動をしたりすると再発する可能性があります。

 

反対の肩も患側側をかばうことによって痛みがでてくることがあります。

肩関節周囲炎では以下のようなことに注意しましょう

①無理な力を入れて肩を動かすこと

②他人に無理に肩を動かされること

③肩を強く使うスポーツや運動を行うこと

④長時間同じ姿勢でいること

⑤重い荷物を持ち上げること

⑥患部に直接圧力をかけること

これらのことを避けることで、痛みや炎症を悪化させることなく、五十肩の回復を促すことができます。

肩関節周囲炎の状態は人それぞれ違う

肩関節周囲炎の痛みや症状は人それぞれで、痛みの程度や症状の出方も異なります。 肩関節が痛い、肩が動かしにくい、夜間痛で眠れない、肩周りの筋肉が固まっている感じがあるなどいろんな症状が現れることがあります。

 

そのため、五十肩の症状が出た場合は早めに専門家に適切な施術を受けることが大切です。 まつお鍼灸整骨院には、肩関節周囲炎でお悩みの方も多く来院されます。

 

肩関節の痛みや肩が挙がらないなどの症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください。  

 

投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校 茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献

 

ストレートネックは長時間の不良姿勢やデスクワーク・事故によるむち打ちなどが原因でおこる!?

2024年03月30日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

 

ストレートネックは長時間の不良姿勢やデスクワーク・事故によるむち打ちなどが原因でおこる!?

ストレートネックにになる原因や予防方法について解説していきます。

ストレートネックについて

ストレートネックとは、通常、首にある自然な前方カーブ(頚椎の生理的前弯)が失われたり、減少した状態を指します。人間の首は、正常な状態では軽く前方にカーブしており、このカーブがあることで頭の重さを効果的に支え、衝撃を吸収することができます。

ですが、長時間のデスクワーク、スマートフォンの使用など、前かがみの姿勢が続くことによって、この自然なカーブが失われ、首が真っ直ぐになることで、ストレートネックとなります。

 

ストレートネックになる一番の原因

ストレートネックになる一番の原因は前かがみの姿勢やうつむきの姿勢などを長時間続けるような生活習慣にあります。

ストレートネックや肩こりの原因のほとんどはここからきていると言ってもいいと思います。

✅普段の生活で前かがみの姿勢やうつむきの姿勢の時間がどのくらい多いですか?

✅パソコンの画面に向かっている時間が長くないですか?

✅休みの日にスマホを長時間使用していませんか?

✅長時間車の運転をしていませんか?

✅うつむいて読書などをしていませんか?

 

一日のほとんどの時間を前かがみやうつむきの姿勢で過ごしているという人もいるのではないでしょうか?そういう毎日の習慣、積み重ねがストレートネックを生み出す原因となっているのです。

 

特にパソコン作業を長時間続けていると、座りっぱなしの状態でだんだんと前かがみの姿勢やうつむき姿勢になってしまいます。

 

特にノートパソコンなど画面の高さが低いと目線が下向きになってしまって前かがみやうつむきになりがち、ひどくなると猫背になって顎を突き出すような姿勢で作業をしている人もいると思います。

 

このように前かがみやうつむき姿勢を長時間続けると、首や肩の筋肉がつねに緊張している状態になりコリが悪化してしまいます。

 

この状態を毎日積み重ねることによって、ガチガチになった筋肉に頚椎が引っ張られるような状態になり頚椎のカーブが徐々に消失していくのです。

ストレートネックは基本的には急になることはありません。長い時間ををかけてなっていくことがほとんどですが、急に仕事など生活習慣が変わって1日中、下を向いて仕事をしたりしていると、数か月ほどでなってしまうこともあります。

ストレートネックが引き起こす問題

首や肩の痛み: 頚椎のカーブが失われることで、首や肩に過度な負担がかかり、痛みの原因となります。

頭痛: 頚椎に負担がかかると頭痛を引き起こすことがあります。

手のしびれ: 頚椎の神経圧迫により、手や腕にしびれがでてきます。

姿勢の悪化: ストレートネックになると全体的な姿勢の悪化にもつながります。

 

ストレートネックの発生過程

ストレートネックは、突然発生するわけではなく、一般的には長年にわたる姿勢の蓄積によって徐々になってくることがほとんどです。しかし、生活習慣が急激に変化し、例えば長時間下向きでの作業が増えた場合、数ヶ月の短期間で発症するケースも見られます。

さらに、交通事故などのむち打ち外傷が直接的な原因となる場合もあります。

 

ストレートネックは男性と女性どちらが多い?

一般的に女性は男性に比べてストレートネックになりやすい傾向にあります。これは、女性が一般的に筋肉量が少なく、頚椎への負担が大きくなりやすいからです。

特に、首が細く長い人は、肩や首への負担が大きくなり、ストレートネックになりやすいです。

 

男性でもストレートネックの人がの増加

ですが最近では、男性でもストレートネックに悩む人が増えています。デスクワークやスマホが原因になりますが特に首や肩、腰に疲れを感じやすい人は、ストレートネックの可能性があります。

 

ストレートネックの予防と改善方法

正しい姿勢を心がける

座っている時や立っている時には、背骨が自然なカーブを保つように意識し、肩をリラックスさせることが重要です。また、スマートフォンやパソコンを使用する際には、画面を目線の高さに保ち、下を向かないようにしましょう。

定期的に体を動かす

特に首や肩周りの筋肉を中心に、定期的なストレッチを行うことで、筋肉の緊張を和らげ、血流を良くすることができます。簡単なストレッチでも効果的であり、日常生活に取り入れやすいです。

適切な枕

睡眠中の姿勢もストレートネックの予防には重要です。頭と首を適切にサポートし、自然なカーブを保つことができる枕を選ぶことが良いです。

ストレートネックにならないためには普段の生活習慣からの見直しが大切です。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

 

肩が痛くて挙がらない五十肩と四十肩・肩関節周囲炎は同じ?日常生活での注意点は?

2024年03月29日

まつお鍼灸整骨院では、五十肩でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の治療経験に基づいて、記事にまとめています。

 

肩が痛くて動かしにくくなる症状を、五十肩や四十肩と呼ぶことがありますが、これらは同じものなのでしょうか?

 

また、肩関節周囲炎という言葉はどのような意味なのでしょうか?この記事では、五十肩と四十肩、肩関節周囲炎の違いや関係について、詳しく解説します。

 

五十肩とは?

五十肩とは、肩関節の周囲にある組織が炎症を起こし、肩が痛くて動かしにくくなる疾患です。正式には肩関節周囲炎と呼ばれます。

中年以降に多く見られ、特に50歳代に発症することが多いため、五十肩と呼ばれています。原因は、肩関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが炎症を起こして、関節包や滑液包などが癒着することによると考えられています。

 

五十肩は、自然に治ることもありますが、放置すると日常生活が不自由になるばかりでなく、関節が動かなくなることもあります。早期に正しい施術を受けることが大切です。

 

五十肩の症状について

五十肩の症状は、以下のようなものがあります。

✅運動痛:肩を動かすときに痛みがあります。髪を整えたり、服を着替えたりすることが不自由になることがあります。

✅夜間痛:夜中に肩がズキズキ痛んで、眠れないほどになることもあります。

✅運動制限:肩の動きが悪くなります。肩を上に上げたり、後ろに回したりすることができなくなります。

 

五十肩は次のように分類されます。

✅急性期:

肩の関節にある腱板が炎症を起こして関節包に広がります。関節包の炎症を放置すると次第に癒着が起こります。

この段階では、肩に強い痛みがあります。髪を整えたり、服を着替えたりすることが不自由になることがあります。夜中に肩がズキズキ痛んで、眠れないほどになることもあります。

✅慢性期:

関節包の癒着により、肩の動きが悪くなります。肩を上に上げたり、後ろに回したりすることができなくなります。

この段階では、痛みは少ないものの、肩の可動域が制限されます。日常生活に不便を感じることがあります。

✅回復期:

関節包の癒着が徐々に解けて、肩の動きが回復していきます。この段階では、痛みや可動域の制限が徐々に改善されます。

しかし、完全に元通りになるまでには、数ヶ月かかることがあります。

 

五十肩と四十肩・肩関節周囲炎の違いは?

実は、五十肩と四十肩・肩関節周囲炎は、言い方は違いますが全く同じものです。発症した年齢が50代であれば五十肩、40代であれば四十肩と呼ばれているだけのことです。

その名前が示すように、中年期によく見られる症状ですが、特に40歳や50歳になったからと発症するわけではありません。30代や60代になっても、同じような症状になる可能性があります。

 

五十肩の日常生活の注意点について

五十肩の日常生活で注意すべき点について説明していきます。

・肩を温め

急性期は患部を冷やしたほうが良いですが、慢性期になると、肩を温めると血行がよくなり、痛みが和らぐことがあります。入浴したときに温かいお湯を肩にかけたり、カイロなどで温めたりしましょう。

・肩に負担をかけない

肩に重いものをかけたり、無理な動きをしたりすると痛みが増すことがあります。カバンを肩にかけたり荷物を持ったりするときには、悪い方の肩を使わないようにしましょう。

買い物をするときも、かごを持つよりもカートを押す方が良いでしょう。物を上に持ち上げるときには、踏み台に乗るなどして肩が上がり過ぎないようにしましょう。

・寝るときの姿勢

寝るときには、体と脇の間にタオルや枕などをはさんで、腕を開いて肩を浮かせた姿勢をとると楽なケースが多いです。横向きに寝るときには、痛い方の肩を天井に向けるようにしましょう。

抱き枕などを抱えると腕が安定します。仰向けに寝るときには、痛い方の肩甲骨の下に平たく折りたたんだバスタオルを入れ、腕全体の下にもタオルを入れ、少し高さを作って安定させましょう。

 

五十肩の予防法について

五十肩の予防法としては、以下のようなことが効果的です。

・同じ姿勢の作業を長時間続けない

デスクワークや家事などで同じ姿勢を長く続けると、肩の筋肉や関節がこわばってしまいます。こまめに休憩をとって、肩を回したりほぐしたりしましょう。

 

・姿勢に気を付ける

ハイヒールや肩掛けバッグなどで姿勢が崩れると、肩に負担がかかります。背筋を伸ばして、肩甲骨を寄せるようにしましょう。猫背や反り腰などの姿勢矯正にも努めましょう。

 

・肩のストレッチをする

肩の可動域を広げるために、肩のストレッチを心がけましょう。例えば、両手を上に伸ばしてバンザイをしたり、両手を後ろで組んで上げ下げしたり、肩を前後に回したりするなどの運動がおすすめです。

五十肩は、症状によって回復するのに個人差がありますが早期に施術を始めることが重要です。五十肩でお悩みの方はお気軽にご相談くださいね。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校 茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

 

五十肩・肩関節周囲炎は温めるのか?冷やすのか?温シップと冷シップはどっちが良い?

2024年03月29日

まつお鍼灸整骨院では、五十肩でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の治療経験に基づいて、記事にまとめています。

 

普段の患者さんとの会話でよく五十肩になったら「温めるのか?冷やすか?」という質問をよくされます。これは、今の五十肩の痛みがどの段階にあるかによって温めるのか?冷やすのか?が変わってきます。一般の人はなかなかこの判断はなかなか難しいかもしれません。

 

誤った判断をするとかえって痛みが悪化するケースもあります。五十肩は温めるのか?冷やすのか?について解説していきます。

五十肩は3つの周期に分けられる

五十肩は急性期、慢性期、回復期という三つの段階に分けることができます。それぞれの段階で適切な施術が必要です。

 

①炎症期

急性期は五十肩の初期段階で、痛みや可動域の制限が顕著に現れます。この段階では肩関節周囲の組織が炎症を起こし、患者は肩を動かすことが難しくなります。急性期の主な特徴は次の通りです

・強い痛み: 肩の動きに伴う強い痛みが現れます。特に夜間や休息時に痛みが増すことがあります。

・可動域の制限: 肩の可動域が著しく制限され、特定の動作が困難になります。

・炎症の徴候: 肩周囲に腫れや赤み、夜間痛などの炎症徴候が現れることがあります。

 

②慢性期

慢性期は症状が持続し、痛みや可動域の制限が続く段階です。急性期から継続して症状が出ている場合に該当します。慢性期の特徴は次の通りです:

・持続的な痛み: 痛みが継続し、日常生活に影響を与えることがあります。特に肩を使う動作や長時間の姿勢保持時に痛みが増すことがあります。

・可動域の持続的な制限: 肩の可動域が制限されたまま維持されます。痛みのために肩を動かすことを避ける傾向があります。

 

③回復期

回復期は症状が改善し、肩の機能が徐々に回復していく段階です。慢性期が終わると回復期に入ってきます。回復期の特徴は次の通りです:

痛みの緩和: 痛みが徐々に軽減し、日常生活に影響を与えることが少なくなります。

可動域の改善: 肩の可動域が徐々に改善され、機能が回復していきます。

 

肩の痛みが出始めた時期による対処法

急性期(炎症がある場合):急性期、すなわち痛みが強い初期段階では、肩を冷やす方が良いです。冷やすことによって炎症反応を抑え、痛みを和らげる効果が期待できます。また、アイシングは血流量を一時的に減少させて、腫れや炎症を抑える効果があります。

アイシングの効果:血流の低下によって痛みが緩和する、患部の腫れを抑える、炎症の軽減などの効果があります。ただし、アイシングは冷却によって局所的な体温を下げるため、過度な冷やし方は逆効果になる可能性があるので注意が必要です。

 

慢性期(炎症が落ち着いている場合): 炎症が落ち着いて痛みが和らいできた慢性期には、肩を温める方が良いです。温めることで血流が良くなり、柔軟性が向上し、痛みの軽減や運動範囲の改善の効果が期待できます。

温めるときの注意点:温める場合は、肩周りの血流を良くし、筋肉の柔軟性を高めます。慢性期になると積極的に温めていきましょう。

 

冷シップ?それとも温シップが良い?

五十肩で湿布薬を使用している人も多いと思います。湿布薬には、肌に貼ると冷たく感じる「冷湿布」と暖かさを感じさせる「温湿布」の二種類があります。患者さんからはよく、「冷シップと温シップどちらの方が良いの?」と聞かれることがあります。

どちらの湿布薬を貼るかはなかなかわからない人も多いと思います。

 

冷シップ

冷シップは主に、打撲や捻挫など局所の腫れが生じる急性疾患に使われます。冷湿布にはハッカやメントール成分が配合されているため冷たく感じます。

冷やすことにより局所の血管が収縮し、炎症を抑え、痛みをおさえます。しかし、若干の冷却効果があるとはいえ、冷たく感じるだけで、冷却効果はそれほどありません。

したがって消炎鎮痛効果は期待できますが、局所の冷却には患部を氷嚢や氷枕で冷やしたほうが効果的です。

 

温シップ

一般的に、肩こりや腰痛、関節痛などの慢性疾患に使用されることがあります。温湿布には、トウガラシ成分のカプサイシンが含まれており、肌に貼ると温かさを感じます。

これにより、消炎鎮痛薬の効果が得られるだけでなく、温めることで血管が拡張し、血液の循環が改善されます。

ただし、温湿布は筋肉や関節の温度を急激に上げる作用はありませんので、局所を温めるにはカイロなどを使用すると効果的です。

 

急性疾患には冷やす、慢性疾患には温めると言われていますが、基本的に湿布はどちらも消炎鎮痛剤を含んでいるため、薬としての効果は同じです。

湿布自体にはあまり冷やすまたは温める効果はありません。一般的には、「どちらの方が気持ちが良いか」で好みで使い分けて良いと言われています。

 

五十肩は温める?冷やす?温シップと冷シップはどっち?まとめ

五十肩の痛みは人によって感じ方が異なりますし、症状の進行段階によっても温めるのか?冷やすのか?異なってきます。

炎症を伴う急性期では冷やすこと、炎症期が終わり慢性期に入ると温めることが良いです。

ですがなかなか自己判断するのは難しいと思いますので、当院では患者さんの状態によってアドバイスをしています。

そして、慢性期に入ると予防として日々のストレッチや適度な運動を続けることも重要だと心がけましょう。

五十肩も症状によってすぐに良くなる人、拘縮が強いと時間がかかる人もいるので、かなり個人差があります。

温めたほうが良いのか?冷やした方が良いのか?五十肩についてわからないことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校 茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

 

肩が痛くて挙がらないのは五十肩ではなく腱板損傷かも?腱板損傷の痛みの特徴や原因について解説

2024年03月28日

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腱板損傷と五十肩は違うのか?

肩が痛くて挙がらなくなったから五十肩だと思っていたら実際には腱板損傷だった・・ そんなケースもよくあります。

五十肩と腱板損傷はなかなか鑑別が難しいケースもあります。

腱板損傷と五十肩(肩関節周囲炎)は、共に日常生活に支障をきたすほどの肩の痛みや動作に制限が出てきます。

症状がよく似ていますが全く違う疾患です。  

腱板損傷について

腱板は肩関節の安定性と動きを支える、4つの主要な筋肉、棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋4つの筋肉があります。

これらの筋肉に生じる損傷が腱板損傷であり、主に過度な使用や外傷によって発生します。スポーツ選手が激しい動作を繰り返すことで発症することが多いのはこのためです。

また、年齢が上がるにつれて腱板が自然と摩耗し、損傷しやすくなることも原因となってきます。  

腱板損傷の原因

① スポーツや重労働による過度の使用

スポーツ選手や、重い物を頻繁に持ち上げる仕事をしている人は、腱板損傷を起こしやすいと言われています。特に野球、テニス、水泳などのスポーツは、肩に過度のストレスを与え、腱板を損傷する可能性が高まります。

繰り返しの動作によって、肩の筋肉や腱が繰り返し過度に使用されることで、摩耗や小さな断裂が生じ、最終的に腱板損傷に至ることがあります。

 

  ② 転倒や事故による直接的な衝撃

転倒や交通事故など、肩が直接的な衝撃を受けることも、腱板損傷の一因となります。特に、手を伸ばした状態での転倒や、肩を強打するような事故は、腱板に大きなダメージを与えることがあります。

このような衝撃によって、腱板が部分的に断裂するか、完全に断裂することもあります。

 

  ③ 加齢に伴うもの

年齢を重ねることで、腱板の組織が徐々に退化し、弱くなります。これは、腱板の血流が加齢によって減少することや、組織の自然な消耗によるものです。

その結果、比較的軽い負荷でも腱板が損傷しやすくなり、痛みや肩の動きの制限を引き起こすことがあります。

 

腱板損傷の症状

① 肩の強い痛み、特に夜間や安静時に顕著

腱板損傷の最も一般的な症状の一つが、肩の痛みです。特に、夜間や安静時に痛みが強くなることがあります。これは、日中の活動による炎症や腫れが、体を休めている夜間に痛みとして強く感じられるためです。

また、肩を特定の方向に動かすことで痛みが増すこともあります。

 

  ② 肩の可動範囲の制限、特に腕を挙げる動作が困難

腱板損傷を起こすと、肩の可動範囲が制限されることがあります。特に、腕を挙げる動作が困難になります。これは、腱板の損傷により肩関節の安定性が失われ、正常な動きができなくなるためです。

日常生活において、物を棚に置く、髪を洗う、着替えるといった動作が難しくなることがあります。

 

  ③ 持続的な痛みや運動時の不快感

腱板損傷は、持続的な痛みや運動時に痛みを引き起こします。痛みは肩だけでなく、腕に沿って放散することもあります。

腱板損傷の痛みや不快感は、日常生活やスポーツ活動に支障をきたすこともあります。特に、肩を頻繁に使用する動作や重い物を持ち上げる動作が困難になることがあります。

 

五十肩(肩関節周囲炎)について

五十肩は、特に中高年に多く見られる肩の疾患で、肩関節の動きが著しく制限され、痛みを伴います。 この疾患は、肩周囲の筋組織が硬くなり、炎症を起こすことで発生します。

 

五十肩の原因

年齢

40歳から60歳の間に多く見られるこの疾患は、「五十肩」という名前が示す通り、特に50代の人々に多いです。年齢とともに肩関節やその周囲の組織は、ダメージを受けやすくなり、筋力も低下します。これが、五十肩が年齢と強く関連している一因です。

 

不適切な姿勢

長時間のデスクワークは、肩や首への負担を増加させます。特に、前かがみの姿勢や肩の位置が高くなる姿勢を長時間続けることは、肩周辺の筋肉や腱に過剰なストレスを与え、炎症を引き起こす原因となります。この炎症が、五十肩の発症につながることがあります。

 

筋肉の拘縮

デスクワークによる静的な姿勢は、肩周りの筋肉が拘縮しやすくなります。筋肉が拘縮すると血流が悪化し、組織の修復能力が低下します。結果として、肩関節の柔軟性が失われ、五十肩のような症状が現れやすくなります。

 

運動不足

運動不足は、全身の筋肉の衰えや関節の柔軟性の低下を招き、これが五十肩のリスクを高めることに繋がります。

 

五十肩の症状

肩の痛みと硬さ

五十肩の最も一般的な症状は、肩の痛みと硬さです。肩関節の周りの組織が炎症を起こし、それが痛みや肩の動きにくさの原因となります。この硬さは、肩の動きを大きく制限します。

 

2. 動作の制限

腕を上げる、背中に手を回すなどの動作が難しくなります。特に、身体の後ろで物を掴む動作や、着替え時に服を脱ぎ着する際に困難を感じることが多いです。

 

3. 夜間の痛みの増加

多くの患者さんが、初期に夜間痛を訴えます。これは、炎症が起きている状態で1か月ほど続くこともあります。

 

腱板損傷と五十肩の違い

1. 発症の仕方

腱板損傷

怪我や過度な使用が原因で急に症状が現れることが多いです。特に、肩に負荷がかかるスポーツや活動をしていた後に痛みが出始めるケースがあります。

五十肩

症状は徐々に発症し、特定の原因がないことが多いです。肩の動きが段々と制限されていくことが特徴です。  

2. 痛みの特徴

腱板損傷

腕を特定の方向に動かす(特に上に挙げる動作)時に痛みが増すことが特徴です。夜間の痛みも腱板損傷の典型的な症状です。

五十肩

肩の周囲全体の痛みと硬さがあり、特に肩を動かそうとすると痛みがあります。時間とともに動きがますます制限されます。

特に結髪結帯動作が制限されることが多いです。  

 

五十肩と腱板損傷はどちらも症状が似ているので自分ではなかなか判断が難しいケースがほとんどです。肩が痛くて挙がりにくい、といった症状が出はじめたら放置せずに早めに専門家に見てもらうようにしましょう。    

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校 茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

 

坐骨神経痛は腰椎ヘルニアや脊柱管狭窄症の人はなりやすい?特徴的な症状と原因・予防について

2024年03月27日

まつお鍼灸整骨院では、坐骨神経痛でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

坐骨神経痛は腰椎ヘルニアや脊柱管狭窄症の人はなりやすいのか?

今回は坐骨神経痛について

 

坐骨神経痛とは?

坐骨神経痛は、坐骨神経が圧迫されることによって引き起こされる痛みや症状の総称です。坐骨神経は腰部から臀部、太ももの後ろを通り、ふくらはぎや足先まで伸びています。

 

この神経が圧迫されることによって、腰や臀部、太もも、ふくらはぎ、足先などに痛みやしびれ、痺れ、筋力低下などの症状が現れることがあります。

坐骨神経痛の症状は、個人によって異なる場合がありますが、以下のような特徴的な症状が現れることがあります

 

坐骨神経痛の特徴的な症状

鋭い痛みや刺すような痛み
腰や臀部、太ももの後ろに鋭い痛みや刺すような痛みが生じることがあり、ときには電撃に似た感覚を伴います。

 

痛みの放散
痛みは臀部から下肢にかけて放散し、ふくらはぎや足先にまで及ぶことがあります。この痛みは一方の脚に特に強く現れることが多いです。

 

しびれ
足やつま先にしびれを感じることがあり、これは坐骨神経の圧迫や刺激が原因で生じます。

 

動作時の痛みの悪化
立ち上がる動作や歩行、特定の姿勢をとった際に痛みが悪化することがあります。

 

特定の動作での痛みの増加
腰を伸ばしたり、膝を曲げたりする動作で痛みが増すことがあります。

 

坐骨神経痛の主な原因について

坐骨神経痛は、多くの人が経験する痛みや不快感の一つであり、その原因は多岐にわたります。

この疾患は、坐骨神経に発生する問題から生じ、腰からお尻、足にかけて様々な症状を引き起こします。ここでは、坐骨神経痛の主要な原因を詳しく見ていきましょう。

 

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは坐骨神経痛の最も一般的な原因の一つです。椎間板は、脊椎の骨と骨の間に位置するクッションのようなもので、この椎間板が突出することで隣接する神経根を圧迫し、痛みを引き起こします。

この圧迫により、坐骨神経痛の特徴的な症状が現れます。

 

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は、脊柱の中を通る脊髄神経が通るスペースが狭くなる病態を指します。

この状態は、主に加齢による変化によって引き起こされます。狭窄が進行すると、脊髄や神経根が圧迫され、坐骨神経に関連する痛みや不快感を引き起こします。

 

椎間関節の変性

脊椎を構成する椎骨間の関節、椎間関節の変性も坐骨神経痛の原因の一つです。椎間関節の変性は、加齢や過度の使用、または怪我によって引き起こされることがあります。

 

筋肉の緊張や炎症

筋肉の緊張や炎症も、坐骨神経痛を引き起こす原因の一つです。

特に、臀部の筋肉である梨状筋が緊張したり炎症を起こしたりすると、坐骨神経を圧迫し、痛みやしびれを引き起こすことがあります。運動不足、不適切な姿勢、または過度な運動によって、これらの筋肉が影響を受けることがあります。

 

坐骨神経痛を予防するには?

坐骨神経痛は、日常生活の様々な習慣が原因で発生します。ですが普段から予防することで痛みも軽減することができます。

 

適切な姿勢を保つ

人間の体は長時間の不自然な姿勢によって負担がかかりやすくなります。特に、デスクワークや長時間の運転などで同じ姿勢を続けると、坐骨神経に過剰な圧力がかかり、痛みを引き起こす要因となります。

正しい姿勢を維持することは、坐骨神経痛のリスクを減らします。座るときは背もたれを使用し、背筋をまっすぐに保つようにしましょう。

また、長時間座っている場合は、30分ごとに立ち上がり、軽く体を動かしたり、ストレッチをしたりすることが大切です。

 

運動とストレッチ

定期的な運動とストレッチは、体の柔軟性を高め、筋肉の血液循環も良くなります。特に、腰や臀部、太ももの後ろの筋肉を伸ばすことも大事です。筋肉が硬くなると坐骨神経痛が出やすくなります。

 

重いものの適切な持ち方

重い物を持つ際に不適切な方法で持ち上げると、腰や背中に過剰な負担がかかり、坐骨神経痛の原因となることがあります。重い物を持ち上げるときは、必ず膝を曲げてしゃがみ込み、背筋はまっすぐに保ちながら持ち上げてください。

日常のちょっとしたことでも、腰への負担を軽減し、坐骨神経への負担を軽減することができます。重い荷物を持ち運ぶ際には、荷物を体の近くに保ち、できるだけ均等に重量を分散させることが重要です。

 

適度な体重の維持

過体重は腰や背中に常に余分な負担をかけるため、坐骨神経痛のリスクを高めます。普段から、理想的な体重を維持することが、坐骨神経痛の予防につながります。

定期的な運動を習慣化することで、体重を管理し、坐骨神経にかかる不必要な圧力を避けることができます。

 

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

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参考文献
日本整形外科学会

ストレートネックが首の不調や肩こり・頭痛の原因になる?!姿勢が悪くなる原因について解説!!

2024年03月27日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

 

スマートフォンを長時間使用したりテレワークの増加により、多くの人がストレートネックによる首や身体の不調に悩まされていて、『ストレートネック』は新たな国民病とされています。

 

長時間のデスクワークや通勤中や自宅にいる時間でも、スマートフォンやパソコンについ夢中になってしまい、前かがみのうつむき姿勢になっていませんか?

 

この記事では、ストレートネック・不良姿勢が引き起こす症状や改善方法についてお話します。

 

ストレートネックって何?

 

ストレートネックとは、不良姿勢や長時間うつむいた姿勢でスマホやパソコンを使用することにより、生理的に前弯カーブしている頚椎が真っすぐになってしまう状態のことを言います。

 

このため、頭が肩よりも前に出た状態になっていることもあります。男性よりも女性に多く見られますが、理由としては女性の方が首回りの筋力が弱いため、頚椎や首周りの筋肉に負担がかかりやすいためと言われています。

 

自分でストレートネックかどうかをチェックするには、背中側を壁に向けて立ち、かかととお尻、そして肩を壁に当てます。頭が壁に当たらない場合や息苦しさや痛みがある場合はストレートネックの可能性があります。

 

逆に頭が自然に壁に当たる場合は、ストレートネックの可能性は低いかもしれません。あくまで目安ですが自分自身の姿勢を確認するために、この方法を利用してみても良いと思います。

 

ストレートネックになるとどんな症状がでるの?

ストレートネックは、本来なら前弯カーブしているはずの頚椎が真っ直ぐになってしまい、頚椎や首や肩周りの筋肉に負担がかかり血行不良が起きることで首の痛みや肩こりが起こります。

 

さらに、ひどくなると神経が圧迫され、自律神経が乱れ精神的な不調も現れることがあります。

 

特に、スマホやパソコンなどの長時間の使用によって引き起こされる首の痛みは、単に首が痛いだけではなく、目の疲れや身体のだるさ、ひどくなると手のシビレなどもでてくることがあります。

 

さらには、悪化してしまうと頚椎症や頚椎ヘルニアになってしまうこともあるので注意が必要です。

 

ストレートネックと頭痛は関係するの?

頭痛に悩む多くの人は、姿勢の悪さが原因で起こります。例えば、猫背やストレートネックのように、頭が前に出て背中のカーブが強くなると首や肩の筋肉に大きく負担がかかります。

 

そのため、筋肉が硬くなってしまい頭へ送られる血液の循環が悪くなり、頭痛が引き起こされます。

 

頭は成人で約6キロほどの重さがあってそれを首が支えています。悪い姿勢を続けると、首にはかなりの負荷がかかることになります。

 

結果として、緊張型頭痛や片頭痛などのリスクが高くなる可能性があります。首には脳とつながる神経が多く通っているのです。

 

この部分に負荷がかかると、自律神経の乱れなどいろんな健康上のトラブルを引き起こすことがあるので、そのためにも姿勢の改善がとても大切です。

 

姿勢が悪くなる原因は?

 

最初から悪い姿勢をしている人はいないと思いますが、年齢や普段の日常生活の習慣を重ねるにつれて少しずつ悪い習慣がついてしまい姿勢が悪くなっていきます。

 

徐々にその悪い姿勢に慣れてきてしまい体のバランスを崩し、本来あるべき良い姿勢を身体が忘れてしまうのです。

 

今はパソコンやスマートフォンを多用するため、前かがみの姿勢がとても多くなりました。このような不自然な姿勢は、首や背骨に負担をかけ、姿勢を悪化させる原因になります。

 

スマートフォンの使用時には、画面を見るのに首が下を向いていることが多く、首が後弯した姿勢になってしまいます。この首に負担がかかる姿勢を長時間続けてしまうことでストレートネックになってしまう危険があるのです。

 

またパソコン作業をしているときは、モニターの画面に集中して頭が前に倒れることで肩が前に入り、首や肩・背中の筋肉が引っ張られる状態が続いてしまいます。

 

このような姿勢を続けることがストレートネックの原因になることがあります。

 

また、片側の肩にバッグをかけたり、足を組むクセがある人も、体に負担をかけてしまい、悪い姿勢の原因になることがあります。自宅でリラックスしているつもりでも、知らず知らずのうちに姿勢を悪くしてしまうことがあるため、注意が必要です。

 

ストレートネックが悪化すると危険

ほとんどの人が、首や肩の凝りは病気ではないと思って、そのまま放置しているケースがあります。ですが、凝りとは、首や肩の筋肉が常に緊張している状態のことなのでこれを放っておくと椎間板にも負荷がかかり頚椎の変形が起こってきます。

 

このような状態になると、首の神経が圧迫され手のシビレや握力の低下、いわゆる頚椎ヘルニアといった深刻な問題につながります。さらに、首のしわやむくみ・顔のたるみといった美容上の問題にもつながることがあります。

 

更に、凝りは自律神経失調症やうつ病など、心にも悪影響を及ぼす可能性があることが明らかになっています。したがって、首や肩凝りを放置せず、適切な施術を行うことが大切になってくるのです。

 

姿勢が良くなるとこんなメリットがある

正しい姿勢を保つことで、胸部が開き呼吸がしやすくなりさらに基礎代謝が上がります。基礎代謝が上がると消費カロリーが増え健康にも良い影響がでてきます。

 

また、正しい姿勢を維持することで、今まで使っていなかった筋肉が使われ、引き締め効果があり、スリムな体型になりやすくなります。

 

さらに、脳の血流と姿勢には密接な関係があり、正しい姿勢を保つことで脳に十分な酸素が供給され、集中力や注意力が向上すると言われています。

 

その他にも、健康寿命が延びたり、身体の歪みによる負担軽減、首や腰の慢性的な痛みの改善など、様々な健康上のメリットもあります。

 

正しい姿勢は、健康を維持するために必要不可欠な要素であると言えます。

 

良い姿勢を手に入れるために大切なこと

スマートフォンやパソコンを使用するときの注意点としては、できるだけ目線と同じ高さに近づけて使用する、適度に休憩する、肩が前に入らないように胸を張るようにするなどが効果的です。

 

また、高い枕を使うのもよくありません。ストレスやスマートフォン使用は、ストレートネック、いわゆるスマホ首の進行を早める可能性があるので注意が必要です。

 

また、背筋を伸ばすことで脳内ホルモンが分泌され、処理能力が向上するとも言われています。正しい姿勢を意識的に維持することで身体も動かしやすくなり疲れにくい身体になってきます。普段から良い姿勢を意識できるように心がけましょう。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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脊柱管狭窄症は歩くと足がしびれてくる。腰椎ヘルニアや腰椎すべり症の人はなりやすい?

2024年03月27日

まつお鍼灸整骨院では、腰痛でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

 

今回は脊柱管狭窄症について

特に中高年以降の方に多いのが脊柱管狭窄症で、加齢や腰椎の変性などがおきて腰の痛みやしびれを伴うのが特徴です。ある程度、進行してくるとなかなかよくならないので痛みやしびれがひどくなってこないうちに早期の施術が大事です。

 

こんな症状がでていたら脊柱管狭窄症かも?

 

脚の痛みやしびれ

脊柱管狭窄症では、脊柱管が狭窄することで神経の通り道が狭くなり、脚の痛みやしびれが生じることがあります。特に歩行時や立ち上がる際に痛みが増すことがあります。

 

神経症状

脊柱管狭窄症は腰から足にかけてに放射痛を感じることがあります。さらに、足の筋力低下や感覚の低下が見られることもあります。

 

脊椎可動性の低下

脊柱管狭窄症により、腰の可動性が制限されることがあります。身体の動きが制限されたり、痛みが増すことがあります。

 

前かがみの姿勢が楽になる

前かがみの姿勢をとると痛みや不快感が軽減することがあります。これは、脊柱管が圧迫されることで、姿勢を変えることで圧迫が和らぐためです。

 

腰を後ろに反るのが辛い

脊柱管狭窄症では、脊柱管ストレスがかかることで、腰を後ろに反ることが困難になる場合があります。これは、圧迫された神経がさらに刺激されるために痛みや不快感が増すためです。

 

仰向けで寝ることができない

仰向けで寝ることができなくなることがあります。これは、仰向けに寝ることによって背骨や神経が圧迫されるためです。

 

脊柱管狭窄症になりやすい年齢や痛みの特徴は?

脊柱管狭窄症は50代以上の方に多く見られて、どちらかといえば女性よりも男性に多く見られます。慢性的な腰痛をずっと抱えている方、腰のヘルニアのある人、腰椎すべり症のある人はなりやすい傾向にあります。

 

脊柱管とは脊柱の後ろにあって脊髄や神経が通っている管のことをいいますがこの脊柱の管が狭くなることによって神経が圧迫されて腰が痛くなったり足がしびれたりします。

脊柱管が狭くなる原因としては、加齢などによって腰椎や椎間板が変性したり、レントゲンでみるとすべり症のある人が多いですね。

 

一番の特徴は腰痛と足のしびれが強くみられて歩き始めると足が痺れて歩けなくなってしまいます。ですが座ったり腰をかがめたりして少し休憩するとまた歩けるようになります。

そして歩き出すとまたしびれや痛みが出てくる、といった『間欠性跛行』と呼ばれる症状がでてくるのが特徴です。

 

歩ける距離は狭窄の状態によっても違ってきますが100メートルほど歩けるという人から、50メートルも歩けないという方もいます。

 

また腰を伸ばすと脊柱管が狭くなるので痛みがでやすい傾向にあって、腰を少し前かがみの姿勢にして丸めるようにして歩けば比較的に楽になります。

 

なので杖を突いて歩いたり、手押し車を押して歩いたりすると比較的楽に歩けて、自転車に乗るときは少し前傾姿勢になって脊柱管が少し広がるのでほぼ問題なく乗れるという人がほとんどだと思います。

 

症状がひどくなると、仰向けなどで腰を伸ばすと足がしびれてきたりするようになって、そうすると横向きになって体を丸めないと寝れないような状態になってしまいますし、時間帯や天候によっても痛みが左右されることもあります。

 

たとえば、朝方よりも夕方以降の方が痛みやしびれが強く出たり、雨が降りそうなときに症状が強く出たり気圧の変化などによっても影響されることもあります。

 

慢性的に腰痛に悩んでる人は脊柱管狭窄症になりやすい

脊柱管狭窄症は若い頃からずっと腰痛持ちの人になりやすい傾向にあります。腰椎椎間板ヘルニアや腰椎すべり症など腰に問題を抱えている人もなりやすいです。

 

結局は腰にずっと負担を積み重ねていくことで腰椎や椎間板の変性は少しずつ進んでくるわけなので姿勢の悪い人や腰椎の弯曲がなくなってきている人や腰椎が左右どちらか凸に歪んでしまっている人が多いですね。

 

ゴルフ好きな人も脊柱管狭窄症になりやすい?

脊柱管狭窄症はゴルフ好きの中高年の人にも多い傾向にあります。ゴルフのスイングの時はフフォロースルーの時に腰を大きく反る状態になりますが、この腰を反る状態というのはあまり腰にはよくありませんし、同じ捻りの動作を繰り返し行うことも腰にはストレスになってしまいます。

 

でもゴルフが好きな人は腰が痛くても無理してやってしまう人が多いですよね。痛み止めの薬を飲んでゴルフをしたりとか、コルセットをしながらしたりとか・・・

 

腰の痛みやしびれを我慢しながらゴルフをしている人もとても多いと思いますが左右のバランスを保つためにも反対側のスイングも行うようにしましょう。

 

脊柱管狭窄症の手術は必要なのか?

脊柱管狭窄症は基本的には保存療法になりますが、間欠性跛行がひどくなって歩行距離が短くなるような場合や、日常生活に支障をきたす場合、また、筋力低下が出てくるような場合、排泄機能の障害がある場合は手術も考えないといけません。

 

手術では神経の圧迫を取りのぞくということが重要になってきますが手術をしても痛みやしびれが完全に取れきれなかったりすることもありますし脊椎の神経はリスクも伴います。なのでよほどのことがない限り手術はしないほうが良いです。

 

脊柱管狭窄症は冷えたりすると症状が悪化することもありますので、基本的にはお風呂で温まったりカイロを貼ったりするだけでも緩和することもあります。

血流が悪くならないように普段から気をつけることも大事です。またじっと安静にしていても良くなりませんしかえって筋力が低下してしまうのでよくありません。

生活の質を落とさないためにも無理のない範囲で体を動かしていくことは大事です。

 

 

投稿者:松尾洋信

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経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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ストレートネックの人はマラソンはしない方が良い?首の痛みが悪化するのか?

2024年03月27日

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最近は趣味でマラソンをしている人も多いと思います。

ストレートネックの人はマラソンをすると首の痛みが悪化するのか?

この記事では、特にストレートネックの人がマラソンなどの長距離走を行った際に、なぜ首の痛みが悪化するのかについて、詳しく解説していきます。

ストレートネックとは?

ストレートネックは、頚椎の自然なカーブが減少または失われた状態を指します。正常な頚椎は、前弯にカーブしていて頭の重さを支えています。頭の重さを吸収するための、前弯へのカーブ(頚椎前弯)が存在します。

ですが、ストレートネックの場合、この前弯のカーブが失われることで、首や肩に負担がかかり、さまざまな不調を引き起こします。

 

マラソンと首の痛み

ストレートネックの人は、もともと頚椎や首周りの筋肉に負担がかかっていて、さらに長時間のランニングによって首に負担が加わる可能性があります。

特に、正しい姿勢を維持することが困難なため、長時間にわたるランニング中に不適切な姿勢が続くと、首や肩の筋肉に過剰なストレスがかかり、結果として痛みが悪化するのです。

 

ストレートネックの人がマラソンで首の痛みが悪化する具体的な理由

1. 不適切な姿勢で走る

ストレートネックの人は、頭が前に突き出した姿勢をとりがちです。これがマラソン中の首の筋肉への過剰な負担につながります。

2. 衝撃の吸収ができなくなる

頚椎のカーブが減少することで、走行中に受ける首への衝撃を吸収することができなくなり、結果的に首や肩、背中への負担が増加します。

3. 疲労の蓄積しやすくなる

長時間のランニングは、ストレートネックの人にとって、首周りの筋肉の疲労を蓄積させることになります。この疲労が蓄積することで、筋肉は硬直し、痛みや不調を引き起こす原因となります。

 

さらに、首だけでなく体の他の部分にもさまざまな影響を及ぼす可能性があります。特に、長距離を走るマラソンでは、腰や膝にも負担がかかることが懸念されます。

 

腰や膝へも負担がかかりやすくなる

1. 腰への負担もかかりやすくなる

ストレートネックで頚椎のカーブがなくなると、脊椎全体に負担がかかるようになります。その結果、腰椎にも負担がかかりやすくなり腰痛の原因となります。マラソンのような長時間にわたる走行は、腰への負担を重くすることがあります。

2. 膝への影響

腰に負担がかかると今度は膝への負担も大きくなります。ストレートネックの人は身体のバランスを崩しやすくなるので、走行時の脚の使い方にも影響を与えます。

不自然な姿勢でマラソンを行うことは、膝関節にも負担をかけ、膝の痛みや怪我のリスクを高めます。

 

マラソンで体に負担をかけないようにするために

1. ストレッチを行う

マラソンをする前に筋肉の柔軟性を高めることで、首や腰や膝への負担を軽減できます。特に、首周りと背中のストレッチは、しっかりと行いましょう。

 

2. 正しい走り方を意識する

マラソンをする際は、身体のバランスを考慮した走り方を心がけることが重要です。例えば、適切なフォームで走ることで、腰や膝への不必要な負担を避けることができます。

 

3. 適切なシューズを選ぶ

身体にフィットしたウェアと、適切なクッション性を持つランニングシューズの選択も、腰や膝への負担を軽減する上で重要です。

 

4.少しずつ距離を延ばす

いきなり長距離を走るのではなく、徐々に距離を伸ばしていき、体を慣らしていきましょう。

いきなり長距離を走ることは、首やその他の部位に過度な負担をかける原因となります。そのため、まずは短距離から始め、徐々に距離を伸ばしていくことが大切です。

例えば、最初は5kmから始め、体の反応を見ながら徐々に10km、ハーフマラソンと距離を延ばしていきます。段階的に距離を伸ばしていくことで、体を慣らし、首や腰・膝への負担を少なくすることができます。

 

5.ペースの調整

ペース配分もとても重要です。急にペースを上げすぎると首への衝撃が大きくなり、痛みを引き起こす可能性があります。自分の体調や状態に応じて、無理のないペースで走ることが重要です。

特にシューズは、地面からの衝撃を吸収し、膝や腰への負担を軽減する役割を果たします。 適切な対策を取ることで予防することができます。

適切な対処法

ストレートネックによるマラソン中の首の痛みを軽減するためには、以下のような対策が有効です。

1. 姿勢の改善

日常生活での姿勢に注意を払い、特にデスクワークやスマートフォンの使用時には、頭が前に出ないよう意識することが重要です。適切な姿勢を保つことで、首や肩の筋肉にかかる負担を軽減できます。

 

2. ストレッチを行う

首周りの筋肉をストレッチし、柔軟性を高めることで負担を軽減することができます。スレッチを行うことで、ランニング中に適切な姿勢を維持しやすくなり、首への負担を軽減できます。

 

3. ランニングフォームの改善

ランニング中の姿勢にも注意し、特に頭の位置や腕の振り方に注意することが重要です。

 

4. 適切な休息をとる

適切な休息を取ることも大事です。休息をとることで筋肉の疲労も回復し筋肉の硬直や痛みを軽減することができます。

 

日々の生活習慣の見直しや、予防を行うことで首の痛みを軽減させることもできます。ご自身の身体に合った運動を行うことも大事です。

 

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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肩が痛くて挙がらないインピンジメント症候群の原因や症状は?水泳や野球をやる人はなりやすい?

2024年03月26日

まつお鍼灸整骨院では、肩こりでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

インピンジメント症候群について

あまり聞きなれない言葉ですが・・・

肩の痛みにインピンジメント症候群というのがあります。   肩を動かすと痛いというのは五十肩と同じ症状ですが、インピンジメント症候群と五十肩は違います。

肩を動かすと痛みがでるのでもしかしたら五十肩かも?と思って来られる方もいてますが、   肩を挙げたり捻ったりしたときに引っかかり感や痛みがでたり、外転時の一定の角度で痛みが出るようでしたらもしかしたらインピンジメント症候群かも知れません。

 

インピンジメント症候群とは?

 

インピンジメントとは『衝突する』という意味です。 肩関節は非常に不安定な関節なので関節を安定させるために多くの筋肉や腱、靭帯があります。

特に回旋腱板と言われる筋肉が肩関節の周りを包み込むようにあります。さらに、肩関節には肩峰の下に肩峰下滑液包という袋があるのですが、この袋があることで腱板がスムーズに動くように衝撃を吸収してくれるのです。  

 

インピンジメント症候群は肩をあげるときに腱板や滑液包がインピンジメント『衝突』することである角度で痛みがでてそれ以上動かすことができなくなります。  

『ふと肩を動かしたときに痛みがでる』 『腕を動かす角度によって痛みがでる』   といった症状がでる場合は早めの対応が大事になってきます。  

 

インピンジメント症候群のメカニズムについて

インピンジメント症候群では肩関節の運動障害が起こりますが、特に肩関節の挙上時に出てくることが多いです。  

肩関節を挙上させたとき上腕骨頭では 上方回転と下方滑りの2つの運動がおこっているのですが、インピンジメント症候群では下方滑りの運動に対して上方回転の運動の割合の方が大きくなってしまいます。  

 

そのため、肩関節を外転させていくにつれて、上腕骨頭が上方に変位してしまいます。 上腕骨頭の上方への変位が大きくなると、肩の挙上に伴って肩峰下のスペースに狭窄が起こることで痛みを生じます。  

 

インピンジメント症候群の原因は?

インピンジメント症候群の原因のひとつは回旋腱板の機能低下です。  

回旋腱板は棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つの筋肉がありこれらの筋肉が肩関節を安定させています。この回旋腱板の機能が低下することによって肩関節の安定性が悪くなりインピンジメントの症状を起こしてしまいます。  

 

また野球の投球動作や水泳のクロールなど、肩を良く動かす動作をする人も肩関節や回旋腱板に負荷がかかりインピンジメント症候群になりやすくなります。

 

インピンジメント症候群の症状について

①肩の痛み

一番は肩の痛みです。特に肩の前側に出てくることが多いです。

肩の前方部分には棘上筋腱や上腕二頭筋長頭腱・関節包・肩峰下包などがありますがインピンジメント症候群では特に棘上筋腱と上腕二頭筋長頭腱が好発部位と言われています。  

 

②肩の可動域制限

肩の可動域制限は動作時痛によって起こります。特に肩関節の外転60度から120度の間に痛みが強く出るペインフルアークサイン(有痛弧)がでます。  

 

インピンジメント症候群の施術方法について

一般的なインピンジメント症候群の治療は、以下のようなものがあります。

・患部を安静に保つ指導

・湿布薬の処方

・痛み止めの薬の処方

整形外科などでの治療では、通常、安静と薬物療法が主な治療法となります。競技への復帰に向けた適切な治療やリハビリを提供する施設は限られており、再発や筋力低下といった問題に直面することがあります。

また、多くの場合、患部の治療だけを行うのではなく、全体的な身体の状態を見ていくことが大事なってきます。

 

当院のインピンジメント症候群の施術方法としては  

①脊椎・上腕骨頭へのアジャスト

インピンジメント症候群になる人は、回旋腱板の酷使の他にも姿勢が悪くて巻き肩の人や猫背の人が多く、それによって上腕骨頭も前方へ変位し肩関節の可動域の制限が起こります。

また、姿勢が悪くなると胸椎の後弯も強くなってきてしまうので胸椎のアジャストメント・宍絵の改善も行っていきます。  

②回旋腱板や軟部組織のアプローチ

回旋腱板や上腕二頭筋腱・烏口肩峰靭帯などの軟部組織に対してのアプローチを行います。痛みが出ると筋肉の緊張や炎症が起こります。

 

肩関節周りの筋肉の柔軟性を取り戻していくことで肩関節の可動域を広げていきます。

インピンジメント症候群はそのままにしておくと、痛みが慢性化したり腱板損傷にもつながる場合がありますので早めの対応が大切になってきます。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

 

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