ストレートネックが首の不調や肩こり・頭痛の原因になる?!姿勢が悪くなる原因について解説!!

2024年03月27日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

 

スマートフォンを長時間使用したりテレワークの増加により、多くの人がストレートネックによる首や身体の不調に悩まされていて、『ストレートネック』は新たな国民病とされています。

 

長時間のデスクワークや通勤中や自宅にいる時間でも、スマートフォンやパソコンについ夢中になってしまい、前かがみのうつむき姿勢になっていませんか?

 

この記事では、ストレートネック・不良姿勢が引き起こす症状や改善方法についてお話します。



ストレートネックって何?

 

ストレートネックとは、不良姿勢や長時間うつむいた姿勢でスマホやパソコンを使用することにより、生理的に前弯カーブしている頚椎が真っすぐになってしまう状態のことを言います。

 

このため、頭が肩よりも前に出た状態になっていることもあります。男性よりも女性に多く見られますが、理由としては女性の方が首回りの筋力が弱いため、頚椎や首周りの筋肉に負担がかかりやすいためと言われています。

 

自分でストレートネックかどうかをチェックするには、背中側を壁に向けて立ち、かかととお尻、そして肩を壁に当てます。頭が壁に当たらない場合や息苦しさや痛みがある場合はストレートネックの可能性があります。

 

逆に頭が自然に壁に当たる場合は、ストレートネックの可能性は低いかもしれません。あくまで目安ですが自分自身の姿勢を確認するために、この方法を利用してみても良いと思います。

 

ストレートネックになるとどんな症状がでるの?

ストレートネックは、本来なら前弯カーブしているはずの頚椎が真っ直ぐになってしまい、頚椎や首や肩周りの筋肉に負担がかかり血行不良が起きることで首の痛みや肩こりが起こります。

 

さらに、ひどくなると神経が圧迫され、自律神経が乱れ精神的な不調も現れることがあります。

 

特に、スマホやパソコンなどの長時間の使用によって引き起こされる首の痛みは、単に首が痛いだけではなく、目の疲れや身体のだるさ、ひどくなると手のシビレなどもでてくることがあります。

 

さらには、悪化してしまうと頚椎症や頚椎ヘルニアになってしまうこともあるので注意が必要です。

ストレートネックと頭痛は関係するの?

頭痛に悩む多くの人は、姿勢の悪さが原因で起こります。例えば、猫背やストレートネックのように、頭が前に出て背中のカーブが強くなると首や肩の筋肉に大きく負担がかかります。

 

そのため、筋肉が硬くなってしまい頭へ送られる血液の循環が悪くなり、頭痛が引き起こされます。

 

頭は成人で約6キロほどの重さがあってそれを首が支えています。悪い姿勢を続けると、首にはかなりの負荷がかかることになります。

 

結果として、緊張型頭痛や片頭痛などのリスクが高くなる可能性があります。首には脳とつながる神経が多く通っているのです。

 

この部分に負荷がかかると、自律神経の乱れなどいろんな健康上のトラブルを引き起こすことがあるので、そのためにも姿勢の改善がとても大切です。

 

姿勢が悪くなる原因は?

 

最初から悪い姿勢をしている人はいないと思いますが、年齢や普段の日常生活の習慣を重ねるにつれて少しずつ悪い習慣がついてしまい姿勢が悪くなっていきます。

 

徐々にその悪い姿勢に慣れてきてしまい体のバランスを崩し、本来あるべき良い姿勢を身体が忘れてしまうのです。

 

今はパソコンやスマートフォンを多用するため、前かがみの姿勢がとても多くなりました。このような不自然な姿勢は、首や背骨に負担をかけ、姿勢を悪化させる原因になります。

 

スマートフォンの使用時には、画面を見るのに首が下を向いていることが多く、首が後弯した姿勢になってしまいます。この首に負担がかかる姿勢を長時間続けてしまうことでストレートネックになってしまう危険があるのです。

 

またパソコン作業をしているときは、モニターの画面に集中して頭が前に倒れることで肩が前に入り、首や肩・背中の筋肉が引っ張られる状態が続いてしまいます。

 

このような姿勢を続けることがストレートネックの原因になることがあります。

 

また、片側の肩にバッグをかけたり、足を組むクセがある人も、体に負担をかけてしまい、悪い姿勢の原因になることがあります。自宅でリラックスしているつもりでも、知らず知らずのうちに姿勢を悪くしてしまうことがあるため、注意が必要です。

 

ストレートネックが悪化すると危険

ほとんどの人が、首や肩の凝りは病気ではないと思って、そのまま放置しているケースがあります。ですが、凝りとは、首や肩の筋肉が常に緊張している状態のことなのでこれを放っておくと椎間板にも負荷がかかり頚椎の変形が起こってきます。

 

このような状態になると、首の神経が圧迫され手のシビレや握力の低下、いわゆる頚椎ヘルニアといった深刻な問題につながります。さらに、首のしわやむくみ・顔のたるみといった美容上の問題にもつながることがあります。

 

更に、凝りは自律神経失調症やうつ病など、心にも悪影響を及ぼす可能性があることが明らかになっています。したがって、首や肩凝りを放置せず、適切な施術を行うことが大切になってくるのです。

 

姿勢が良くなるとこんなメリットがある

正しい姿勢を保つことで、胸部が開き呼吸がしやすくなりさらに基礎代謝が上がります。基礎代謝が上がると消費カロリーが増え健康にも良い影響がでてきます。

 

また、正しい姿勢を維持することで、今まで使っていなかった筋肉が使われ、引き締め効果があり、スリムな体型になりやすくなります。

 

さらに、脳の血流と姿勢には密接な関係があり、正しい姿勢を保つことで脳に十分な酸素が供給され、集中力や注意力が向上すると言われています。

 

その他にも、健康寿命が延びたり、身体の歪みによる負担軽減、首や腰の慢性的な痛みの改善など、様々な健康上のメリットもあります。

 

正しい姿勢は、健康を維持するために必要不可欠な要素であると言えます。

良い姿勢を手に入れるために大切なこと

スマートフォンやパソコンを使用するときの注意点としては、できるだけ目線と同じ高さに近づけて使用する、適度に休憩する、肩が前に入らないように胸を張るようにするなどが効果的です。

 

また、高い枕を使うのもよくありません。ストレスやスマートフォン使用は、ストレートネック、いわゆるスマホ首の進行を早める可能性があるので注意が必要です。

 

また、背筋を伸ばすことで脳内ホルモンが分泌され、処理能力が向上するとも言われています。正しい姿勢を意識的に維持することで身体も動かしやすくなり疲れにくい身体になってきます。普段から良い姿勢を意識できるように心がけましょう。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献