胸郭出口症候群ってどんな症状が出る?首から肩にかけての痛みや腕がしびれる場合は要注意!?

2024年04月19日

 

まつお鍼灸整骨院では、胸郭出口症候群でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

 

「胸郭出口症候群」という言葉を聞いたことはありますか?

 

この症候群は、首や肩がこって痛くなったり、腕や背中がだるく感じたりする症状が現れることがあります。

 

特に、肩こりや重いものを持ち運ぶことが多い方、腕を上げて作業することが多い方などは、胸郭出口症候群にかかりやすいと言われています。

 

胸郭出口症候群についてまとめてみましたので。胸郭出口症候群でお悩まされている方は、ぜひご一読ください。

胸郭出口症候群とは?

胸郭出口症候群は、上腕や肩の運動や感覚に深くかかわる神経や動脈が障害を受けることで、肩、腕、手のしびれや痛み、手が動かしにくいなどの症状がでてきます。

 

肩こりや首の痛みなどの症状が自覚されることもあります。この症候群はなで肩の女性に多く見られますが、筋肉を鍛えた男性にも発症するケースもあります。

 

また普段の日常生活での動作が発症に関与していることから、健康的な生活スタイルを確立することが重要です。この病気は自覚症状が強くでることもありますので適切な施術や周囲のサポートも大事になってきます。

 

胸郭出口症候群の病態と原因について

首には食道や気管・神経・血管・筋肉などの多くの組織が集まっています。腕へとつながっていく神経や血管は胸郭出口と呼ばれる所を通って腕へ向かって走行します。

 

腕神経叢は胸郭出口を通る重要な神経であり、鎖骨下動脈や鎖骨下静脈は主要な血管です。胸郭出口にはいくつかの狭い場所が存在して神経や血管が圧迫されることがあります。

 

このような状態になると胸郭出口症候群が発症します。胸郭出口症候群は3つの箇所のいずれかに起因する場合があります。

 

胸郭出口症候群は、首から腕の方へ向かって

斜角筋症候群

肋鎖症候群

小胸筋症候群

の3つの箇所で神経や血管が圧迫されることで生じます。

 

①斜角筋症候群

斜角筋症候群は、首の前にある斜角筋という筋肉による症状です。斜角筋は前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋に分かれており、前斜角筋と中斜角筋の間には間隙があります。

 

腕神経叢と呼ばれる神経がこの間隙を通っており、手を挙げる動作をする時にこの間が狭くなり神経が圧迫されることで症状がでてくるといわれています。

 

②肋鎖症候群

首から出た神経は前斜角筋と中斜角筋の間を通って鎖骨と第一肋骨の間を通る肋鎖間隙を通ります。

 

この肋鎖間隙は隙間が狭いため神経の通り道が狭くなります。なで肩の女性は肋骨と鎖骨が近く肋鎖間隙が狭くなって神経を圧迫されるリスクが高くなると言われています。

 

③小胸筋症候群

小胸筋症候群は過度な肩甲骨の上方向への回旋や肩甲骨の前方への過剰な引き込みなどが原因で、小胸筋が過緊張し神経が圧迫されることが原因と言われています。

 

そのため、つり革を持ち上げるような肩を上げる動作や、ベンチプレスのように重いものを持ち上げる動作、そして猫背の姿勢で長時間座るなどの姿勢が続くことでこの症状が起こると言われています。

 

この症状は、運動選手や肉体労働者だけでなく、デスクワークの多い人や、スマートフォンやタブレットを長時間使用する人などにも起こりやすいとされています。

 

胸郭出口症候群は長時間の不良姿勢・ストレスや睡眠不足、なで肩や重いものを持つ習慣などが重なっていくことで発症しやすくなります。

 

胸郭出口症候群の症状としては、首や肩、腕にしびれや痛みがでてくることがあります。

 

これらの神経症状は手先や体幹にも広がることがあり、持続すると筋力の低下や巧緻性の低下、握力の低下などの運動機能にも影響を及ぼすことがあります。

 

血管の症状としては、血行障害が引き起こされることもあります。血行障害が痛みや感覚障害を誘発することもあります。

 

胸郭出口症候群になるとどんな症状がでる?

・つり革につかまったり、ドライヤーで髪を乾かすときなど腕を同じ位置で長時間保持すると手がしびれる

・常に腕や手にだるさを感じ、手先が冷たく感じる

・腕や指先に疼痛があり、安静時でも腕や指に違和感がある

 

胸郭出口症候群は、手や腕のしびれ、冷感、違和感を引き起こす病気で、特に手を上にあげている状態が続く場合に発症しやすいとされています。

 

女性のなで肩の方や、重い荷物を運んだり、腕を上げて作業することが多い職業の方に発症しやすいとされています。

 

しかし、この症状は頚椎椎間板ヘルニアや手根管症候群と似た症状を引き起こすことがありますので鑑別が必要です。

 

姿勢不良・首の歪みが良くなることで胸郭出口症候群は解放へ向かう

まつお鍼灸整骨院では、胸郭出口症候群の原因は普段の姿勢の悪さや生活習慣、それによる頚椎のゆがみ背骨の歪みや関節の動きの悪さ、そして循環不良による筋肉の凝り固まりと考えています。

 

初めに、様々な側面からお身体の問題点を確認し、関節の動きや筋力の検査、姿勢分析などを行います。そこで、あなたの症状の原因を共有し、最適な施術方法を組み立てていきます。

 

背骨の矯正を行うことで、骨格・筋肉・神経機能・関節可動域などを正常化し、症状を緩和していきます。

 

もし、胸郭出口症候群でお悩みの方は、お気軽にまつお鍼灸整骨院にご相談ください。私たちは、あなたの身体の不調を取り除くだけでなく、根本的な原因を解消して、健康的な生活を取り戻すお手伝いをいたします。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

首・肩の痛みでお悩みの方はこちら

 

参考文献
日本整形外科学会

 

耳鼻科へ行っても原因不明の耳鳴りはもしかしたらストレートネックかも?頚椎の歪みが原因?

2024年04月13日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

耳鳴りとストレートネックの関係性について

耳鳴りで悩んでいる人も多いと思います。でもその原因が特定できない…そんな方がほとんどではないでしょうか?

耳鼻科へ行っても耳鳴りの多くは特に異常なしと言われることが多いです。薬だけ処方されてなかなか耳鳴りが良くならない・・・

でも実は、思いもよらない原因が隠されているかもしれません。それが「ストレートネック」です。首の歪みが耳鳴りを引き起こす可能性があるのです。

この記事では、ストレートネックと耳鳴りの関係について解説します。

 

ストレートネックとは?

ストレートネックとは、本来前方にカーブしているはずの首の骨(頚椎)が、真っ直ぐになってしまう状態を指します。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用など、不適切な姿勢が続くことでなることがほとんどです。ストレートネックになると様々な問題を引き起こす原因となります。

 

耳鳴りの原因と首の関係性

首は頭と体を繋ぐ重要な部位であり、多くの神経と血管が密集しており、この部分に問題が生じると耳鳴りを引き起こすことがあります。具体的には、首の筋肉の緊張や姿勢の悪さが血流や神経の働きを妨げ、それが耳鳴りの原因となることがあります。

耳鳴りの原因はいろいろありますが、耳自体に問題がない場合は以下のような原因が考えられます。

頚椎の歪み: 頚椎の歪みや緊張は、血流や神経伝達に影響を与え、耳鳴りを引き起こすことがあります。

咬筋の異常: 顎関節症や歯ぎしりなどで咬筋が過度に緊張すると、耳に近い部位に影響を及ぼし、耳鳴りを引き起こすことがあります。

全身の筋肉バランスの乱れ: 背中や肩の筋肉の緊張が、血流や神経の流れを悪化させ、耳鳴りにつながることがあります。

 

首が原因で起こる耳鳴りの特徴

姿勢依存性

長時間同じ姿勢を取っていた後や、特定の姿勢で耳鳴りが悪化する

 

首の動きによって耳鳴りがする

首を動かすと耳鳴りの音量や音質が変わる

 

特定の場所を抑えると耳鳴りが増減する

特定の点を押すと耳鳴りが増減する場合

 

これらの特徴が見られる場合、首の状態が耳鳴りに影響している可能性があります。

 

首が原因の耳鳴りへの対処法

良い姿勢を心がける

長時間のデスクワークなどで不自然な姿勢を取り続けると、首への負担が大きくなります。背筋を伸ばし、パソコンやスマホの画面は目線の高さに保つなど、良い姿勢を心がけましょう。

 

首のストレッチ

首の筋肉が緊張すると、血流や神経の働きが悪くなります。日常的に首のストレッチを行い、筋肉の緊張をほぐしましょう。

 

適切な枕を選ぶ

睡眠中も首への負担を軽減するために、自分の首に合った枕を選ぶことが重要です。枕が高すぎると首が前に出すぎ、低すぎると後ろに下がりすぎるため、首に負担がかかります。

 

ストレートネック、そしてそれによる耳鳴りの改善には、生活習慣の見直しが欠かせません。特に、スマートフォンやパソコンの使用姿勢に注意し、長時間同じ姿勢でいることを避けるようにしましょう。定期的にストレッチを行い、首や肩の筋肉をほぐしてあげることも大切です。

 

もしかしたら耳鳴りの原因はストレートネックかも?ストレートネックのセルフチェック

自分で簡単にできるストレートネックの確認方法があります。壁に背を向けて立ち、かかと、臀部、肩、頭が壁に触れるようにします。この時、首の後ろに手の平がスッと入る程度のスペースがあれば正常です。

しかし、スペースがほとんどない場合は、ストレートネックの可能性があります。あくまでセルフチェックになりますので、詳しく知りたい方は専門家へご相談ください。

 

首の矯正で耳鳴りが改善される理由

首の矯正によって首の歪みが改善されると、圧迫されていた血管や神経が解放され、正常な機能を取り戻します。これにより、耳への血液の流れが改善され、耳鳴りが軽減します。また、首周りの筋肉のバランスも整い、首のコリも軽減します。

 

まとめ

耳鳴りは、首の歪み、ストレートネックが原因で引き起こされることがあります。首の歪みを改善していくことで耳鳴りの改善が期待できます。

耳鳴りは、内耳や聴覚系統に何らかの異常がある場合、または全く異なる体の部位に原因がある場合にも生じることがあります。まつお鍼灸整骨院での耳鳴りへのアプローチでは、耳鳴りの原因を体全体のバランスの観点から捉え、施術を行っていきます。

耳鳴りでお悩みの方はお気軽にご相談くださいね

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

ストレートネックでお悩みの方はこちら

 

参考文献
日本整形外科学会

 

産後の育児でストレートネックにならないために!!抱っこの時に気を付けることは?

2024年04月10日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

 

産後の育児でストレートネックにならないために!!抱っこの時に気を付けることは?

産後の育児は女性にとって非常に負担が大きく、特に抱っこの動作は首に大きな負担をかけ、ストレートネックの症状を引き起こしてしまうことがあります。

そこで、このページでは産後の育児や抱っこの際にストレートネックの方々が注意すべき動作などについて詳しく説明させていただきます。

 

ストレートネックについて

ストレートネックとは、本来あるべき首の自然なカーブが失われてしまい、首が真っ直ぐになってしまう状態を指します。正常な首は、正面から見た場合には真っ直ぐですが、横から見た場合には前方に軽くカーブしているのが理想です。

このカーブがあることで、頭の重さを支えることができて、衝撃を吸収する役割を果たしています。

 

産後のママは抱っこで首に負担がかかりやすい

産後のママにとって、赤ちゃんを抱っこすることはても大切な時間だと思います。ですが、長時間抱っこし続けることで知らず知らずのうちにママ自身の体に負担をかけることがあります。

特に、抱っこするときは下を向く時間が長くなるので「ストレートネック」にならないために注意が必要です。

 

今回は、産後のママが抱っこでストレートネックにならないために気を付けるべきポイントをご紹介します。

 

正しい抱っこの姿勢を心がける

赤ちゃんを抱っこする際は、まず自分の姿勢を正すことから始めましょう。背筋を伸ばし、両足は肩幅程度に開いて立つことが基本です。赤ちゃんを抱くときは、赤ちゃんの重さを腕だけで支えるのではなく、体全体でバランス良く支えるようにしましょう。

また、長時間同じ姿勢で抱っこすることは避け、時々姿勢を変えることも大切です。

 

できるだけ身体に近づけて抱っこする

赤ちゃんを抱っこする際には、できるだけママの身体に近づけて抱くことが大切です。これにより、赤ちゃんの重心がママの体の中心に近くなり、腕や肩への負担が軽減されます。

抱っこする際は、赤ちゃんの背中を手でしっかりと支え、お尻をもう一方の手で支えることで、安定感を増すことができます。

 

こまめに姿勢を変える

長時間同じ姿勢で赤ちゃんを抱き続けると、特定の筋肉に過度の負担がかかります。これを防ぐためには、こまめに姿勢を変えることが重要です。たとえば、抱っこの手を定期的に交代したり、座って抱っこする際にはクッションを使用して腕の高さを調整したりすることで、負担を分散させることができます。

 

腕や肩のストレッチを行う

抱っこは特に腕や肩に負担がかかりやすいため、普段からストレッチをすることでできるだけ負担をためないようにすることが大事です。

簡単なストレッチを続けるだけでも筋肉の緊張を和らげ、ストレートネックを予防する効果が期待できます。

 

適度な休息を取る

特に産後の体は回復の途中でもあるので、無理は禁物です。可能な限り、抱っこ以外の時間はしっかりと休息を取り、体を休めるようにしましょう。

 

抱っこひもの活用

長時間の抱っこには、抱っこひもの使用を検討しましょう。正しく使用することで、ママの体への負担を軽減し、赤ちゃんも安定した姿勢でいられます。

抱っこひもを選ぶ際は、自分の体型に合ったものを選び、正しい装着方法を学ぶことが重要です。

 

定期的なチェックとケア

もし首や肩に違和感を感じたら、それはストレートネックのサインかもしれません。早めの対応も大事になってきます。整体など定期的なご自身の身体もケアしてあげることもよいと思います。

 

産後のママが抱っこでストレートネックにならないためには、日々のちょっとした心がけが重要です。

 

産後の育児において、首への負担が最も大きいのは、おそらく抱っこです。 授乳時やお子さんが泣いている時、場合によっては一日中抱っこしているときもあると思います。 首には腕や手で重たい物を持つと大きな負担がかかります。

 

当然ですが、首への荷重が重ければ重いほど、首や肩周辺の疲労がたまり、血行も悪くなり筋肉も緊張してしまいます。 短期間ならば単なる筋肉痛で済むかもしれませんが、産後のお母さんの場合は抱っこの負担が長期間続くことになります。

 

このような首への負担が長期間続くと、ストレートネックの方の症状が悪化し、首の骨の変形がさらに重症化する可能性もあります。

 

その結果、頚椎症や頚椎ヘルニアなど神経圧迫の原因になる可能性もあるため、できれば抱っこを過度にすることは控えることも必要だと思います。

 

まとめ

産後の育児で首に負担がかかるのは避けることはできないですが、少しでも工夫することで負担は軽減することはできます。

自分で予防できるところは気を付けながら、定期的にご自身の身体もケアしてあげることも必要だと思います。

 

産後の育児で首の不調が気になる方はお気軽にご相談くださいね。

 

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

ストレートネックでお悩みの方はこちら

 

参考文献
日本整形外科学会

 

首が太いのは気のせい?もしかしたらストレートネックで首がむくんでいるのが原因かも?

2024年04月9日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

首が太いのはストレートネックのせい?というテーマでお話していきたいと思います。まずはストレートネックについて簡単に説明していきます。

ストレートネックについて

ストレートネックとは、正常な首のカーブが失われて、まっすぐになってしまった状態のことです。頭の重さは約6キロほどあるといわれています。

首が真っ直ぐの状態になると頭を支えるクッションの役割ができなくなってしまい、首の筋肉や神経、血管に負担がかかり、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。

 

ストレートネックで首がむくむことがある?

ストレートネックになると、首が太く見えることがあります。これは、首がむくんでいるからというのが一つの理由です。首がむくむというのは、首の周りに水分が溜まって、腫れてしまうことです。

首がむくむ原因としては、以下のようなものが考えられます。

血液循環の低下

ストレートネックになると、首の血管が圧迫されて、血液循環が悪くなります。血液循環が悪くなると、首の周りに老廃物が溜まりやすくなります。また、血液循環が悪くなると、首の周りの細胞に酸素や栄養素が十分に届かなくなります。これらのことが、首のむくみの原因となります。

 

リンパ液の滞留

ストレートネックになると、首のリンパ管も圧迫されて、リンパ液の流れが悪くなります。リンパ液とは、細胞間の隙間にある液体のことで、老廃物や免疫細胞などを運ぶ役割をしています。リンパ液の流れが悪くなると、首の周りに老廃物や水分が溜まりやすくなります。これも、首のむくみの原因となります。

 

筋肉の緊張

ストレートネックになると、首の筋肉が常に緊張した状態になります。筋肉が緊張すると、筋肉の細胞が収縮して、細胞内の水分が外に出やすくなります。この水分が首の周りに溜まることで、首がむくむことがあります。また、筋肉が緊張すると、筋肉の代謝が悪くなり、老廃物が溜まりやすくなります。これも、首のむくみの原因となります。

 

首がむくむと、首が太く見えるだけでなく、首の動きが制限されたり、痛みやしびれを感じたりすることもあります。首のむくみは、ストレートネックの症状の一つとして捉えられることが多いですが、実は、首のむくみがストレートネックの原因になることもあります。

首がむくむと、首の周りに水分や老廃物が溜まって、重さが増します。この重さが首にかかることで、首のカーブが減少し、ストレートネックになりやすくなります。

また、首がむくむと、首の筋肉が硬くなり、首のカーブを保つ力が弱くなります。これも、ストレートネックになりやすくなります。

つまり、首がむくむと、ストレートネックになりやすくなるという悪循環が起こるのです。

首のむくみを解消する方法

姿勢を改善する

首のむくみを改善するために最も重要なのは、正しい姿勢を維持することです。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用によって、首が前方に突き出る傾向があります。このような姿勢は首の筋肉を緊張させ、むくみを引き起こす原因となります。

日常生活で意識して姿勢を正し、背中をまっすぐに保つことが重要です。デスクワークをする際には、適切な高さの椅子やデスクを使い、スマートフォンを使う際には、顔を下に向けずに目線を上げるように心がけましょう。

 

マッサージ

首のむくみを解消するには、首の筋肉やリンパ管を刺激して、血液循環やリンパ液の流れを良くすることが効果的です。自分で行うこともできますが、自分で行う場合は、首の後ろから耳の下にかけて、やさしくさするだけでもよいです。

 

ストレッチ

首のむくみを解消するには、首の筋肉をほぐして、首の可動域を広げることも効果的です。そのため、首のストレッチを行うことがおすすめです。首のストレッチは、首を左右に回したり、前後に曲げたり、傾けたりするだけでもよいです。首のストレッチは、朝起きたときや、長時間同じ姿勢でいたときなどに行うと良いでしょう。

 

枕の見直し

首のむくみを解消するには、睡眠中の首の状態にも気を付けることが重要です。そのため、枕の高さや硬さを見直すことがおすすめです。枕が高すぎると、首が曲がりすぎて、首の血管やリンパ管が圧迫されてしまいます。枕が低すぎると、首が伸びすぎて、首の筋肉が緊張してしまいます。枕の高さは、横になったときに、首と背中のラインがまっすぐになるくらいが理想です。枕の硬さは、首のカーブに沿って支えてくれるくらいが理想です。

 

首のむくみを解消することで、ストレートネックの予防や改善にもつながりますし首が太く見えるのを防ぐだけでなく、ストレートネックや頭痛、肩こりや腰痛の予防や改善にも効果があります。

まとめ

首がむくんでいるのはなかなか自分では気づかないことがほとんどですが、ストレートネックになると首がむくんでくることがあります。ですがストレートネックが良くなってくるにつれて血液の流れも良くなり首のむくみもなくなってきて首が細くなってきます。

首が太い原因はもしかしたらストレートネックが原因かもしれません。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

ストレートネックでお悩みの方はこちら

 

参考文献
日本整形外科学会

 

ストレートネックと頭痛の関係について!!頭痛の原因と予防方法について解説

2024年04月8日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

 

今回は、ストレートネックと頭痛の関係についてお話ししたいと思います。

当院にはストレートネックによる首の痛みや肩こりで来られる方がとても多いのですが、ストレートネックになると、首の筋肉や神経に負担がかかり、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。その中でも、特に多いのが頭痛です。

 

ストレートネックは、本来緩やかに曲がっている頚椎(首の骨)が真っすぐになる状態を指します。頚椎は7個あって、通常であれば頚椎はやや前方へ緩やかにカーブを描いており、首や肩の筋肉と共に頭を支えています。

 

ですが、スマートフォンなどを使用して長時間うつむいた姿勢が続くと、本来のカーブが失われた状態になります。ストレートネックは、悪い姿勢が続くことが原因で首の骨が真っすぐ固まった状態を指します。

 

ストレートネックによる頭痛の原因

ストレートネックと頭痛の関係は、主に以下の5つに分けられます。

筋肉の緊張

ストレートネックになると、首の筋肉が常に緊張した状態になります。その結果、筋肉の血流が悪くなり、酸素や栄養素が不足します。また、筋肉の緊張は、頭部や顔面の筋肉にも影響を与えます。これらの筋肉の緊張が、頭痛の原因となります。

 

神経の圧迫

ストレートネックになると、首の骨が正常な位置からずれて、神経を圧迫することがあります。特に、後頭神経という、頭部の感覚を担う神経が圧迫されると、頭痛が起こりやすくなります。このような頭痛は、後頭神経痛と呼ばれます。

 

血液循環の低下

ストレートネックになると、首の筋肉が硬くなり血流も悪くなります。その結果、頭部への血液循環が低下し、頭部の酸素や栄養素の供給が不十分になります。また、血液循環が悪くなることで頭痛がでやすくなります。

 

自律神経の乱れ

ストレートネックになると、首の神経や血管に影響を与えることで、自律神経のバランスが崩れることがあります。自律神経は、心臓や血管、内分泌などの働きを調節する神経です。自律神経の乱れは、ホルモンバランスなどに影響を与え、頭痛を引き起こすことがあります 。

 

姿勢の悪化

ストレートネックの原因の一つは、姿勢の悪さです。長時間同じ姿勢でいたり、前かがみになったり、首を曲げたりすることで、首のカーブが失われてしまいます。そのため、姿勢を正すことが、ストレートネックの予防や改善に重要です。姿勢の悪化は、首の筋肉や神経、血管に負担をかけて、頭痛を引き起こすことがあります 。

 

ストレートネックと頭痛の対策について

ストレートネックと頭痛の対策は、以下のようなものがあります。

ストレッチ

首の筋肉をほぐすことで、筋肉の緊張や血流の改善に効果的です。首を左右に回したり、前後に曲げたり、耳を肩に近づけたりするなどのストレッチを、毎日数分間行いましょう。デスクワークの多い方は1時間に1回はストレッチを行い身体を動かすようにしましょう。

の高さを調整する:

枕の高さがあってないケースもあります。枕は高すぎても低すぎても良くありません。首の負担を軽減するために適切な枕を選ぶことも大切です。

マッサージ

首や頭部の筋肉をマッサージすることで、筋肉の緊張や血流の改善に効果的です。自分でマッサージする場合は、軽くさするだけでも大丈夫です。かえって強い刺激で押したりもんだりするのはかえって悪化させる場合があるので気を付けましょう。

姿勢の改善

ストレートネックの原因の一つは、悪い姿勢です。長時間同じ姿勢でいたり、前かがみになったり、首を曲げたりすることで、首のカーブが失われてしまいます。そのため、姿勢を正すことが、ストレートネックの予防や改善に重要です。座るときは、背筋を伸ばし、肩を下げ、顎を引きましょう。また、パソコンやスマホなどの画面を見るときは、目線と同じ高さに設置し、首を曲げないようにしましょう。

 

ストレートネックと頭痛の関係とは?原因と対策についてまとめ

ストレートネックと頭痛の関係について、原因と対策を解説しました。ストレートネックは、首の筋肉や神経、血管に負担をかけて、頭痛を引き起こす可能性があります。

まずはストレートネックにならないように普段からの姿勢を気をつけたり、ストレッチ、適度な運動などの予防が大切になってきます。ストレートネックと頭痛に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

当院ではレントゲンに基づいた骨格矯正で頚椎の歪みやストレートネックの施術を専門としています。整形外科や整骨院・整体などでなかなか状態が良くならなかった方も多く来院されます。

ストレートネックは悪化すると首の痛みや頭痛だけではなくて手の痺れなども出てくるリスクもありますのでできるだけ早い段階で施術を行っていくのが大切になってきます。

もしストレートネックや頭痛でお悩みの方がおられましたらお気軽にご相談くださいね。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

ストレートネックでお悩みの方はこちら

 

参考文献
日本整形外科学会

 

ストレートネックの症状を悪化させないために!!デスクワーク時の正しい座り方について解説

2024年04月8日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

ストレートネックの方からよく、普段のよい座り方について聞かれることがあります。

デスクワークが続くと、つい姿勢も悪くなりがちで正しい姿勢がわからず気がつけば猫背になっている人も多いと思います。

 

今回はストレートネックの症状を悪化させない正しい座り方について解説していきたいと思います。

少しでも参考になれば幸いです。

 

ストレートネックとは?

ストレートネックとは、首の骨が本来あるべき前弯がなくなり、まっすぐになってしまった状態のことです。

スマートフォンやパソコンの長時間使用が原因で起こりやすいと言われています。ストレートネックは、首の痛みや肩こり、頭痛などの症状を引き起こしてしまいます。

 

また、放っておくと頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症などになるリスクも高まります。

ストレートネックを予防・改善するためには、普段からできるだけ正しい姿勢を保つことが大切です。

 

デスクワーク時の姿勢のポイント

デスクワークは、ストレートネックの原因の一つです。長時間同じ姿勢でパソコンを操作すると、首に負担がかかり、筋肉が硬くなり、頚椎も変形してきます。

デスクワーク時の姿勢に注意することで、ストレートネックの予防にもなります。デスクワーク時の姿勢のポイントは次の通りです。

 

・パソコンの画面は目の高さに合わせる画面が低すぎると首を下げて見ることになり、首に負担がかかります。画面が高すぎると首を上げて見ることになり、首の後ろの筋肉が緊張します。画面は目の高さかやや下になるように調整しましょう。

 

・パソコンの画面は目から40~60cmの距離に置く。画面が近すぎると目が疲れやすくなり、画面が遠すぎると目がピントを合わせるのに苦労します。画面は目から40~60cmの距離に置くのが理想的です。また、画面の明るさやコントラストも調整して、目の疲れを軽減しましょう。

 

・イスの高さは自分の身長やデスクの高さに合わせて調整することが大切です。イスが高すぎると肩が上がり、首や肩に負担がかかります。イスが低すぎると背中が丸まり、姿勢が悪くなります。イスの高さは、座った時に足が床につき、膝と股関節が直角になるくらいが目安です。また、背もたれは自分の背中にフィットするように調整しましょう。

 

・机の高さも自分の身長やイスの高さに合わせて調整することが大切です。机が高すぎると腕が上がり、首や肩に負担がかかります。机が低すぎると前のめりになり、姿勢が悪くなります。机の高さは、座った時に肘が机につき、肘と肩が直角になるくらいが目安です。また、キーボードやマウスは自分の手の届く範囲に置きましょう。

 

・デスクワークは長時間同じ姿勢で作業をすることになりますが、それは首や肩にとって非常に負担が大きくなります。そのため、デスクワーク時には定期的に休憩を取ることが大切です。休憩時には、イスから立ち上がって体を動かしたり、首や肩のストレッチをしたりしましょう。休憩の頻度は個人差がありますが、一般的には1時間に10分程度が目安です。休憩を取ることで、首や肩の筋肉の緊張をほぐし、血流を改善することができます。

 

では、ストレートネックの人がデスクワーク時に注意したい楽な正しい座り方とはどのようなものでしょうか?実は、人によって楽な姿勢は異なります。大きく分けて、次の二つのタイプがあります。

座ったときに背中を軽く丸めて猫背のような姿勢で座るのが楽な人

座ったときに背筋をピンと伸ばした姿勢で座るのが楽な人

この二つのタイプに合わせて、椅子や机の高さ、パソコンの画面の位置などを調整することが大切です。それでは、それぞれのタイプにおすすめの座り方を見ていきましょう。

 

猫背の姿勢が楽な人の場合

猫背の姿勢が楽な人は、椅子は高めで机は低めに設置すると良いでしょう。これは、下を向く動作に関しては、猫背のように体を丸めた姿勢の方が首への負担が少ないからです。首だけを単独で下を向いてしまうと、過度な負担がかかってしまいます。

 

椅子の高さは、座ったときに足の裏がしっかりと床につく程度にします。机の高さは、座ったときに肘が机に乗るか乗らないかくらいの高さにします。パソコンの画面の位置は、目線より少し下になるようにします。画面との距離は、画面の対角線の長さの1.5倍から2倍くらいにします。

 

このようにすると、首の角度が自然に下がり、首の骨のカーブを保ちやすくなります。ただし、あまりにも下を向きすぎると、首の前側の筋肉が伸びすぎて痛くなる可能性がありますので、適度に休憩をとって首を動かすようにしましょう。

 

背筋をピンと伸ばした姿勢が楽な人の場合

背筋をピンと伸ばした姿勢が楽な人は、椅子は低めで机は高めに設置すると良いでしょう。これは、真正面を見る動作に関しては、背筋を伸ばした姿勢の方が首への負担が少ないからです。首だけを単独で上を向いてしまうと、過度な負担がかかってしまいます。

 

椅子の高さは、座ったときに足の裏が床につくかつかないかくらいの高さにします。机の高さは、座ったときに肘が机より少し上になるくらいの高さにします。パソコンの画面の位置は、目線と同じか少し上になるようにします。画面との距離は、画面の対角線の長さの1.5倍から2倍くらいにします。

 

このようにすると、首の角度が自然に上がり、首の骨のカーブを保ちやすくなります。ただし、あまりにも上を向きすぎると、首の後ろ側の筋肉が伸びすぎて痛くなる可能性がありますので、適度に休憩をとって首を動かすようにしましょう。

 

まとめ

ストレートネックの人がデスクワーク時に注意したい楽な正しい座り方は、自分が楽だと感じる姿勢に合わせて椅子や机の高さ、パソコンの画面の位置を調整することです。

猫背の姿勢が楽な人は椅子は高めで机は低め、背筋をピンと伸ばした姿勢が楽な人は椅子は低めで机は高めにすると良いでしょう。

 

首への負担を減らすことで、首や肩の痛みやコリ、頭痛などの症状を予防や改善につなげることができます。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

ストレートネックでお悩みの方はこちら

 

参考文献
日本整形外科学会

 

なぜ首の痛みや肩コリが起こるのか?首の痛みや肩がこる理由・メカニズムについて解説!!

2024年04月7日

まつお鍼灸整骨院では、肩こりでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

多くの人が抱えている悩み、肩こりについて。なぜ肩がこるのでしょうか?首の痛みや肩がこる理由・メカニズムについて解説します。

 

肩こりについて

肩こりは、多くの人が日常生活で経験するものです。これは肩や首周りの筋肉が持続的に緊張し続けることで発生します。この筋肉の持続的な緊張は、筋肉の疲労や循環不良を引き起こし、それによって痛みや不快感を感じる状態になります。

 

一般的には、筋肉疲労は激しい運動後に起こると思われがちですが、実際には長時間同じ姿勢を保ち続けることで、特定の筋肉群に対して過度な負担がかかり、疲労が蓄積することもあります。これは、特に長時間座り続ける仕事や運転といったことで起こってきます。

 

この持続的な筋肉の緊張は、筋肉内の血流を悪化させる主な原因となります。血流が悪化すると、筋肉への酸素や栄養の供給が不十分になり、さらには代謝も滞ります。これにより、肩や首の筋肉が硬くなり、こりや疲労感が生じます。こうした状態が長期にわたって続くと、筋肉内の緊張が慢性化し、肩こりが悪化してきます。

 

長時間の悪い姿勢は背骨の歪みも引き起こす

さらに、長時間にわたる不適切な姿勢は、背骨の歪みを引き起こすこともあります。背骨が歪むと、その影響で筋肉にも不自然な負担がかかり、肩こりや首の痛みが悪化する恐れがあります。

このような背骨の歪みは、単に姿勢の悪化だけでなく、身体全体のバランスを崩し、さまざまな身体的不調の根源となることも少なくありません。

 

肩こりを予防するためには、日々の生活で正しい姿勢を保つことが欠かせません。また、長時間同じ姿勢で過ごすことを避け、定期的にストレッチや適度な運動を取り入れることで、筋肉の柔軟性を維持することが大切です。

仕事中にも短い休憩を設け、簡単なストレッチを行ったり、姿勢を変えたりすることで、筋肉の緊張を解放し、血流を促進することができます。これらのことに普段からも気をつけて、肩こりの予防もしていくことが必要です。

 

『肩こり』が発生するメカニズムについて

肩や首の筋肉が緊張し続けて疲労すると血管が圧迫されそれによって血行不良が起こります。血行が悪くなると、当然その部分への酸素や栄養を運ぶことが不十分になってきます。

この血行不良が肩こりの原因となってくるのです。血行が悪くなって酸素が十分に行きわたっていないと、乳酸などの疲労物質がたまってしまいます。

 

この疲労物質が筋肉や神経を刺激して、『こり』や『痛み』としてでてくるのです。さらにそのままじっと体を動かさずにいると血液の流れはさらに滞ってしまい、筋肉に老廃物がどんどんたまってしまいます。

筋肉は動かしてポンプの動きをすることで血液の流れが施されるので、その筋肉のポンプの動きがない限り『こり』はなくなることはありません。

 

肩こりや首コリを放っておくと、『こりから痛みにかわる』という悪循環のサイクルができてしまうのです。その悪循環を日々積み重ねることによって、肩や首の筋肉がガチガチになって凝り固まりよりひどい症状へとつながっていってしまうのです。

 

頭の重さがどのくらいあるか知っていますか?

多くの人は日常生活の中であまり意識することがないかもしれませんが、私たちの頭の重さは、実は結構なものです。一般的に成人の頭の平均重量は約6.35キログラムとされています。

これは、一般的なボーリングのボール1個分の重さに相当します。想像するだけでも、その重さは決して軽いものではありません。

 

この重さを支えているのは、首と肩の筋肉です。日常生活で感じる肩こりや首の痛みは、この重い頭を常に支え続けることからくる負担が原因であることが多いです。

特に、長時間にわたってデスクワークを行う人や、スマートフォンの使用が多い人は、不自然な姿勢で頭を支え続けることが多く、筋肉への負担がさらに増大します。

 

頭の重さが6.35キロという事実を踏まえると、首や肩への負担を軽減するためには、姿勢を正しく保つことが非常に重要になります。正しい姿勢を意識することで、頭の重さを効率的に体全体で支えることが可能となり、筋肉への負担を減らすことができます。

 

この頭を首が常に支えていることになります。想像してみただけでも結構しんどいのがわかると思います。

 

ですが、いつもきちんと首の上でバランスよく支えてくれていたら良いですが、そんなことはありません。前かがみやうつむきの姿勢をとったりすると、首の筋肉にかかる負担は通常より約3倍になると言われています。

 

みなさんは一日のうち、前かがみやうつむきの姿勢をとっている時間がどのくらいありますか?

 

一日中パソコンの前に座って仕事をしている人も多いでしょうし、仕事が終わってもスマホやゲームなどをしている人も多いと思います。

普段の生活において前かがみやうつむきの姿勢をとっている時間が長くなったせいで首や肩のトラブルで悩んでいる人がとても多くなっています。

 

6キロもある頭を支え続けているうえに、3倍もの負担がかかる姿勢を何時間も続けていたら首のそのうち悲鳴を上げてしまいます。

このように首に負担をかける習慣を続けていたら、だんだんと頚椎のカーブが失われ、ストレートネックと呼ばれる状態になってしまいます。

 

このストレートネックになるとコリや痛みもひどくなって、首や肩・肩甲骨周辺や関節にもいろんな影響がでてきやすくなります。

そして頚椎症・さらにひどくなると頚椎椎間板ヘルニアへと移行していってしまいます。

 

首には多くの神経や血管が集まっています。筋肉の緊張や関節の問題によって、血管や神経が圧迫されると、自律神経も乱れ、頭痛・めまい・吐き気・イライラなど不定愁訴が起き、場合によっては自律神経失調症となってしまうケースもあるのです。

 

首は頭と身体をつなぐ重要な部分です。首がよくなると体全体の調子が良くなることも多いです。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

肩こりでお悩みの方はこちら

 

参考文献
日本整形外科学会

 

危険!!ストレートネックだと思っていたら頚椎が逆カーブしていた!!頚椎後弯について解説!!

2024年03月31日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

ストレートネックと思っていたら頚椎が後弯していた!!

頚椎の後弯ってあんまり聞いたことがないかもしれませんが、実際に頚椎が後弯している人はけっこういてます。

一般的には、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用など、現代人特有の生活習慣が原因で「ストレートネック」になると思いがちですが、もっと悪化すると頚椎が後ろに曲がってきます。

この記事では、ストレートネックと頚椎後弯の違いについて詳しく解説します。

正常な頚椎について

正常な頚椎は前方に生理的にカーブしています。この自然なカーブは「頚椎の生理的前弯」と呼ばれ、人間の頭の重さを支えるためのクッションの役割をしてくれます。

人の頭の重さは約6キロほどありますが、この頭の重さを支えるためには頚椎のカーブはとても大切になります。

こちらが頚椎の正常なカーブ

↓  ↓  ↓  ↓

ストレートネックとは?

ストレートネックとは首の自然なカーブが失われ、直線的になってしまう状態を指します。この状態になると、首や肩周りの筋肉に余計な負荷がかかり、痛みや不快感の原因となります。

ストレートネックは、不適切な姿勢を長時間続けることでなることがほとんどで、特に現代の生活習慣が大きく関与しています。デスクワークやスマートフォンの長時間使用は、ストレートネックになる大きな要因の一つです。

こちらがストレートネックのレントゲン写真

↓   ↓   ↓   ↓

頚椎の後弯とは?

頚椎の後弯とは、首のカーブが通常とは逆方向に弯曲してしまう状態を指します。最近は、子供でも頚椎が後弯しているケースがあります。

頚椎が後方に弯曲することで、神経への圧迫や周囲の筋肉への負担が増加し、痛みや不快感、さらには手のしびれやなど、さまざまな症状を引き起こす可能性がありますし頚椎ヘルニアになるリ高まります。

こちらが頚椎の後弯

↓   ↓   ↓   ↓

 

頚椎後弯の原因と体に与える影響

頚椎後弯の主な原因として、姿勢の悪さと高い枕を長期間使用することが挙げられます。

姿勢の悪さ

現代社会では、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用が日常化しています。これらの活動中に前かがみの姿勢を続けることで、首への負担が増加し、頚椎の自然なカーブが失われてしまいます。

特に、画面を見下ろす角度で長時間過ごすことは、首の前にかかる重さを増加させ、頚椎後弯のリスクを高めます。正しい姿勢を意識し、定期的に体勢を変えるなど生活習慣を見直すことも大事です。

高い枕を長期に渡って使用する

睡眠中は、一日のうちで最も長い時間、体が一定の姿勢を保つ時間です。このとき、頚椎に自然なカーブを提供できない高い枕を使用すると、首が不自然な角度で固定され、頚椎後弯を引き起こす原因となります。

理想的な枕は、横になった際に頭と頚椎が一直線になる高さのものです。枕の高さが適切でないと、睡眠中に無意識のうちに首に負担をかけ、長期間にわたって高い枕を使用すると頚椎が後弯してくることがあります。

 

頚椎後弯がもたらす影響は多岐にわたります。首や肩の痛みはもちろん、頚椎の異常なカーブが神経や血管に圧迫を加えることで、手足のしびれや筋力の低下、さらにはめまいや頭痛など、生活の質を大きく低下させる症状が現れることもあります。

特に、頚椎後弯による神経圧迫は、日常生活におけるさまざまな活動の制限につながることも少なくありません。

また、頚椎後弯は、頭痛やめまいなどの自律神経系への影響も考えられ、これらの症状が精神的なストレスを増大させることもあります。

 

頚椎後弯かどうかを知るためには?

頚椎が後弯しているかを知るためにはレントゲンを撮ればわかります。ストレートネックもそうですが頚椎の後弯も触っただけではわかりません。

首のコリや痛みがなかなかよくならなかったり頭痛やめまいなどほかの症状が出ている場合はもしかしたら頚椎が後弯している可能性もあります。

 頚椎後弯の施術について

頚椎後弯の施術はストレートネックの施術よりも長期に渡ることがほとんどです。ですが施術を行っていくことで少しずつ頚椎の後弯が改善してくるケースもありますので放っておいてはいけません。

 

まとめ

首の痛みや不快感は、単にストレートネックによるものだけではなく、頚椎後弯という深刻な状態が原因である場合もあります。

  1. 頚椎後弯は、神経圧迫や周囲の組織への影響など、深刻な症状を引き起こす可能性があるため、できるだけ早く施術を行うことが必要になります。

もし首の痛みや不快感が続く場合は、一度ご相談くださいね。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

ストレートネックでお悩みの方はこちら

 

参考文献
日本整形外科学会

 

肩こりは放っておいて大丈夫?悪化するとストレートネックや頚椎症へとつながる恐れがある

2024年03月31日

まつお鍼灸整骨院では、肩こりでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

肩こりは放ってお言うてはダメ、悪化すると大変なことになる

 

肩こりでお悩みの方へ質問です。

首こりや肩こりに見舞われたとき、みなさんはいつもどのよに対処していますか?

1、辛いけど、仕事は忙しいし何とか我慢できるのでそのまま放っておく

2、行きつけのマッサージに行ってコリをほぐしてもらう

3、自分で運動やストレッチをしてしのいでいる

4、病院へ行ってどこか異常がないか調べてもらう

 

おそらく、ほとんどの人は1、2、3のどれかだと思います。よほどの痛みやコリがない限り肩こりで病院へ行く人は少ないと思います。

 

では、1、2もしくは3と答えた方にお聞きしますがその対処法によってあなたの首こりや肩こりは良くなりましたか?

 

おそらく『痛み』や『こり』を我慢しながら、ずっと引きずっている人がほとんどではないでしょうか?

 

マッサージや運動などでその時は良くなっても、仕事などで疲れがたまるたびに、ひどい肩こりに悩まされている方は非常に多いと思います。

 

また、首・肩がこる→マッサージをする、を繰り返していくうちにかえって症状がひどくなってしまったという人もいるのではないでしょうか?

 

肩こりでこんな症状はありませんか?

✅こりがひどくなるといつも頭痛や吐き気がする

✅いつも鉄板のように首や肩がガチガチになっている

✅肩こりだけでなくて手もしびれるときがある

✅くしゃみやせきをすると首や肩に痛みが走る

✅首や肩に調子が良くないと、体の調子も悪くなってだんだんと気分も落ち込んでしまう

 

これらはいずれも、首や肩のこりを悪化させてしまったことによって起こる症状です。知らない人も多いと思いますが、首や肩のこりや痛みは、ごまかしながら引きずっていると確実に悪化してしまいます。

『たかが肩こりぐらい・・・』

と思っていた症状が、何年も積み重なって頚椎椎間板ヘルニアになるといったこともあるのです。

 

首や肩のこりは治らないからずっと付き合っていかないといけない・・・

と思っている人は多いともいますが、そんなことはありません。首や肩のこりは正しく施術を行っていけばよくなっていくケースは多いんです。

 

首こりや肩こりが良くなってくるとそれにともなって発症していた頭痛やその他の不調も良くなっていくのです。

 

きちんとした施術を行い、きちんと生活習慣を見つけていけば、首や肩のこりや痛みは良くなっていきます。

 

首や肩の悩みで当院へ来られる方は、特に30~40代の方が多いです。理由は仕事で長い時間デスクワークしていたり長時間にわたって車を運転していたり、うつむいた状態でスマホをずっと使っていたりする人が多いです。

そういう人はみんな、『首や肩がつねにこっている状態』でその状態が普通の状態になってしまっているんです。

 

それで、我慢ができなくなったらマッサージへ行くということを繰り返しているように思います。

首や肩のこりもひどくならないうちに施術を行うと良くなるのも早いですが。頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアまでになるとどうしても良くなるのに時間がかかってしまいます。

ほとんどの人は

首や肩がこる→筋肉の問題→揉んだり動かしたりして血流を良くする

と思っているようですが、実際は違います。

首が凝るのは頚椎の問題

首や肩がこるのは筋肉の問題ではなく、頚椎の問題であることがほとんどです。

 

姿勢が問題で頚椎の弯曲がなくなったり捻じれや傾きなど、頚椎に『ゆがみ』が生じることで頚椎に負担がかかり結果として首や肩周辺の筋肉が凝り固まってしまうということなんです。

 

なので肩が凝ったからマッサージというのは単なる対症療法でしかないんです。

頚椎のゆがみを改善していく

 

それが首こり肩こりを根本から改善していくことにつながります。

 

肩こりは病気じゃないと思っている人がほとんどだと思いますが

 

肩こり、我慢できるし放っておいても大丈夫!!と思っていたら、それは大きな間違いなんです。

 

肩がこっている人はほぼ間違いなく首もこっています。首と肩は同じ筋肉がいくつもつながっていますので、肩の筋肉の負担が首へもつながってくるのです。

 

また首のこりや筋肉疲労が積み重なってくると、首の後ろを走っている神経が圧迫されて頚椎や椎間関節にも様々な影響をお及ぼします。

頚椎に問題が出てくれば、手がしびれたりさまざまな不定愁訴を感じたりすることも多くなります。

 

また頚椎に問題があると腰や骨盤・膝などといろんなところにトラブルも起こりやすくなります。

身体は全部つながっていますので頚椎がゆがむと全体のバランスが悪くなってしまいます。どんな小さな不調でも、それがだんだんと積み重なっていけば、身体のバランスは崩れ、何らかのトラブルへと結びつくのです。

 

たかが肩凝りで・・・

と思う人もいると思いますが、慢性的な肩こりを放置しているといずれ痛みにかわり、そこからさらにしびれへとつながってくるのです。今までそういう人を何人もみてきました。

 

肩こりが放っておくと悪化していく

長時間の同じ姿勢・・・ストレートネック・スマホ首

(デスクワークなど前かがみの姿勢が続く)

首こり・肩こり・・・筋肉疲労・血行不良

(身体のバランスが悪くなり腰や骨盤にも問題がでてきて腰痛や他の症状もでてくる)

頚椎症・・・首の痛み・手のしびれ・頭痛

頚椎椎間板ヘルニア・・・首や肩のつよい痛みやしびれ・手に力が入りにくくなる

 

このように首や肩のこりをほうっておくと、いずれ頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症へと進んでいくのです。

 

もしこりや痛みだけではなくて手のしびれがでている場合はすでに『頚椎症』の段階に入っているかもしれません。

一般の肩こりのように筋肉疲労のレベルを超えてしまって頚椎に問題がでてきてしまっている状態です。

 

この段階になると『こり』ではく『痛み』がでてきてマッサージを行ってもすぐにまた症状がでてきます。

痛みの原因が頚椎にあるのでいくらマッサージをしても根本的な原因を解決できないのです。

残念ながらこりや痛みがひどくなるたびにマッサージをおこなってその場しのぎをしていると、いつのまにか症状がひどくなってきたといううケースもあります。

なので肩こりを簡単に見すぎてはだめです。

 

『こり』や『痛み』を軽視していると少しずつ身体の不調が広がっていってしまいますのでひどくなる前にしっかりとよくしていきましょう。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

ストレートネックでお悩みの方はこちら

 

参考文献
日本整形外科学会

 

頻繁に寝違えになる人は要注意!!ストレートネックの人は寝違いになりやすい?

2024年03月31日

当院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の治療経験に基づいて、記事にまとめています。

ストレートネックは寝違いになりやすい?

多くの人が経験したことのある「寝違い」。朝起きたら、首が痛くて上手く動かせない…誰もが一度は寝違いを経験したことがあるのではないでしょうか?

この記事では、寝違いとストレートネックの関係について解説していきます。

 

寝違いとは?

 

寝違いとは、寝ている間に体の一部が不自然な姿勢で圧迫されたり、筋肉が過度に伸ばされたりした結果、起きた時に痛みや違和感を感じる状態のことを指します。

主に首や肩、背中などの部位で起こることが多く、起きた後に痛みやこわばりが現れることがあります。寝違いの原因は、寝る姿勢や枕の選び方、筋肉の緊張状態などが関与しています。

軽度の寝違いの場合は、1週間ほどで良くなることがほとんどですが、長期間続く場合は、他の頚椎の問題も考えられるので一度みてもらうことも必要です。

 

まずは「寝違い」の一般的な理解をしましょう。寝違いは、主に寝具の問題や不自然な睡眠姿勢が原因で、首から肩にかけての筋肉や靭帯に無理な負担がかかり、炎症を引き起こしてしまう現象です。

寝違いとは、寝ている間に首や首筋の筋肉が異常な位置になったり、緊張したりすることで起こる症状です。具体的な理由は以下の通りです。

1. 過度の首の負荷:

首や首筋の筋肉は、長時間同じ姿勢でいることや枕の高さや硬さによって負荷を受けることがあります。例えば、高い枕を使用することで首が前方に曲がり過ぎると、筋肉が緊張して寝違いが発生することがあります。

 

2. 突然の首の動き:

寝ている間に突然、首を急に動かすことがあると、筋肉を痛める可能性があります。例えば、寝返りを打つ際に首を痛めることがあります。

 

3. 筋肉の疲労:

日中の活動や姿勢の悪さによって、首の筋肉が疲れている状態で寝てしまうと、筋肉が過度に緊張して寝違いが起こることがあります。

 

4. 冷えや湿度:

首周辺が冷えたり、寝具や部屋の湿度が高い場合、筋肉がこわばることがあります。これによって寝違いが引き起こされることがあります。

 

寝違いを防ぐためには、以下のポイントに注意することが重要です。

1. 適切な枕の使用:

自分に合った高さと硬さの枕を選びましょう。首が自然な位置になるような姿勢を保つことが大切です。

 

2. 寝ているときの姿勢:

寝るときは、背筋を伸ばし、首をまっすぐに保つ姿勢を心掛けましょう。枕の高さや寝具の配置にも注意しましょう。

 

寝違いになったら温める?冷やす?

寝違いのケア方法について、初期の段階ではまず患部を冷やしましょう。寝違いは筋肉や関節の炎症や緊張が原因で起こることがあります。冷やすことで炎症を軽減し、腫れや痛みを和らげる効果があります。

 

具体的には、冷却パッドやアイスパックを使って、寝違った部位を冷やすことが有効です。冷たいものを直接肌に当てる場合は、氷や冷たい水を直接使用せずに、タオルや布で包んでから使用すると良いでしょう。冷やす時間は、約10~15分程度が目安です。

 

その後、初期の炎症が軽減した段階では、温めていきます。温めることで血行が良くなり、筋肉の緊張をほぐし、痛みや炎症の緩和に役立ちます。

温める方法としては、ホットパック、湯船につかるなどでもよいです。痛みが軽減してきたら身体を動かしていくこともよいです。

 

寝違えみたいな首の痛みが続く場合は早めにみてもらいましょう。

 

ストレートネックと寝違いの関係性について

ストレートネックは、本来の首のカーブ(頚椎の前弯)がまっすぐになってしまう状態です。この状態では、首への負担が増大し、さらに首周りの筋肉が硬直しやすくなります。

 

そのため、不適切な寝姿勢をとったり、枕があっていなかったりすると、首の筋肉にさらに負担がかかり、寝違いのリスクが高まります。

 

また、ストレートネックによる姿勢の不良は、寝違いの回復を妨げる要因にもなります。正しい姿勢を保つことができないため、首の筋肉の緊張が継続し、寝違いの症状が悪化する可能性があります。

 

寝違いの対処方法

寝違えたときの対処は非常に重要です。以下は基本的な対処法ですが、無理な動かし方は厳禁です。

安静にする: 痛みがあるときは無理に動かさず、安静に保つことが大事。

冷やす: まずは炎症を抑えるために、冷やすことが大事です。

枕の高さを見直す: 首への負担を減らすために枕の高さの見直しも視野に入れましょう。

 

ストレートネックの予防と改善

ストレートネックの予防と改善には、日常生活の姿勢に注意することが大切です。特に、長時間のデスクワークやスマホ使用が原因でストレートネックになりやすいため、適度な休憩とストレッチも行いましょう。

 

寝違いは誰もが一度は経験すると思いますがストレートネックがあるとそのリスクが高まり、症状も重くなりがちです。

日々の生活習慣を見直し、適切な姿勢を心がけることで、豊富な健康維持を目指しましょう。もし、寝違えや首の不調が続く場合は、早めに専門家に見てもらうことも必要です。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

ストレートネックでお悩みの方はこちら

 

参考文献
日本整形外科学会

 

1 2 3