ストレートネックが引き起こす身体の倦怠感!!身体全体に及ぼす悪影響について解説
2024年10月6日
まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供してます。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
ストレートネックがもたらす身体の倦怠感について
スマートフォンやパソコンを使う時間が増えたことで、姿勢に問題を抱える人が急増しています。その中でも特に問題視されているのが、ストレートネックです。ストレートネックとは、首の自然なカーブが失われ、首が真っ直ぐな状態になることを指します。
この状態がくと、肩こりや頭痛などの一般的な症状に加え、慢性的な倦怠感が現れることがあります。
今回は、ストレートネックがどのように倦怠感を引き起こし、体全体にどのような悪影響を与えるのかを徹底解説します。さらに、その改善策についても詳しく説明していきます。
ストレートネックとは?
ストレートネックは、頚椎が正常な前弯カーブを失い、首がまっすぐになる状態を指します。通常、首は自然なカーブを持っており、これが体の負担を分散させています。
ですが、ストレートネックではそのカーブが消失し、首の筋肉や骨に過度な負担がかかるため、姿勢の崩れやさまざまな不調が現れることになります。
ストレートネックを引き起こす原因について
✅長時間のデスクワークやスマホの使用
✅姿勢の悪さ(猫背や前かがみの姿勢)
✅加齢による骨の変形や筋力低下
✅交通事故などによるむち打ち症
これらの要因が首の骨に負担をかけ、ストレートネックを引き起こすことが知られています
ストレートネックが引き起こす倦怠感とは?
ストレートネックの症状としてよく知られているのは、首や肩の痛み、頭痛、めまいなどですが、倦怠感も見逃せない重要な症状です。
では、なぜストレートネックが倦怠感を引き起こすのでしょうか?
1. 血流の悪化
ストレートネックになると、首や肩周りの筋肉が緊張しやすくなり、その結果、血流が悪化します。首には多くの血管が通っており、脳に酸素や栄養を送り込む役割を果たしています。
しかし、ストレートネックによって筋肉が硬直すると、血管が圧迫され、脳への血流が低下します。
この状態が続くと、脳が十分な酸素を得られず、倦怠感や集中力の低下を引き起こすことがあります。
2. 自律神経の乱れ
首には、体全体の機能を調節する自律神経が通っています。ストレートネックになると、首周辺の筋肉や骨が自律神経を圧迫し、バランスが乱れることがあります。
自律神経が乱れると、体は常に緊張状態に入り、リラックスできなくなるため、慢性的な倦怠感や睡眠障害が生じやすくなります。
特に、ストレートネックが自律神経に与える影響は大きく、体の各部位にまで影響を及ぼします。
例えば、消化機能が低下し、疲労が溜まりやすくなるなど、全身に悪影響が広がることがあります。
3. 筋肉の過剰な緊張
ストレートネックの状態では、首や肩の筋肉が常に負担を受けています。その結果、筋肉が過度に緊張し、慢性的な筋疲労が蓄積されます。
この筋肉の緊張が続くと、体はリラックスできず、長時間休んでも疲れが取れないと感じることが多くなります。
ストレートネックが体全体に与える悪影響
ストレートネックが首や肩だけでなく、全身にどのような悪影響を与えるのかを詳しく見ていきましょう。
1. 頭痛・めまい
ストレートネックにより首の筋肉が緊張すると、頭痛やめまいが頻繁に発生します。これは、首周辺の筋肉が脳への血流を妨げることによるもので、緊張性頭痛と呼ばれるタイプの頭痛が多く見られます。
2. 肩こり・背中の痛み
首のカーブが失われると、その影響は肩や背中にも広がります。肩こりや背中の痛みは、ストレートネックの代表的な症状であり、特にデスクワークやスマホを使う時間が長い人に多く見られます。長時間の同じ姿勢がこれらの症状を悪化させ、体全体に影響を及ぼすことがあります。
3. 腰痛
ストレートネックが体全体のバランスを崩すと、腰痛を引き起こすことがあります。首の不自然な姿勢は、背骨全体に負担をかけるため、腰の筋肉にも影響を与えます。このため、ストレートネックの改善が必要な場合、姿勢全体を見直すことが重要です。
4. 呼吸が浅くなる
ストレートネックの影響で姿勢が悪くなると、胸郭が圧迫され、呼吸が浅くなることがあります。浅い呼吸は酸素の供給を妨げ、結果として倦怠感を引き起こします。十分な酸素が取り込めないと、体の回復力も低下し、疲れやすくなります。
ストレートネックによる倦怠感を改善する方法
ストレートネックによる倦怠感やその他の体調不良を改善するためには、いくつかの対策が効果的です。以下では、その具体的な方法を紹介します。
1. 正しい姿勢の維持
ストレートネックを改善するために、まず重要なのが正しい姿勢を意識することです。スマートフォンやパソコンを使う際には、画面を目の高さに合わせ、首を下に向けすぎないようにしましょう。また、デスクワーク時には、背筋を伸ばし、肩が前に出ないように注意しましょう。
2. 適度な運動
ストレートネックの改善には、首や肩周りの筋肉を柔軟に保つ運動が効果的です。首のストレッチや肩甲骨を動かす運動を取り入れることで、筋肉の緊張を和らげ、血流を促進させることができます。定期的な運動は、疲労回復や倦怠感の軽減にもつながります。
3. 正しい枕の選び方
寝ている間もストレートネックに配慮した正しい枕を使うことが重要です。自分の首に合った高さの枕を選ぶことで、首の負担を軽減し、リラックスした状態で睡眠をとることができます。特に形状記憶枕や頸椎サポート枕がおすすめです。
まとめ
ストレートネックは、首や肩の痛みだけでなく、全身にさまざまな悪影響を及ぼします。特に倦怠感は、日常生活の質を大きく低下させるため、早期の対策が重要です。
正しい姿勢や生活習慣の改善、適切な寝具の使用、そして必要に応じて専門的なケアを取り入れることで、ストレートネックによる不調を改善し、より健康的な生活を送ることが可能です。
ストレートネックや体の倦怠感でお悩みの方はお気軽にご相談くださいね。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校
茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。