腰椎ヘルニアで足がむくむ?ヘルニアが引き起こすむくみの原因と対策

2025年05月17日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、腰のヘルニアでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

今回は腰椎ヘルニアと足のむくみの関係について解説していきます。

腰椎ヘルニアと足のむくみの関係とは?

腰椎椎間板ヘルニアと聞くと、「腰の痛み」や「足のしびれ」を思い浮かべる人が多いですが、実は「足のむくみ」も症状のひとつとして現れることがあります。

「なぜ腰のヘルニアなのに足がむくむの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、これは 神経の圧迫や血流の低下、筋力低下 などが関係しています。特に、足の血液やリンパ液の流れが悪くなることで、むくみが生じやすくなります。

こんな症状がある場合は要注意!

✅足がパンパンに腫れたように感じる

✅靴下の跡がくっきりと残る

✅足の冷えやしびれを感じる

✅朝より夕方のほうがむくみがひどい

これらの症状が続く場合、ヘルニアによる影響が考えられるため、適切な対処が必要です。この記事では、 腰椎ヘルニアによる足のむくみの原因や改善策 について詳しく解説していきます。

腰椎ヘルニアとは?

腰椎椎間板ヘルニアとは、 腰の骨と骨の間にある椎間板が突出し、飛び出してしまう状態のことを指します。飛び出した椎間板が近くの神経を圧迫することで、 腰の痛み・足のしびれ・筋力低下などの症状が現れます。

特に 長時間のデスクワークや姿勢の悪さ、重いものを持つ作業 などが原因となりやすく、 20代~50代の働き盛り世代 に多い疾患です。

腰椎椎間板ヘルニアの原因

腰椎椎間板ヘルニアは、以下のような要因によって発症しやすくなります。

✅加齢による椎間板の変性
– 椎間板は水分を含んでクッションの役割を果たしていますが、 加齢とともに水分が減少し、弾力を失う ことでヒビが入りやすくなる。

✅姿勢の悪さ・長時間の同じ姿勢
– 猫背や反り腰など 腰に負担のかかる姿勢 を続けると、椎間板に圧力がかかり変性が進行しやすくなる。

✅急激な負荷(重い物を持つ・スポーツ)
– 重い荷物を持ち上げる動作や 急な運動 によって、椎間板に強い圧力がかかり、飛び出しやすくなる。

✅肥満・筋力低下
– 体重が増えると 腰椎にかかる負担が増加 し、ヘルニアを発症するリスクが高まる。
– 運動不足で 腰回りの筋肉が弱いと、姿勢を支えられず 椎間板に負担がかかる。

腰椎椎間板ヘルニアの主な症状

✔腰痛(急性・慢性)

✔お尻から足にかけてのしびれや痛み(坐骨神経痛)

✔足の筋力低下・感覚異常

✔長時間立っていると痛みが増す

✔歩行困難(重症化すると足が動かしにくくなる)

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足のむくみとは?

「むくみ」とは、 皮膚の下に余分な水分が溜まった状態 のことを指します。通常、血液やリンパ液の流れによって 不要な水分や老廃物は体外へ排出されますが、流れが滞ると足に水分が溜まり、むくみとなる のです。

特にふくらはぎや足首がむくみやすい のは、 重力の影響で水分が下半身に溜まりやすいため です。

足のむくみの主な原因

✅血流やリンパの滞り
– 長時間の座り姿勢や立ちっぱなしが続くと、血液やリンパの流れが悪くなり、水分が足に溜まる。

✅運動不足による筋力低下
– ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、筋肉がポンプのように働いて血液を心臓に戻している。
– 筋力が低下すると血流が悪くなり、むくみが発生しやすくなる。

✅塩分の摂りすぎ
– 塩分を多く摂ると、体内の水分量が増え、むくみが起こりやすくなる。

✅冷えによる血流低下
– 冷えによって 血管が収縮し、血液循環が悪化 すると、余分な水分が排出されにくくなる。

✅病気が原因のむくみ
– 腎臓・心臓の疾患、深部静脈血栓症 などが原因でむくみが起こることもある。

足のむくみの主な症状

✔足がパンパンに張って重く感じる

✔靴下の跡がくっきり残る

✔足首やすねを押すと、指の跡がなかなか戻らない(圧痕が残る)

✔夕方になると特にむくみがひどくなる

通常のむくみは一時的なものですが、長期間続く場合や、痛み・しびれを伴う場合は注意が必要です。

腰椎ヘルニアが足のむくみを引き起こす3つの原因

腰椎椎間板ヘルニアによる足のむくみは、大きく分けて 「神経の圧迫」「筋力低下」「長時間の同じ姿勢」 の3つが主な原因と考えられます。それぞれのメカニズムを詳しく見ていきましょう。

✅神経の圧迫による血流・リンパの滞り

腰椎ヘルニアでは、飛び出した椎間板が 坐骨神経を圧迫 することがあります。この神経の圧迫により、足の血流やリンパの流れが悪くなり、むくみが発生します。

特に、坐骨神経は足の血流を調整する役割 を持っているため、この神経が圧迫されると血液の循環が滞りやすくなります。その結果、血液やリンパ液が足に溜まり、むくみが生じるのです。

神経圧迫によるむくみの特徴
・むくみと同時に 足のしびれや冷えを感じる

・片足だけむくみがひどい ことが多い

・長時間座っていると むくみが強くなる

✅筋力低下によるポンプ作用の低下

腰椎ヘルニアの影響で 痛みが強くなると、運動量が減少 します。運動不足になると、 ふくらはぎの筋力が低下 し、血液を心臓に戻すポンプ作用が弱まってしまいます。

ふくらはぎは 「第二の心臓」 とも呼ばれ、歩くたびに筋肉がポンプのように動き、血液やリンパ液を上半身へ押し上げる役割を果たします。しかし、腰の痛みで歩行が減ったり、長時間座りっぱなしの生活が続くと、このポンプ作用が働かず、 足のむくみが発生しやすくなる のです。

筋力低下によるむくみの特徴

・立ち上がると足がだるく、重く感じる

・運動をするとむくみが軽減する

・足首やふくらはぎを押すと、跡がなかなか戻らない

✅長時間の同じ姿勢による血流悪化

デスクワークや長時間の座位・立位が続くと、 血流が滞り、足に余分な水分が溜まりやすく なります。特に、 猫背や反り腰の姿勢が習慣化すると、腰に負担がかかり、ヘルニアの症状を悪化させる 可能性があります。

また、座ったままの姿勢が長時間続くと、太もも裏の血管が圧迫されてしまい、 血流がスムーズに流れなくなる ことでむくみが発生します。

長時間同じ姿勢によるむくみの特徴

・夕方になると足がパンパンにむくむ

・デスクワーク後に靴がきつく感じる

・足を動かすとむくみが軽減する

ヘルニアによる足のむくみを改善する方法

腰椎椎間板ヘルニアによる足のむくみを改善するためには、 血流やリンパの流れを促進し、神経の圧迫を軽減すること が重要です。ここでは、日常生活で実践できる効果的な改善方法を紹介します。

✅適度な運動とストレッチで血流を改善

腰椎ヘルニアの痛みがあると、どうしても動くのが億劫になりますが、 適度な運動を取り入れることで血流やリンパの流れが改善 し、むくみの軽減につながります。

おすすめの運動・ストレッチ

①かかと上げ運動(カーフレイズ)
・立った状態でゆっくりかかとを上げ、3秒キープした後、ゆっくり下ろす
・10回×2セットを目安に行う
・座った状態でもできるので、デスクワーク中にもおすすめ

②足首回し
・椅子に座り、片足を浮かせて足首をゆっくり回す(左右10回ずつ)
・ふくらはぎの血流が促進され、むくみ解消に効果的

③太もも裏のストレッチ(ハムストリングスストレッチ)
・椅子に座り、片足を前に伸ばし、つま先を上に向ける
・上半身を軽く前に倒しながら、太もも裏の伸びを感じる(30秒キープ)
・左右交互に2〜3回繰り返す

ポイント
✅無理のない範囲で行う
✅デスクワーク中や就寝前に取り入れると効果的
✅ふくらはぎを動かすことで「第二の心臓」の働きを活性化
✅リンパマッサージで流れを促進

むくみの原因である リンパの滞りを解消するには、ゆっくり行うことが効果的です。ただし、 強く押しすぎると逆効果になるため注意しましょう。

簡単にできるリンパマッサージの方法

①足首から膝に向かってさする
・手のひらを使って、足首→ふくらはぎ→膝の順にゆっくり撫でる
・3分程度、やさしい圧で行う

②膝裏のリンパを流す
・両手の指で膝裏をやさしく押し、円を描くようにマッサージ(10回程度)
・膝裏にはリンパ節が集まっており、滞りを解消するのに効果的

③太ももをさすり上げる
・膝から太ももの付け根(鼠径部)に向かって手のひらで流すようにマッサージ
・老廃物の排出を促し、むくみの改善につながる

ポイント
✅入浴後のリラックスした状態で行うと効果UP
✅1日5分程度の継続が大切
✅姿勢を意識し、こまめに体を動かす

腰椎ヘルニアによる足のむくみを防ぐためには、 正しい姿勢を意識し、長時間同じ姿勢を続けないこと が大切です。

デスクワークや長時間の座位が多い方への対策

✅1時間に1回は立ち上がって軽いストレッチをする
✅座るときは足を組まない(骨盤の歪みを防ぐ)
✅椅子の高さを調整し、膝が90度になるように座る
✅クッションや座布団を使い、腰への負担を軽減する

立ち仕事の方は…
✅適度に足を動かし、血流を促進する
✅足を交互に動かしながら体重をかけることで血流を良くする
✅足のむくみが気になる場合は着圧ソックスを活用するのもおすすめ

足のむくみが続く場合は医療機関で検査を

ヘルニアによるむくみは 一時的なものが多い ですが、以下のような症状がある場合は、 他の病気の可能性も考えられるため、早めの受診をおすすめ します。

✅足のむくみが左右非対称である(片足だけ極端にむくむ)

✅むくみに加えて強い痛みやしびれがある

✅数日経ってもむくみが改善しない

✅動悸や息切れを感じる(心臓や腎臓の疾患の可能性)

むくみが心臓や腎臓の病気などに関連していることもあります。特に、 片足だけ異常にむくむ場合や、押すと強く痛みを感じる場合は、注意が必要です。

 

 

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ヘルニアにマッサージは効果的?やってはいけない施術とは?

2025年05月15日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、ヘルニアでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

ヘルニアでお悩みの方でマッサージを検討される方もいると思います。ヘルニアにマッサージは効果的なのでしょうか?

ヘルニアでマッサージをする際の注意点について解説していきます。

ヘルニアの痛み、マッサージは効果的?

ヘルニアは、腰椎の骨と骨の間にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで強い痛みやしびれを引き起こす疾患です。

こうした症状を和らげるために、「マッサージを受ければ楽になるのでは?」と考える方も多いでしょう。実際、マッサージには筋肉の緊張をほぐし、血流を促進する効果があるため、コリや痛みを軽減できる可能性があります。

しかし、ヘルニアの症状が進行している場合や、誤った施術を受けた場合には、かえって症状が悪化することもあるため注意が必要です。特に、強い刺激のマッサージや誤った手技は、神経の圧迫を悪化させたり、炎症を引き起こしたりすることがあります。

そのため、ヘルニアの痛みを軽減するためには、適切な施術方法を選ぶことが重要です。

この記事では、以下のポイントについて詳しく解説します。

✅マッサージは本当に椎間板ヘルニアに効果があるのか?

✅やってはいけないNG行為とは?

「ヘルニアの痛みを和らげたいけれど、どんな施術を受ければいいのかわからない…」と悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。

ヘルニアにマッサージは効果的?

ヘルニアによる痛みやしびれを和らげる方法のひとつとして、マッサージを検討する方は多いでしょう。しかし、「本当に効果があるのか?」「逆に悪化することはないのか?」と不安に思う方もいるかもしれません。

実際のところ、マッサージには筋肉の緊張をほぐし、血流を改善することで一時的に痛みを軽減する効果が期待できます。しかし、ヘルニアそのものを治すわけではないため、施術の目的を正しく理解しておくことが重要です。

✅マッサージで期待できる効果

✔筋肉の緊張をほぐして血流を促進

ヘルニアによって神経が圧迫されると、それをかばおうとして周囲の筋肉が緊張し、こりやハリが強くなります。マッサージによって筋肉がほぐれると、血流が改善し、痛みが緩和されることがあります。

✔神経の圧迫を軽減し、痛みを和らげる

ヘルニアによる神経圧迫の影響で、痛みやしびれが生じることがあります。適度なマッサージによって筋肉がリラックスすると、神経の圧迫が軽減され、一時的に症状が和らぐ可能性があります。

✔だるさを改善し、動きやすくする

ヘルニアの影響で筋肉がこわばると、重く感じたり、だるくなったりすることがあります。マッサージで血流が改善すると、体が軽くなり、動きやすくなることがあります。

ただし、マッサージは根本的な治療ではなく、一時的な症状の緩和を目的としたものであることを理解しておきましょう。

✅マッサージが向いているケース

以下のような場合は、マッサージが症状の改善に役立つ可能性があります。

✔筋肉の緊張が強く、硬くなっている

長時間のデスクワークや運動不足によって、筋肉がガチガチに固まっている場合、マッサージでほぐすことで症状が楽になることがあります。

✔動くたびに違和感や軽い痛みを感じる

軽い痛みや違和感程度であれば、マッサージによって血流が促進され、症状が改善する可能性があります。

✔ストレッチではほぐれにくいコリがある

セルフストレッチをしてもなかなか筋肉がほぐれない場合、適度なマッサージを受けることで、より効果的に筋肉を緩めることができます。

ただし、マッサージを受ける際は、力加減や施術の方法に注意しなければなりません。

⚠️マッサージが逆効果になるケース

椎間板ヘルニアの症状が進行している場合、マッサージが逆効果になることがあります。特に、以下のケースでは注意が必要です。

🚨神経の圧迫が強くしびれがひどい

しびれや感覚の麻痺が強い場合、マッサージではなく、まずは神経の炎症を抑える治療が優先されます。

🚨急性期で炎症が強く、痛みが増している

ヘルニアの急性期(発症直後や痛みが強いとき)は、神経や周囲の組織が炎症を起こしている状態です。このときに強いマッサージを受けると、炎症が悪化し、かえって症状がひどくなることがあります。

🚨無理に押されると余計に痛みが出る

「強く押せばほぐれる」と思いがちですが、痛みを感じるほどの強いマッサージは、筋肉をかえって緊張させることがあります。特に、ヘルニアがある場合は神経が過敏になっているため、無理に刺激を加えると症状が悪化することがあります。

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ヘルニアに適したマッサージの選び方

椎間板ヘルニアの痛みやしびれを和らげるためにマッサージを検討する場合、どんな施術を受けるかがとても重要です。間違った施術を受けると、症状が悪化する可能性があるため、適切な施術を選ぶポイントを押さえておきましょう。

✅施術者の経験・専門性をチェック

ヘルニアの症状に対応できる施術者を選ぶことが、効果的なマッサージを受けるための第一歩です。

✔ヘルニアの施術経験が豊富な整体院や治療院を選ぶ

✔国家資格を持つ施術者がいるか確認

椎間板ヘルニアでやってはいけないNG行為

椎間板ヘルニアの症状を悪化させないためには、マッサージだけでなく日常のケアにも気をつける必要があります。特に以下のような行為は症状を悪化させる可能性があるため、避けるようにしましょう。

❌強く押す・もむマッサージ

「強く押せば効く」と思われがちですが、これは大きな誤解です。

⚠ 神経の炎症を悪化させるリスクがある

椎間板ヘルニアでは、神経が圧迫され炎症を起こしている状態です。強い力で押したり、ゴリゴリと揉んだりすると、炎症がひどくなり、痛みやしびれが悪化することがあります。

⚠ 一時的に気持ちよくても、あとで悪化する可能性がある

強く押されると、その場では「ほぐれた」と感じることがありますが、時間が経つと筋肉が硬直し、痛みが増すことがあります。施術後に痛みが悪化するようなら、マッサージの強さを見直すべきです。

❌ボキボキと鳴らす矯正

整体やカイロプラクティックで「ボキボキ鳴らす矯正」を受けることがありますが、ヘルニアの人にはリスクが伴います。

⚠ 急激な矯正で腰椎に負担がかかる

急に関節を動かすことで神経が刺激され、一時的に痛みが軽減することがありますが、逆に炎症を悪化させる可能性もあります。

❌自己流で無理にストレッチをする

「ストレッチで腰を伸ばせば楽になる」と思うかもしれませんが、間違ったやり方をすると逆効果になることがあります。

⚠ 腰をひねる・強く反らす動作は要注意

腰椎椎間板ヘルニアの人が無理に腰をひねったり、過度に反らしたりすると、椎間板にさらに負担がかかり、症状が悪化することがあります。

ヘルニアの症状は人それぞれ異なるため、自分の状態に合った施術を選び、適切なケアを心がけましょう。

ヘルニアでお悩みの方へ

✅ヘルニアの痛みを軽減したい!

そんな方は、茨木市の 【まつお鍼灸整骨院】 へぜひご相談ください!

✅当院が選ばれる理由

📌レントゲン分析による的確な判断

椎間板ヘルニアの原因を特定し、根本的な改善を目指します。

📌痛みの原因に合わせたオーダーメイド施術

筋膜リリース・骨格矯正など、症状に合わせた施術を提供します。

📌無理のない矯正で安心の治療

ボキボキ鳴らさない、負担の少ない矯正で安心・安全な施術を行います。

ヘルニアの症状は放置すると悪化することもあります。早めの対策が、痛みの軽減と日常生活の改善につながります。

まずは、お気軽にご相談ください!

 

 

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佐々木朗希投手のインピンジメント症候群とは?原因と復帰までの期間について解説

2025年05月15日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、肩の痛みでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

ドジャースの佐々木朗希投手が右肩のインピンジメント症候群と診断され、負傷者リスト入りとなりました。

今回はインピンジメント症候群について原因や復帰時期について解説していきます。

インピンジメント症候群とは?

インピンジメント症候群は、肩関節を構成する骨や筋肉、腱などが衝突し、炎症や痛みを引き起こす状態を指します。 特に、腕を上げる動作で肩峰下滑液包や腱板が肩峰と上腕骨頭の間で挟まれることで発症します。

肩関節は「肩甲骨」と「上腕骨」とで構成され、その間に腱板と呼ばれる筋肉の束があります。

また、腱板の上には肩峰下滑液包というクッションのような組織があり、動作時に摩擦を減らす役割をしています。

しかし、何らかの原因で以下のような変化が起こると…

✔骨が変形して棘(とげ)ができる

✔姿勢不良により肩の構造が狭くなる

✔筋肉の柔軟性が落ちる

✔腱板や滑液包が肥厚・炎症を起こす

この狭いスペースで、腱板や滑液包が骨と骨に挟まれ(インピンジメント)、炎症・摩耗・痛みを引き起こすのです。

野球の投球動作のような反復的な肩の動きが原因となることが多く、いわゆる「野球肩」の一種とされています。

スポーツ選手だけでなく一般の人でも比較的みられる疾患

インピンジメント症候群は、スポーツ選手だけでなく、デスクワークや家事をする一般の方にも多く見られる症状であり、進行すると腱板断裂や慢性疼痛、可動域制限へと悪化するリスクもあります。

✅肩を上げると痛い

✅腕を上げると引っかかる感じがする

✅服を着替えるのがつらい

こうした症状がある方は、インピンジメント症候群の可能性があります。

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インピンジメント症候群の主な原因

1. 姿勢不良・猫背・巻き肩

長時間のスマホ・PC使用やデスクワークでの猫背は、肩甲骨の位置を前方・下方に引き下げてしまいます。これにより、肩関節の可動域が狭くなり、インピンジメントが起こりやすくなります。

2. 加齢や過使用による腱板の変性

40歳以上になると腱板の血流が悪くなり、柔軟性が低下します。この変性によって腱板が厚くなると、狭い関節内での摩擦が増えます。

3. スポーツ(特に投球・水泳・テニスなど)

同じ動作を繰り返すことで、腱板や滑液包に慢性的な摩擦や圧迫が加わりやすくなり、インピンジメントに発展します。

4. 外傷や肩関節の構造異常(骨棘など)

骨の変形や関節の構造的な問題によって、関節内の隙間が狭くなり、挟み込みが起こることがあります。

インピンジメント症候群の症状

✔腕を上げるときに肩が痛む(特に60〜120度の角度)

✔肩の前面〜側面にかけての鈍痛

✔夜間痛(寝返りや仰向けで痛みが出る)

✔動かすと“引っかかるような”違和感

✔洋服を脱ぐ・洗濯物を干すなどの動作がつらい

こういった症状が出始めたら、早期に対処することが重要です。

放置するとどうなる?重症化のリスク

インピンジメント症候群を放置すると、以下のような重大な障害につながる可能性があります

● 腱板断裂(けんばんだんれつ)

炎症と摩耗が進むと、腱板が部分的または完全に断裂することがあります。断裂が起こると痛みだけでなく、腕が上がらない・力が入らないといった機能障害に。

● 慢性肩関節周囲炎(五十肩)

関節包や周囲の組織が固まり、肩が動かせなくなる(拘縮)ことも。「ずっと我慢していたら、今度は動かせなくなった」という方は非常に多いです。

インピンジメント症候群の改善と予防法

● 肩関節の安静と炎症の抑制

初期症状が強い場合は、無理に動かさず安静を保ちつつ、アイシングや消炎処置を行います。

● 姿勢改善・肩甲骨の可動性アップ

姿勢を見直し、肩甲骨・胸郭の動きを良くするストレッチや体操を習慣化することで、圧迫を減らせます。

● 肩関節周囲の筋バランスを整える

✔肩甲下筋や棘下筋など、腱板筋の強化

✔胸筋や僧帽筋の柔軟性確保

✔背骨のゆがみや胸郭の開き改善

【インピンジメント症候群の復帰までの期間目安】

■軽度(初期症状レベル/炎症中心)

目安:2〜4週間

症状:痛みはあるが、日常生活に大きな支障なし。腕もある程度挙げられる。

対応:アイシング、安静、ストレッチ、運動制限、理学療法など。

備考:無理に動かさなければ比較的早期に回復可能。

 

■中等度(腱板への負担増・滑液包の肥厚あり)

目安:1〜3か月

症状:腕を上げると痛い、夜間痛あり、投球や荷物を持つ動作で強く痛む。

対応:運動制限+リハビリ(肩甲骨・体幹安定)+超音波療法など

備考:筋バランスの改善と姿勢矯正が鍵。復帰には段階的な負荷調整が必要。

 

■重度(腱板の損傷あり)

目安:3〜6か月(手術の場合は6か月以上)

症状:可動域制限、筋力低下、夜間痛が強く日常生活も困難。

対応:

保存療法で改善が見込めない場合は関節鏡視下手術を検討。

術後リハビリ→関節可動域回復→筋力トレーニング→競技復帰

 

【スポーツ選手の場合の復帰目安】

軽症(投球制限あり):2〜3週間でキャッチボール再開可能なケースもあり

中等度(再発防止プログラム含む):1〜3か月

重度:6〜12か月(特に野球の投球復帰は慎重に段階を踏む)

まとめ

インピンジメント症候群は、肩関節内で腱や滑液包などの軟部組織が骨と衝突することで炎症や痛みを引き起こす疾患です。

スマホやデスクワークによる姿勢不良から、投球や反復運動を行うスポーツ選手まで、幅広い年代・職種の方に発症する可能性があります

症状が軽度であれば数週間での回復も期待できますが、状態によっては数か月単位のリハビリや、場合によっては手術・長期離脱を要するケースもあります。

今回の佐々木投手のケースですが、軽症の可能性はあるものの、無理をして再発すると長期離脱にもなりかねないので、無理をせずしばらくの間、リハビリに専念するのではないでしょうか?

焦らず、そして何より万全の状態で戻ってきてほしいですね。

 

 

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整体とマッサージは同じもの?違いについて解説!あなたに合った選び方とは?

2025年05月12日

まつお鍼灸整骨院では、患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「整体とマッサージって何が違うの?」と思ったことはありませんか?どちらも身体の不調を改善する施術ですが、目的やアプローチ方法が大きく異なります。

「リラックスしたい」「根本から改善したい」など、自分の目的に合った施術を選ぶことが大切です。

本記事では、整体とマッサージの違いを詳しく解説し、あなたに最適な施術を見極めるポイントをお伝えします。

整体とは?

整体は、体の歪みを整え、関節や筋肉のバランスを改善する施術です。特に、背骨や骨盤の歪みを調整することで、姿勢改善や痛みの軽減を目的としています。

✅整体の特徴

✔骨格の歪みを調整する

✔姿勢を改善し、体のバランスを整える

✔根本的な改善を目的とする

✔一人ひとりの症状に合わせた施術を行う

✅整体が向いている人

✔慢性的な肩こりや腰痛に悩んでいる

✔姿勢が悪く、猫背やストレートネックが気になる

✔痛みや不調を根本から改善したい

✔体の歪みを整えて、健康的な状態を維持したい

整体では、骨盤矯正や背骨の調整を通じて体全体のバランスを整えます。そのため、一時的なリラックス効果ではなく、長期的に健康を維持するための施術として適しています。

マッサージとは?

マッサージは、筋肉をほぐし、血流を促進することを目的とした施術です。肩こりや疲労を感じたときにリラックスできるのが特徴で、痛みを和らげる効果も期待できます。

✅マッサージの特徴

✔筋肉をほぐして血流を改善する

✔一時的なリラックスや疲労回復が目的

✅マッサージが向いている人

✔仕事や運動で体が疲れている

✔一時的にリラックスしたい

✔筋肉のコリをほぐしてスッキリしたい

✔ストレス解消を目的としている

マッサージは、筋肉の緊張を和らげることに特化しており、「肩こりがつらい」「足がむくむ」「疲れを感じる」といった症状がある人に向いています。

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整体とマッサージの違いとは?

整体とマッサージは、どちらも体の不調を改善するための施術ですが、その目的やアプローチ方法には大きな違いがあります。

整体の目的は、 骨格の歪みを整え、根本的に体のバランスを改善すること です。特に、姿勢の乱れや骨盤の歪みなどにアプローチし、長期的に健康な状態を維持することを目指します。

一方、マッサージは 筋肉の緊張をほぐし、血流を促進することでリラックス効果を得ること が主な目的です。

アプローチの方法も異なり、整体では 姿勢の調整や骨格矯正 を中心に施術が行われます。それに対して、マッサージは 筋肉を直接ほぐす ことで、コリや疲労を和らげる施術を行います。

効果の持続時間にも違いがあり、整体は 根本からの改善を目的とするため、長期的な効果 が期待できます。

これに対して、マッサージは 施術後すぐにスッキリするものの、一時的な効果に留まる ことが多く、継続的な施術が必要になる場合があります。

施術対象も異なり、整体では 背骨や骨盤、関節の歪みを調整する ことがメインになりますが、マッサージは 筋肉のコリや疲労の解消 に重点を置いています。

また、施術時の痛みについても違いがあります。整体は、矯正を伴う施術があるため、 場合によっては少し刺激を感じることもあります が、体の状態が改善するにつれて痛みは軽減していきます。

一方、マッサージは リラックスを目的としているため、心地よい刺激を感じることが多い です。

このように、整体とマッサージは目的や施術方法が異なるため、自分の症状や目的に合わせて適切な施術を選ぶことが大切です。

整体とマッサージ、どちらを選ぶべき?

✅整体を選ぶべき人

✔肩こりや腰痛が慢性化している

✔姿勢を改善したい

✔体の歪みを整えたい

✔痛みの根本的な原因を解決したい

✅マッサージを選ぶべき人

✔一時的な疲労を回復したい

✔仕事終わりにリラックスしたい

✔強く押してもらうことでスッキリしたい

✔ストレスを解消したい

長期間の痛みや不調があるなら整体、短期間の疲労回復ならマッサージがおすすめです。

整体とマッサージの併用は可能?

整体とマッサージは、それぞれ異なる目的を持っているため、併用することでより効果を高めることもできます。

例えば、整体で骨格の歪みを整えた後にマッサージで筋肉をほぐすと、よりスムーズに血流が改善され、体の回復が早まることがあります。

ただし、 整体の施術直後に強いマッサージを受けると、体への負担が大きくなる可能性があるため、施術者と相談しながら適切なタイミングを決めることが大切です。

整体とマッサージの選び方のポイント

整体とマッサージ、どちらが自分に合っているかを判断するためのポイントは以下の通りです。

長年の不調があるなら整体を選ぶ

リラックス目的ならマッサージを選ぶ

姿勢改善をしたいなら整体がおすすめ

体の歪みと筋肉のコリを両方ケアしたいなら併用もあり

まとめ

整体とマッサージは似ているようで、それぞれ異なる目的とアプローチを持っています。「痛みや不調を根本から改善したい」なら整体、「リラックスや一時的な疲労回復を求める」ならマッサージが向いています。

自分の体の状態や目的に合わせて、最適な施術を選びましょう。体の不調が続いている方は、一度整体で根本的な原因をチェックしてみるのもおすすめです。

 

 

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【茨木市 緊張型頭痛】小学生の頃から続く頭痛が良くなった例

2025年05月12日

【茨木市で緊張型頭痛でお悩みの方へ】

今回は、【茨木市にお住まいの40代の女性】が緊張型頭痛でお困りになり、当院の施術を受けて症状が良くなった実際の症例をご紹介します。

同じような症状で悩んでいる方は、ぜひご参考になさってください。

【主訴】

小学生時代から続く慢性頭痛に悩み、特に雨の日の前に悪化。薬でも改善せず、ひどいときは日常生活に支障をきたすこともある。

【初回来院時】

小学生の頃から慢性的な頭痛に悩まされており、長年にわたり頭痛外来に通院して薬物療法を受けてきました。しかし、薬が効かないことも多く、特に雨の前日は頭痛がでることが多く、日常生活に支障をきたすこともありました。

病院で相談しても「天気による頭痛に効く薬はない」と言われ、どうすることもできず途方に暮れていたとのこと。そんな中、ご友人の紹介で当院を知り、来院されました。

当初は仕事の忙しさもあり、1週間のうち半分以上は頭痛に悩まされる状態。読書や仕事に集中することも難しい状態でした。少しでも良くなりたいという思いで通院されました。

【検査結果】

姿勢分析

✔頭部が前方に突き出す「頭部前方位」の典型的な姿勢が見られました。

✔胸椎の過剰な後弯(猫背)

レントゲン検査

✔頚椎の生理的前弯が減少し、ストレートネックの状態

✔特に上部頚椎(C1・C2)の歪みが強く、これが脳への血流低下や神経圧迫に関与していると推測されました。

可動域検査と筋肉検査

✔首の後屈(後ろに反らす動作)および左右回旋(振り向き動作)で可動域制限と痛みがありました。

✔後頭下筋群や僧帽筋上部の筋緊張が見られました。

これらの検査結果により、首・背骨の歪みと筋緊張が慢性的な頭痛を引き起こしている主な原因であると判断しました。

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【施術内容】

頚椎矯正

✔上部頚椎(C1・C2)を中心にアジャストメントを行い、神経圧迫を解除。脳への血流改善を行いました。

筋膜リリースと筋肉調整

✔後頭下筋群、僧帽筋上部、肩甲挙筋に対して筋膜リリースを実施し、筋緊張を緩和。頭部の血流とリンパの流れを改善しました。

胸椎・骨盤の矯正

✔姿勢を根本から改善するために胸椎と骨盤の調整を行い、上半身のバランスを整えました。特に胸椎の後弯を軽減し、猫背姿勢を修正することで、首への負担を軽減しました。

アフターケア

✔首・肩周囲のストレッチ方法の指導

施術を開始して数回目、雨の日でもこれまでのような激しい頭痛が起こらず「頭が重い程度」で収まっていました。

その後、通院を継続する中で、週の半分程あった頭痛が、月に1〜2回程度に激減。鎮痛剤を飲む頻度も減りました。

【患者さんのコメント】

小学生の頃から、ずっと頭痛と付き合ってきました。薬を飲んでも効かない日があり、雨の日は特にひどく、病院でも「仕方ない」と言われるだけ。諦めていましたが、こちらを紹介されて通うことにしました。

初回のレントゲンを見たとき、自分の首の歪みのひどさに驚きました。「これじゃあ頭痛も出るよな」と素直に納得しました。

施術を始めてから、雨の日でも頭痛が起こらなかった時には本当に嬉しかったです。薬がないと不安だった生活が変わり、今では月に1〜2回軽く感じる程度。仕事にも集中できるし、大好きな読書も楽しめるようになりました。

こちらで施術を受けて本当に良かったと思います。これからも自分の体を大事にしながら過ごしていきたいです。

※お客様個人の感想であり、効果には個人差があります。

【院長コメント】

今回の患者様は、典型的な首の歪みが原因で起こる慢性頭痛でした。特に上部頚椎(C1・C2)の問題は、脳への血流を妨げたり、神経系を過敏にさせるため、気圧の変化にも敏感に反応してしまいます。

一般的な薬物療法だけでは根本改善が難しいこのタイプの頭痛に対しては、頚椎の矯正が非常に有効なケースが多いです。

今回も、頚椎の歪みを改善していくことで、長年苦しんだ頭痛が大きく改善しました。

当院では、頭痛を「その場しのぎ」で終わらせず、再発予防を含めた根本改善を目指しています。慢性的な頭痛に悩んでいる方、薬を飲み続けるしかないと思っている方も、ぜひ一度ご相談ください。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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ストレートネックが股関節の痛みや膝の痛みを引き起こす!!

2025年04月25日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、ストレートネックや膝・股関節の痛みでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「首がストレートネックと言われたけど、最近股関節や膝が痛い…」

「もしかして首と下半身の痛みって関係ある?」

こんなお悩みをお持ちの方はいませんか?

実は、ストレートネック(スマホ首)と股関節や膝の痛みは、無関係ではありません。

この記事では、首の歪みがなぜ下半身の痛みに影響を与えるのか、その仕組みをわかりやすく解説します。

 

ストレートネックとは?|全身に影響する“姿勢の崩れ”

ストレートネックとは、本来、生理的カーブを描いているはずの頚椎が、まっすぐになっている状態のことをいいます。

最近はスマートフォンやパソコンの長時間使用、猫背などの姿勢不良が主な原因とされています。

▼正常な頚椎の状態とは

正常な首は、前方に30〜40度の緩やかなカーブを描いています。

このカーブは、約6kgある頭の重みをしっかりと分散し、首や肩にかかる負荷を軽減するクッションのような役割を果たしています。

この弯曲があることで、立っているときも座っているときも、良い姿勢を保ちやすくなっているのです。

▼ストレートネックになるとどうなる?

首のカーブが失われて首がまっすぐになると、重たい頭の重心が前方に移動し、首から肩、背中、骨盤、膝、足へと大きな負担がかかるようになります。

特に首の筋肉や靭帯、関節には慢性的な緊張や圧迫が生じるため、さまざまな不調を引き起こす原因となります。

▼全身に及ぶストレートネックの影響

首・肩のコリ、慢性的な頭痛
→ 首や肩の筋肉が常に緊張し、血流が悪化。緊張型頭痛や眼精疲労の原因にも。

自律神経の乱れ
→ 首には自律神経が集中しており、圧迫されると動悸・不眠・めまい・息苦しさといった不定愁訴が出やすくなります。

骨盤のゆがみやO脚、膝や股関節の痛み
→ 頭の重さを支えようとする代償として、骨盤の傾きや脚のねじれが起こり、膝・股関節への負担が増加します。

呼吸が浅くなる・疲れやすい体質に
→ 背中が丸くなり、肋骨が広がらなくなることで呼吸が浅くなり、酸素不足・慢性疲労へつながります。

ストレートネックは、単なる“首の問題”にとどまらず、身体全体に波及する深刻な問題です。

早期に気づき、適切なケアを行うことで、将来的な症状の悪化を防ぎ、健康を取り戻すことが可能です。

 

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ストレートネックが引き起こす「股関節の痛み」とは?

一見すると関係がなさそうに思える「首」と「股関節」。

実は、背骨〜骨盤〜股関節はすべて連動した構造になっており、どこか1つの部位にゆがみが生じると、他の部位にも影響を及ぼすのです。

▼ストレートネックから始まる“負の連鎖”

ストレートネックになると、頭部が前方に突き出た姿勢(いわゆる頭部前方変位)になります。この状態が長時間続くと、重心が前方に移動し、身体全体のバランスを崩してしまいます

その結果、次のような連鎖反応が起こります:

頭部が前に出る(ストレートネック)

背中が丸まり、重心が前に偏る

骨盤が後ろに傾く(後傾)ことでバランスを取ろうとする

股関節が常に緊張・圧迫されやすくなる

股関節痛、可動域制限、筋肉のこわばりが起きやすくなる

▼特に影響を受けやすい筋肉と関節

ストレートネックによる姿勢の崩れは、股関節まわりの以下の筋肉に負担をかけます:

腸腰筋
骨盤と太ももをつなぐインナーマッスル。姿勢保持や脚の上げ下げに重要。ストレートネックの人は、腸腰筋が緊張しやすくなります。

大腿筋膜張筋
骨盤と膝をつなぎ、股関節の外転に関与。骨盤が不安定になると、この筋肉が過剰に働きやすくなります。

中殿筋・小殿筋
お尻の横側の筋肉。骨盤の傾きを支える役割があり、姿勢不良の補正で硬くなりやすい部位です。

これらの筋肉がこわばると、股関節の可動域が狭くなり、歩きづらさや股関節痛につながるのです。

▼長時間のデスクワーク・スマホ操作がリスクを高める

現代人に多い生活習慣も、首と股関節を悪化させる要因です。

✔パソコン作業中、画面をのぞき込む姿勢で頭が前に出る

✔猫背で背骨が丸くなり、骨盤が後ろに倒れる

✔長時間同じ姿勢で股関節周囲の血流が悪化

足を組んだり左右どちらかに体重をかける癖で骨盤のゆがみが助長される

このように、**首のゆがみが股関節にまで波及する背景には「全身の姿勢バランスの崩れ」**があるのです。

▼こんな症状がある方は要注意

✔デスクワークが長く、首と股関節両方に痛みがある

✔足が上がりにくい・つまづきやすい

✔骨盤が不安定で、左右のバランスが悪い

✔股関節の前側が突っ張る

✔ストレートネックと言われ、腰痛や股関節痛も感じている

これらに心当たりがある方は、「ストレートネックによる姿勢の崩れ」が原因になっている可能性が高いです。

ストレートネックは単なる「首の問題」ではありません。頭から骨盤、股関節、膝関節に至るまでの体全体に影響を与える姿勢障害です。

痛みのある部分だけを対処するのではなく、根本原因である“姿勢のゆがみ”や“首のアライメント”を整えることが、股関節の負担軽減・可動域の改善には非常に重要です。

ストレートネックが「膝の痛み」も引き起こす?

膝の痛みと聞くと、多くの方が「加齢」「運動のしすぎ」「体重の増加」といった要因を思い浮かべるかもしれません。

しかし実は、ストレートネックによる姿勢の崩れが、膝関節にまで悪影響を与えているケースが少なくありません。

▼姿勢の崩れが引き起こす「負の連鎖」はこうして始まる

ストレートネックで頭が前方に突き出る(頭部前方変位)

重心が前方になり、上半身を支えるために骨盤が後傾

股関節が伸びきらず、屈曲位で固まりやすくなる(=股関節の可動域が狭くなる)

バランスを取るために、膝を無意識に使って補正しようとする

膝関節に不自然な圧力がかかり続け、痛みや炎症が起きやすくなる

▼ どのような膝の痛みが起きやすい?

膝のお皿(膝蓋骨)まわりの痛み
→ 大腿四頭筋(もも前)の使い過ぎ・引っ張られによる炎症や緊張。

膝の内側の痛み(内側側副靱帯や鵞足部)
→ O脚や骨盤のズレからくる荷重の偏りによって内側に負担が集中。

歩行時の引っかかり感・階段の昇り降りでの不安定さ
→ 股関節と膝関節の連動性が低下し、可動域や安定性が損なわれる。

▼特に注意が必要なタイプ

以下のような方は、ストレートネック由来の膝の負担が顕著に現れる傾向があります:

✔デスクワーク中心で運動不足な方

✔体重が増加傾向にある方

✔O脚気味・足のアーチが崩れている方

✔スマホを長時間見る習慣がある方

✔骨盤のゆがみ・腰痛も抱えている方

このような方は、首の問題から始まった姿勢の乱れが、骨盤・股関節を介して膝への負担をかけている状態になっているのです。

膝が痛いからといって、膝ばかりを治療しても根本改善には至らないケースも多いです。

その背後に、ストレートネックという“首の問題”が原因で姿勢が崩れ、膝にまで負担がかかっているという事実を見落としてはいけません。

痛みが出ているのは「結果」であって、本当の「原因」はもっと上にあるかもしれない――

それを知ることが、慢性膝痛から抜け出すための第一歩となります。

「首を整えると股関節・膝もラクになる」その理由とは?

当院に来られる患者様の中には、

首の矯正を受けたら、なぜか膝の痛みまで軽くなった

股関節の可動域が広がって、動きがスムーズになった

と驚かれる方が少なくありません。

一見すると「首と膝・股関節って関係あるの?」と思われるかもしれませんが、実は非常に密接につながっています。

その理由は、“全身はつながっている”という人間の構造的な仕組みにあります。

▼首の問題は全身に影響する

首は背骨の最上部に位置し、頭を支えながらも全身のバランスを司る重要な部位です。

この首が「ストレートネック」で本来のカーブを失った状態になると、そこから下の胸椎 → 腰椎 → 骨盤 → 股関節 → 膝関節と、すべての関節に歪みやねじれが連鎖していきます

ストレートネックや首のゆがみは、首や肩の不調だけでなく、骨盤のズレや股関節・膝の痛みの引き金にもなり得ます。

局所的な治療だけでは改善しない不調も、「姿勢の起点=首」から整えることで驚くほどスムーズに改善することがあるのです。

「股関節が硬い」「膝が痛い」と感じている方で、実は“首が原因だった”というケースは決して少なくありません。

それだけ、首と姿勢の関係は深く、全身に影響する力を持っているということです。

ストレートネックを放置するとどうなる?

▼放置によって起こる“負の連鎖”

慢性的な股関節痛・膝痛が続く
→ 歩行時に左右のバランスが崩れ、脚の筋肉に常に負担がかかる

膝に水がたまる/変形性膝関節症の前兆に
→ 関節に繰り返し負担がかかることで炎症が起こりやすくなる

股関節の可動域が狭まり、歩幅が小さくなる
→ 骨盤の後傾・猫背が進行し、さらに姿勢が悪化

つまり、首のゆがみが全身の関節や筋肉のバランスを狂わせ、“慢性的な痛み”や“将来的な変形リスク”を生み出すのです。

対策と予防|今日からできる3つの習慣

ストレートネックによる股関節・膝への負担は、日々の姿勢や動作の積み重ねによって起こります。

悪化を防ぐために、今日から取り組めるシンプルな習慣を3つご紹介します。

①首の位置をチェック

スマホやPC作業中、「あごが前に突き出ていないか」「肩がすくんでいないか」を意識してみてください。

頭の位置を身体の真上に戻すイメージで、あごを軽く引く姿勢がポイントです。

✅スマホは顔の高さまで上げる

✅パソコンのモニター位置を目線の高さに調整する

✅首の後ろが詰まっている感じがしたら、すぐに正す

②骨盤を立てて座る

骨盤が後ろに倒れた状態(いわゆる“仙骨座り”)は、背骨全体のS字カーブを崩し、ストレートネックの原因になります。

✅椅子には深く座り、坐骨(お尻の骨)で支える意識を持つ

✅クッションや腰当てを使い、骨盤を立てる感覚をサポート

✅長時間座り続けない(30分に1回は立つ・姿勢を変える)

これだけでも、首や腰、股関節への負担が大きく減ります。

③ストレッチ&軽い運動を日常に

ストレートネックによって姿勢が悪くなると、肩甲骨や股関節周囲の筋肉も硬くなってしまいます。

その結果、下半身にかかる負荷が増し、膝関節に不自然な力が加わるようになるのです。

胸を開くストレッチ

股関節・膝まわりの体操

ウォーキング

これらを日常的に取り入れることで、首から下の連動性が高まり、痛みの予防や再発防止にもつながります。

まとめ|ストレートネックの影響は“首だけ”じゃない!

ストレートネックは、首や肩こり、頭痛だけでなく、股関節痛・膝の痛み・歩き方の崩れなど、全身に波及する影響があることを、ぜひ覚えておいてください。

もしあなたが今、

✔首の痛みやコリが慢性化している

✔股関節や膝の違和感を日常的に感じている

✔「整形外科では異常なし」と言われたが改善しない

という状態であれば、単に股関節や膝を見るだけでは不十分かもしれません。

“姿勢の起点”である首の状態や、全身のアライメントを見直すことが、本当の意味での根本改善につながる可能性があります。

 

 

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茨木市で繰り返すめまいにお悩みの方へ|自律神経と首の歪みの関係を専門家が解説

2025年04月20日

まつお鍼灸整骨院では、自律神経からおこるめまいでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「めまいでふらつく」「立ち上がるとクラッとする」「頭がボーッとして集中できない」――

最近、このような原因不明のめまいに悩む方が増えています。

耳鼻科や脳神経外科で検査を受けても「異常なし」と言われ、薬を処方されて終わり。

しかし、症状は一向に良くならず、「このまま治らないのでは…」と不安を感じている方も少なくありません。

そんな方にぜひ知っていただきたいのが、首(頚椎)のゆがみと自律神経の関係です。

実は、めまいやふらつきの根本原因が「首の歪み」や「姿勢の崩れ」にあるケースは非常に多く見られます。

首には、自律神経や血管が集中しており、わずかなバランスの乱れでも神経伝達や血流が妨げられ、めまい・ふらつき・頭のぼんやり感などの不調が現れるのです。

この記事では、繰り返すめまいの“隠れた原因”として注目される頚椎のゆがみと自律神経の乱れについて、わかりやすく詳しく解説していきます。

病院では「異常なし」と言われた方も、ぜひ最後までお読みください。

 

めまいの原因は「耳」や「脳」だけじゃない?

一般的に「めまい」と聞くと、まず思い浮かべるのは耳や脳の異常です。

実際に、医療機関での検査で挙げられる主な原因には以下のようなものがあります。

✅内耳(三半規管や前庭神経)の異常:頭を動かしたときにぐるぐる回るような「良性発作性頭位めまい症」など

✅メニエール病:耳鳴りや難聴を伴う回転性のめまいが特徴

✅脳血管の異常や小脳の障害:神経症状を伴う深刻なめまい

✅ストレスや過労による自律神経の乱れ

しかし実際には、**検査をしても異常が見つからない「原因不明のめまい」**で悩まれている方が非常に多いのです。

そうした方の多くに共通しているのが、首(頚椎)まわりの筋肉の緊張やゆがみ、姿勢不良といった問題です。

首は脳へ向かう血流や神経の通り道であり、頚椎のバランスが崩れることで、

✔脳への血流不足

✔自律神経の乱れ

✔首や肩まわりの筋緊張による体の感覚異常

などが起こりやすくなります。

つまり、「原因不明のめまい」は首のゆがみや神経の働きの乱れが関与しているケースが非常に多いのです。

こうした背景は、画像検査や耳鼻科的な診察では見つけづらいため、見逃されやすいのが現状です。

 

首のゆがみと自律神経がどう関係するのか?

人間の首(頚椎)は、頭を支えながらも脳や全身に重要な情報を送る役割を担っています。

首の骨がわずかにゆがんだり、筋肉が過度に緊張することで、身体に様々な影響を及ぼします。その中でも特にめまいと深く関わるのが、首から脳に流れる血流や神経の伝達です。

■ 首のゆがみが引き起こす血流不足と神経の圧迫

首の骨がゆがんでいると、首周辺の筋肉が過度に緊張し、血管や神経が圧迫されることになります。

これにより、脳への血流が悪くなり、脳の働きが鈍くなることがあります。血流が十分に届かないと、脳が酸欠状態になり、脳が必要とする情報の伝達がうまくいかなくなるため、めまいやふらつきが発生しやすくなります。

さらに、自律神経の働きが乱れることで、バランスを取るための信号がうまく伝わらず、三半規管や平衡感覚に関連する機能が不安定になり、めまいやふらつき、回転性のめまいを引き起こす原因となります。

 

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■ ストレートネックと猫背がめまいに与える影響

近年、デスクワークやスマートフォンの長時間使用が増えたことにより、「ストレートネック」や「猫背」という姿勢の問題が多く見られます。

ストレートネックは、首の自然なカーブが失われることによって、首の筋肉や神経に常にストレスがかかり、血流やリンパの流れが悪化します。

これにより、脳への酸素供給が不足し、脳がうまく機能できない状態が続くことになります。

また、頭を前に突き出すような姿勢は、特に脳への負担を強くし、自律神経のバランスを大きく崩す原因となります。

これが慢性的に続くと、平衡感覚や姿勢の維持がうまくいかなくなり、めまいやふらつき、頭がボーッとする感覚が引き起こされることがあるのです

■ 姿勢改善がめまいの改善に効果的

ストレートネックや猫背は、現代人に多く見られる姿勢の問題です。これらの姿勢を改善することで、首や背中、筋肉の緊張がほぐれ、血流や神経の流れが正常に戻ります。

姿勢を整えることで、自律神経のバランスも整い、慢性的なめまいを予防することができるのです。

首や姿勢の問題が原因で起こるめまいは、薬や一時的な対処だけでは改善が難しいことが多いです。

自律神経の乱れが引き起こす症状一覧

自律神経は、私たちの意思とは無関係に24時間働き続けている「体の自動調整システム」です。

主に2つの神経から構成されており、活動モードに切り替える「交感神経」と、休息モードに導く「副交感神経」が、バランスをとりながら心身を健康な状態に保っています。

この自律神経は、以下のような重要な機能をすべてコントロールしています

✔呼吸(浅くなったり速くなったり)

✔心拍(ドキドキ、動悸)

✔血圧(急な上昇や低下)

✔体温(ほてり・冷え)

✔消化・吸収(食欲や便通)

✔免疫反応(風邪をひきやすくなる)

✔ホルモン分泌や睡眠リズム

そのため、一度でも自律神経のバランスが崩れてしまうと、めまいだけにとどまらず、全身に症状が現れることがあるのです。

自律神経の乱れで現れやすい代表的な症状

✔動悸・息苦しさ:突然胸がドキドキしたり、深呼吸できない感じがする

✔不眠・寝つきの悪さ:眠くても布団に入ってから寝つけない、夜中に目が覚める

✔倦怠感・慢性的な疲労:寝ても疲れが取れず、常に体が重だるい

✔胃腸の不調:ストレスがかかるとお腹を下す、または便秘になりやすい

✔頭痛や首・肩こり:筋肉の緊張が続き、慢性的な痛みとして現れる

✔喉の違和感・息がしづらい:空気が通らない感じ、喉が詰まるような感覚

✔起き上がれない(起立性調節障害):特に10〜20代に多く、朝起きるのがつらい・立ちくらみが頻発する

これらの症状は、単独で現れることもあれば、複数同時に出ることも珍しくありません

特に「検査では異常がないのに不調が続く」「病院をいくつも回ったが改善しない」という方は、自律神経のアンバランスが根本にある可能性が非常に高いと考えられます。

自律神経を整えるためにできること

では、繰り返すめまいを改善するにはどうすればいいのでしょうか?

カギになるのは、首の状態を整えることと、自律神経を安定させる習慣作りです。

● 姿勢の見直し

長時間のスマホやパソコン使用時は、こまめに姿勢を正す意識を持ちましょう。顎を引いて首の後ろを伸ばすだけでも首への負担は軽減されます。

● 首・肩周りのストレッチ

首の筋肉をやさしく回す・伸ばすといった軽いストレッチを毎日取り入れることで、血流と神経の圧迫緩和に効果的です。

● 深呼吸とリラックス

自律神経のバランスを整えるためには、「副交感神経」を優位にすることが重要です。

深い腹式呼吸や、就寝前のリラックス時間を確保することがめまいの予防にもつながります。

繰り返すめまいは「首」から来ているかもしれません

めまいは、原因がはっきりしないまま放置されやすい不調の一つです。

しかし、「異常がない」と言われても、不調を感じているのはあなたの体のサインです。

✅検査では異常がないけれど、めまいが続いている

✅薬を飲んでも改善しない

✅首や肩がガチガチにこっている

✅天気が悪い日や疲れたときに、ふらつきやすい

そんな状態に悩まされているなら、首のゆがみや自律神経の働きに原因がある可能性があります。

まとめ|めまいを根本から見直すなら「首と自律神経」に注目

繰り返すめまいの原因は、首のゆがみや自律神経の乱れにあることが少なくありません。

「異常なし」と言われたからといって我慢し続けるのではなく、不調の本質を見直すことが大切です。

原因不明のめまいやふらつきに悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。

 

 

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参考文献
日本整形外科学会

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自律神経失調症と運動不足の意外な関係|首の歪みや血流との関係も解説!

2025年04月20日

まつお鍼灸整骨院では、自律神経の乱れでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

自律神経と運動の関係について

「なんだか毎日だるい…」「ちゃんと寝ているはずなのに、朝から疲れている」

そんな不調を感じて病院に行ったのに、「検査では異常なし」「ストレスでしょう」と言われてしまった…。そんな経験をしたことはありませんか?

はっきりとした病名がつかない体の不調は、周囲から理解されにくく、本人だけがつらい思いを抱え込んでしまうことも多いです。

そしてその不調の背景には、実は“自律神経の乱れ”と“運動不足”が密接に関わっているケースもあるのです。

自律神経は、心拍・呼吸・血圧・消化・体温調節など、体を24時間休まずコントロールしています。

この自律神経が乱れると、睡眠の質が下がったり、体が休まらず、常に疲労感が抜けない状態になってしまうのです。

さらに、現代人に多い「運動不足」は、この自律神経のバランスをさらに崩す大きな原因の一つ。

筋肉を動かす機会が減ると血流が悪くなり、呼吸も浅くなり、体の回復力が落ちていきます。

そしてもう一つ見逃せないのが、「首のゆがみ」や「姿勢の乱れ」です。

とくにスマホ・パソコンを使う時間が長い方は、首・背骨への負担が大きく、自律神経の働きを妨げている可能性も。

この記事では、

✅️自律神経の基本的な働き

✅️運動不足が体に及ぼす影響

✅️姿勢や首のゆがみが関係する理由

について、専門的な視点からわかりやすく解説していきます。

「なかなか疲れが取れない」「体の不調が続いているけど、原因がわからない」という方は、ぜひ最後までお読みください。

自律神経とは?

自律神経とは、私たちが意識しなくても、常に体の状態をコントロールしてくれているのです。

呼吸、心拍、血圧、体温、消化、発汗、免疫、ホルモン分泌など、生命を維持するための機能はすべて自律神経が担っています。

この自律神経は、2つの種類に分けられます:

交感神経:日中や活動時に働く「アクセルの役割」。緊張・集中・ストレス対応時に優位になります。

副交感神経:夜間や休息時に働く「ブレーキの役割」。リラックス・睡眠・回復を担当します。

この2つの神経が、お互いにバランスよく切り替わることで、体も心も安定した状態を保っているのです。

しかし、ストレスや生活習慣の乱れ、姿勢の崩れ、首の緊張などによってこのバランスが崩れると、体はリカバリーする余裕を失い、「交感神経ばかりが働いている状態」が続くようになります。

すると、次のような“原因がはっきりしない体の不調”が現れてきます。

✅️めまい、ふらつき、頭痛

✅️息苦しさ、動悸、胸の圧迫感

✅️疲れているのに眠れない、夜中に何度も目が覚める

✅️倦怠感、だるさ、集中力の低下

✅️イライラする、不安感が強い、落ち込みやすい

このような症状がいくつも重なり、生活に支障が出てしまう状態が、いわゆる「自律神経失調症」と呼ばれるものです。

自律神経は目に見えない働きをしているため、医療機関でも異常が見つかりにくく、「異常なし」と言われてしまうことも多いですが、決して“気のせい”ではなく、体の中で実際に起きている反応なのです。

 

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実は関係が深い!運動不足と自律神経の乱れ

「運動不足」と聞くと、体力が落ちる・太りやすくなるといったイメージを持つ方が多いかもしれません。

もちろんそれも正解ですが、実は見逃せないのが“自律神経のバランス”への悪影響です。

私たちの体は、動くことで全身の血液や酸素が巡り、内臓や脳の働きがスムーズになります。
ところが、運動量が少ないと、体の内側ではさまざまな不調の火種が積み重なっていくのです。

▼ 運動不足が引き起こす身体の変化と自律神経への影響

■ 血流が悪くなる

筋肉が動かないと、ポンプの役割を果たす筋肉の収縮が減り、全身の血流が滞ります。

とくに脳や内臓に必要な酸素や栄養が届きにくくなり、頭がボーッとする・だるい・集中力が続かないといった状態が起こりやすくなります。

■ 呼吸が浅くなる

運動不足で胸郭(肋骨まわりの柔軟性)が硬くなると、呼吸も浅くなります。

深くゆったりとした呼吸は本来、副交感神経(リラックス神経)を高めますが、呼吸が浅いままでは交感神経(緊張神経)が優位なままの状態が続きやすくなります。

■ 筋肉が硬くなりやすくなる

動かない時間が長くなると、筋肉は硬くこわばりやすくなります。

特に首・肩・背中まわりの筋肉が緊張すると、姿勢が崩れ、首の血流や神経伝達にも悪影響が出るため、自律神経のバランスがさらに乱れやすくなります。

■ 睡眠の質が下がる

日中に十分に体を動かしていないと、夜になっても体が“休息モード”に切り替わりにくくなります。

副交感神経がしっかり働かず、眠りが浅い・途中で目が覚める・朝すっきり起きられないといった不眠症状につながるケースも少なくありません。

このように、運動不足は自律神経の「緊張」と「休息」のバランスを崩す要因となり、慢性的な不調を引き起こす原因になってしまうのです。

日常的な軽い運動――たとえばウォーキングやストレッチ、呼吸を意識した体操などでも、自律神経のバランスを整えるにはとても効果的です。

 

特に注目すべきは「首」と「姿勢」

 

実は、自律神経の多くは背骨の中を通る脊髄神経の中を走っており、その出発点が「首(頚椎)」にあります。

つまり、首の状態が悪くなると、神経伝達のスムーズさが失われ、自律神経のバランスも乱れやすくなるのです。

▼ 運動不足で首に起きやすい問題とは?

現代人にとって当たり前になった「スマホやパソコン中心の生活」。これにより以下のような状態が起きやすくなっています

✅️長時間うつむいた姿勢で首の筋肉に過剰な負担がかかる

✅️同じ姿勢を保つことで血流が悪くなり、筋肉が硬くなる

✅️運動不足によって筋力が低下し、頭を支える力が弱くなる

その結果起こりやすいのが、**首の自然なカーブ(生理的前弯)が失われた「ストレートネック」**です。

この状態になると、自律神経の通り道である首の神経や血管が圧迫されやすくなり、神経の働きがスムーズに行えなくなってしまいます。

▼ ストレートネックによる自律神経症状の例

✔呼吸が浅くなり、息苦しさを感じる

✔頭部への血流が悪くなり、めまいや耳鳴りが出る

✔首肩まわりの緊張から慢性的な疲労感が抜けない

✔胸が圧迫されて不安感や動悸が強くなることも

これらはすべて、自律神経の乱れが関与しているケースが多く、原因が分からないまま悩んでいる方も少なくありません。

運動不足によるメンタル面への悪影響

さらに、自律神経の乱れは心のバランスにも影響を与えることがわかっています。

✔ちょっとしたことで不安になる

✔イライラが続き、人間関係にも影響が出る

✔気分が落ち込みやすくなる

これらはすべて、交感神経が過剰に働き、副交感神経(リラックス系)がうまく働いていないことが原因と考えられています。

▼ 軽い運動が副交感神経のスイッチを入れる

日中に**軽いリズム運動(ウォーキング・深呼吸・ストレッチ)**を取り入れることで、緊張状態からリラックス状態へと自然に切り替わりやすくなります。

とくに、深い呼吸を意識した運動や、背骨を動かすようなストレッチは、首や背中の緊張を和らげ、自律神経の安定につながる非常に有効な方法です。

 

自律神経を整えるために今日からできる5つのこと

1日10分の軽いウォーキング
→ 午前中の太陽を浴びながら歩くのが理想

呼吸を意識する時間を作る
→ 1日3回、深呼吸を意識するだけで自律神経が整いやすくなる

肩・首・背中のストレッチ
→ 筋肉をほぐし、神経の流れを良くする

湯船に浸かる習慣
→ 副交感神経を優位にしてリラックス状態を作る

首・背骨のゆがみをケアする
→ 自分で難しい場合は、信頼できる専門家に相談するのもおすすめ

まとめ|“動かない生活”が自律神経を乱す時代に

現代人の生活は、便利になった反面“動かないこと”が当たり前になりつつあります。

でもその代償として、自律神経の乱れや不調が増えているのもまた事実。

「最近、なんとなく体調が優れない」「気分が安定しない」という方は、一度、運動習慣や姿勢、呼吸、首の状態を見直してみてください。

「ちょっと体を動かすだけで、こんなにスッキリするんだ」と実感できるかもしれません。

 

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参考文献
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【茨木市】膝が曲がらない・伸ばせない…それは変形性膝関節症かも?

2025年04月13日

まつお鍼灸整骨院では、膝の痛みでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

膝が曲がらない・伸ばせないと感じたら要注意!

「膝がうまく曲がらない」「伸ばすと痛い」「正座ができない」

このような症状にお悩みではありませんか?

こうした膝の可動域の制限に悩む方が年々増えていて、その多くが「変形性膝関節症」という疾患に関連しています。

特に中高年の女性に多く見られ、年齢とともに関節の機能が低下し、日常生活に支障が出ることも少なくありません。

例えば、こんなお悩みはありませんか?

✅立ち上がる時に膝が痛む

✅階段の上り下りが辛い

✅膝がピンと伸びず、歩くと不安定になる

✅痛みで外出が億劫に…

こういった状態を放置してしまうと、膝の機能はどんどん低下し、やがては歩行困難や人工関節にまで発展することもあります。

ですが、早期に正しい対策を行うことで進行を防ぎ、症状の改善も十分に可能です。

今回は、「膝が曲がらない・伸ばせない」原因とされる変形性膝関節症について、詳しく解説していきます。

変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減ることにより起こる変性疾患です。関節軟骨は、骨同士の摩擦を防ぐクッションのような役割を果たしており、本来なら滑らかに膝を曲げたり伸ばしたりできるようサポートしています。

ところが、加齢や過度な負担によりこの軟骨が徐々に摩耗すると、骨同士が直接ぶつかり合うようになり、炎症や痛みを引き起こすようになります。

主な原因と進行のメカニズム

加齢による軟骨の劣化

年齢とともに軟骨の水分が失われ、弾力が減少します。すると衝撃の吸収ができなくなり、骨同士がこすれて摩耗が進みます。

膝への繰り返しの負担

肥満や立ち仕事、スポーツなどで膝関節に長年負担がかかっていると、関節の摩耗が早まります。

O脚などの骨格の歪み

膝の内側や外側に負担が偏ることで、一部の軟骨だけが極端にすり減りやすくなります。

過去のケガや炎症の影響

靭帯損傷や半月板損傷の既往があると、軟骨が不均等に擦れやすく、変形性膝関節症につながることがあります。

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状態による進行段階

変形性膝関節症は、進行度によって症状が変化します。

初期

違和感や軽い痛みがある程度で、日常生活に大きな支障はありません。運動時や立ち上がり時に痛むことがあります。

中期

膝の痛みが慢性化し、曲げ伸ばしがしづらくなる。正座ができない、膝がピンと伸びないなど、可動域の制限が明らかになります。

末期

軟骨がほとんどなくなり、骨と骨が直接ぶつかる状態に。痛みは安静時にも出現し、膝の変形が外見上も分かるほどになります。歩行が困難になり、人工関節の手術を勧められることもあります。

「膝が曲がらない・伸ばせない」はなぜ起こる?

変形性膝関節症が進行すると、単なる痛みだけでなく「関節の動かしにくさ」「可動域制限」が現れるのが特徴です。以下のような原因が重なり合い、膝のスムーズな動きを妨げます。

関節の腫れや水がたまる

炎症によって関節内に水が溜まり、膝がパンパンに張ってしまい曲げ伸ばしが困難に。

骨の変形や骨棘の形成

軟骨がすり減った部位に骨が変形し、骨棘ができると関節の動きが物理的に制限されます。

周囲の筋肉のこわばりや萎縮

痛みにより動かさなくなることで筋肉が固まり、膝の動きがさらに悪化するという悪循環に。

膝の歪み(O脚・X脚)

関節が歪むことで正常な動きができなくなり、どちらか一方だけが曲がらない・伸ばせないというケースもあります。

茨木市で膝の不調にお悩みの方へ

こうした膝の可動域制限や変形性膝関節症による痛みでお悩みの方は多くいらっしゃいます。

初期の段階であれば、正しい姿勢や筋力強化、整体による骨格の調整などで症状を大きく改善することが可能です。

膝が曲がらない・伸ばせないときの症状とサイン

「膝が完全に曲がらない」「まっすぐ伸ばせない」など、膝関節の可動域が狭くなっていると感じる場合、以下のような特徴的な症状が見られることが多いです。

🔹 日常生活に現れるサイン

正座やしゃがみ動作ができない

曲げようとすると膝に強い痛みが走ったり、途中で動きが止まってしまう。

歩くと膝がガクガクする・不安定感がある

膝の伸びが不十分なために、歩行中のバランスが崩れやすくなる。

階段の上り下りがつらい

特に下りる動作で膝に負担がかかり、伸ばすときに痛みが出やすくなる。

膝が真っすぐ伸びないために立ち姿勢が悪くなる

骨盤の位置もズレてくることで、腰痛や股関節痛にも波及することがある。

🔹 より深刻な兆候

朝起きた時に膝がこわばって動きにくい(朝のこわばり)

変形性膝関節症では、関節内に炎症があると朝に動きが悪くなりがち。

膝に水がたまる(関節腫脹)

腫れが強いと物理的に曲げ伸ばしが難しくなります。

骨が変形して、外見でも左右差がはっきり分かる

O脚・X脚など見た目の変化が進行のサインとなることも。

このような症状が続く場合、早めの対策が必要です。変形性膝関節症に悩む方は、自己判断せず専門家の施術を受けましょう。

変形性膝関節症を進行させないための対策とケア方法

変形性膝関節症は進行性の疾患ですが、早期からの対策を行えば、進行を食い止めたり、症状を軽減することが可能です。ここでは、日常生活で取り入れやすい予防法や対策を紹介します。

✅ ① 正しい姿勢を保つ

姿勢の悪さ(猫背や反り腰、骨盤の歪みなど)は、膝にも大きな負担をかけます。特にO脚の傾向がある方は、体重が膝の内側に集中しやすく、変形を加速させてしまいます。

・骨盤と膝のアライメントを整える意識が重要

・座り方や立ち方も、足を組まずに両足を揃えるなどの工夫が必要です

✅ ② 適度な運動とストレッチ

筋肉が弱ってくると、関節にかかる負担がダイレクトになります。特に太ももの前側(大腿四頭筋)やお尻の筋肉(中殿筋)は膝のサポートに重要です。

ウォーキング・水中歩行など膝に優しい運動からスタート

負担のかからない太ももの軽い筋トレや膝回りのストレッチも効果的

ただし、痛みが強い時は無理に運動せず、専門家に相談しながら進めましょう。

✅ ③ 体重管理で膝の負担を軽減

体重が1kg増えるごとに、膝関節には約3倍〜4倍の負担がかかるといわれています。肥満傾向がある方は、食事改善と運動での体重コントロールが膝への一番の負担軽減になります。

✅ ④ 冷えと湿気を避ける

関節の痛みやこわばりは、冷えや湿気によって悪化することがあります。特に女性や高齢者は、関節の血行不良により症状が悪化しやすくなります。

膝を冷やさないように、保温サポーターやレッグウォーマーを使用

入浴や足湯で温め、血流を促進することも効果的

✅ ⑤ 整体や施術で関節のアライメントを整える

特に、骨格のバランスを整えることで膝への負担を軽減し、動かしやすさを取り戻すことが可能です。膝の動きに関係する筋膜や神経への調整も併せて行い、根本改善を目指します。

進行度による症状の変化

変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることで関節に炎症や変形が起き、徐々に症状が進行していく慢性的な関節疾患です。以下に、進行段階ごとの特徴を詳しくご説明します。

初期    

・歩行や階段の上り下りなど動作の最中に痛みを感じることがある

・休憩や安静で痛みは軽減するため、「年齢のせいかな」と見過ごされやすい

・まだ関節の変形や腫れは目立たず、自覚症状も軽いことが多い

中期

・膝を動かすたびに痛みや違和感が出現し、曲げ伸ばしが困難に

・正座やしゃがみ込みができない、立ち上がる動作に時間がかかるなど、生活動作が制限される

・軟骨の摩耗が進み、骨同士がぶつかることで関節の腫れや炎症も起こりやすくなる

末期

・膝が安静にしていてもズキズキ痛むようになり、睡眠にも影響が出ることも

・関節の変形が外見にもはっきりと現れ、膝がO脚(がに股)のように曲がってくる

・歩行が不安定になり、杖や手すりが必要になるケースも増加

・日常生活や外出に大きな支障をきたす段階です

放置するとどうなる?

変形性膝関節症は進行性の病気です。初期症状を放置すると、以下のように日常生活に深刻な支障が出てくる可能性があります。

❶ 正座・しゃがみ込みができなくなる

床に座る生活スタイル、家事(掃除・洗濯など)の動作が大きく制限されます。

❷ 通勤・買い物・外出などが困難に

膝の痛みから歩行距離が減り、外出そのものが億劫に。社会的な活動や趣味から離れ、気分の落ち込みや孤立感を感じる方も少なくありません。

❸ 運動不足 → 筋力低下 → さらに悪化の悪循環

「痛いから動かない」ことで太ももや膝周りの筋肉が衰え、膝関節の安定性が低下します。筋力が落ちることで関節への負担が増え、ますます痛みや変形が進行するという悪循環に陥ってしまいます。

❹ 最終的に「人工関節置換術」が必要になることも

保存療法(リハビリ・運動療法・施術)での改善が見込めない場合、人工関節を入れる外科手術が勧められることもあります。手術後の回復にも時間がかかり、体力や生活への影響が大きくなるため、できるだけ早期の対応が大切です。

☑ だからこそ、早めの対処が大切です

痛みの軽い段階から、膝に負担のかからない運動や専門的なケアを取り入れることで、進行を防ぎ、長く自分の足で歩くことが可能になります。

当院では、膝関節の状態を丁寧に確認し、お一人おひとりの症状や生活スタイルに合わせた施術・セルフケアの指導を行っています。

自宅でできるセルフケア・予防法

変形性膝関節症の予防・進行防止には、日々のセルフケアがとても重要です。無理なく続けられるポイントを抑えておくことで、膝の健康を長く保つことができます。

✅ 膝周りの筋力トレーニング

膝関節は、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)やふくらはぎの筋肉によって支えられています。
これらの筋肉を鍛えることで、膝への負担を減らし、関節の安定性を高めることができます。

おすすめの簡単なトレーニング例

✔椅子に座って膝を伸ばす「膝伸ばし運動」

✔壁に手をついて行う「かかと上げ運動(カーフレイズ)」

✔寝ながらできる「太ももに力を入れて押しつける等尺運動」 など

👉 1日5〜10分でも続けることで、筋力維持に効果があります。

✅ 膝に負担をかけない生活習慣

膝の状態を悪化させないためには、日常生活での膝への負担を減らすことが大切です。

✔正しい歩き方を意識する(つま先をまっすぐ、膝を伸ばしすぎない)

✔クッション性のある靴を選ぶ(ヒールや硬い靴底は避ける)

✔体重を適正にキープする(体重1kg増で膝に約3倍の負荷がかかると言われています)

こうした習慣を見直すだけでも、膝の痛みや変形の進行を予防することができます。

✅ ストレッチと温めで血流改善

膝周辺の筋肉や腱が硬くなると、関節の動きが悪くなり、炎症も起きやすくなります。
毎日のストレッチや温熱ケアを取り入れることで、血流が良くなり、柔軟性の維持や痛みの予防につながります。

✔太ももやふくらはぎのストレッチ

✔湯船にしっかり浸かる(38〜40℃で10〜15分程度)

✔膝にホットタオルを当てる(冷えやすい方におすすめ)

※痛みが強い時や腫れている時は、冷やす方が効果的な場合もあるので注意が必要です。

整形外科との違いとは?整体での膝ケアという選択肢

整形外科では、主に薬の処方・ヒアルロン酸注射・リハビリなどが行われ、これらは「今ある症状を和らげるための対症療法」が中心です。

ですが

✅薬を飲んでいる間は楽だけど、切れるとまた痛くなる

✅注射をしてもその場しのぎに感じる

✅手術はなるべく避けたい

✅痛みの原因が「歳だから」と言われ、納得できない

…このように感じておられる方も多いのではないでしょうか?

整体では、原因を“根本から見つけて改善”していきます

変形性膝関節症は「膝の軟骨がすり減っているから痛い」と思われがちですが、実は身体の使い方や姿勢のクセ、骨格のゆがみが影響していることも多くあります。

当院では、膝そのものだけでなく、全身のバランスをチェックしたうえで根本的な原因を見つけ、そこから丁寧にケアしていきます。

✅ 骨盤・股関節・足首のバランス調整

膝は「身体の中間地点」にある関節で、上は骨盤・股関節、下は足首・足裏と常につながっています。

例えば股関節が硬くなると膝にねじれの力がかかり、足首の動きが悪いと膝のクッション機能が働かなくなります。

整体では、これらの関節の連動性やゆがみを整えることで、膝への余計な負担を減らすことができます。

✅ 関節の可動域を広げる施術

変形や痛みによって、膝の可動域(曲げ伸ばしの範囲)が狭くなっている方が非常に多いです。

関節が固くなると動くたびに「引っかかり」や「きしみ」が生じ、それがまた炎症や痛みの原因に。

施術では、関節を動かしながら本来のスムーズな動きに近づけていくことで、負担の少ない動作ができるように導きます。

✅ 筋肉の柔軟性・筋力バランスを整えるケア

膝の痛みを抱えている方の多くに共通するのが、太ももやふくらはぎの筋肉のコリ・硬さ、または筋力低下です。

特に「大腿四頭筋」は、膝を守るクッションとしての役割を果たしているため、ここが弱ると膝への負担が直撃します。

当院では、手技による筋肉調整+ご自宅でできる簡単なトレーニングの指導を行い、痛みを抑えつつ、再発しづらい膝をつくっていきます。

✅ 姿勢や歩行のクセをチェック&改善

膝が痛くなる方の多くに「無意識の歩き方のクセ」や「重心の偏り」が見られます。

・片足に体重を乗せるクセ

・外側重心の歩き方

・O脚・X脚によるねじれ

・上半身の前傾や猫背

これらのクセが、膝の一部にだけ負担をかけ続けている原因になることも。

当院では姿勢・歩き方のチェック&必要に応じた指導も行っています。ご自身では気づきにくいポイントを、一緒に見つけていきましょう。

「これって年齢のせい?」と諦める前に

「もう歳だから仕方ない…」とあきらめる前に、膝の痛みや不調と向き合ってみませんか?

当院では、痛みのない施術で、年齢・性別問わず多くの方が通われています。

「どこに行ってもよくならなかった」そんな方も、一度ご相談ください。

初回カウンセリングだけでも大歓迎です!膝の痛みでお悩みの方はご相談ください。

 

 

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【茨木市 五十肩】結髪結帯動作ができるようになった症例

2025年04月6日

【茨木市で五十肩でお悩みの方へ】

今回は、【茨木市にお住まいの40代の男性】が五十肩の症状でお困りになり、当院の施術を受けて症状が良くなった実際の症例をご紹介します。

同じような症状で悩んでいる方は、ぜひご参考になさってください。

【主訴】

4ヶ月前から左肩が痛み始め、安静時や動作時に鋭い痛みを伴い、腕が上げにくい状態。腕が後ろにいきにくい。

【初回来院時】

4ヶ月ほど前から左肩に痛みを感じ始め、原因に心当たりがないとのことでした。

最初は違和感程度だったものの、徐々に痛みが強くなり、現在では安静にしていても肩から上腕全体に疼くような痛みがあるとのことでした。

特に動かそうとすると鋭い痛みが走り、腕を後ろに動かす動作がほぼ不可能な状態でした。

また、寝返りや朝の起床時に強い痛みを感じることが特徴的で、日常生活にも支障をきたしていました。

1ヶ月ほど前に整形外科を受診し、レントゲンでは異常なしと診断され、「四十肩ではないか」と言われました。

処方された痛み止めとリハビリ用のエクササイズを続けていましたが、思うような改善は見られなかったため、より根本的な施術を求めて来院されました。

姿勢を確認すると、胸椎から腰椎にかけての後弯(猫背)が強く、左肩が前に巻き込まれるような「巻き肩」になっていました。

このため、肩関節の動きが制限され、周囲の筋肉にも負担がかかっている状態でした。

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【検査結果】

可動域テスト

外旋、特に内旋が大きく制限。

屈曲・外転時痛もあり。肩全体を持ち上げるような代償動作が見られた。

腰の後ろに手を回す動作もほぼできない状態。

姿勢の評価

猫背が強く、胸椎に捻れが見られる。

左肩が前方に突出し、肩甲骨の可動性が低下している。

筋肉の状態

肩周囲の筋緊張が異常に高い(特に肩甲下筋・棘上筋・棘下筋・小円筋)。

肩甲骨を安定させる筋肉が弱化(僧帽筋下部・前鋸筋)。

大胸筋の短縮が見られ、肩関節の動きが制限されていた。

この検査結果から、肩関節の炎症期が過ぎ、拘縮(関節の動きが硬くなり、可動域が制限される時期)していると判断しました。

根本的な原因は、肩関節だけでなく、姿勢の崩れや肩甲骨の動きの悪さにもあると考えられました。

【施術内容】

1. 頚椎・胸椎の矯正

肩の動きに関与する頚椎と胸椎のバランスを整えるため、まず頚椎のアジャストメントを行いました。

これにより神経の流れを改善し、筋肉の緊張を軽減。さらに、猫背姿勢を改善するために胸椎の矯正も実施しました。

2. 肩関節のモビリゼーション

肩関節(肩甲上腕関節)の可動域を改善するため、前後・上下・内外旋の動きをつけるモビリゼーション(関節の可動域を広げる手技)を行いました。

特に肩甲下筋の癒着を剥がすようなアプローチを加えることで、可動域が徐々に拡大しました。

3. 筋膜リリースと軟部組織の調整

肩関節周囲の筋肉が硬くなっているため、特に肩甲下筋・棘上筋・大胸筋・広背筋に対する筋膜リリースを実施。癒着している筋膜を解放し、血流を改善しました。

4. 姿勢改善とエクササイズ指導

巻き肩と猫背を改善するため、肩甲骨を安定させる前鋸筋・僧帽筋下部の強化エクササイズを指導。

特に、肩甲骨の可動性を高める「肩甲骨の引き寄せ運動」や「チューブトレーニング」を行いました。

施術の経過

週1回のペースで施術を継続。1カ月目以降から可動域が良くなり、痛みが軽減してきました。

10回目の施術では、日常動作での痛みが大幅に減り、肩の動きもスムーズになりました。

【患者さんのコメント】

最初は左肩を動かすだけで激痛が走り、夜も寝返りを打つたびに目が覚めるほどでした。整形外科で痛み止めとリハビリを続けていましたが、なかなか良くならず、日常生活でもかなり不便を感じていました。

こちらで施術を受け始めてから、肩だけでなく首や背中の調整もしてもらうことで、少しずつ動かしやすくなってきました。

特に肩甲骨周りのストレッチやエクササイズを教えてもらったことで、自分でも体を動かしやすくなり、5回目の施術を受けたあたりから「あれ?前より痛くないかも」と実感できました。

今では痛みもかなり減り、夜もぐっすり眠れるようになりました。普段の姿勢が肩に影響していることを知り、これからは意識して改善していきたいです。

※お客様個人の感想であり、効果には個人差があります。

【院長コメント】

この患者さんの症状は、炎症期が過ぎて肩関節が拘縮している状態でした。五十肩は肩関節の炎症が収まり始めると、今度は関節の可動域が制限される拘縮してくるケースがあります。

この時期に適切なアプローチをしないと、可動域が固定され、長期間にわたって肩が動かしにくくなるリスクがあります。

当院では、単なる肩の治療ではなく、姿勢や骨格のバランスから根本改善を目指す施術を行っています。特に五十肩の場合、肩甲骨の動きや姿勢の改善が回復のカギになります。

「肩が痛くて動かせない」と感じている方は、早めの施術が重要です。痛みが強いうちは無理に動かさず、適切な施術を受けることで痛みの軽減を早めることができます。

五十肩でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください!

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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