後頭部や頭の付け根が痛くなる頭痛は何が原因!?緊張型頭痛や頚性頭痛・後頭神経痛の可能性も
2023年12月17日
頭痛だけでなく、首や肩にも症状が及ぶタイプの頭痛で悩んでいませんか?
季節の変わり目やストレスを感じやすい時期は、片頭痛や首や肩にも症状が現れる頭痛に注意が必要です。頭痛の症状が頻繁に起こる場合や強い場合には、まずは何か問題がないか早めに検査を受けることをおすすめします。
頭だけでなく首や後頭部・肩にも痛みが及ぶ頭痛には以下の3つがある
頭だけでなく首や後頭部・肩にも痛みが及ぶ頭痛には以下の3つがあります。それぞれの特徴と症状を紹介します。
緊張型頭痛
この頭痛は、首や肩の筋肉が過剰に緊張することで起こります。周囲の血管や神経が圧迫され、頭痛・肩こり・めまいなどの症状が現れます。
長時間のパソコン作業や無理な姿勢が原因となり、血行不良や自律神経のバランスの乱れも生じます。
緊張型頭痛には、身体的なストレスと精神的なストレスの2種類があります。身体的なストレスが原因の場合、女性のほうが頭を支える首の筋肉が弱いので頭痛が起こりやすい傾向があります。
精神的なストレスが原因の場合は、緊張状態が続くことで頭痛を引き起こします。真面目な人や几帳面な人に多い特徴があります。
緊張型頭痛の症状は、後頭部から首にかけての圧迫感や「頭の両側をはちまきで締め付けられるような痛み」などがでてきます。
頚性頭痛
頚性頭痛は、首のこりが原因で起こる頭痛の一種です。首の後ろ側の筋肉に過度な負担がかかると、首を支える筋肉が過度に緊張してしまい、頭痛や肩こり、めまい、睡眠障害などの症状を引き起こします。
また、慢性的な倦怠感やだるさ、やる気が出ないといった症状が出ることもあります。
現代人は、長時間のパソコンやスマートフォンの使用によって首に負担をかけることが多くなっています。このような状態が慢性化すると、頚性頭痛を引き起こす原因となります。
長時間のスマートフォンやパソコンの使用をする場合は、定期的な休憩やストレッチを行うことが大切です。
後頭神経痛
後頭神経痛は、首に入り組む神経や筋肉の圧迫によって引き起こされる痛みの一種です。
痛みは後頭部や頭のてっぺん、耳の後ろなどに感じられ、チクチク、キリキリ、ズキズキといった痛みを伴います。
多くの場合、1週間程度で自然に治まることが多いですが、強い痛みを伴う場合や頻繁に痛む場合は、予防するために正しい姿勢の維持やストレッチ、運動、適切な休息などが重要です。
首のコリが共通の原因
緊張型頭痛・頚性頭痛・後頭神経痛など、頭部から首の後ろにかけて痛みを感じるタイプの頭痛には、首の筋肉の過剰な緊張、首のこりが共通の原因として挙げられます。
首は重い頭部を支え、神経や血管が集まる所でもあります。首の筋肉が緊張して神経や血管が圧迫されると、身体に様々な症状が現れます。
このような頭痛の原因としては、長時間のパソコン作業やスマホの使用、それによる不自然な姿勢やストレートネック、極度の緊張や悩みごとや不安などの精神的ストレスや自律神経の乱れが考えられます。
また、在宅勤務や自粛生活によって生活リズムが乱れることもストレスや自律神経を乱す原因になります。頭痛を治療する場合は、鎮痛剤に頼るのではなく、まずは原因を特定し、原因に対する対処が必要です。
その他の頭痛について
片頭痛
片頭痛は、激しい頭痛やその他の症状が特徴的な神経系の疾患です。片頭痛の特徴は、一方の頭部に強い鈍痛や激しい痛みを感じ、吐き気、嘔吐、光や音に敏感になることです。頭痛は通常、4時間から72時間程度続くことがあり、生活に支障をきたすことがあります。
また、片頭痛は一生涯繰り返す場合があります。片頭痛は、脳の血管の拡張と収縮に関係する化学物質の異常によって引き起こされると考えられています。この異常は、神経細胞の活動の変化や環境要因によって引き起こされるとされています。
群発頭痛
群発頭痛は、非常に痛みが激しい周期性の頭痛の一種で、発作性に襲ってくる特徴があります。一般的には、1日に何度も、1回数分から1時間以上の間隔で1週間から数ヶ月程度続くことがあります。
群発頭痛の発症は、多くの場合、夜間に起こります。痛みは目の周りや後頭部、顔面、頭の片側に現れることが多く、鋭い痛みや鈍い痛みが交互に現れることがあります。
また、瞳孔の収縮や目の充血、涙目、鼻水、顔面の発赤などの自律神経症状が伴うことがあります。
群発頭痛は、特に男性に多く、30代から50代にかけて発症することが多いです。なぜ起こるかはっきりとした原因はわかっていません
首からくる頭痛を和らげる方法
首から起こる頭痛を緩和させるために以下の方法があります
①首のストレッチ
首の筋肉を伸ばすことで緊張を緩和することができます。毎日、軽いストレッチを行いましょう。
具体的には、まっすぐ前を見つめた状態から、ゆっくりと頭を左右に傾ける、前に倒す、後ろに引くなどの動作を繰り返します。
②温める
首に温かいタオルをあてたり、シャワーを浴びたりすることで血行が促進され、筋肉の緊張が緩和されます。
③適切な姿勢を保つ
パソコン作業などで長時間同じ姿勢を続けると首に負担がかかり、こりや痛みが生じやすくなります。適度に休憩を取り、姿勢を変えたり、デスク周りの環境を整えることが重要です。
④ストレスを減らす
ストレスが多いと、首や肩周りの筋肉が緊張しやすくなります。適度な運動やストレッチ、深呼吸などを行うことでリラックス効果が期待できます。
⑤適度な運動をする
普段から適度な運動を心がけましょう。ただし、首の痛みが強い場合は無理をせず、休養することも重要です。
これらの方法を実践することで、首から起こる頭痛が軽減することがあります。ただし、症状が続く場合は、早めに適切な施術を行いましょう。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校
茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。