その首の痛みはもしかしたらストレートネックかも?セルフチェックと正しい姿勢・座り方について
2024年01月15日
まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックの症状に悩む方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
自分でできるストレートネックのセルフチェックと正しい姿勢・座り方について解説していきます。
ストレートネックについて
ストレートネックとは、首の骨がまっすぐになってしまった状態のことです。本来、首の骨は前にカーブしていることでクッションの役割を果たして頭の重さを支える役割を果たしています。
しかし、スマホやパソコンの長時間使用や猫背などの悪い姿勢が続くと、首の骨のカーブが失われてストレートネックになりやすくなります。
ストレートネックは首が真っ直ぐになった状態のことで病名ではありませんが、ストレートネックになると首や肩のこりや痛み、頭痛、めまい、吐き気、手足のしびれなどの不調を引き起こすことがあります。また、自律神経のバランスを崩して倦怠感や不眠などの症状にも影響する可能性があります。
なので、まずはストレートネックにならないために普段から姿勢を気を付けることが大事です。
普段の施術の中で、患者さんと会話をしていると実際に正しい姿勢や座り方がわからないという声をよく聞きます。特に毎日デスクワークをしている方は自然と背中が丸くなって肩が前に入って首が前傾した状態で長時間仕事をしているケースが多いです。
なので当院では普段の姿勢や日常生活での注意点についてもアドバイスさせて頂いています。
そこで、この記事では、ストレートネックのセルフチェック方法と、正しい姿勢や座り方について紹介します。もしかして自分はストレートネックかも?と気になる方はぜひ参考にしてみてください。
ストレートネックのセルフチェック
ストレートネックになっているかどうかは、自分で簡単にチェックすることができます。
「もしかして自分もストレートネックかも?」
と感じたら、自宅で簡単にチェックできる方法を試してみましょう!
①壁を使ってチェックする方法|後頭部が壁につくか確認
この方法は、首のカーブがどれくらい残っているかを確認するのに役立ちます。
チェック方法
✅壁の前に立ち、背中を壁にぴったりつける
・かかとを壁につける
・おしりを壁につける
・肩甲骨を壁につける
そのままの姿勢で、後頭部が壁につくか確認する
判定基準
✅後頭部が無理なく壁につく → 正常
✅後頭部が壁につかない or つけると首が苦しい → ストレートネックの可能性あり!
🔹ポイント
✅正常な首のカーブがある場合、後頭部は自然に壁につき、首の後ろに少し隙間ができます。
✅ストレートネックの場合、首が前に出た状態になっており、後頭部が壁につきにくくなります。
②首を後ろに倒してチェックする方法|可動域と痛みを確認
この方法では、首の可動域やストレートネックによる負担の程度を確認できます。
チェック方法
椅子に座り、リラックスした状態で姿勢を正す
・背筋を伸ばし、肩の力を抜く
・背もたれに寄りかからず、まっすぐ座る
ゆっくりと首を後ろに倒し、天井を見上げる
このときの感覚をチェックする
判定基準
✅スムーズに首を倒せる・痛みや違和感がない → 正常
✅首の後ろに痛みや違和感がある → ストレートネックの疑いあり!
✅首が後ろに倒れにくい・途中でつっぱる → ストレートネックの可能性大!
🔹ポイント
正常な場合、首の骨にカーブがあるため、後ろに倒したときに違和感なくスムーズに動きます。
ストレートネックの場合、首のカーブが減少しているため、後ろに倒す動作が制限され、首の後ろに痛みやつっぱり感を感じることがあります。
③ストレートネックのチェックをより正確にするポイント
🔹チェックを行うときの注意点
✔無理に動かさない(痛みがある場合は無理せず中止する)
✔リラックスした状態で行う(力が入ると正しい結果が出にくい)
✔違和感や痛みの程度を把握しておく(症状の進行を把握するため)
🔹他のサインもチェック!
ストレートネックの人は、次のような症状を伴うことが多いです。
✅首や肩のこりが慢性的にある
✅頭痛が頻繁に起こる
✅肩が前に出て猫背気味になる
✅目の疲れやめまいが起こりやすい
✅朝起きたときに首がこわばっている
もし、これらの症状がある場合は、ストレートネックが進行している可能性が高いです。
ストレートネックにならないために正しい姿勢と座り方
ストレートネックの原因のひとつは、悪い姿勢です。特に、スマホやパソコンを使うときに、首を前に出して画面を覗き込む姿勢は、首の骨に負担をかけてストレートネックになりやすくなります。
そこで、普段から正しい姿勢と座り方を意識して、ストレートネックにならないように気を付けましょう。
正しい立ち姿勢
正しい立ち姿勢は、横から見たときに、耳、肩、太もも、くるぶしの4点が一直線になることです。また、後ろから見たときに、後頭部、背骨、お尻の中心、足の間の4点が一直線になることです。
このように、まっすぐとしたラインを意識して、巻き肩や猫背にならないようにしましょう。
正しい座り姿勢
正しい座り姿勢は、両足の裏がしっかりと地面につくように、椅子の高さを調節することです。また、背筋を伸ばし、膝と股関節を90度に曲げることです。
さらに、肩の力を抜き、モニターはなるべく顔の正面に来るようにすることです。デスクワークはつい前傾姿勢になってしまうものですが、椅子と机の距離やモニターの位置を調整して、首を前に伸ばさないようにしましょう。
ストレートネックの予防とケアのポイント
ストレートネックの予防とケアのポイントについて解説していきます。
✅長時間同じ姿勢でいないこと。20~30分に一度は姿勢を変えたり、立ち上がったりしましょう。
✅正しい姿勢を心がけること。背筋を伸ばし、肩を下げ、顎を引きましょう。スマホやパソコンの画面は目線と同じ高さにしましょう。
✅首のストレッチを行うこと。首をゆっくりと左右に回したり、前後に曲げたりしましょう。首の筋肉をほぐすことで、血流を改善し、痛みを和らげます。
✅枕の高さを調整すること。寝るときは、首のカーブに合わせて枕の高さを調整しましょう。枕が高すぎると首が曲がりすぎ、低すぎると首が伸びすぎます。
ストレートネックは、日頃の姿勢や生活習慣によって起こることが多いです。 早めに対策を取ることで、ストレートネックを予防・改善しましょう。
ストレートネックでお悩みの方へ
ストレートネックの施術について
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校
茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。
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