ストレートネックは放っておいたらどうなるのか?重症化するとどんな症状がでる?

2024年01月10日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックの症状に悩む方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

ストレートネックは悪化するとどうなるのか?というテーマです。

ストレートネックとは?

ストレートネックとは、首の骨がまっすぐになってしまう状態のことです。本来は、首の骨は前方にカーブしており、頭の重さを支えています。

ですが、普段の姿勢が悪かったり、スマホやパソコンの使い過ぎ、視力の低下、骨盤の後傾、寝具の不適切さなどによって、首の骨が真っすぐになってしまうことがあります。これがストレートネックです。

 

ストレートネックは、病名ではなく真っ直ぐになっている状態のことをいうので、ストレートネックの人でも症状が全くないという人もいます。

ですが、ストレートネックになると周囲の筋肉に負担がかかるので首が痛くなっなり肩が凝ったりしやすくなります。

単なる首こりや肩こりだけの症状だったら特に困ることもないかもしれませんが、そのまま放置してストレートネックが重症化すると以下のような症状を引き起こす可能性があるので要注意です。

 

ストレートネックは重症化するとどうなる?

①頚椎逆カーブ

逆カーブとは、首の骨が逆にカーブしてしまうことです。カイホティックネック(頚椎後弯)とも言います。

これは、ストレートネックが長期間続くことで、さらに負担がかかり頚椎が後湾してしまい首の骨が変形してしまうことが原因です。

レントゲンを撮ればわかりますが、逆カーブになると、首の痛みが悪化して、しびれ、めまいなどを起こすことがあります。

②頚椎ヘルニア

頚椎ヘルニアとは、首の骨と骨の間にある軟骨が変性し、一部が飛び出して神経を圧迫してしまう状態です。

これは、ストレートネックによって首にかかる負担が増えることで、椎間板にダメージが与えられることが原因です。

頚椎ヘルニアになると、飛び出した軟骨が神経を圧迫し、首や肩、腕の痛みやしびれ、手の力が弱くなるなどの症状を引き起こすことがあります。

③めまい・ふらつき  

ストレートネックになると、首や肩がこるだけでなく、めまいやふらつきなどの症状が出ることがあります。

これは、首の骨がまっすぐになることで、首の後ろにある血管や神経が圧迫されて、三半規管や脳への血流が悪くなったり、自律神経のバランスが乱れたりするからです。

④自律神経のバランスの乱れ

自律神経とは、心臓や呼吸などの生命活動をコントロールする神経で自分でコントロールすることのできない神経です。

自律神経は、交感神経と副交感神経の二つに分かれていて、それぞれがバランスよく働くことで、身体の良い状態が保たれます。

ストレートネックによって首周りの筋肉が硬くなると、自律神経に影響を与えることがあります。

特に、副交感神経の働きが低下し、常に交感神経が優位になりやすくなります、そうすると常に神経が緊張状態になり、リラックスしたり身体の回復ができなくなり、ストレスや不眠、うつなどの症状を引き起こすことがあります。

ストレートネックは、放置すると重大な症状を招き、日常生活に支障をきたす可能性もあるので、早めに対策をすることが大切です。

普段の生活で自分でできるストレートネックの予防や改善には、以下のような方法が有効です。

自分でできるストレートネックの予防方法

ストレートネックを予防するためには、以下のような方法があります。

長時間同じ姿勢でいることを避ける

首に負担がかかる姿勢を長時間続けると、首の筋肉や骨が硬くなり、ストレートネックの原因になります。

そのため、スマホやパソコンの使用時間を制限したり、30分に一度は休憩をとって首を動かしたりすることが大切です 。

適切な姿勢で座る

姿勢が悪いと、首にかかる負担が増え、ストレートネックになりやすくなります。そのため、背筋を伸ばして座ることが重要です。

また、スマホやパソコンの画面は目線の高さに合わせて、首を曲げないようにすることも効果的です 。

枕の高さを調整する

枕の高さが合わないと、首の骨が曲がったままの状態で睡眠をとることになり、ストレートネックの原因になります。

そのため、枕の高さは個人に合わせて調整することが必要です。一般的には、横向きで寝るときは、背骨が真っすぐになるように、仰向けで寝るときは、首のカーブに沿って頭を支えるようにすることが望ましいです 。

枕は高すぎても低すぎても良くないので自分の首にあった枕の高さにすることが大事です。

首のストレッチを行う

首のストレッチを行うことで、首の筋肉や骨の柔軟性を高め、ストレートネックを予防することができます。

首のストレッチは、朝起きたときや就寝前、仕事や勉強の合間などに行うと効果的です。

以上が、ストレートネックを予防するための方法です。ストレートネックは、日常生活での意識や習慣を変えることで少しでも予防することができます。

ストレートネックの首の痛みがなかなか良くならない方

ストレートネックは早い段階だと良くなっていくケースが多いですが。症状がひどくなってくると時間がかかるケースもありますので早い段階で改善していくことが大切です。

もし上記の症状やストレートネックのことでお悩みの方がおられましたら、ストレートネックや頚椎ヘルニアなど首の施術を専門に行っていると当院へお気軽にご相談ください

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

ストレートネックでお悩みの方はこちら

 

参考文献
日本整形外科学会