頻繁に寝違えになる人は要注意!!ストレートネックの人は寝違いになりやすい?

2024年03月31日

当院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の治療経験に基づいて、記事にまとめています。

ストレートネックは寝違いになりやすい?

多くの人が経験したことのある「寝違い」。朝起きたら、首が痛くて上手く動かせない…誰もが一度は寝違いを経験したことがあるのではないでしょうか?

この記事では、寝違いとストレートネックの関係について解説していきます。

 

寝違いとは?

 

寝違いとは、寝ている間に体の一部が不自然な姿勢で圧迫されたり、筋肉が過度に伸ばされたりした結果、起きた時に痛みや違和感を感じる状態のことを指します。

主に首や肩、背中などの部位で起こることが多く、起きた後に痛みやこわばりが現れることがあります。寝違いの原因は、寝る姿勢や枕の選び方、筋肉の緊張状態などが関与しています。

軽度の寝違いの場合は、1週間ほどで良くなることがほとんどですが、長期間続く場合は、他の頚椎の問題も考えられるので一度みてもらうことも必要です。

 

まずは「寝違い」の一般的な理解をしましょう。寝違いは、主に寝具の問題や不自然な睡眠姿勢が原因で、首から肩にかけての筋肉や靭帯に無理な負担がかかり、炎症を引き起こしてしまう現象です。

寝違いとは、寝ている間に首や首筋の筋肉が異常な位置になったり、緊張したりすることで起こる症状です。具体的な理由は以下の通りです。

1. 過度の首の負荷:

首や首筋の筋肉は、長時間同じ姿勢でいることや枕の高さや硬さによって負荷を受けることがあります。例えば、高い枕を使用することで首が前方に曲がり過ぎると、筋肉が緊張して寝違いが発生することがあります。

 

2. 突然の首の動き:

寝ている間に突然、首を急に動かすことがあると、筋肉を痛める可能性があります。例えば、寝返りを打つ際に首を痛めることがあります。

 

3. 筋肉の疲労:

日中の活動や姿勢の悪さによって、首の筋肉が疲れている状態で寝てしまうと、筋肉が過度に緊張して寝違いが起こることがあります。

 

4. 冷えや湿度:

首周辺が冷えたり、寝具や部屋の湿度が高い場合、筋肉がこわばることがあります。これによって寝違いが引き起こされることがあります。

 

寝違いを防ぐためには、以下のポイントに注意することが重要です。

1. 適切な枕の使用:

自分に合った高さと硬さの枕を選びましょう。首が自然な位置になるような姿勢を保つことが大切です。

 

2. 寝ているときの姿勢:

寝るときは、背筋を伸ばし、首をまっすぐに保つ姿勢を心掛けましょう。枕の高さや寝具の配置にも注意しましょう。

 

寝違いになったら温める?冷やす?

寝違いのケア方法について、初期の段階ではまず患部を冷やしましょう。寝違いは筋肉や関節の炎症や緊張が原因で起こることがあります。冷やすことで炎症を軽減し、腫れや痛みを和らげる効果があります。

 

具体的には、冷却パッドやアイスパックを使って、寝違った部位を冷やすことが有効です。冷たいものを直接肌に当てる場合は、氷や冷たい水を直接使用せずに、タオルや布で包んでから使用すると良いでしょう。冷やす時間は、約10~15分程度が目安です。

 

その後、初期の炎症が軽減した段階では、温めていきます。温めることで血行が良くなり、筋肉の緊張をほぐし、痛みや炎症の緩和に役立ちます。

温める方法としては、ホットパック、湯船につかるなどでもよいです。痛みが軽減してきたら身体を動かしていくこともよいです。

 

寝違えみたいな首の痛みが続く場合は早めにみてもらいましょう。

 

ストレートネックと寝違いの関係性について

ストレートネックは、本来の首のカーブ(頚椎の前弯)がまっすぐになってしまう状態です。この状態では、首への負担が増大し、さらに首周りの筋肉が硬直しやすくなります。

 

そのため、不適切な寝姿勢をとったり、枕があっていなかったりすると、首の筋肉にさらに負担がかかり、寝違いのリスクが高まります。

 

また、ストレートネックによる姿勢の不良は、寝違いの回復を妨げる要因にもなります。正しい姿勢を保つことができないため、首の筋肉の緊張が継続し、寝違いの症状が悪化する可能性があります。

 

寝違いの対処方法

寝違えたときの対処は非常に重要です。以下は基本的な対処法ですが、無理な動かし方は厳禁です。

安静にする: 痛みがあるときは無理に動かさず、安静に保つことが大事。

冷やす: まずは炎症を抑えるために、冷やすことが大事です。

枕の高さを見直す: 首への負担を減らすために枕の高さの見直しも視野に入れましょう。

 

ストレートネックの予防と改善

ストレートネックの予防と改善には、日常生活の姿勢に注意することが大切です。特に、長時間のデスクワークやスマホ使用が原因でストレートネックになりやすいため、適度な休憩とストレッチも行いましょう。

 

寝違いは誰もが一度は経験すると思いますがストレートネックがあるとそのリスクが高まり、症状も重くなりがちです。

日々の生活習慣を見直し、適切な姿勢を心がけることで、豊富な健康維持を目指しましょう。もし、寝違えや首の不調が続く場合は、早めに専門家に見てもらうことも必要です。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会