肩こりは放っておいて大丈夫?悪化するとストレートネックや頚椎症へとつながる恐れがある
2024年03月31日
まつお鍼灸整骨院では、肩こりでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
肩こりは放ってお言うてはダメ、悪化すると大変なことになる
肩こりでお悩みの方へ質問です。
首こりや肩こりに見舞われたとき、みなさんはいつもどのよに対処していますか?
1、辛いけど、仕事は忙しいし何とか我慢できるのでそのまま放っておく
2、行きつけのマッサージに行ってコリをほぐしてもらう
3、自分で運動やストレッチをしてしのいでいる
4、病院へ行ってどこか異常がないか調べてもらう
おそらく、ほとんどの人は1、2、3のどれかだと思います。よほどの痛みやコリがない限り肩こりで病院へ行く人は少ないと思います。
では、1、2もしくは3と答えた方にお聞きしますがその対処法によってあなたの首こりや肩こりは良くなりましたか?
おそらく『痛み』や『こり』を我慢しながら、ずっと引きずっている人がほとんどではないでしょうか?
マッサージや運動などでその時は良くなっても、仕事などで疲れがたまるたびに、ひどい肩こりに悩まされている方は非常に多いと思います。
また、首・肩がこる→マッサージをする、を繰り返していくうちにかえって症状がひどくなってしまったという人もいるのではないでしょうか?
肩こりでこんな症状はありませんか?
✅こりがひどくなるといつも頭痛や吐き気がする
✅いつも鉄板のように首や肩がガチガチになっている
✅肩こりだけでなくて手もしびれるときがある
✅くしゃみやせきをすると首や肩に痛みが走る
✅首や肩に調子が良くないと、体の調子も悪くなってだんだんと気分も落ち込んでしまう
これらはいずれも、首や肩のこりを悪化させてしまったことによって起こる症状です。知らない人も多いと思いますが、首や肩のこりや痛みは、ごまかしながら引きずっていると確実に悪化してしまいます。
『たかが肩こりぐらい・・・』
と思っていた症状が、何年も積み重なって頚椎椎間板ヘルニアになるといったこともあるのです。
首や肩のこりは治らないからずっと付き合っていかないといけない・・・
と思っている人は多いともいますが、そんなことはありません。首や肩のこりは正しく施術を行っていけばよくなっていくケースは多いんです。
首こりや肩こりが良くなってくるとそれにともなって発症していた頭痛やその他の不調も良くなっていくのです。
きちんとした施術を行い、きちんと生活習慣を見つけていけば、首や肩のこりや痛みは良くなっていきます。
首や肩の悩みで当院へ来られる方は、特に30~40代の方が多いです。理由は仕事で長い時間デスクワークしていたり長時間にわたって車を運転していたり、うつむいた状態でスマホをずっと使っていたりする人が多いです。
そういう人はみんな、『首や肩がつねにこっている状態』でその状態が普通の状態になってしまっているんです。
それで、我慢ができなくなったらマッサージへ行くということを繰り返しているように思います。
首や肩のこりもひどくならないうちに施術を行うと良くなるのも早いですが。頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアまでになるとどうしても良くなるのに時間がかかってしまいます。
ほとんどの人は
首や肩がこる→筋肉の問題→揉んだり動かしたりして血流を良くする
と思っているようですが、実際は違います。
首が凝るのは頚椎の問題
首や肩がこるのは筋肉の問題ではなく、頚椎の問題であることがほとんどです。
姿勢が問題で頚椎の弯曲がなくなったり捻じれや傾きなど、頚椎に『ゆがみ』が生じることで頚椎に負担がかかり結果として首や肩周辺の筋肉が凝り固まってしまうということなんです。
なので肩が凝ったからマッサージというのは単なる対症療法でしかないんです。
頚椎のゆがみを改善していく
それが首こり肩こりを根本から改善していくことにつながります。
肩こりは病気じゃないと思っている人がほとんどだと思いますが
肩こり、我慢できるし放っておいても大丈夫!!と思っていたら、それは大きな間違いなんです。
肩がこっている人はほぼ間違いなく首もこっています。首と肩は同じ筋肉がいくつもつながっていますので、肩の筋肉の負担が首へもつながってくるのです。
また首のこりや筋肉疲労が積み重なってくると、首の後ろを走っている神経が圧迫されて頚椎や椎間関節にも様々な影響をお及ぼします。
頚椎に問題が出てくれば、手がしびれたりさまざまな不定愁訴を感じたりすることも多くなります。
また頚椎に問題があると腰や骨盤・膝などといろんなところにトラブルも起こりやすくなります。
身体は全部つながっていますので頚椎がゆがむと全体のバランスが悪くなってしまいます。どんな小さな不調でも、それがだんだんと積み重なっていけば、身体のバランスは崩れ、何らかのトラブルへと結びつくのです。
たかが肩凝りで・・・
と思う人もいると思いますが、慢性的な肩こりを放置しているといずれ痛みにかわり、そこからさらにしびれへとつながってくるのです。今までそういう人を何人もみてきました。
肩こりが放っておくと悪化していく
長時間の同じ姿勢・・・ストレートネック・スマホ首
(デスクワークなど前かがみの姿勢が続く)
↓
首こり・肩こり・・・筋肉疲労・血行不良
↓
(身体のバランスが悪くなり腰や骨盤にも問題がでてきて腰痛や他の症状もでてくる)
↓
頚椎症・・・首の痛み・手のしびれ・頭痛
↓
頚椎椎間板ヘルニア・・・首や肩のつよい痛みやしびれ・手に力が入りにくくなる
このように首や肩のこりをほうっておくと、いずれ頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症へと進んでいくのです。
もしこりや痛みだけではなくて手のしびれがでている場合はすでに『頚椎症』の段階に入っているかもしれません。
一般の肩こりのように筋肉疲労のレベルを超えてしまって頚椎に問題がでてきてしまっている状態です。
この段階になると『こり』ではく『痛み』がでてきてマッサージを行ってもすぐにまた症状がでてきます。
痛みの原因が頚椎にあるのでいくらマッサージをしても根本的な原因を解決できないのです。
残念ながらこりや痛みがひどくなるたびにマッサージをおこなってその場しのぎをしていると、いつのまにか症状がひどくなってきたといううケースもあります。
なので肩こりを簡単に見すぎてはだめです。
『こり』や『痛み』を軽視していると少しずつ身体の不調が広がっていってしまいますのでひどくなる前にしっかりとよくしていきましょう。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校
茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。