危険!!ストレートネックだと思っていたら頚椎が逆カーブしていた!!頚椎後弯について解説!!

2024年03月31日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

ストレートネックと思っていたら頚椎が後弯していた!!

頚椎の後弯ってあんまり聞いたことがないかもしれませんが、実際に頚椎が後弯している人はけっこういてます。

一般的には、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などの生活習慣が原因で「ストレートネック」になると思いがちですが、もっと悪化すると頚椎が後ろに曲がってきます。

この記事では、ストレートネックと頚椎後弯の違いとそのリスクについて詳しく解説します。

正常な頚椎について

正常な頚椎は、前弯にカーブしていて、この自然なカーブは「頚椎の生理的前弯」と呼ばれます。頚椎の前弯は、首や肩にかかる負担を分散させ、頭の重さを効率よく支えるために重要な役割を果たします。

人間の頭の重さは約5~6キロほどあり、これはボウリングの球に相当するほどの重さです。この重さを支えるためには、首の骨が前弯カーブをしていていることが不可欠です。

頚椎が正常なカーブを保っていることで、頭の重心が正しい位置に保たれ、首や肩への負担が最小限に抑えられます。また、頚椎の生理的前弯は、歩行時や運動時の衝撃を和らげるクッションのような働きをするため、頚椎や周囲の組織を守る役割も担っています。

ですが、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、不良姿勢が続くことで、この頚椎のカーブが失われ、ストレートネックや頚椎後弯といった状態になることがあります。そうなると、首や肩に過度な負担がかかり、慢性的な痛みやコリ、頭痛、めまいなどの症状が現れることがあります。

普段から、日常的に姿勢を意識し、首に負担をかけすぎない生活習慣を心がけることが大切です。

こちらが頚椎の正常なカーブ

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ストレートネックとは?

ストレートネックとは、本来ゆるやかなカーブを描いているはずの頚椎がまっすぐになってしまう状態のことを指します。首のカーブが失われると、頭の重心が前方に移動し、首や肩周りの筋肉に余計な負担がかかります。その結果、首の痛みや肩こりだけでなく、頭痛やめまい、腕のしびれなどの症状が現れることもあります。

ストレートネックの主な原因は、長時間の不適切な姿勢です。特に、デスクワークやスマートフォンの長時間の使用や、うつむいた姿勢が続くことでストレートネックになるケースが増えています。また、猫背や前かがみの姿勢が習慣化することで、さらに悪化する可能性があります。

ストレートネックは放置すると慢性的な不調につながるため、早めの対策が重要です。姿勢の改善や適切な施術を受けることで、首の負担を減らし、症状の改善を目指すことが大切です。

こちらがストレートネックのレントゲン写真

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頚椎の後弯とは?

頚椎の後弯とは、通常前方に緩やかなカーブを描くはずの頚椎が、逆方向に弯曲してしまう状態を指します。頚椎後弯になると、首や背中に大きな負担をかけることになります。

頚椎後弯は大人だけでなく子供にも頚椎にも見られるケースが増えています。

頚椎が後弯すると、首周りの筋肉や靭帯に過度な負荷がかかるだけでなく、神経が圧迫されやすくなります。その結果、慢性的な首の痛みや肩こり、頭痛だけでなく、手のしびれや腕のだるさといった神経症状が現れることもあります。また、頚椎の歪みが進行すると、頚椎ヘルニアのリスクが高まるため注意が必要です。

このような状態を放置すると、症状が悪化し日常生活に支障をきたすこともあるため、早めに適切な施術を受け、頚椎のバランスを整えることが重要です。

こちらが頚椎の後弯

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頚椎後弯の原因と体に与える影響について

頚椎後弯の主な原因として、姿勢の悪さと高い枕を長期間使用することが挙げられます。

姿勢の悪さ

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用が日常化し前かがみの姿勢を続けることで、首への負担が増加し、頚椎の自然なカーブが失われてしまいます。

特に、画面を見下ろす角度で長時間過ごすことは、首の前にかかる重さを増加させ、頚椎後弯のリスクを高めます。正しい姿勢を意識し、定期的に体勢を変えるなど生活習慣を見直すことも大事です。

高い枕を長期に渡って使用する

睡眠中は、一日のうちで最も長い時間、体が一定の姿勢を保つ時間です。このとき、頚椎に自然なカーブを維持できない高い枕を使用すると、首が不自然な角度で固定され、頚椎後弯を引き起こす原因となります。

理想的な枕は、横になった際に頭と頚椎が一直線になる高さのものです。枕の高さが適切でないと、睡眠中に無意識のうちに首に負担をかけ、長期間にわたって高い枕を使用すると頚椎が後弯してくることがあります。

 

頚椎後弯がもたらす影響は多岐にわたります。首や肩の痛みはもちろん、頚椎の異常なカーブが神経や血管に圧迫を加えることで、手足のしびれや筋力の低下、さらにはめまいや頭痛など、生活の質を大きく低下させる症状が現れることもあります。

特に、頚椎後弯による神経圧迫は、日常生活におけるさまざまな活動の制限につながることも少なくありません。

また、頚椎後弯は、頭痛やめまいなどの自律神経系への影響も考えられ、これらの症状が精神的なストレスを増大させることもあります。

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頚椎後弯かどうか知るためには?

頚椎が後弯しているかどうかを判断するには、レントゲンを撮ることが必要です。ストレートネックと同様に、外見や触診だけでは正確に判断することはできません。

首のコリや痛みがなかなか改善しない場合や、頭痛、めまい、肩こり、手のしびれといった症状がある場合は、頚椎が後弯している可能性があります。

これらの症状が続くようであれば、一度レントゲンで確認することをおすすめします。

頚椎後弯の施術について

頚椎後弯の施術は、ストレートネックに比べて改善までに時間がかかることが多いです。頚椎の後弯が強くなると首周りの筋肉や靭帯に長期間負担がかかり、それらの組織が硬くなってしまっていることが多いからです。

ですが、適切な施術を継続することで、少しずつ頚椎の状態を改善していくことができます。特に、背骨全体のバランスを整えながら首の負担を軽減する施術を行うことで、症状の軽減が期待できます。

また、日常生活での姿勢を見直すことも重要です。長時間のスマートフォン使用やデスクワークなど、首に負担をかける習慣を続けていると、施術の効果が十分に得られにくくなります。そのため、施術と並行して生活習慣の改善にも取り組むことが大切です。

まとめ

首の痛みや不快感の原因は、単にストレートネックだけではなく、頚椎後弯の可能性も考えられます。頚椎後弯が進行すると、神経の圧迫や血流の悪化などにより、頭痛やめまい、手のしびれといった症状が現れることもあります。

こうした症状を放置すると、日常生活に支障をきたすこともあるため、できるだけ早めに適切な施術を受けることが重要です。

もし首の痛みや不調が続いている場合は、一度ご相談ください。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

 

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