首が太いのは気のせい?もしかしたらストレートネックで首がむくんでいるのが原因かも?

2024年04月9日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「最近、首が太くなった気がする…」

「むくんで見えるけど、原因が分からない」と悩んでいませんか?

実は、首が太く見える原因の一つに「ストレートネック」が関係している可能性があります。

ストレートネックになると、首が前に突き出し、肩や背中にも負担がかかることで、血流の悪化や筋肉の張り、むくみが生じることがあります。

結果として、首がむくんだり、筋肉が緊張して盛り上がることで、首が太く見えてしまうのです。

今回は、首が太いのはストレートネックのせい?というテーマでお話していきたいと思います。

ストレートネックについて

ストレートネックとは、正常な首のカーブが失われて、まっすぐになってしまった状態のことです。頭の重さは約6キロほどあるといわれています。

首が真っ直ぐの状態になると頭を支えるクッションの役割ができなくなってしまい、首の筋肉や神経、血管に負担がかかり、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。

ストレートネックで首がむくむことがある?

ストレートネックになると、首が太く見えたり、むくんでいるように感じることがあります。これは、首周りの血液やリンパ液の流れが悪くなり、水分や老廃物が滞留するために起こる現象です。

首のむくみが続くと、見た目の問題だけでなく、首の動きが制限されたり、重だるさや痛みを伴うこともあります。

さらに、首のむくみ自体がストレートネックを悪化させる原因になる可能性もあるため、注意が必要です。

では、ストレートネックによる首のむくみの原因について詳しく解説します。

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首がむくむ主な原因

1.血液循環の低下

ストレートネックになると、頚椎のアライメントが崩れ、周囲の血管が圧迫されることがあります。特に、首の前側を走る血管が圧迫されると、血液の循環がスムーズに行われなくなります。

血液循環が悪くなると、以下のような影響が出ます。

✅首周りに老廃物が溜まりやすくなる

✅血流が滞ることで、水分が排出されにくくなる

✅酸素や栄養が届きにくくなる

これらの要因が重なることで、首のむくみが発生します。特に、長時間のデスクワークやスマホ使用でうつむき姿勢が続くと、血流の滞りがさらに悪化し、むくみやすくなります。

2.リンパ液の滞留

首には、老廃物や余分な水分を回収するリンパ管が多く存在しています。特に、耳の下から鎖骨にかけてはリンパ節が集中しており、リンパの流れが滞るとすぐに首周りがむくんでしまいます。

ストレートネックになると、首の前傾姿勢が続くためにリンパの流れが悪くなり、老廃物や余分な水分が排出されずに滞留しやすくなるのです。

特に、以下のような症状がある場合は、リンパの流れが滞っている可能性があります。

✅朝起きたときに首がパンパンに張っている

✅鎖骨周りを押すと痛みや違和感がある

✅顔もむくみやすい

3.筋肉の緊張と代謝の低下

ストレートネックになると、首の筋肉が常に緊張した状態になります。特に、僧帽筋・胸鎖乳突筋・肩甲挙筋といった筋肉が過剰に働くことで、血液やリンパの流れを妨げ、首のむくみを引き起こします。

また、筋肉が緊張すると以下のような問題が生じます。

✅筋肉が硬くなることで、水分や老廃物が排出されにくくなる

✅筋肉の代謝が低下し、むくみやすくなる

✅筋肉がこわばることで、さらに血流やリンパの流れが悪化する

特に、肩こりや首こりがひどい人ほど、首がむくみやすい傾向にあります。これは、筋肉が硬くなってポンプ作用が低下し、体液の循環が悪くなるためです。

首のむくみがストレートネックを悪化させる?

ストレートネックによって首がむくみやすくなるだけでなく、首のむくみ自体がストレートネックを悪化させる可能性もあります。

むくみによって首周りに余分な水分や老廃物が溜まると、次のような影響が出ます。

首が重くなり、前傾姿勢が悪化する

 → 頚椎に余計な負担がかかり、ストレートネックが進行しやすくなる

筋肉が硬くなり、首の動きが悪くなる

 → 正しい姿勢を維持しづらくなり、さらにストレートネックを悪化させる

血流が悪化し、回復しにくくなる

 → 頚椎周囲に酸素がいきにくくなり、慢性的な肩こり状態になる

このように、ストレートネックと首のむくみは相互に悪影響を及ぼし合うため、早めのケアが重要です。

ストレートネックによる首のむくみを解消する方法

1.姿勢を改善する

①デスクワーク中の姿勢を意識する

長時間のデスクワークは、ストレートネックの大きな原因になります。首が前に出た状態が続くと、筋肉の緊張が強まり、血流やリンパの流れが滞り、むくみが発生しやすくなります。

🔹正しいデスクワークの姿勢

✅パソコンの画面は目線の高さに調整する(ノートPCならスタンドを活用)

✅肘を90度に曲げ、肩の力を抜いた状態でキーボード操作を行う

✅背中を丸めず、骨盤を立てた状態で座る

✅1時間に1回は立ち上がり、ストレッチを行う

②スマホを見るときの角度に注意する

スマホを長時間使用すると、無意識のうちに顔が下を向き、ストレートネックを悪化させる原因になります。この姿勢が続くと、首の前側の筋肉(胸鎖乳突筋)が緊張し、リンパの流れが悪くなり、むくみを引き起こします。

🔹スマホを使うときの注意点

✅スマホを目線の高さに持ち上げる(手が疲れるならスマホスタンドを活用)

✅30分に1回は顔を上げ、首を左右にゆっくり回すストレッチを行う

✅長時間の使用を避け、適度に休憩を入れる

③猫背にならないように背筋を伸ばす

猫背の姿勢が続くと、背中が丸まり、首が前に出やすくなります。この姿勢の崩れがストレートネックを悪化させ、結果として首のむくみにつながります。

🔹猫背を防ぐためのポイント

✅椅子に座るときは、骨盤を立てて深く座る

✅背もたれに寄りかからず、お腹に軽く力を入れて姿勢を保つ

✅立っているときも、肩が前に出ないように意識する

2. 血流とリンパの流れを促す

① 首や鎖骨周りをマッサージする

ストレートネックによるむくみは、首周りのリンパの流れが滞ることで起こります。マッサージを行うことで、滞ったリンパを流し、むくみを解消する効果が期待できます。

🔹簡単なリンパマッサージのやり方

鎖骨ほぐし

✅鎖骨のくぼみに指を軽く押し当て、ゆっくり円を描くようにほぐす

✅片側10回ずつ行う

耳の後ろから鎖骨へ流す

✅耳の後ろ(耳下腺リンパ)を指で優しく押す

✅そこから鎖骨に向かって、指を滑らせるように流す

片側10回ずつ行う

首の側面をさする

✅指の腹を使い、首の側面を上下にさすって血流を促す

🕒1日1~2回、入浴後や寝る前に行うと効果的!

②ゆっくりと深呼吸をする(横隔膜の動きがリンパを流す)

呼吸が浅いと、体の循環が滞りやすくなります。特にストレートネックの人は、首や肩の筋肉が緊張し、呼吸が浅くなりやすい傾向があります。

🔹効果的な深呼吸の方法

✅鼻からゆっくり息を吸い、お腹を膨らませる

✅口からゆっくり息を吐き、お腹をへこませる

これを5回繰り返す

🕒 朝起きたとき・寝る前・仕事の合間に行うと◎

③軽いストレッチやウォーキングを取り入れる

適度な運動を取り入れることで、全身の血流が促進され、むくみの解消につながります。

🔹おすすめの簡単ストレッチ

首回しストレッチ(ゆっくり首を回す)

肩甲骨ほぐし(腕を後ろで組み、胸を開く)

ウォーキング(1日20分程度、リズムよく歩く)

3.筋肉の緊張を和らげる

①温めて血流を促す

🔹おすすめの温め方法

入浴(38~40℃のお湯に15分浸かる)

蒸しタオル(電子レンジで温め、首元に当てる)

特に冬場は血流が悪くなりやすいため、意識して温めることが大切です。

② 寝るときの枕の高さを適切に調整する

枕の高さが合わないと、首に負担がかかり、ストレートネックが悪化してしまいます。

🔹理想的な枕の条件

✅仰向けで寝たときに首のカーブが自然に保たれる

✅高すぎず、低すぎない(5~8cm程度が目安)

✅柔らかすぎず、適度な弾力がある

市販の枕が合わない場合は、タオルを折りたたんで高さを調整するのも◎

まとめ

ストレートネックになると、血流やリンパの流れが悪化し、首がむくみやすくなります。むくみが続くと首が太く見えたり、だるさや痛みを引き起こすこともあります。

さらに、首のむくみがストレートネックを悪化させる悪循環を生むため、早めの対策が重要です。

✅正しい姿勢を意識する

✅血流やリンパの流れを良くする

✅筋肉の緊張を和らげる

✅セルフケアを組み合わせる

ストレートネックの施術を受けながら普段のセルフケアも取り入れることで、ストレートネックによる首のむくみを改善することができます。

首のむくみが気になる方は、お気軽にご相談くださいね。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

 

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