高齢者の腰椎圧迫骨折の後遺症を防ぐには?リハビリに大切なポイントについて!!

2025年07月18日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、腰の痛みでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

今回は腰椎圧迫骨折について後遺症を防ぐためのポイントについて解説していきます。

腰椎圧迫骨折は、下部胸椎や上部腰椎に好発する骨折であり、高齢者に多く見られる疾患です。転倒や尻もちをきっかけに骨がつぶれるように変形し、腰背部痛を伴います。

骨折そのものは保存的治療で徐々に癒合していきますが、後遺症として慢性的な腰の痛み・姿勢の崩れ・可動域の低下・筋力低下が残ることがあります

以下に、圧迫骨折の回復を妨げず、将来的な機能低下を防ぐために重要な「5つのケアポイント」を解説します。

① 安静にしすぎない

骨折直後は痛みや恐怖心から身体を動かすことが難しくなりがちですが、骨がある程度癒合し安定してきた段階では、過度な安静はかえって身体機能の低下を招きます。

特に腰椎圧迫骨折のような体幹の骨折では、寝たきりの状態が長引くと背筋や腹筋などの体幹筋が著しく衰え、姿勢保持や歩行が難しくなるリスクが高まります。また、関節が動かされないままでいると、可動域が狭くなり、痛みやこわばりの原因になります。

さらに血液やリンパの流れも滞りやすくなり、廃用症候群(使わないことで機能が衰える状態)や、肺炎・尿路感染症・褥瘡などの合併症にも注意が必要です。

これらの悪循環を防ぐためにも、許可が出たら可能な範囲で早期にリハビリを開始し、座る・立つ・歩くといった基本動作を少しずつ取り戻していくことが重要です。

② 背骨の支持筋を鍛える

圧迫骨折をした後は、骨がくっつくのをただ待つだけではなく、「背骨を支える筋肉」を少しずつ鍛えていくことがとても大切です。特に、背中の両側を支える筋肉(脊柱起立筋)や、お腹の奥にある筋肉(腹横筋)は、姿勢を保ち、転倒や再び骨折するのを防ぐために欠かせません。

これらの筋肉が弱っていると、背骨が不安定になり、ちょっとつまずいたり、くしゃみをしただけでも骨折してしまう可能性があります。また、体の支えが弱くなると、背中が丸くなったり(猫背)、腰の痛みが続いたり、呼吸が浅くなったりと、他の不調にもつながりやすくなります。

そこで大切なのが、お腹の中から体を支える「腹圧(ふくあつ)」の力を取り戻すことです。難しい運動ではなく、まずは仰向けに寝たままで深く呼吸をする「腹式呼吸」や、息を吐きながらお腹をへこませる「ドローイン」といった簡単な体操から始めましょう。

どれも寝たままでできるので、体に負担をかけずに行えます。

こうした動きを毎日少しずつ続けることで、姿勢が安定し、立ち上がる・歩くといった動作も楽になります。

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③ 姿勢の意識

骨折の痛みや動けない不安感から、つい前かがみになったり、左右どちらかに体重をかける癖が身についてしまうことがあります。こうした“代償動作”は、一時的には痛みを避ける手段として体が覚えるものですが、長く続けることで体のゆがみや筋力バランスの崩れを引き起こします。

結果として、骨が癒合した後も「違和感が残る」「動くと怖い」「また痛めそうで不安」といった慢性的な不調の原因となってしまいます。

そのため、日常動作を正しく行うための再教育がとても重要です。たとえば、荷物を持つときは体の近くで抱える、靴下を履くときは立たずに座る、長時間前かがみになる家事はこまめに休憩を入れるなど、少しの意識で体への負担は大きく変わります。

これらの生活の姿勢を継続することが、再発予防への一歩となります。

④ 骨密度の管理と再発予防

圧迫骨折の背景には、骨密度の低下=骨粗しょう症が関与していることが非常に多くあります。特に高齢者では、一度の骨折をきっかけに他の部位も骨折してしまうことが起こりやすいため、予防的な管理が不可欠です。

自身の骨の状態を把握しておくことも大切です。食事ではカルシウムやビタミンDを意識して摂取し、晴れた日は短時間でも日光浴を行うと体内のビタミンD生成が促進されます。

また、低負荷のスクワットやかかと上げ運動など、骨に適度な刺激を与える運動も有効です。再発防止のためには、こうした生活習慣の見直しと、骨粗しょう症治療を併せて行うことが重要です。

⑤ 施術による骨格バランスと可動域の回復

圧迫骨折が癒合しても、背骨やその周囲の関節・筋肉の柔軟性や可動域は大きく損なわれていることが多く見られます。

そのまま放置すると、背骨の並びが崩れ、姿勢の悪化や、歩行時のバランス不良につながります。

また、腰の動きが制限されることで、股関節・膝・足首といった他の部位に代償的な負担がかかり、慢性的な痛みや再発リスクが高まる要因にもなります。

当院では、圧迫骨折後のリハビリも行っていて体の機能を取り戻す施術を行っています。

まとめ

腰椎圧迫骨折は高齢者に多く、適切なリハビリや生活指導を怠ると、寝たきり・円背・慢性腰痛・再骨折などの二次的な問題を招きやすくなります。特に“骨は癒合しても姿勢や筋力は戻っていない”という状態がほとんどです。

つまり、骨折をした後のリハビリをしっかりと行うことが今後の生活の質を左右します。しっかり歩ける体を維持するためにも、早期からの姿勢改善や筋力回復、生活動作の見直しを徹底しましょう。

必要に応じて、専門家による施術を受けることも重要です。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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