【子どもの猫背が気になる方へ】姿勢矯正で集中力もアップするって本当?
2025年07月15日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、子供の姿勢不良でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
「うちの子、最近いつも背中が丸まってる…」
「ゲームや勉強の時、姿勢が悪くて注意しても直らない」
「集中力が続かなくて、すぐにイライラしてしまう」
このような悩みを持つ親御さんは年々増えています。特にスマホやタブレット、長時間の勉強習慣の影響で、姿勢が崩れてしまう子どもが急増しています。
本記事では、子どもの姿勢と集中力の関係性を明らかにしながら、なぜ「姿勢矯正」が子どもに必要なのかを、専門的な視点から詳しく解説します。
子どもの姿勢が悪くなる原因とは?
現代の子どもたちは、大人以上に“前かがみ姿勢”にさらされています。その主な要因は以下の通りです。
・長時間のスマホやタブレット使用
・勉強による長時間の座位姿勢
・運動不足による体幹の弱さ
・合わない机・イスの使用
・親の姿勢を真似する(生活習慣の影響)
成長期にこれらの生活を続けることで、背骨が正常に発達せず、「猫背」や「巻き肩」「反り腰」といった姿勢の歪みが定着してしまいます。
子どもの猫背が及ぼす影響とは?
姿勢が悪くなると見た目が悪くなるだけでなく、以下のような問題も引き起こします。
① 集中力の低下
猫背によって胸が圧迫され、呼吸が浅くなります。脳への酸素供給が低下すると、思考力・集中力・記憶力が落ちてしまうのです。
また、背中が丸まることで、交感神経が過剰に働きやすくなり、イライラや落ち着きのなさにもつながるというデータもあります。
② 運動能力の低下
姿勢が悪いと、筋肉や関節のバランスが崩れ、走る・跳ぶ・投げるといった基本動作がスムーズに行えなくなります。
特に「転びやすい」「すぐ疲れる」といった子どもは、姿勢不良による筋力の偏りが関係していることも多いです。
③ 自信・自己肯定感への影響
猫背で下を向きがちな姿勢は、心理面にも影響します。うつむき姿勢が続くことで表情が暗くなりやすいという研究もあり、子どもにとって深刻な問題です。
姿勢を整えると集中力がアップするって本当?
姿勢が良くなることで…
・呼吸が深くなり、脳への酸素供給がスムーズになる
・骨盤が立ち、座っていても疲れにくくなる
・筋肉の緊張が緩和され、肩こりや腰痛を感じにくくなる
こうした身体的変化によって、結果的に集中力・記憶力・学習効率がアップすることが確認されています。
姿勢矯正をするベストタイミングは「小学生〜中学生」
子どもの姿勢が気になったとき、「もう少し様子を見よう」と放置してしまう方も多いですが、実は成長期に姿勢矯正を行うのが良いといわれています。
この時期は、骨や関節、筋肉が柔らかく、正しい姿勢の型を覚えやすいため、早い段階で改善効果が期待できます。一方、大人になってからでは、身体が硬くなる分だけ矯正にも時間がかかり、負担も増してしまいます。
だからこそ、「まだ若いから大丈夫」ではなく、「若いうちだからこそ整えておく」ことが、大切になるのです。
実際のケース紹介
✅小学4年生・女の子の場合
『最近、家での勉強中にすぐに疲れたと言って横になってしまうんです』お母さまからのご相談でした。姿勢をチェックすると、机に向かうとすぐに頭が前に出て、首や背中に負担がかかっている状態。いわゆる“前のめり姿勢”でした。
施術とともに、座り方や机の高さを整えるアドバイスを行い、体の使い方を少しずつ改善していきました。3ヶ月後には、姿勢が安定し本人も「背中が疲れにくくなった」と実感してくれており、以前よりも学習に前向きな姿勢が見られるようになりました。
✅中学2年生・男の子の場合
普段から首・肩のコリと頭痛があり、帰宅後すぐに横になってしまう生活。検査ではストレートネックと猫背が顕著でした。
施術後は、頭痛の頻度が減少し、勉強に集中できる時間が格段に伸びたとご本人・ご家族ともに実感されています。
✅小学6年生・男の子の場合
ゲームや読書の姿勢が悪く、親御さんから毎日注意されていたとのこと。
骨盤や背中のバランスを整え、自然と姿勢を保てる状態に導いたところ、「最近注意しなくても背中が伸びている」と親御さんも驚かれていました。
「姿勢なんてそのうち治る」は間違いです
今の姿勢は、成長とともに骨格に染みついていきます。気づいたときが一番早いタイミング。集中力・運動能力・将来の健康のために、早目に改善を行うのが良いです。
お子さまの猫背・姿勢の悪さが気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。初回は状態確認とアドバイスのみの相談も可能です。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 姿勢が悪いだけで、特に症状はないのですが通った方がいいですか?
→はい、将来のためにも“今”が大切です。今は痛みがなくても、歪んだまま成長すると思わぬ不調につながることがあります。
Q2. どれくらいの頻度で通えばいいですか?
→お子さまの状態により異なりますが、初期は週1回、その後は2週間に1回など柔軟に対応します。
Q3. 整体って怖くないですか?
→当院の施術は痛みのない安全な施術です。小学生でも施術可能です。
まとめ|「子どもの姿勢」は親が見てあげて
今や“スマホ姿勢”や“猫背”は、子どもたちにとって「当たり前」の習慣になってしまっています。しかし、それを正してあげられるのは親しかいません。
そのまま放っておくと、姿勢の悪さが集中力や学習意欲の低下、さらには運動機能や自律神経の乱れにつながることもあります。
子どもは自分で「姿勢が悪いから直そう」とは思いません。だからこそ、今のうちに正しい姿勢を身につけることが、将来の健康へとつながってきます。
親が気づいて、環境を整えてあげることが何よりのサポートです。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。







