【女の子座り(アヒル座り)は体に悪い?】骨盤・股関節への影響とメリットを解説
2026年03月11日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、身体のことでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
子どもが床に座るとき、膝を前に向けて足を左右に開く「女の子座り(アヒル座り)」をしているのを見たことはありませんか。この座り方は見た目の形から「W座り」と呼ばれることもあります。
保護者の方の中には、
「この座り方は骨盤に悪いのでは?」
「股関節が変形するって聞いたけど本当?」
「今すぐやめさせた方がいいの?」
と不安に感じている方も多いでしょう。
インターネットでは「体に悪い座り方」として紹介されることも多いため、余計に心配になるかもしれません。
結論から言うと、女の子座りをたまにする程度であれば、すぐに体の異常につながるとは限りません。しかし、長時間続けたり、いつもこの座り方ばかりしている場合は、股関節や姿勢のクセに影響する可能性があります。
この記事では、女の子座りとはどのような姿勢なのか、骨盤や股関節にどのような影響があるのか、そして注意すべきポイントについて詳しく解説していきます。
女の子座り(アヒル座り)とはどんな座り方?

女の子座りとは、膝を前に向けて床に座り、足を体の左右に開いた姿勢のことを指します。
上から見ると脚が「W」の形に見えるため、「W座り」と呼ばれることもあります。
この姿勢では、
- 膝は曲がった状態
- 股関節は内側にねじれた状態
- 骨盤は床に安定した状態
になっています。
子どもがこの座り方を好む理由の一つは、体が安定しやすいことです。女の子座りは足が左右に広がるため、体を支える面積が広くなります。そのため、体幹の筋力がまだ発達していない子どもでもバランスを取りやすい姿勢になります。
また、両手が自由に使いやすい姿勢でもあるため、おもちゃで遊ぶときやテレビを見るときに自然とこの座り方になることがあります。
女の子座りは体に悪いと言われる理由
女の子座りが「体に悪い」と言われる理由の多くは、股関節のねじれた姿勢が続くことにあります。
この座り方では、股関節が内側に回る「内旋」という状態になります。
この姿勢が長時間続くと、股関節周囲の筋肉や靭帯のバランスに影響が出る可能性があります。
特に成長期の子どもは関節が柔らかいため、同じ姿勢を続けることで体の使い方にクセがつくことがあります。
また、この座り方を長時間続けると、
- 股関節の動きが偏る
- 脚が内側に入りやすくなる
- 姿勢のバランスが崩れやすくなる
といった影響が出る可能性も指摘されています。
ただし、女の子座りを一度しただけで体に問題が起こるわけではありません。
問題になるのは、この座り方が習慣になっている場合です。
骨盤への影響はあるのか
女の子座りと骨盤の関係については、「骨盤がゆがむ」「骨盤が開く」という説明を見かけることがあります。
しかし、女の子座りをしたからといって、骨盤の形が直接変形するという明確な根拠は多くありません。
骨盤は複数の骨と靭帯で構成されており、短時間の姿勢で簡単に形が変わるものではありません。
ただし、女の子座りが長時間続くと、
- 骨盤が後ろに傾く
- 背中が丸くなる
- 姿勢が崩れやすくなる
といった姿勢のクセが出ることがあります。
つまり、骨盤そのものが変形するというよりも、姿勢のバランスに影響する可能性があるという考え方のほうが現実的です。
股関節への影響
女の子座りで最も影響を受けやすいのは股関節です。この姿勢では股関節が内側に回る状態になるため、股関節の使い方が偏りやすくなります。
もしこの座り方を長期間続けると、
- 内股歩行
- 股関節の動きの偏り
- 筋肉のバランスの崩れ
といった状態につながる可能性があります。
また、股関節の柔軟性が高い子どもほど、この座り方が楽に感じることがあります。
そのため、関節が柔らかい子どもほど女の子座りを好む傾向があります。
ただし、女の子座りが直接股関節の病気を引き起こすとは限りません。
大切なのは、他の座り方もできるかどうかです。
女の子座りをしても問題ないケース

女の子座りをしているからといって、必ず問題があるわけではありません。
例えば、
- あぐらもできる
- 正座もできる
- 長座(脚を前に伸ばす座り方)もできる
といったように、いろいろな座り方ができる場合は、特に大きな問題にならないことが多いです。
子どもは遊びの中でさまざまな姿勢をとるため、座り方が一つに固定されていなければ、体への負担は分散されます。遊びの途中で姿勢を変えたり、立ったり座ったりを繰り返している場合は、股関節や膝にかかる負担も偏りにくくなります。
また、子どもは体が柔らかく、股関節の可動域が広いことも多いため、一時的に女の子座りをしていても、それだけで体に大きな問題が起こるとは限りません。さまざまな姿勢を自然にとれる環境であれば、体のバランスは成長の中で整っていくことが多いです。
つまり、女の子座りだけを極端に禁止する必要はない場合もあります。大切なのは、特定の座り方だけに偏らず、体をいろいろな方向に動かしているかどうかです。
注意した方がよいケース
一方で、次のような場合は注意が必要です。
- いつも女の子座りばかりしている
- あぐらが苦手
- 脚を前に伸ばして座れない
- 内股で歩くことが多い
- 姿勢が崩れやすい
このような場合は、股関節の使い方に偏りがある可能性があります。女の子座りは股関節が内側に回る姿勢になるため、この姿勢ばかり続けていると、股関節の動きが内側に偏りやすくなることがあります。
また、座り方のクセだけでなく、
- 転びやすい
- 走り方がぎこちない
- 股関節や膝を痛がる
といった症状がある場合も注意が必要です。例えば、歩くときに足先が内側を向いている、走るときに脚がうまく前に出ない、片脚に体重をかけるのを嫌がるといった様子が見られる場合は、体の使い方に何らかの偏りが出ている可能性もあります。
こうした変化は、体のバランスが崩れているサインである可能性があります。日常生活の中で姿勢や歩き方を観察し、いつもと違う様子が続く場合は、体の状態を確認することも大切です。
女の子座りを減らすための工夫
子どもの座り方を無理に矯正すると、逆にストレスになることもあります。そのため、自然に別の姿勢を取れるようにすることが大切です。
例えば、
- 椅子に座る時間を増やす
- 床ではあぐらを促す
- クッションを使って姿勢を安定させる
- 体を動かす遊びを増やす
といった方法があります。
また、日常生活の中で体をよく動かすことも大切です。走る、ジャンプする、登るといった遊びは、股関節や体幹の筋肉を自然に鍛えることにつながります。
こうした動きが増えることで、座り方のクセも少しずつ変わっていくことがあります。
まとめ
女の子座り(アヒル座り)は、子どもがよくする座り方の一つです。
この座り方は体が安定しやすいため、遊びやすい姿勢として自然に選ばれることもあります。
女の子座りをたまにする程度であれば、すぐに体に問題が起こるとは限りません。
しかし、いつもこの座り方ばかりしている場合は、股関節の使い方や姿勢のクセに影響する可能性があります。
大切なのは、さまざまな姿勢を取れるようにすることです。
あぐらや正座、長座など、いろいろな座り方ができるようになることで、体への負担は分散されます。
子どもの体は成長の途中にあるため、日常の姿勢や動きが体の使い方に影響することがあります。
普段の座り方や歩き方を観察しながら、無理のない範囲で姿勢を整えていくことが大切です。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
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