耳鼻科へ行っても原因不明の耳鳴りはもしかしたらストレートネックかも?頚椎の歪みが原因?

2024年04月13日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

耳鳴りとストレートネックの関係性について

耳鳴りで悩んでいる人も多いと思います。でもその原因が特定できない…そんな方がほとんどではないでしょうか?

耳鼻科へ行っても耳鳴りの多くは特に異常なしと言われることが多いです。薬だけ処方されてなかなか耳鳴りが良くならない・・・

でも実は、思いもよらない原因が隠されているかもしれません。それが「ストレートネック」です。首の歪みが耳鳴りを引き起こす可能性があるのです。

この記事では、ストレートネックと耳鳴りの関係について解説します。

ストレートネックとは?

ストレートネックとは、本来前弯カーブを持つ首の骨が、真っ直ぐになってしまう状態のことを言います。正常な首のカーブがあることにより頭の重さを分散しながら支えています。

ですが、デスクワークやスマートフォンの長時間使用などで不適切な姿勢が続くと、首のカーブが失われ、頚椎が真っすぐになってしまいます。 この状態を「ストレートネック」と呼びます。

ストレートネックになると、首や肩に過剰な負担がかかるだけでなく、頭痛やめまい、自律神経の乱れなど、さまざまな不調の原因になることがあります。

一般的な耳鳴りの原因とは?

耳鳴りとは、周囲に音がないのに「キーン」「ジー」「ブーン」などの音が聞こえる症状 のことです。

一時的なものから慢性的なものまであり、多くの場合は耳の機能に関連する問題が原因です。

耳鳴りの主な原因

①加齢による聴力低下(加齢性難聴)

年齢とともに内耳の有毛細胞(音を感知する細胞)が劣化し、耳鳴りが生じることがあります。

・特に高音域の聴力が低下すると「キーン」「ピー」といった高音の耳鳴りが起こりやすくなります。

②大きな音による影響(騒音性難聴)

ライブ、工事現場、イヤホンの大音量などで耳がダメージを受けると、耳鳴りが発生しやすくなります。

・爆発音や銃声など一度の強烈な音でも耳鳴りが起こることがあります。

③ストレスや自律神経の乱れ

ストレスや疲労が溜まると、自律神経が乱れ、内耳の血流が悪化して耳鳴りが起こることがあります。

・特に仕事のプレッシャーや不安感が強いときに耳鳴りを感じる人が多い。

④メニエール病や突発性難聴

メニエール病は、内耳にリンパ液が過剰に溜まり、耳鳴り・めまい・難聴を引き起こします

突発性難聴では、突然片耳の聴力が低下し、同時に耳鳴りが発生することが多いです。

 

耳鳴りと首の関係性

首は頭と体を繋ぐ重要な部位であり、多くの神経と血管が密集していて、この部分に問題が生じると耳鳴りを引き起こすことがあります。

具体的には、首の筋肉の緊張や姿勢の悪さが血流や神経の働きを妨げて、それが耳鳴りの原因となることがあります。

耳鳴りの原因はいろいろありますが、耳自体に問題がない場合は以下のような原因が考えられます。

頚椎の歪み: 頚椎の歪みや緊張は、血流や神経伝達に影響を与え、耳鳴りを引き起こすことがあります。

咬筋の異常: 顎関節症や歯ぎしりなどで咬筋が過度に緊張すると、耳に近い部位に影響を及ぼし、耳鳴りを引き起こすことがあります。

全身の筋肉バランスの乱れ: 背中や肩の筋肉の緊張が、血流や神経の流れを悪化させ、耳鳴りにつながることがあります。

 

首が原因で起こる耳鳴りの特徴

①姿勢依存性の耳鳴り

・長時間同じ姿勢を取っていると耳鳴りが悪化する。

デスクワークやスマートフォン操作を続けた後に耳鳴りが強くなることが多い。

猫背やストレートネックの人は、首や肩の筋肉が過度に緊張し、血流が悪化して耳鳴りが起こりやすい。

・仰向けや横向きなど、寝る姿勢によって耳鳴りの大きさが変わることもある。

考えられる原因

・首や肩の筋肉の緊張による血流不足

・ストレートネックや頚椎の歪みによる神経の圧迫

・頚椎の動きの制限による循環不良

②首を動かすと耳鳴りがする(動作依存性の耳鳴り)

首を回したり、上下に動かすと耳鳴りの音量や音質が変わる。

・首を後ろに反らせると耳鳴りが強くなる場合がある。

首のこりや痛みを感じると同時に耳鳴りが発生することも。

▶考えられる原因

・首の筋肉(特に胸鎖乳突筋や僧帽筋)の過緊張による神経の影響

頚椎の歪みやヘルニアによる神経の圧迫

首を動かすことで血流が一時的に変化し、耳鳴りが発生

③特定の場所を押すと耳鳴りが増減する(圧迫依存性の耳鳴り)

首や肩の特定のポイントを押すと、耳鳴りの音が強くなったり弱くなったりする。

・耳の後ろ(乳様突起付近)や、首の横(胸鎖乳突筋)を押すと耳鳴りが変化することがある。

顎や側頭部の筋肉を押しても耳鳴りが変わる場合、顎関節症や食いしばりが関与している可能性がある。

考えられる原因

筋膜の緊張が神経を刺激し、耳鳴りに影響を与えている

トリガーポイントが神経や血流を変化させ、耳鳴りを引き起こしている

・顎関節や側頭筋の異常が、耳の神経や血流に影響を与えている

 

首が原因の耳鳴りへの対処法

良い姿勢を心がける

長時間のデスクワークなどで不自然な姿勢を取り続けると、首への負担が大きくなります。背筋を伸ばし、パソコンやスマホの画面は目線の高さに保つなど、良い姿勢を心がけましょう。

 

首のストレッチ

首の筋肉が緊張すると、血流や神経の働きが悪くなります。日常的に首のストレッチを行い、筋肉の緊張をほぐしましょう。

 

適切な枕を選ぶ

睡眠中も首への負担を軽減するために、自分の首に合った枕を選ぶことが重要です。枕が高すぎると首が前に出すぎ、低すぎると後ろに下がりすぎるため、首に負担がかかります。

 

ストレートネック、そしてそれによる耳鳴りの改善には、生活習慣の見直しが欠かせません。特に、スマートフォンやパソコンの使用姿勢に注意し、長時間同じ姿勢でいることを避けるようにしましょう。定期的にストレッチを行い、首や肩の筋肉をほぐしてあげることも大切です。

 

もしかしたら耳鳴りの原因はストレートネックかも?ストレートネックのセルフチェック

自分で簡単にできるストレートネックの確認方法があります。

壁に背を向けて立ち、かかと、臀部、肩、頭が壁に触れるようにします。この時、首の後ろに手の平がスッと入る程度のスペースがあれば正常です。

しかし、スペースがほとんどない場合は、ストレートネックの可能性があります。あくまでセルフチェックになりますので、詳しく知りたい方は専門家へご相談ください。

 

首の矯正で耳鳴りが改善される理由

①血流の改善による耳鳴りの軽減

首の歪みがあると、頚椎周囲の血管が圧迫され、耳への血流が低下することがあります。

特に、椎骨動脈が圧迫されると、内耳への血流が不足し、耳鳴りの原因となることがあります。

首の矯正による効果

✅頚椎の歪みが解消されることで、血管の圧迫がなくなり、耳への血流が改善する。

酸素や栄養が十分に供給されることで、内耳の機能が回復し、耳鳴りが軽減する。

✅血流の滞りによる耳周辺の「詰まり感」や「こもった感じ」も改善することがある。

②神経の圧迫が解消され、耳の機能が回復する

首の歪みがあると、頚椎の周囲を通る神経が圧迫されることがあります。

特に、頚椎の2番や3番の歪みは、耳や側頭部に影響を与えやすい部位です。

首の矯正による効果

神経の圧迫が解消され、耳の神経が正常に働くようになる。

耳の感覚を司る神経の働きが正常化し、耳鳴りの軽減につながる。

✅神経が適切に機能することで、耳の過敏症(音が響く・こもる感じ)が緩和されることもある。

③筋肉のバランスが整い、首こりが軽減する

首の歪みがあると、首や肩の筋肉が緊張しやすくなります。特に、僧帽筋や胸鎖乳突筋が緊張すると、耳周りの血流や神経に影響を及ぼし、耳鳴りの原因になることがあります。

首の矯正による効果

首周りの筋肉の緊張が緩和し、血流がスムーズになる。

首こり・肩こりが軽減し、それに伴って耳鳴りが落ち着くことがある。

頭の重さを適切に支えられるようになり、猫背やストレートネックの改善にもつながる。

④自律神経のバランスが整い、耳鳴りのストレスが軽減する

首には、自律神経(交感神経・副交感神経)を調整する重要な神経が集中しています。

首の歪みがあると、交感神経が過剰に刺激され、耳鳴りが悪化することがあります。

首の矯正による効果

交感神経と副交感神経のバランスが整い、耳鳴りが軽減する。

ストレスや緊張が緩和され、リラックスしやすくなる。

睡眠の質が向上し、寝ている間の耳鳴りの不快感が軽減する。

 

まとめ

耳鳴りは、首の歪み、ストレートネックが原因で引き起こされることがあります。首の歪みを改善していくことで耳鳴りの改善が期待できます。

耳鳴りは、内耳や聴覚系統に何らかの異常がある場合、または全く異なる体の部位に原因がある場合にも生じることがあります。

まつお鍼灸整骨院での耳鳴りへのアプローチでは、耳鳴りの原因を体全体のバランスの観点から捉え、施術を行っていきます。

耳鳴りでお悩みの方はお気軽にご相談くださいね

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

 

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