子供の首の痛みはストレートネック?ストレートネックは小学生や中学生の子供でもなるのか?

2024年03月10日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックの症状に悩む方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

普段の患者さんとの会話の中で

『子供でもストレートネックになるの?』

『うちの子供も姿勢が悪いからもしかしたらストレートネックかも?』

という話を聞くことがあります。

今回は、ストレートネックは小学生や中学生の子供でもなるのかという疑問にお答えします。

 

ストレートネックとは?

ストレートネックとは、本来であれば前弯カーブを描いている頚椎が、まっすぐになってしまう状態のことをいいます。正常な首の骨は、前弯にカーブしていることでクッションの役割をしていて、頭の重さを分散させる役割を果たしています。

ですが、長時間のスマホやパソコンの使用、姿勢の悪化などによって首が前に傾いた状態が続くと、頚椎のカーブが失われ、ストレートネックになることがあります。

 

ストレートネックによる影響とは?

頚椎が本来のカーブを失うことで、首や肩の筋肉に大きな負担がかかり、さまざまな症状を引き起こします。

1. 首や肩のこり・痛み

ストレートネックになると、首の重さ(約5〜6kg)が直接肩や背中の筋肉にかかるため、慢性的な首こり・肩こりが生じます。特に、長時間同じ姿勢を続けることで筋肉の血流が悪くなり、痛みやだるさを感じやすくなります。

2. 頭痛

首の筋肉が緊張することで、後頭部を通る神経が圧迫され、緊張型頭痛や片頭痛を引き起こすことがあります。また、首の血流が悪くなることで、脳への血流が低下し、頭痛を感じることもあります。

3. めまい・ふらつき

頚椎には自律神経が集中しており、バランス感覚を司る神経も通っています。ストレートネックが悪化すると、めまいやふらつき、立ちくらみなどの症状が現れることがあります。

4. 視力の低下・目の疲れ

ストレートネックによる首や肩のこりがひどくなると、目の周りの血流も悪くなり、眼精疲労や視力低下につながることがあります。長時間のスマホ・パソコン作業による「スマホ首」は、視力低下の原因の一つと考えられています。

5. 手や腕のしびれ

ストレートネックが進行すると、頚椎の椎間板に負担がかかり、神経が圧迫されることがあります。その結果、手や腕にしびれや違和感を感じることがあります。

 

子供よりも大人のほうがストレートネックになりやすい

一般的には大人のほうが子供よりもストレートネックになりやすいといわれています。

その理由は、主に以下の2つです。

加齢

年齢とともに、首の骨の間にある椎間板がすり減ってしまいます。椎間板がすり減ると、首の骨が近づいてまっすぐになります。

子供の場合は、椎間板がまだ柔らかく、骨のカーブを保つ力があります。しかし、大人の場合は、椎間板が硬くなり、骨のカーブを保つ力が弱くなります。そのため、大人のほうがストレートネックになりやすいのです。

 

生活習慣

大人の生活習慣は、子供の生活習慣と比べて、ストレートネックになりやすい要因が多くあります。例えば、以下のようなことがあります。

 

・長時間のデスクワーク

デスクワークをするときに、顎を突き出して画面を見る姿勢は、首の骨を前に傾けてしまいます。これは、ストレートネックの大きな原因です。大人のほうが、子供よりもデスクワークを長時間行うことが多いのも原因の一つです。

 

・ストレス

ストレスを感じると、首や肩の筋肉が緊張して硬くなります。筋肉が硬くなると、首の骨に引っ張られてカーブが失われます。大人のほうが、子供よりもストレスを抱えることが多いのも原因の一つです。

 

・運動不足

運動不足は、首や肩の筋肉の血流を悪くし、筋肉の柔軟性を低下させます。筋肉の柔軟性が低下すると、首の骨のカーブを保つ力が弱くなります。大人のほうが、子供よりも運動不足になりやすいです。

 

ストレートネックは小学生や中学生の子供でもなるのか?

では、ストレートネックは小学生や中学生の子供でもなるのでしょうか?

答えは、はい、なります

ストレートネックの原因は、主に姿勢の悪さが原因で起こります。長時間同じ姿勢でいると、首の骨が前に傾いてしまいます。

特に、スマホやパソコンを使うときに、顎を突き出して画面を見る姿勢はストレートネックの大きな原因です。

 

実は、ストレートネックは年齢に関係なく発生する可能性があります。特に、最近では、スマホやゲーム・パソコンを使う機会が増えたことで、子供のストレートネックが増えています。

子供のストレートネックは、大人のストレートネックと同じように、首や肩の痛みやこり、頭痛、めまい、視力低下などの症状を引き起こします。

 

また、子供の場合は、ストレートネックが成長に悪影響を与える可能性もあります。また勉強に集中できなくなるケースもあります。

子供のストレートネックを予防するのには以下のことに気を付けましょう

 

①姿勢を正す:スマホやパソコンを使うときは、顎を突き出さずに、画面を目の高さに合わせて見るようにしましょう。また、長時間同じ姿勢でいないように、こまめに休憩を取って、首や肩を動かしましょう。

 

②ストレスを解消する:ストレスを感じると、首や肩の筋肉が緊張してしまいます。ストレスを解消するために、適度な運動や趣味、リラックスする方法を見つけましょう。

 

③首のストレッチをする:首のストレッチは、首の骨のカーブを保つために効果的です。首のストレッチは、朝起きたときや寝る前、スマホやパソコンを使った後などに行いましょう。

首のストレッチの方法は、以下の通りです。

・首を左右に回す:顔を正面に向けたまま、首をゆっくりと左に回し、耳が肩に近づくようにします。同じように、首を右に回します。これを10回ずつ繰り返します。

・首を前後に曲げる:顔を正面に向けたまま、首をゆっくりと前に曲げ、あごが胸に近づくようにします。同じように、首を後ろに曲げ、顎を上に向けます。これを10回ずつ繰り返します。

・首を横に傾ける:顔を正面に向けたまま、首をゆっくりと左に傾け、耳が肩に近づくようにします。同じように、首を右に傾けます。

これを10回ずつ繰り返します。 子供のストレートネックは、放っておくと悪化してしまう可能性がありますので、子供のストレートネックに気づいたら、早めに施術を行っていくことが大切になってきます。

子供の姿勢が悪いからもしかしたらストレートネックかも?気になる方は一度お気軽にご相談くださいね。

子供のストレートネックは大人よりも早期に改善できるケースが多いので早めの対策が大事になってきます。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

ストレートネックでお悩みの方はこちら

 

ブログの記事一覧はこちら

 

参考文献
日本整形外科学会
 

アクセスについて