子供の首の痛みはストレートネック?ストレートネックは小学生や中学生の子供でもなるのか?

2024年03月10日

 

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックの症状に悩む方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

普段の患者さんとの会話の中で

『子供でもストレートネックになるの?』

『うちの子供も姿勢が悪いからもしかしたらストレートネックかも?』

という話を聞くことがあります。

今回は、ストレートネックは小学生や中学生の子供でもなるのかという疑問にお答えします。

ストレートネックとは?

ストレートネックとは、本来カーブしているべき首の骨がまっすぐになってしまう状態のことです。

ストレートネックになると、首や肩の筋肉に負担がかかり、痛みやこり、頭痛、めまい、視力低下などの症状が起こります。

 

子供よりも大人のほうがストレートネックになりやすい

一般的には大人のほうが子供よりもストレートネックになりやすいといわれています。

その理由は、主に以下の2つです。

加齢

年齢とともに、首の骨の間にある椎間板がすり減ってしまいます。椎間板がすり減ると、首の骨が近づいてまっすぐになります。

子供の場合は、椎間板がまだ柔らかく、骨のカーブを保つ力があります。しかし、大人の場合は、椎間板が硬くなり、骨のカーブを保つ力が弱くなります。そのため、大人のほうがストレートネックになりやすいのです。

 

生活習慣

大人の生活習慣は、子供の生活習慣と比べて、ストレートネックになりやすい要因が多くあります。例えば、以下のようなことです。

 

・長時間のデスクワーク

デスクワークをするときに、顎を突き出して画面を見る姿勢は、首の骨を前に傾けてしまいます。これは、ストレートネックの大きな原因です。大人のほうが、子供よりもデスクワークを長時間行うことが多いでしょう。

 

・ストレス

ストレスを感じると、首や肩の筋肉が緊張して硬くなります。筋肉が硬くなると、首の骨に引っ張られてカーブが失われます。大人のほうが、子供よりもストレスを抱えることが多いでしょう。

 

・運動不足

運動不足は、首や肩の筋肉の血流を悪くし、筋肉の柔軟性を低下させます。筋肉の柔軟性が低下すると、首の骨のカーブを保つ力が弱くなります。大人のほうが、子供よりも運動不足になりやすいです。

 

ストレートネックは小学生や中学生の子供でもなるのか?

では、ストレートネックは小学生や中学生の子供でもなるのでしょうか?

答えは、はい、なります

ストレートネックの原因は、主に姿勢の悪さが原因で起こります。長時間同じ姿勢でいると、首の骨が前に傾いてしまいます。

特に、スマホやパソコンを使うときに、顎を突き出して画面を見る姿勢はストレートネックの大きな原因です。

 

実は、ストレートネックは年齢に関係なく発生する可能性があります。特に、最近では、スマホやゲーム・パソコンを使う機会が増えたことで、子供のストレートネックが増えています。

子供のストレートネックは、大人のストレートネックと同じように、首や肩の痛みやこり、頭痛、めまい、視力低下などの症状を引き起こします。

 

また、子供の場合は、ストレートネックが成長に悪影響を与える可能性もあります。

 

子供のストレートネックを予防するのには以下のことに気を付けましょう

 

①姿勢を正す:スマホやパソコンを使うときは、顎を突き出さずに、画面を目の高さに合わせて見るようにしましょう。また、長時間同じ姿勢でいないように、こまめに休憩を取って、首や肩を動かしましょう。

 

②ストレスを解消する:ストレスを感じると、首や肩の筋肉が緊張してしまいます。ストレスを解消するために、適度な運動や趣味、リラックスする方法を見つけましょう。

 

③首のストレッチをする:首のストレッチは、首の骨のカーブを保つために効果的です。首のストレッチは、朝起きたときや寝る前、スマホやパソコンを使った後などに行いましょう。

首のストレッチの方法は、以下の通りです。

・首を左右に回す:顔を正面に向けたまま、首をゆっくりと左に回し、耳が肩に近づくようにします。同じように、首を右に回します。これを10回ずつ繰り返します。

・首を前後に曲げる:顔を正面に向けたまま、首をゆっくりと前に曲げ、あごが胸に近づくようにします。同じように、首を後ろに曲げ、顎を上に向けます。これを10回ずつ繰り返します。

・首を横に傾ける:顔を正面に向けたまま、首をゆっくりと左に傾け、耳が肩に近づくようにします。同じように、首を右に傾けます。

これを10回ずつ繰り返します。 子供のストレートネックは、放っておくと悪化してしまう可能性がありますので、子供のストレートネックに気づいたら、早めに施術を行っていくことが大切になってきます。

 

子供の姿勢が悪いからもしかしたらストレートネックかも?気になる方は一度お気軽にご相談くださいね。

子供のストレートネックは大人よりも早期に改善できるケースが多いので早めの対策が大事になってきます。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会