頭痛は首が原因?緊張型頭痛・片頭痛と頚椎の関係を解説

2024年03月10日

まつお鍼灸整骨院では、頭痛で悩む方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

慢性的な頭痛に悩まされ、「薬を飲んでもスッキリしない」「検査では異常なしと言われた」という経験はありませんか。実はその頭痛、脳や血管だけでなく首の状態が深く関係しているケースが少なくありません。

頭痛は一つの原因で起こるものではなく、姿勢、筋肉、神経、血流などが複雑に絡み合って発生します。特に緊張型頭痛や片頭痛では、首の歪みや筋緊張が引き金になっていることが多く見られます。

この記事では、頭痛と首・頚椎の関係をわかりやすく解説し、なぜ首へのアプローチが重要なのかを詳しくお伝えします。

頭痛の種類と特徴

頭痛にはいくつか種類がありますが、日常的に悩む方が多いのは主に次の2つです。

緊張型頭痛

デスクワークやスマホ操作が多い方に多く、頭全体が締めつけられるような痛みが特徴です。肩こりや首こりを伴うことが多く、夕方になると悪化しやすい傾向があります。

後頭部からこめかみにかけて重だるい感覚が続き、「頭が重い」「ヘルメットをかぶっているよう」と表現されることもあります。慢性化すると毎日のように違和感が続くケースもあります。

片頭痛

ズキズキと脈打つような痛みが片側に出やすく、光や音に敏感になることがあります。吐き気を伴う場合もあり、女性に多いとされています。天候の変化やホルモンバランスの乱れ、ストレスなどがきっかけになることもあり、発作的に強い痛みが出るのが特徴です。

一見まったく違う頭痛のように思えますが、どちらにも共通しているのが、首周囲の筋肉や神経への負担です。首の緊張や歪みが続くことで神経が刺激され、血流バランスが崩れ、頭痛を引き起こしやすくなります。

頭痛はなぜ首が原因になるのか

頭と首は切り離して考えることができません。頭は約5〜6kgの重さがあり、それを支えているのが頚椎です。頚椎は7つの骨で構成され、神経や血管が集中して通っています。

姿勢が崩れると、頚椎のカーブが乱れ、首の筋肉に常に負担がかかります。その結果、筋肉が硬くなり、血流が悪くなり、神経が刺激されやすい状態になります。

特に首の後ろには、後頭部へとつながる神経が走っています。この神経が首の筋緊張によって圧迫・刺激されると、後頭部からこめかみにかけての痛みが起こりやすくなります。また、首周囲の血流が滞ることで酸素や栄養が十分に届かなくなり、頭の重さや鈍い痛みとして感じることもあります。

さらに、上部頚椎のバランスが崩れると自律神経の働きにも影響し、血管の収縮・拡張の調整が不安定になります。こうした状態が続くと、脳への血流調整がうまくいかず、頭痛として症状が現れるのです。

 

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緊張型頭痛と首の関係

緊張型頭痛の多くは、首や肩の筋肉の緊張が原因です。

長時間のパソコン作業やスマホ操作では、頭が前に出た姿勢になりやすく、首の後ろや肩の筋肉が常に引っ張られます。この状態が続くと筋肉は硬くなり、血流が低下します。

血流が悪くなると、筋肉内に疲労物質が溜まり、神経を刺激して頭痛を引き起こします。頭を締めつけられるような痛みは、まさにこの状態のサインです。

さらに、首の後ろには頭蓋骨につながる小さな筋肉がいくつも存在しています。これらの筋肉が持続的に緊張すると、後頭部から側頭部にかけて圧迫感が広がります。特にデスクワーク中に無意識に肩をすくめていたり、奥歯を噛みしめていたりすると、緊張はより強くなります。

また、首の筋肉が硬くなることで神経の通り道が狭くなり、わずかな刺激でも痛みを感じやすい状態になります。こうして「慢性的に続く重い頭痛」が形成されていくのです。

片頭痛と首の関係

片頭痛は血管の拡張が原因とされることが多いですが、実際には首の状態が関与しているケースも少なくありません。

首の歪みや筋緊張があると、自律神経のバランスが乱れやすくなります。自律神経は血管の収縮や拡張をコントロールしているため、そのバランスが崩れると片頭痛が起こりやすくなります。

また、首の筋肉が硬くなることで後頭部の神経が刺激され、片頭痛の引き金になることもあります。

特に上部頚椎周辺の筋緊張は、後頭部から側頭部にかけての神経に影響を与えやすく、血管の過敏な反応を引き起こす可能性があります。その結果、脈打つようなズキズキとした痛みが出現します。

さらに、首の可動域が低下している方は、天候の変化やストレスを受けたときに自律神経が乱れやすく、片頭痛が誘発される傾向があります。つまり、血管だけでなく、首のバランスや筋肉の状態も片頭痛の重要な要素なのです。

ストレートネックと頭痛

現代人に非常に多いのがストレートネックです。本来、首は緩やかなカーブを描いて頭を支えていますが、スマホやパソコンの影響でこのカーブが失われると、首への負担が一気に増えます。

ストレートネックになると、首の筋肉が常に緊張状態になり、頭痛が慢性化しやすくなります。特に朝起きたときから頭が重い、首が動かしづらいという方は要注意です。

なぜ薬だけでは改善しないのか

頭痛薬は一時的に痛みを抑えることはできますが、原因そのものを解決するわけではありません。

首の歪みや筋緊張が残ったままでは、時間が経つと再び頭痛が起こります。その結果、「薬が手放せない」「効きが悪くなってきた」という状態に陥りやすくなります。

根本的に改善するには、痛みが出ている頭だけでなく、原因となっている首の状態を整えることが重要です。

頚椎へのアプローチが重要な理由

頚椎を整えることで、次のような変化が期待できます。

  • 首や肩の筋緊張がゆるむ
  • 血流が改善する
  • 神経への圧迫が軽減される
  • 自律神経のバランスが整いやすくなる

これらが組み合わさることで、頭痛が起こりにくい状態へと体が変わっていきます。

実際に、首の調整を行うことで「頭痛の頻度が減った」「薬を飲む回数が減った」と感じる方も少なくありません。

頭痛を悪化させる日常のクセ

首が原因の頭痛は、日常生活のクセによって悪化します。

  • 長時間同じ姿勢で作業する
  • スマホを下を向いて見る
  • 片側だけでカバンを持つ
  • 睡眠不足が続いている
  • 無意識に歯を食いしばっている

これらが積み重なると、首への負担が増え、頭痛が慢性化しやすくなります。

頭痛に悩む方が意識したいポイント

頭痛を改善・予防するためには、次の点を意識することが大切です。

  • 首や肩のこりを放置しない
  • 姿勢を意識する
  • 長時間同じ姿勢を避ける
  • 睡眠時間をしっかり確保する
  • ストレスを溜め込みすぎない

これに加えて、頚椎のバランスをチェックし、必要に応じて専門的なケアを受けることが重要です。

まとめ

頭痛は単なる頭の問題ではありません。緊張型頭痛や片頭痛の多くは、首や頚椎の状態が深く関係しています。

首の歪みや筋緊張、ストレートネック、自律神経の乱れが重なることで、頭痛は繰り返し起こります。薬で抑えるだけではなく、原因に目を向けることが改善への第一歩です。

もし「長年頭痛に悩んでいる」「検査では異常がないのに治らない」と感じているなら、一度首の状態に目を向けてみてください。

首を整えることで、頭痛のない日常に近づく可能性は十分にあります。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

 

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