ストレートネックの人は腰痛になりやすい?ストレートネックと腰痛の関係について解説!!
2024年02月21日
まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックの症状に悩む方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
今回は、ストレートネックと腰痛の関係について解説していきます。ストレートネックと腰痛は全く関係ないと思っている人もいると思いますが、実際には関係することが多いです。
実際にストレートネックで来られる方は多くの人が腰痛持ちです。
ストレートネックがどのように腰痛と関係するのか解説していきます。
ストレートネックとは?
ストレートネックとは、正常な首のカーブが失われて、まっすぐになってしまった状態のことです。
ストレートネックになると、首の筋肉に負担がかかり、肩こりや頭痛などさまざまな症状を引き起こしますがその中の1つに腰痛もあります。
ストレートネックになると姿勢が悪くなる
ストレートネックになると姿勢が悪くなります。姿勢が悪くなると次のようなことが起こります。
・骨盤の後傾
姿勢が悪いと、骨盤が後ろに傾き、猫背気味になることが多くなります。骨盤が後傾すると、腰椎のカーブも減少します。腰椎のカーブは、腰にかかる衝撃を緩和する役割をしています。腰椎のカーブが減少すると、腰にかかる負担が増え、腰痛を引き起こします。
また、骨盤が後傾すると、バランスをとるために顔の位置が前へいきます。顔の位置が前方へいくと首の骨への負荷が増し、徐々に首がまっすぐに近づいていくのです。
・筋肉の緊張
姿勢が悪いと、首や腰の筋肉が常に緊張した状態になります。その結果、筋肉の血流が悪くなり、コリや痛みへとつながります。
また、筋肉の緊張は、頭部や顔の筋肉にも影響を与えます。これらの筋肉の緊張が、頭痛や肩こりの原因となります。
・神経の圧迫
姿勢が悪いと、首や腰の骨が正常な位置からゆがみ、神経を圧迫することがあります。腰の神経が圧迫されると、腰痛が起こりやすくなります。
・血液循環の低下
姿勢が悪いと、血液の流れも悪くなります。その結果、頭部や腰部への血液循環が低下し、酸素や栄養素の供給が不十分になります。また、血液循環が悪くなると、肩こりや頭痛・腰痛の原因となります。
骨盤が後傾するとどうなるのか?
骨盤が後傾すると、腰痛だけでなく、他にもさまざまな問題を引き起こす可能性があります。骨盤が後傾すると、以下のようなことが起こります。
・骨盤底筋の弱化
骨盤底筋とは、骨盤の底にある筋肉のことで、尿や便の排出をコントロールしたり、内臓を支えたりする役割をしています。骨盤が後傾すると、骨盤底筋にも負担がかかり、弱化する傾向にあります。骨盤底筋が弱化すると、尿漏れ、子宮や膀胱が下がったり機能の低下などのトラブルが起こりやすくなります。
・内臓の下垂
骨盤が後傾すると、内臓にも影響が出ます。骨盤が後傾すると、内臓が下に引っ張られるようになり、下垂する傾向にあります。内臓が下垂すると、消化器系や生殖器系の機能が低下したり、内臓が圧迫されたりすることで、痛みや不快感を引き起こすことがあります。
・呼吸が浅くなる
骨盤が後傾すると、呼吸にも悪影響を及ぼします。骨盤が後傾すると、背中が丸まり、胸郭が狭くなります。胸郭が狭くなると、肺の膨らみが制限され、呼吸が浅くなります。呼吸が浅くなると、酸素の取り込みが減り、疲労や不眠の原因にもなります。
また、呼吸が浅くなると、自律神経のバランスも崩れ、ストレスや不安を感じやすくなります。呼吸は、心身の健康に大きく影響する重要な機能です。呼吸が浅くならないように、骨盤の位置を正しく保つことが必要です。
腰椎のカーブがなくなるとどうなるのか?
腰椎のカーブがなくなると、腰痛だけでなく、他にもさまざまな問題を引き起こす可能性があります。腰椎のカーブがなくなると、以下のようなことが起こります。
・椎間板の損傷
椎間板とは、脊椎の骨と骨の間にあるクッションのような組織のことで、脊椎の柔軟性や衝撃吸収の役割をしています。腰椎のカーブがなくなると、椎間板にかかる圧力が均等に分散されず、一部に集中するようになります。
その結果、椎間板が損傷し、ひび割れたり、飛び出したりすることがあります。椎間板が損傷すると、腰痛や神経痛の原因となります。また、椎間板が飛び出すと、脊髄や神経を圧迫することがあります。これは、椎間板ヘルニアと呼ばれる症状で、腰痛や下肢の痛みやしびれなどの重篤な症状を引き起こすことがあります。
・骨の変形
腰椎のカーブがなくなると、腰椎の骨にも負担がかかります。腰椎の骨にかかる負担が増えると、骨が変形することがあります。骨が変形すると、脊椎の安定性が低下し、腰痛や神経痛の原因となります。
また、骨が変形すると、関節の動きが制限され、腰の可動域が狭くなります。腰の可動域が狭くなると、日常生活の動作が困難になります。
・筋力の低下
腰椎のカーブがなくなると、腰周りの筋肉にも影響が出ます。腰周りの筋肉は、腰の安定性や姿勢の維持に重要な役割をしています。
腰椎のカーブがなくなると、腰周りの筋肉の使い方が変わり、筋力が低下する傾向にあります。筋力が低下すると、腰にかかる負担が増え、腰痛の原因となります。また、筋力が低下すると、バランス感覚や運動能力も低下し、転倒やケガのリスクも高まります。
まとめ
ストレートネックと腰痛の関係について解説してきました。ストレートネックになると姿勢が悪くなり、それを補正するために骨盤が後傾し腰椎のカーブも消失してきます。結果として腰にも負担がかかり腰痛を引き起こしやすきなります。
首に問題があると他でバランスを補正して身体の他の部分へ負担がかかってきます。普段からの姿勢にも気をつけることが大事です。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校
茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。