頚椎が後弯するとどんな症状がでる?頭痛・めまい・自律神経の不調との関係について

2025年11月30日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、首の不調でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

頚椎が後弯するとどんな症状がでるのか?

頚椎が正常なカーブを失い、反対方向に後弯してしまうと、首まわりだけでなく全身にさまざまな不調が現れます。最近ではスマホ姿勢・長時間のデスクワーク・猫背による“ストレートネックの重症化”として頚椎後弯が増えており、年齢に関係なく症状が出る点が大きな問題です。

本記事では、頚椎後弯によって起こる頭痛・めまい・自律神経症状との関連を、専門的かつ分かりやすく解説します。

頚椎後弯とは?

本来、頚椎は前弯カーブし、頭を支える構造になっています。しかし、姿勢不良や筋肉の緊張、骨格の歪みが続くとカーブが失われ、逆方向に“くの字”に曲がるように変形してしまいます。この異常カーブが、神経・筋肉・血管に次々と負担をかけ、さまざまな不調の原因になるのです。

頚椎後弯で起こる代表的な症状

1. 慢性的な頭痛

頚椎後弯になると、頭が身体より前に出た姿勢になり、首の後ろの筋肉が常に引っ張られます。この緊張によって後頭部〜こめかみにかけて痛みが起こる「緊張型頭痛」が発生しやすくなります。

また、頚椎のカーブ異常によって神経が圧迫されると、ズキッと刺すような神経痛が出る場合もあります。肩こりから始まり、頭痛へ移行するケースは頚椎後弯に非常に多い典型例です。

2. めまい・ふらつき

頚椎のゆがみは、首周りの血管や固有感覚と呼ばれる“身体の位置情報を脳に送るセンサー”に影響します。頚椎後弯により血流が低下すると、脳への酸素供給が不十分になり、回転性めまい・ふわふわ感・立ちくらみが起こりやすくなります。

また、首の筋肉の緊張が強まることで平衡感覚が乱れ、突然のふらつきが出ることも珍しくありません。

3. 自律神経の乱れ(不安・動悸・倦怠感)

頚椎には自律神経の中枢である「交感神経節」が密集しています。頚椎後弯による歪みや筋緊張がこの部分を圧迫すると、自律神経が過剰に働き、以下のような症状が現れます。

・動悸がする
・息苦しい、呼吸が浅い
・手足の冷え
・倦怠感が抜けない
・朝起きても疲れが取れない
・不安感・集中力低下

特に「気圧変化で体調を崩す」「理由もなく不安感が出る」という人は、頚椎の状態が大きく関わっている可能性があります。

4. 手や腕のしびれ

頚椎後弯によって神経の通り道が狭くなると、腕や指へ伸びる神経が圧迫されます。これにより「手がしびれる」「肩から腕にかけて重だるい」「力が入りにくい」といった症状が出ます。特にC5〜C7からでている首の神経が圧迫されると手指のしびれが出やすく、頚椎症性神経根症に移行するケースもあります。

5. 肩こり・首のつまり感

頚椎後弯によって首の付け根に負担が集中し、慢性的な筋緊張が続きます。その結果、首の後ろが詰まる感じ、肩甲骨まわりの重だるさ、肩が上がりにくいなどの症状が現れます。

「マッサージしてもすぐ戻る」という人は、表面の筋肉ではなく骨格のカーブ異常が根本原因となっているケースが多いです。

6. 眼精疲労・集中力低下

頚椎後弯によって首の動きが制限されると、血流低下と神経圧迫により目の奥の痛みやピントの合いにくさが出ることがあります。特にデスクワーク中に「疲れが急に押し寄せる」「頭がボーッとする」と感じる場合、首と自律神経の問題が関係していることが多いです。

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頚椎後弯が起こる主な原因

1. スマホ姿勢・猫背

長時間のスマホ操作は、頭が前に突き出た姿勢を作り、頚椎カーブを急速に失わせます。いわゆる“ストレートネック”がさらに進むと後弯へ移行し、症状が重くなります。

2. デスクワーク環境の悪さ

画面の高さが低い、椅子の合わない、前のめり姿勢が続くなど、首への負担が蓄積。毎日の積み重ねで頚椎後弯が固まっていきます。

3. 枕が合わない

枕が高すぎると首の後弯を強制し、低すぎると頭の位置が安定せず筋緊張が増します。不眠・寝違えの原因にもなり、頚椎カーブがさらに崩れます。

4. 骨盤の歪み・姿勢の土台不良

骨盤が後傾すると背中が丸くなり、結果として頚椎後弯が起こります。首だけでなく全身のアライメントが影響するため、全身調整が必要です。

5. 加齢による変性

椎間板の潰れや骨の変形が進み、首のカーブが変わることがあります。中高年で「最近めまいが増えた」「腕がしびれる」という人は頚椎後弯が隠れていることが多いです。

頚椎後弯を放置するとどうなる?

  • 頭痛が慢性化し薬が手放せなくなる
  • めまいが繰り返すことで外出ができなくなる
  • 自律神経症状が悪化して倦怠感が続く
  • 首の可動域が狭くなり日常生活が不自由に
  • 手のしびれや力の入りにくさが強くなる
  • 睡眠の質が落ち、疲労が慢性化する

症状が進むと、整形外科で「異常なし」と言われても改善しにくくなるほど全身のバランスが崩れます。

頚椎後弯の改善には何が必要か?

1. 首だけを揉むのはNG

表面の筋肉を緩めるだけでは根本改善になりません。むしろ揉みすぎで悪化するケースもあります。

2. 首・背骨・骨盤をセットで整える

頚椎後弯は全身の歪みの結果なので、頚椎だけでなく土台から整える必要があります。

3. 呼吸改善(胸郭の柔軟性UP)

胸の動きを改善すると、首の筋緊張が自然に緩み、血流も改善します。

4. 生活習慣の見直し

スマホ時間、デスクワーク姿勢、枕の高さ調整は必須です。

5. 専門的な頚椎矯正

頚椎の矯正を行うことで根本的に頚椎後弯を戻すことが、最も確実な改善方法です。

まとめ

頚椎後弯は単なる姿勢不良ではなく、頭痛・めまい・自律神経の不調など全身に影響する重大な身体トラブルです。

ですが、正しいケアと姿勢改善を行えば症状は十分に改善します。もし今、首の違和感や頭痛・めまいで悩んでいるなら、早めに専門家に相談することが改善への近道になります。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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