急性腰痛ぎっくり腰は一度なると繰り返しなりやすい?温めるのか冷やすのかどちらが良い?

2023年12月11日

 

多くの人が腰痛に悩まされており、厚生労働省が実施した国民生活基礎調査でも、有訴者率(自覚症状を訴える人の割合)が高いトップに腰痛がランクインしています。

男性では1位、女性では2位となっています。

腰痛の中でも、急に痛みが発生することで知られる「ぎっくり腰」は、正式には「急性腰痛症」と呼ばれます。

例えば、重いものを持ち上げた際に発症することが多く、多くの人がこの経験をしているかもしれません。

今回はぎっくり腰について解説します。

 

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ぎっくり腰の原因は?

ぎっくり腰の原因として、重いものを持ち上げたり中腰で長時間作業をしたり、腰を急にねじったりすることが挙げられます。

また、寒い日の朝や前かがみで洗顔をするなど、日常生活でも引き起こされることがあります。

腰は、5つの骨から成る「腰椎」で構成されており、椎間板や関節、筋肉や筋などが腰を支えています。

ぎっくり腰では、これらの部分にトラブルが生じることが多いと考えられています。しかし、画像検査をしても原因が特定できない場合が多く、腰痛の約85%は原因不明とされています。

 

ぎっくり腰になったら腰は温める?それとも冷やす?

ぎっくり腰になった場合、冷やすべきか、温めるべきかについて多くの人が悩むでしょう。また、湿布を貼る場合にも、冷湿布と温湿布のどちらが適切か判断が難しいかもしれません。

ぎっくり腰が発症した直後は、患部が炎症を起こしている状態であり、この時期には「冷やす」ことが大切です。

しかし、2〜3日経過すると、炎症は落ち着き、血流を促進するために「温める」ことが効果的とされています。

つまり、発症直後の痛みが強い時期には、冷湿布を使用しましょう。痛みが落ち着いてきたら、温湿布に変えて、血流を促進するようにしましょう。

ただし、体調や症状に合わせて、適切な方法を選択することが重要です。

 

ぎっくり腰なったら安静にしないといけない?

以前はぎっくり腰を起こしたら、安静にすることが勧められていましたが、最近では早めに動かすことが回復を早めることがわかっています。

安静にしていると回復が遅れるため、3日以上の安静は逆効果です。痛みが強い時期には別ですが、痛みが少し和らいだらストレッチや軽い運動を行い、できる範囲で体を動かすようにしましょう。

これらの方法は回復を促すだけでなく、ぎっくり腰の再発を防ぐためにも役立ちます。

ぎっくり腰は再発する?

ぎっくり腰を起こした人の多くは、再発を経験しています。再発を予防するためには、無理な姿勢を避けたり、急な動作を控えたり、長時間同じ姿勢を続けないようにするなど、日常生活での工夫が必要です。

しかし、根本的な原因を考えると、腰を支える筋肉を増やすこと、腰の周りの筋肉や靭帯の柔軟性を高めること、腰への負担を減らすため背骨のゆがみを改善していくことが重要です。

 

ぎっくり腰と背骨の歪みには関係がある

ぎっくり腰と背骨の歪みには関係があると考えられています。背骨が歪むと、腰部に負担がかかり、腰痛やぎっくり腰の原因になることがあります。

同じ姿勢を取り続けることなどが原因となることがあります。例えば、パソコン作業やデスクワークを長時間行うことで、背骨が前屈姿勢になったり、頭が前に出たりすると、背骨が歪むことがあります。

 

また、背骨の歪みが続くと、腰痛だけでなく、全身のバランスが悪くなり、肩こりや頭痛などの症状も引き起こすことがあります。

 

ぎっくり腰を予防するためにも、正しい姿勢や筋肉のバランスを保つことも大切ですし、できればぎっくり腰は繰り返したくないものです。