テニス肘は肘の外側が痛くなる!?痛みの部分や原因・症状・日常生活での注意点について!!
2024年04月17日
まつお鍼灸整骨院では、テニス肘でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
テニス肘は外側上顆炎ともいわれて、肘の外側に痛みを感じる比較的一般的な疾患です。その名の通りテニスプレイヤーに多く見られるイメージがありますが、実際はテニスをしていない人でも発症します。
本記事では、テニス肘の原因から症状、さらには日常生活での予防や対処法について解説していきます。
テニス肘の原因について
テニス肘の主な原因としては、肘の外側にある筋肉や腱に対する過剰な負荷が挙げられます。この過剰な負荷は、テニスやゴルフのようなスポーツだけでなく、長時間のパソコン作業や細かな作業からも生じることがあります。
特に、同様の動作の反復により肘の外側の腱に微細な損傷が蓄積され、最終的に炎症を引き起こすことが痛みにつながります。
テニス肘の症状について
テニス肘になると、最も顕著な症状として肘の外側に痛みが発生します。この痛みは徐々に悪化する傾向があり、特に以下のような動作をした際に痛みが顕著になることがあります。
✅物を持ち上げる動作
✅物を握りしめる動作
✅手を伸ばしたり、曲げたりする動作
✅手を振るような動作
✅ペッボトルのふたを開ける時に痛みが出る
このような動作の時に痛みが見られる際はテニス肘の可能性があります。
テニス肘はどのくらいで良くなるのか?
テニス肘の回復期間は、一般的に、適切な休息と適切な施術を受けた場合、数週間から数ヶ月で良くなってきます。ですが症状が重い場合や、早期に適切な施術を受けなかった場合には、完全に回復するまでに半年以上かかることもあります。
テニス肘に効果のあるストレッチ方法
1. 前腕のストレッチ
やり方
肘を伸ばして手のひらを上にした状態で手を前に出します。反対の手を使って、伸ばした手の指先を下に向けて軽く引っ張ります。このポジションを15〜30秒キープし、反対側も同様に行います。
効果: 前腕の筋肉を伸ばし、緊張を和らげます。
2. 肘の伸展ストレッチ
やり方:
肘を伸ばして手のひらを下に向けます。片手の指先を下に向けて、もう片方の手で軽く押し下げます。この状態を15〜30秒キープし、反対側も同様に行います。
効果:前腕の伸筋の緊張を和らげます。
テニス肘は冷やすのか?それとも温めるのか?
テニス肘の症状が始まったばかりの時期、炎症が激しい初期段階では、痛みと腫れを抑えるためにアイシングで冷やします。冷やすことで血管を収縮させることで炎症を軽減し、痛みを和らげる効果があります。氷嚢を薄いタオルでくるんで、一日に数回、各回約15分間患部に当てましょう。ただし、氷を直接肌に当てると凍傷の恐れがあるため注意が必要です。
炎症が落ち着いたら「温める」
炎症が落ち着き、痛みが緩和してきたら、今度は温めていきます。温めることで血流が良くなり、筋肉や腱の柔軟性が向上します。
サポーターも効果的
肘の痛みが強い場合はサポーターも効果的です。サポーターの効果について説明します。
圧迫と支持
テニス肘サポーターは、腕の外側に圧迫をかけることで、腱や周辺の組織に対する負担を軽減させます。
安定性の向上
サポーターをすることで関節の安定性を向上させるのに役立ちます。これにより、テニス肘からの回復中や日常生活やスポーツの活動中に、関節の安定性が確保され、再発のリスクが軽減されます。
予防効果
テニス肘の再発を防ぐためにも、サポーターの使用が有効です。適切なサポーターを使用することで、腕の筋肉や関節をサポートし、負担を軽減することができます。
サポーターは、症状の軽減から回復の促進、再発の防止まで、様々な効果をもたらします
日常生活での注意点について
テニス肘の予防と、既に発症してしまった場合の症状悪化を防ぐためには、日常生活においていくつかの注意が必要です。
適切な休息の確保
痛みを感じたら無理をせず、肘を休ませることが非常に重要です。無理をして使用し続けると、症状が悪化する恐れがあります。
ストレッチ
ストレッチを定期的に行うことで柔軟性を高め、肘への負担を軽減し、再発や悪化を防ぐことができます。
作業環境の見直し
特にデスクワークが多い場合、キーボードやマウスの位置を調整することで、肘への負担を軽減することができます。
テニス肘は適切な施術を行うことで早期に回復することができます。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校
茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
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