更年期でめまい・頭痛・動悸が起こる原因とは?自律神経の乱れとの関係を解説
2024年09月22日

まつお鍼灸整骨院では、更年期障害でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています
「最近、急にめまいが増えた」「突然ドキドキして不安になる」「頭痛が続いてつらい」――このような症状に悩んでいる女性は少なくありません。特に40代後半から50代にかけては、体の変化を感じやすい時期でもあり、「もしかして更年期なのでは?」と不安になる方も多いでしょう。
更年期には、めまい・頭痛・動悸といった症状が同時に現れることがあります。これらの症状は一見するとそれぞれ別の原因で起こっているように感じますが、実は共通して「自律神経の乱れ」が関係していることが少なくありません。
本記事では、更年期にめまい・頭痛・動悸が起こる原因や、自律神経との関係、症状が起こりやすい人の特徴、そして日常生活でできる対処法について詳しく解説します。
更年期でめまい・頭痛・動悸が起こるのはなぜ?

更年期とは、閉経の前後約10年間の期間を指します。一般的には45歳〜55歳頃にあたることが多く、この時期には女性ホルモンである「エストロゲン」が大きく変動します。
エストロゲンは女性の体を支える大切なホルモンであり、骨や血管、肌、脳などさまざまな働きに関わっています。しかし更年期になると、このエストロゲンの分泌量が急激に減少し始めます。
ホルモンの分泌が不安定になると、体はその変化に適応しようとしますが、その過程で体の調整機能が乱れやすくなります。その結果として現れるのが、めまい・頭痛・動悸などのさまざまな不調です。
これらの症状は個人差が大きく、ほとんど症状を感じない人もいれば、日常生活に支障が出るほどつらい症状が続く人もいます。
更年期と自律神経の乱れの関係
更年期の症状を理解するために重要なのが「自律神経」です。
自律神経とは、体の働きを自動的に調整している神経のことで、呼吸や心拍、血流、体温などをコントロールしています。自律神経は大きく分けて「交感神経」と「副交感神経」の2つがあり、この2つのバランスによって体の状態が保たれています。
更年期になると、女性ホルモンをコントロールしている脳の「視床下部」という部分が影響を受けやすくなります。視床下部は自律神経の働きにも深く関わっているため、ホルモンバランスが乱れると同時に、自律神経のバランスも崩れやすくなるのです。
自律神経が乱れると、体のさまざまな調整機能が不安定になります。血流の調整がうまくいかなくなるとめまいが起こりやすくなり、血管の収縮や緊張が強くなると頭痛につながることがあります。また、心拍のコントロールが乱れると、急に動悸を感じることもあります。
つまり、更年期のめまい・頭痛・動悸は、それぞれ別々の症状のように見えて、実は自律神経の乱れという共通の原因から起こっているケースが多いのです。
更年期に起こりやすい症状を詳しく解説
めまいが起こる原因
更年期に多く見られる症状の一つがめまいです。特に「ふわふわする」「体が揺れる感じがする」といった浮動性めまいを感じる人が多くなります。
自律神経が乱れると血流の調整がうまくいかなくなり、脳への血流が一時的に不安定になることがあります。その結果として、立ち上がったときや歩いているときにめまいを感じやすくなるのです。
また、更年期には睡眠の質が低下する人も多く、寝不足や疲労が重なるとめまいが悪化することもあります。朝起きたときや長時間同じ姿勢を続けた後にめまいを感じる場合は、自律神経の影響が関係している可能性があります。
頭痛が起こる原因
更年期には頭痛を感じる女性も増えます。特に多いのが、頭全体が締め付けられるように痛む「緊張型頭痛」です。
自律神経が乱れると筋肉の緊張が強くなりやすく、首や肩の筋肉が硬くなることがあります。首や肩の筋肉が緊張すると血流が悪くなり、その結果として頭痛が起こりやすくなります。
デスクワークやスマートフォンの使用時間が長い人は、首や肩のこりが強くなりやすいため、頭痛が悪化することがあります。特に夕方になると頭が重くなる、首のこりと一緒に頭痛が出るといった場合は、筋肉の緊張が影響している可能性があります。
動悸が起こる原因
更年期では、突然心臓がドキドキする「動悸」を感じる人も少なくありません。特に、安静にしているときや夜間に動悸を感じることがあります。
自律神経は心拍数の調整にも関わっているため、バランスが乱れると心拍が急に速くなることがあります。その結果として、胸がドキドキするような感覚を覚えることがあります。
また、更年期には不安感や緊張感が強くなる人も多く、精神的なストレスが動悸を引き起こすこともあります。人混みの中や緊張する場面で急に動悸が出る場合は、自律神経が影響している可能性があります。
症状が悪化しやすい人の特徴

更年期の症状は、生活習慣や体の状態によって強く出ることがあります。
特に注意したいのが、睡眠不足です。睡眠は自律神経のバランスを整えるためにとても重要ですが、更年期になると寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めやすくなったりすることがあります。睡眠の質が低下すると自律神経の乱れが強くなり、めまいや動悸、頭痛が出やすくなります。
また、ストレスも大きな要因の一つです。仕事や家庭の問題、人間関係などのストレスが続くと、交感神経が過剰に働きやすくなります。その結果、体が常に緊張状態になり、動悸や頭痛などの症状が出やすくなります。
さらに、首や肩のこりが強い人も症状が出やすい傾向があります。長時間のスマートフォン操作やデスクワークによって首や肩の筋肉が硬くなると、血流が悪くなり、自律神経の働きにも影響を与えることがあります。
日常生活でできる対処法
更年期の症状を軽くするためには、日常生活の中で自律神経のバランスを整えることが大切です。
まず意識したいのが、生活リズムを整えることです。毎日同じ時間に起きて同じ時間に寝るようにすることで、体内時計が整い、自律神経の働きも安定しやすくなります。
適度な運動も効果的です。ウォーキングや軽いストレッチなどの運動は血流を改善し、自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。特に太ももやお尻などの大きな筋肉を動かす運動は、全身の血流を良くする効果があります。
また、首や肩の筋肉を柔らかく保つことも重要です。長時間同じ姿勢を続けると筋肉が硬くなりやすいため、1時間に一度は軽く体を動かすようにしましょう。首や肩をゆっくり回すだけでも、血流の改善につながります。
入浴も自律神経を整える方法の一つです。ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで副交感神経が働きやすくなり、体がリラックスした状態になります。
まとめ
更年期にめまい・頭痛・動悸が起こるのは珍しいことではありません。これらの症状は、女性ホルモンの変化によって自律神経のバランスが乱れることで起こることが多いとされています。
症状の現れ方には個人差がありますが、生活習慣を見直し、自律神経を整えることを意識することで、症状が軽くなる場合もあります。
更年期は体が大きく変化する時期ですが、自分の体の状態を理解し、無理をしすぎない生活を心がけることが大切です。日常生活の中で体のケアを行いながら、少しずつ体調を整えていきましょう。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
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