太ももの外側がズキズキ…考えられる5つの原因と放置するとどうなる?

2025年06月14日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、脚の痛みでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「歩いていると太ももの外側がズキズキ痛む…」

「立っているだけでも違和感があってつらい」

そんなお悩みを抱えていませんか?

太ももの外側の痛みは、一見すると単なる筋肉疲労のように思われがちですが、実は放っておくと悪化する“体のバランスの乱れ”や“神経の圧迫”が原因となっているケースも少なくありません。

この記事では、太ももの外側に起こる痛みの代表的な原因5つと、放置すると良くない理由について詳しく解説します。

1.腸脛靭帯炎

【原因】

腸脛靭帯とは、太ももの外側を走る長い靭帯で、膝の外側まで繋がっています。 ランニングや長距離歩行、階段の昇降などの繰り返し動作によって摩擦が起き、炎症が生じることで痛みが発生します。

【症状の特徴】

・膝の少し上〜太ももの外側にかけてズキズキした痛み

・歩行・階段・ランニングで悪化

・押すと痛みがある

2.大腿筋膜張筋の緊張

【原因】

骨盤の前側から太ももの外側につながる「大腿筋膜張筋」が、姿勢の崩れ・運動不足・長時間の座位などで硬くなると、痛みや違和感が出ることがあります。

【症状の特徴】

・座って立ち上がるときに痛む

・太もも外側が張るような感覚

・寝返り時に違和感がある

3.坐骨神経痛の関連痛

【原因】

腰から足へと伸びる坐骨神経が、腰椎やお尻の筋肉で圧迫されることで、太ももの外側に“放散痛”として症状が現れるケースがあります。

【症状の特徴】

・腰やお尻も痛い・重だるい

・太ももの外側〜ふくらはぎにかけて痛み・しびれがある

・足を引きずるようになることも

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4.太もも外側の筋肉の滑りが悪くなっている(筋膜の癒着)

【原因】

太もも周辺には「筋膜」と呼ばれる薄い膜があり、筋肉同士の滑りを助けています。 しかし、長時間同じ姿勢が続いたり、運動不足やケガの後などでこの筋膜が硬くなったり、隣り合う筋肉との間で**滑りが悪くなる(癒着)**と、動作時に突っ張りや痛みを引き起こします。

【症状の特徴】

・動き始めに違和感があり、徐々に楽になる

・押すと硬さやこわばりがある

・張っているような痛みが続く

5.骨盤のゆがみ・股関節のアライメント異常

【原因】

体の土台である骨盤や股関節にゆがみがあると、筋肉のバランスが崩れ、太ももの外側の筋肉に負担が集中しやすくなります。

【症状の特徴】

・立っているだけで太もも外側が張ってくる

・骨盤が傾いて見える(左右で高さが違う)

・歩き方に癖があるとよく言われる

太ももの外側の痛みを放置するとどうなる?

太ももの外側に生じるズキズキとした痛みを「そのうち治るだろう」と放置してしまうと、かえって症状が悪化して痛みが長引くケースもあります。

■歩き方・姿勢が崩れる

痛みをかばうように無意識に歩き方が変わり、

✔骨盤が傾く

✔足の長さがアンバランスになる

✔体の軸がズレてしまう

といった“姿勢の崩れ”につながります。

■ 股関節や膝への負担増加

太ももの痛みを避けるように動くことで、

✔股関節の可動域が狭くなる

✔膝への過剰な負担がかかる

変形性関節症や滑液包炎など、関節トラブルのリスクが高まります。

■腰痛や坐骨神経痛を引き起こすことも

姿勢の崩れや筋バランスの乱れが進行すると、

✔骨盤や腰椎にまで負担が波及し、

✔腰痛や坐骨神経痛といった「慢性痛」に変化するケースもあります。

違和感は「体のサイン」早めの対処が大切です

✅階段の昇り降りで痛みが出る

✅寝起きにピリッと電気が走るような痛みがある

✅体重をかけると違和感が強まる

✅姿勢が崩れてきた気がする

このような状態が続いている方は、早めにみてもらうようにしましょう。

太ももの痛みは、放っておいて自然に改善するケースばかりではありません。

まとめ|太ももの外側の痛みは、身体全体のバランスの乱れかも

太ももの外側のズキズキとした痛みには、

✔腸脛靭帯炎

✔筋膜の緊張

✔坐骨神経の関連痛

✔骨盤のゆがみ など

さまざまな要因が関係しています。

表面的な痛みだけでなく、“なぜそこに負担がかかっているのか”を見極めることが、根本的な改善への近道です。

いつまでも「歩くと痛い」「張ってくる」を我慢せず、早めにケアを始めましょう。

太ももの外側の痛みでお悩みの方は一度ご相談くださいね。

 

 

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参考文献
日本整形外科学会

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