むち打ち治療で保険会社とトラブル?知っておくべき交渉のポイントについて!!

2025年06月15日

まつお鍼灸整骨院では、むち打ちでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

交通事故後に発生する代表的なケガのひとつが「むち打ち症」。 首や肩の痛み、頭痛、めまい、吐き気、集中力の低下など、様々な症状を引き起こします。

しかし、むち打ち症はレントゲンやMRIで異常が見つかりにくいケースが多く、保険会社とのやりとりでトラブルになることも少なくありません。

本記事では、むち打ち治療における保険会社との交渉でよくあるトラブルと、その対処法について詳しく解説します。

■ よくあるトラブル例

交通事故後のむち打ちは、見た目では分かりづらく、保険会社との対応でトラブルが生じるケースもあります。ここでは、実際に被害者の方が直面する代表的なケースと、その対処法について詳しくご紹介します。


1. 通院打ち切りが早すぎる

例:
事故からわずか1〜2ヶ月ほどで、「そろそろ治療を終えてください」と保険会社から連絡が来た。

→ 注意点:
まだ首や肩に痛み・可動制限があるにもかかわらず、早期の打ち切りを打診されるのは非常に多いトラブルです。

対処法:

✔医師の診断書や意見書をもとに、治療継続の必要性を明確に主張する

✔整形外科や主治医に、症状の現状と経過を詳細に記録してもらう

✔「痛みが残っている=治っていない」ことを、医学的根拠をもとに交渉する


2. 慰謝料が少ない

例:
明らかに強い症状があったのに、提示された慰謝料が少なかった。

→ 注意点:
慰謝料は通院回数・治療日数・治療期間などに基づいて計算されますが、保険会社が提示する金額は必ずしも正確とは限りません。

対処法:

✔通院証明書、診断書、施術録など、通院実績を客観的に証明する書類を提出する

✔必要に応じて、自賠責基準・任意保険基準・弁護士基準の違いを確認し、弁護士に相談する

✔泣き寝入りせず、再交渉の意思を示すことが重要

3. 整骨院での治療が認められない

例:
「整骨院では保険が使えない」「医師の診断がないと通えない」と言われた。

→ 注意点:
自賠責保険では、医師の同意(診療情報提供書や紹介状)があれば整骨院での施術も認められます

対処法:

✔整形外科で医師の診断を受けたうえで、「整骨院での施術も併用したい」と申し出る

✔医師に「診療情報提供書」を発行してもらい、保険会社に提出する

✔保険会社には、「医師の指導に基づいて通院している」という事実を伝える

4. 症状が長引くと「事故との因果関係がない」と言われる

例:
事故から3ヶ月以上経っても首の痛みや吐き気が続いているのに、「もう事故とは無関係」と保険会社に言われた。

→ 注意点:
むち打ちは神経や筋肉にダメージが残りやすく、慢性化しやすい症状です。それにもかかわらず、「時間が経ったから事故とは関係ない」とされることがあります。

対処法:

✔事故直後からの通院記録・カルテ・診断書を、時系列でしっかりと残しておく

✔少しでも症状がある場合は間隔をあけずに通院する

✔医師に「事故との因果関係あり」と明記された意見書を依頼することも重要

 

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■ 保険会社と交渉する際のポイント

交通事故後の治療で、保険会社とのやりとりにストレスを感じる方は非常に多くいらっしゃいます。特に「治療の打ち切り」「慰謝料の低さ」「整骨院が認められない」などのトラブルは、交渉次第で大きく状況が変わります。

ここでは、損をしないための交渉術をご紹介します。


1. 感情的にならず、常に冷静に対応する

事故による不調でつらいなか、保険会社の担当者から心ない言い方をされたり、治療を早く終わらせようとされたりして、つい感情的になってしまう方もいます。

しかし、感情的な対応は、交渉の場を不利にする可能性があります。

✔担当者は事務的に対応することが多いため、「怒り」や「不満」だけでは相手に伝わらない

✔冷静に「現状の体の不調」「医師の所見」「通院状況」を、事実に基づいて説明することが大切

 


2. すべてのやりとりを「証拠」として記録に残す

保険会社とのやり取りは、後々の交渉材料になります。以下のようなことは、必ずメモで記録を残しましょう。

万が一のトラブル時には、客観的証拠として非常に強力です。


3. 医療機関・整骨院と常に連携をとる

保険会社との交渉において、「医師の診断書や整骨院の施術証明書」は非常に重要な証拠になります。

✔症状が継続していること

✔通院の必要性があること

✔医師の紹介に基づき整骨院に通っていること

これらが明確に書類で証明されていれば、保険会社も簡単には否定できません。

 

具体的にできること:

✔定期的に医師の診察を受け、必要なら診断書を更新してもらう

✔整骨院では通院記録や施術証明を毎回残してもらう

✔書類のコピーを保険会社にも提出し、状況を共有する


4. 必要に応じて弁護士や行政書士に相談する

もし保険会社とのやりとりが行き詰まった場合、自分だけで抱え込まず、専門家に早めに相談するのが得策です。

✔交通事故に強い弁護士(初回相談無料のところも多い)

✔行政書士(自賠責保険や後遺障害等級認定に詳しい)

✔交通事故対応に慣れている整骨院

 

専門家に介入してもらうことで、以下のようなメリットがあります:

✔保険会社が提示している金額の妥当性を客観的に判断できる

✔交渉そのものを代理してもらえる(精神的負担が激減)

✔慰謝料や休業損害の増額につながる可能性がある

 

■ まとめ|納得のいく治療と補償を受けるために

むち打ちは外見ではわかりづらく、また治療期間が長引きやすいため、保険会社との交渉が難航することも多いです。

大切なのは、あなたの身体の回復を最優先に考えること。

そのためには、必要な情報を揃え、冷静かつ根拠をもって対応することが何より重要です。

もし今、保険会社とのやり取りに不安を感じているなら、一人で悩まず、信頼できる医療機関や専門家に相談してみてください。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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