ストレートネックは治した方が良いのか?そのまま放置でも大丈夫なのか?

2025年06月16日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

当院にはストレートネックでお悩みの方が多く来院されます。ストレートネックはスマートフォンやパソコンの使用時間が長くなるにつれて、なりやすくなるのですが、ストレートネックは治した方が良いのでしょうか?

「ストレートネックは治すべきなのか?」

「そのまま放っておいても大丈夫なのか?」

という疑問にお答えします。

■ ストレートネックとは何か?

正常な首の骨は、前方にカーブを描いています。これにより、頭の重さ(約5〜6kg)をバランス良く支え、身体全体に負担を分散させています。

しかし、スマホ首と呼ばれるストレートネックでは、この前弯カーブが失われ、頚椎が真っすぐに近い形になります。

その結果、首・肩への負担が増し、さまざまな不調を引き起こす原因となります。

■ ストレートネックによって起こる主な症状

ストレートネックは、見た目の問題だけではありません。放置することで、以下のような身体的トラブルが発生する可能性があります。

✔慢性的な肩こり・首こり

✔頭痛(緊張型頭痛・片頭痛)

✔めまい・ふらつき

✔吐き気

✔自律神経の乱れ(動悸・不安感・不眠)

✔手のしびれ

✔呼吸の浅さ

✔顎関節症

特に、自律神経のトラブルと関係するケースが多く、悪化すると精神的な不調(不安・うつ症状)を伴うことも少なくありません。

■ 放置しても大丈夫なケースはあるのか?

結論から言えば、「まったく自覚症状がない」「姿勢の意識だけで違和感が軽減する」というような状態であれば、すぐに治療を始めなくても問題ないケースはあります。

具体的には、

✔慢性的な肩こりや首の痛みがない

✔頭痛やめまい、手のしびれなど神経症状が出ていない

✔日常生活(デスクワークや家事、運転など)に支障がない

✔姿勢を意識することで症状が改善・消失する

といった条件に当てはまる場合です。

しかし、ここで重要なのは、**「今は症状がないからといって、これからも大丈夫ということではない」**ということです。

ストレートネックは慢性化していくと、首の筋肉や靭帯、椎間板、さらには自律神経にまで悪影響を与える可能性があります。初期段階では無症状であっても、数年後に頭痛・肩こり・手のしびれ・耳鳴り・集中力の低下などが現れることも。

特に、

✔スマホやパソコンの使用時間が長い

✔長時間同じ姿勢で作業をする

✔運動不足や姿勢不良が続いている

という生活習慣がある方は、症状が出る「予備軍」である可能性が高く、放置はリスクを伴います

つまり、「今は大丈夫」ではなく、「症状がでる前に改善する」ということも大切です。

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■ ストレートネックを放置した場合のリスク

ストレートネックを放置すると、首の構造的な問題だけでなく、**身体全体の不調を引き起こす「悪循環」**に陥ることがあります。

1. 首や肩の筋肉が常に緊張する

ストレートネックでは、重たい頭を本来のカーブがない「まっすぐな首」で支えることになります。その結果、

✔首の後ろの筋肉(後頭下筋群・僧帽筋など)

✔肩甲骨周囲の筋肉(肩甲挙筋・菱形筋など)

が常に緊張した状態になり、筋肉疲労やコリが慢性化していきます。

2. 血流・神経の流れが悪くなる

筋肉が硬くなり続けると、筋肉内の血管や神経が圧迫されやすくなります。

✔血行不良による酸素・栄養不足

✔頚椎の隙間が狭くなり、神経根の圧迫が起きる

この状態が続くと、疲労感・首や肩の痛み・手のしびれ・頭痛などの神経症状が現れてきます。

3. 姿勢がさらに悪化する

痛みやだるさをかばう動きが増えると、体の重心がずれたり、猫背など腰や他の部位にも歪みがでてきます

✔肩こり → 背中や腰の痛み

✔あごの突き出し → 顎関節の不調や顔のたるみ

といった連鎖的な身体の歪みが起こるのです。

4. 自律神経が乱れる

首の周辺には、自律神経が集まっていて、ストレートネックによる筋緊張・神経圧迫は自律神経系にも影響を与えます。

✔寝つきが悪い、眠りが浅い

✔朝起きたときに疲労感がある

✔胃腸の不調、動悸、息苦しさ

✔不安感やイライラ、うつ症状

といった精神面や内臓面の不調に繋がるケースもあります。

5. 慢性化・重症化し、改善に時間がかかる

こうした状態を数ヶ月〜数年単位で続けてしまうと、症状は慢性化してだんだんと悪化していくこともあります。

特に40代以降では、

✔頚椎症

✔頚椎椎間板ヘルニア

など、より深刻な疾患に移行するリスクもあります。

こうした連鎖的な悪化は、ストレートネックに気付かず放置した結果、数年後に症状として現れることがあります。

■ ストレートネックは治せるのか?

結論から言えば、ストレートネックは適切な施術と生活習慣の見直しによって改善が可能です。

■ 自然には治らない理由

「ストレートネックは放っておけばそのうち治るのでは?」と思われる方もいらっしゃいますが、自然に元のS字カーブに戻ることはありません

その理由は、

✔日常的にスマホやパソコンを見る前傾姿勢が習慣化している

✔筋肉や靭帯がその姿勢に適応し、固まってしまっている

✔骨格そのもののアライメントが崩れてしまっている

といった「構造的な問題」が存在しているからです。

 

■ 当院の頚椎専門施術の特徴

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックの根本原因に対して、

✔レントゲン評価による正確な骨格分析

✔頚椎の角度やバランスを整える骨格矯正

✔姿勢を支える筋肉や関節の調整

✔日常生活で再発しないための姿勢・動作指導

といったアプローチを行っています。

 

■ 実際の改善例も多数

実際に、

✔朝起きたときの首のこわばりがなくなった

✔頭痛の頻度が激減した

✔首・肩こりが軽くなり仕事がしやすくなった

✔自律神経の不調(不眠・不安感)が改善された

といった喜びの声を多くいただいています。

■ まとめ

「ストレートネック=ただの姿勢の問題」と軽視すると、後々、大きな不調に発展するリスクがあります。

特に、

✔首や肩がいつも重だるい

✔頭痛・めまいが続いている

✔自律神経の不調を感じている

このような方は、ストレートネックを根本から改善していくことが大切になっていきます。

ストレートネックでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

 

 

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参考文献
日本整形外科学会

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