交通事故の治療で労災は使うべき?自賠責保険との違いと最適な選択肢を解説!

2025年06月17日

まつお鍼灸整骨院では、交通事故のむち打ちでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

この記事をご覧のかたは、もしかしたら交通事故に遭ってケガをして「労災を使うべき?それとも自賠責保険?」と迷っているかもしれません。

通勤中や仕事中に起きた事故の場合、どちらを使うのが良いか判断に悩む方も多いでしょう。

本記事では、

✔労災保険と自賠責保険の違い

✔どちらを使うべきかの判断基準

✔整骨院で治療を受ける際の注意点

について、わかりやすく解説していきます。

■ 労災保険と自賠責保険の基本的な違いとは?

交通事故に遭った際、「労災保険と自賠責保険、どちらが使えるのか?」と迷う方は多いかと思います。まずはこの2つの保険の基本的な違いを明確にしておきましょう。

■ 労災保険とは?

労災保険は、仕事中または通勤途中に発生したケガや病気に対して補償を行う公的な保険制度です。会社に勤めているすべての労働者が対象で、事故の発生が業務に起因している、あるいは通勤中であることが条件となります。

支給対象は労働者本人で、補償される内容には次のようなものが含まれます:

・治療費(医療機関・整骨院での施術)

・通院時の交通費

・休業補償(働けなかった日数分の補償)

・後遺障害の補償 など

労災保険を利用するには、申請を行う必要があります。


■ 自賠責保険とは?

自賠責保険は、車を所有するすべての人に加入が義務づけられている強制保険で、交通事故の被害者救済を目的とした制度です。事故の加害者がこの保険に加入していることで、被害者に対して一定額までの補償が行われます。

補償の対象は、次のような費用です:

・治療費

・通院交通費

・慰謝料

・休業損害

手続きは、加害者側が契約している保険会社を通じて進めるのが一般的です。


■ どちらを使うべきか?判断のポイント

このように、労災保険と自賠責保険では、適用範囲や補償の対象、などが異なります。最も重要な判断ポイントは、

✔その交通事故が“業務中”または“通勤中”に起きたかどうか

という点です。

・業務中や通勤中の事故 → 労災保険が適用される可能性が高い

・私的な外出中の事故や追突された事故 → 基本的には自賠責保険が適用される

となります。

 

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■ 交通事故で労災が使えるのはどんなケース?

以下のようなケースは、労災保険が適用可能とされることが多いです。

▼ 1. 通勤中の交通事故(通勤災害)

・出勤時に自転車や車で事故に遭った

・会社からの帰宅途中に追突された

通勤経路上での事故は「通勤災害」として扱われ、労災保険が適用されます。

 

▼ 2. 業務中の事故(業務災害)

・配達や営業で車を使っているときに事故

・社用車での移動中に接触された

・職場から別の現場へ移動中に事故に遭った

こういったケースは「業務上の事故」として労災に該当します。


■ 自賠責保険を使うのはどんなケース?

一方、自賠責保険(または任意保険)は以下のような場合に使用されます。

▼ 1. 私用での運転・歩行中の被害

・自家用車でドライブ中に追突された

・歩行中に自転車や車にはねられた

・子どもを送迎中に事故に遭った

プライベートでの行動中に起きた事故は、基本的に労災は使えず、自賠責・任意保険での対応となります。

■ 労災を使うメリット・デメリット

◎ メリット

加害者とのやり取りが不要

治療費が原則全額カバーされる

休業補償もある(平均賃金の80%支給)

自賠責より早く治療に入れるケースが多い

 

▲ デメリット

手続きに会社の協力が必要(提出書類が多い)

労働時間や通勤経路の証明が求められる

被害者が自営業・フリーランスの場合は使えない

休業補償が給与の満額ではない


■ 自賠責を使うメリット・デメリット

◎ メリット

加害者側の保険で対応するため、自分で費用を出さずに済む

慰謝料が出る(1日あたり4300円程度)

休業損害や通院交通費なども請求できる

 

▲ デメリット

加害者との連絡や書類手続きが必要

過失割合によって補償額が変動する

被害者側に過失がある場合、減額される可能性あり


■ 整骨院で治療を受ける場合の注意点

▼ 労災で整骨院にかかるには?

整骨院で労災治療を受けるには、以下の手順が必要です。

労災指定の整骨院か確認

労災の指定用紙を勤務先からもらう

医師の診断があるとよりスムーズ

整骨院に提出 → 治療開始

※ 事後に申請ではなく、初診前の段階で相談・申請するのが原則です。

 

▼ 自賠責で整骨院にかかるには?

まずは医療機関(整形外科など)で診断書をもらう

加害者側の保険会社に「整骨院通院の希望」を伝える

保険会社の了承が得られれば、治療費は自賠責から直接支払い


■ よくある質問(Q&A)

Q1. 労災を使うと、加害者に請求されないの?

→ 労災を使っても、被害者が加害者に損害賠償請求することは可能です。ただし、労災から支給された額と重複して請求はできません。


Q2. 自分にも少し過失がある場合は?

→ 自賠責保険では、過失割合に応じて支給額が変動しますが、労災保険には過失割合の制限はありません。


Q3. 治療期間が長引いたらどうなる?

→ 労災では「症状固定」まで原則カバーされます。自賠責は上限(原則120万円)を超えると、加害者の任意保険に切り替わることがあります。

■ 【まとめ】

✔仕事中や通勤中 → 労災保険が基本

✔プライベート中 → 自賠責・任意保険を利用

✔どちらにも該当しそうな場合 → まずは相談

 

■ 茨木市で交通事故治療なら「まつお鍼灸整骨院」へ

まつお鍼灸整骨院では、労災・自賠責どちらにも対応しており、交通事故専門の施術と手続きサポートを行っています。

「どの保険が使えるか分からない」

「どこに相談すればいいのか不安」といった方も、お気軽にお問い合わせください。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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