恥骨が痛いのはなぜ?女性に多い原因5つと対処法を解説

2026年04月28日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、恥骨の痛みでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「歩くと恥骨が痛い」

「立ち上がると違和感がある」

「座っているとジワジワ痛む」

こうした症状に悩んでいる方は少なくありません。特に女性に多く見られる症状であり、「これって大丈夫なの?」「何かの病気では?」と不安に感じる方も多いでしょう。

しかし、恥骨の痛みは珍しいものではなく、日常生活の中で徐々に負担が蓄積されて起こるケースがほとんどです。それにもかかわらず、原因がはっきり分からないまま放置してしまっている方も多く、気づいたときには慢性化していることもあります。

恥骨は骨盤の一部であり、体のバランスや動きに深く関わる重要な部位です。そのため、単なる一時的な痛みではなく、体全体の状態が関係していることも少なくありません。

この記事では、恥骨が痛くなる原因を5つに分けてわかりやすく解説し、それぞれの特徴や関係性を整理していきます。自分の状態に当てはめながら読むことで、原因の見極めにもつながります。

恥骨が痛い原因は主に5つ

恥骨の痛みは、ひとつの原因だけで起こることは少なく、複数の要因が重なっているケースが多いのが特徴です。その中でも特に女性に多いのは、骨盤構造やホルモンバランスの影響を受けやすいことが関係しています。

女性の骨盤は出産に対応するため、もともと柔軟性があり、関節や靭帯が緩みやすい構造になっています。そのため、ちょっとした姿勢の崩れや負担のかかり方によって、恥骨周辺にストレスが集中しやすくなります。

ここでは、恥骨の痛みにつながりやすい代表的な5つの原因について解説していきます。自分に当てはまるものがないか確認しながら読み進めてみてください。

原因① 骨盤のゆがみ

最も多い原因のひとつが骨盤のゆがみです。骨盤は左右でバランスを取りながら体を支えていますが、日常生活のクセによって少しずつズレが生じることがあります。

例えば、足を組むクセや片側に体重をかけて立つ習慣、横座りなどの姿勢が続くと、骨盤の左右差が大きくなります。この状態が続くと、恥骨周辺にかかる負担も偏ってしまい、痛みとして現れることがあります。

また、骨盤は前後にも傾きます。前に倒れすぎたり後ろに倒れすぎたりすると、恥骨の位置にも影響が出てしまいます。これにより、歩行や立ち上がりといった日常動作の中で違和感や痛みを感じるようになります。

つまり、恥骨の痛みは局所的な問題ではなく、骨盤全体のバランスの崩れによって起こるケースが非常に多いのです。

原因② 妊娠・出産による影響

女性特有の原因として多いのが、妊娠や出産による影響です。妊娠中は「リラキシン」というホルモンが分泌され、骨盤まわりの靭帯や関節が緩みやすくなります。これは出産に向けて体を準備するための自然な変化ですが、その一方で骨盤の安定性は低下しやすくなります。

この状態で日常生活を送ると、骨盤の前方にある恥骨にも負担がかかりやすくなり、痛みとして現れることがあります。特に歩行時や寝返り、立ち上がりの動作で痛みを感じる方が多いのが特徴です。

出産後も注意が必要です。産後は骨盤が元の状態に戻ろうとする時期ですが、このタイミングで無理な動きをしたり、適切なケアを行わなかったりすると、骨盤の不安定な状態が続いてしまいます。その結果、恥骨の痛みが長引くことがあります。

妊娠・出産に伴う恥骨の痛みは一時的なものと思われがちですが、ケアを怠ると慢性化する可能性もあるため注意が必要です。

原因③ 筋肉の過緊張(内もも・腹部)

恥骨まわりには、内ももの筋肉である内転筋や腹部の筋肉が付着しています。これらの筋肉が過剰に緊張すると、恥骨を引っ張る力が強くなり、痛みの原因となることがあります。

例えば、運動や日常動作で同じ筋肉ばかりを使っていると、筋肉が硬くなりやすくなります。特に内転筋は歩行や姿勢の維持に関わるため、無意識のうちに負担が蓄積されやすい部位です。

また、逆に筋肉がうまく使えていない場合も問題です。本来バランスよく働くべき筋肉がうまく機能していないと、一部の筋肉だけに負担が集中し、結果として恥骨周辺にストレスがかかります。

腹筋との関係も重要です。腹部の筋肉が弱い、もしくはうまく使えていないと、骨盤の安定性が低下し、恥骨への負担が増えることがあります。このように、筋肉の使い方やバランスの乱れも、痛みの大きな要因となります。

原因④ 姿勢不良・猫背

姿勢の崩れも、恥骨の痛みに大きく関係しています。特に猫背の姿勢は、骨盤を後ろに倒す原因となり、恥骨に余計な負担をかけてしまいます。

猫背になると、背中が丸まり、重心が前にずれます。そのバランスを取ろうとして骨盤が後傾すると、恥骨の位置も変化し、常にストレスがかかる状態になります。この状態が続くと、少しの動きでも痛みを感じやすくなります。

さらに、姿勢が悪いと筋肉の使い方も偏ります。特定の筋肉ばかりが働き、他の筋肉がうまく使われなくなることで、体全体のバランスが崩れます。その結果、恥骨周辺にも負担が集中しやすくなります。

つまり、姿勢の問題は見た目だけでなく、体の内側にも大きな影響を与えているのです。

原因⑤ 運動・スポーツによる負担

最後に考えられるのが、運動やスポーツによる負担です。特にランニングやサッカーなど、下半身を多く使う動作では、恥骨まわりに繰り返しストレスがかかります。

ジャンプやダッシュ、急な方向転換などの動きは、骨盤や内転筋に強い負荷をかけます。この負担が積み重なることで、恥骨に炎症が起こり、痛みとして現れることがあります。

また、フォームが崩れている場合も注意が必要です。正しい体の使い方ができていないと、一部の筋肉や関節に負担が集中し、ケガや痛みにつながりやすくなります。

運動による痛みは「使いすぎ」と思われがちですが、実際には体のバランスや使い方の問題が関係していることも多くあります。そのため、単に休むだけでなく、原因を見直すことが重要です。

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よくある症状の特徴

恥骨の痛みにはいくつか共通した特徴があります。まず多いのが「歩くと痛い」という症状です。特に一歩踏み出したときや、体重がかかった瞬間にズキッとした痛みを感じるケースが多く見られます。これは骨盤のバランスが崩れていたり、恥骨周辺に負担が集中しているサインです。

また、「寝返りで痛む」というのも典型的な特徴のひとつです。寝ている状態から体をひねる動きは骨盤に大きな影響を与えるため、恥骨にストレスがかかりやすくなります。特に妊娠中や産後の方は、この動作で強い痛みを感じることが少なくありません。

さらに、片側だけ違和感がある場合も注意が必要です。左右どちらか一方だけに痛みが出ている場合、骨盤の左右差や筋肉のバランスの崩れが関係している可能性があります。体の使い方に偏りがある人ほど、このような症状が出やすい傾向があります。

そして、「押すと痛い」というのも特徴的です。恥骨周辺を軽く押したときに痛みが出る場合、局所的に炎症や過度な負担がかかっている可能性があります。このような症状が複数当てはまる場合は、単なる疲れではなく、体のバランスの問題を疑う必要があります。

放置するとどうなる?

恥骨の痛みを軽視して放置してしまうと、症状が慢性化する可能性があります。最初は動いたときだけの違和感だったものが、次第に日常生活の中で常に気になるようになり、痛みの範囲も広がっていくことがあります。

特に問題なのが、骨盤の不安定な状態が続いてしまうことです。骨盤は体の土台となる部分であり、ここが安定していないと全身のバランスが崩れやすくなります。その結果、姿勢が悪くなったり、他の部位に負担がかかりやすくなります。

例えば、恥骨の痛みをかばうような動きを続けていると、腰や股関節に余計な負担がかかります。これにより、腰痛や股関節痛といった別の症状につながることもあります。つまり、恥骨の痛みは単独の問題ではなく、全身の不調の入り口になる可能性があるのです。

さらに、痛みを避ける動きが習慣化すると、正しい体の使い方ができなくなり、回復が遅れる原因にもなります。このような悪循環に入る前に、早めに対処することが重要です。

対処法

恥骨に痛みを感じたとき、まず大切なのは無理をしないことです。痛みが強いときは、できるだけ安静にすることが基本になります。特に、歩行や立ち上がりなど、痛みが出やすい動作は無理に行わないようにしましょう。

また、痛みが出る動きを避けることも重要です。例えば、大股で歩く、急に立ち上がる、体をひねるといった動作は、恥骨に負担をかけやすいため注意が必要です。日常動作を少し丁寧に行うだけでも、負担を軽減することができます。

温めるか冷やすかの判断もポイントです。痛みが出始めたばかりで炎症が疑われる場合は、軽く冷やすことで痛みが和らぐことがあります。一方で、慢性的な違和感や筋肉の緊張が原因の場合は、温めることで血流が改善し、症状が軽減することもあります。状態に応じて使い分けることが大切です。

ただし、これらはあくまで一時的な対処であり、根本的な改善には原因を見極めることが必要です。

根本改善の考え方

恥骨の痛みを本当に改善するためには、「痛い場所だけを見る」という考え方をやめることが重要です。多くの場合、原因は恥骨そのものではなく、骨盤や筋肉、姿勢のバランスにあります。

例えば、骨盤のゆがみがある状態で局所的なケアだけを行っても、根本的な改善にはつながりません。また、筋肉の使い方が偏っている場合も、単にマッサージをするだけではすぐに元に戻ってしまいます。

重要なのは、体全体のバランスを整えることです。骨盤の位置、筋肉の働き、日常の動き方といった要素を総合的に見直すことで、初めて再発しにくい状態を作ることができます。

つまり、恥骨の痛みは「部分の問題」ではなく、「全身の使い方の問題」として捉えることが、改善への近道になります。

日常で気をつけること

日常生活の中での意識も、症状の改善には欠かせません。まず大切なのが座り方です。浅く腰掛けて背中を丸める姿勢は、骨盤が後ろに倒れやすく、恥骨への負担が増えます。できるだけ骨盤を立てて座ることを意識しましょう。

立ち方も重要です。片側に体重をかけるクセがあると、骨盤のバランスが崩れやすくなります。左右均等に体重をかけることを意識するだけでも、負担のかかり方は大きく変わります。

歩き方も見直すポイントのひとつです。大股すぎる歩き方や、体が左右に揺れる歩き方は、恥骨にストレスをかけやすくなります。無理のない自然な歩幅で、安定した動きを心がけることが大切です。

また、無理な動作を避けることも忘れてはいけません。痛みがある状態で無理に動くと、症状を悪化させる原因になります。体のサインを無視せず、適度に休ませることも重要なケアのひとつです。

まとめ

恥骨の痛みは女性に多く見られる症状であり、日常生活の中のさまざまな要因が関係しています。単なる一時的な不調と思って放置してしまうと、慢性化や他の症状につながる可能性もあります。

原因はひとつではなく、骨盤のバランスや筋肉の状態、姿勢や生活習慣など、複数の要素が絡み合っています。そのため、痛みのある部分だけでなく、体全体を見直すことが重要です。

早めに気づき、正しく対処することで、症状は改善していきます。違和感の段階でケアを始めることが、悪化を防ぐ一番のポイントです。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

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参考文献
日本整形外科学会

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