【茨木市】ストレートネックはストレッチやセルフケアで治すことができる?
2025年03月22日
まつお鍼灸整骨院では、首の痛みや不調でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
最近、YouTubeやSNSで「ストレートネックを治すストレッチ」や「ストレートネック専用の枕」が数多く紹介されています。
首の痛みや肩こりに悩む方にとって、 自宅で簡単に改善できる方法があるなら試してみたいと思うのは当然かもしれません。
ですが、ストレートネックはストレッチやセルフケアだけで治るものではありません。それどころか、 間違った方法を実践すると、逆に悪化するリスクもあるため注意が必要です。
では、なぜストレッチやセルフケアだけでは治らないのか?本当にストレートネックを改善するためには何をすべきなのか?この記事で詳しく解説します。
ストレートネックとは?
正常な首のカーブとストレートネックの違い
通常、頚椎は前方に自然なカーブを描いており、これが正常な状態です。このカーブは、首にかかる負担を分散し、頭の重さを効率よく支えるために重要な役割を果たしています。
人間の頭の重さは約5~6kgあり、この重さを支えながらスムーズに動かすためには、頚椎の生理的前弯が欠かせません。
ですが、日常生活の中で 長時間のスマートフォンやパソコンの使用、不良姿勢(猫背や前傾姿勢)、デスクワーク時の姿勢の乱れ などが続くと、頚椎のカーブが徐々に失われ、首がまっすぐになってしまうことがあります。
これが 「ストレートネック」 と呼ばれる状態です。
ストレートネックになると、頭の重さを適切に分散できず、首や肩に大きな負担がかかるようになります。その結果、首のこりや痛み、肩こり、頭痛、めまいなどの症状が引き起こされることがあります。
また、長期間放置すると、頚椎の変形が進み、ヘルニアや神経圧迫などの深刻な問題に発展する可能性もあるため、早めの対策が重要です。
ストレートネックの主な症状
ストレートネックになると、次のような症状がでてくることがあります。
✅首の痛みやコリ
✅肩こり・頭痛
✅腕や手のしびれ
✅猫背や巻き肩の悪化
✅目の疲れや自律神経の乱れ
このような症状が続くと、日常生活にも影響が出てしまいます。
ストレートネックはストレッチで治るのか?
結論から言うと、ストレッチはストレートネックの予防や一時的な症状の軽減には役立つものの、根本的に治すことはできません。
理由1. 骨格の歪みはストレッチだけでは改善しない
ストレートネックとは、単なる筋肉の硬さではなく、頚椎(首の骨)のアライメントが崩れてしまっている状態 です。
ストレッチを行うと 筋肉をほぐし、血流を促進する効果 は期待できますが、骨のカーブそのものを元に戻すことはできません。
むしろ、 間違ったストレッチをすると、首の筋肉をさらに引っ張ってしまい、ストレートネックが悪化するリスクもあるので注意が必要です。
理由2. 一時的に楽になるが、原因を解決していない
ストレッチをすると「首や肩が軽くなった!」と感じることがありますが、これは 筋肉の緊張が一時的に緩和されたため です。
ストレートネックの根本原因である姿勢や生活習慣を変えなければ、すぐに元に戻ってしまいます。
「ストレッチをしてもまたすぐに首が痛くなる…」と感じるのは、ストレートネックが根本的に改善していない証拠です。
ストレートネックが悪化する危険なセルフケア
①強すぎる首のストレッチ
YouTubeでよく紹介される「首を後ろに反らすストレッチ」や「頭を手で強く押して伸ばすストレッチ」は、ストレートネックの人にとってあまりよくありません。
無理に首を動かすことで、関節や靭帯に過剰な負担がかかり、悪化する場合があります。
②高すぎる or 低すぎる枕の使用
ストレートネック用の枕が数多く販売されていますが、 合わない枕を使うとかえって首に負担がかかる ことがあります。
高すぎる枕は 首を前に押し出す形になり、ストレートネックが悪化 し、逆に低すぎる枕や枕なしで寝ると 首の支えがなくなり、筋肉の緊張が増す 可能性があります。
枕は「ストレートネックを治すもの」ではなく、「睡眠中の負担を減らす補助アイテム」と考えたほうがいいでしょう。
③姿勢を意識せずにストレッチをする
ストレッチを行っても、普段の姿勢が悪いままでは意味がありません。
デスクワーク中に 猫背になっていたり、スマホを長時間下を向いて操作したりすると、結局ストレートネックの状態が続いてしまう ため、根本的な改善にはなりません。
ストレートネックを改善するために必要なこと
①頚椎の矯正
ストレートネックの根本的な改善には、頚椎の歪みを戻すことが必要になってきます。
そのため、ストレートネックの施術を専門に行っているところで施術をしてもらうことが大事です。
②正しい姿勢を習慣化する
ストレートネックの多くは 日常の姿勢が原因 です。
✅デスクワークでは、画面の高さを目線に合わせる
✅スマホは下を向かず、目線を高くする
✅座るときは背筋を伸ばし、骨盤を立てるように意識する
このように、普段の姿勢を意識するだけでも、ストレートネックの進行を防ぐことができます。
③適切な運動とケア
ストレートネックを防ぐためには、 首・肩・背中の筋肉をバランスよく使うことが大切 です。
首だけをストレッチするのではなく、肩甲骨を動かすエクササイズや、体幹を強化する運動を取り入れる ことで、首に負担のかかりにくい姿勢を作ることができます。
まとめ
✅ストレートネックはストレッチやセルフケアだけでは良くならない
✅間違った方法を続けると、むしろ悪化することがある
✅骨格の歪みを調整する施術と、正しい姿勢習慣の両方が必要
ストレートネックは、単に筋肉の緊張をほぐすだけでは根本的に改善しません。なぜなら、頚椎のカーブが失われることで骨格全体のバランスが崩れており、ストレッチやマッサージだけでは一時的な緩和にしかならないためです。
さらに、自己流のストレッチを間違った方法で続けると、かえって首の負担を増やし、症状を悪化させるリスクもあります。
ストレートネックを改善するためには、専門的な施術を受けて骨格の歪みを整え、正しい姿勢を維持するための生活習慣の見直しが欠かせません。
デスクワーク時の姿勢、スマートフォンの使い方、枕や寝具の選び方など、日常の習慣を少しずつ改善することも大切です。
ストレートネックを放置すると、首の痛みや頭痛だけでなく、肩こりや自律神経の乱れなど全身に悪影響を及ぼす可能性があるため、早めの対策をおすすめします。
ストレートネックでお悩みの方お気軽にご相談くださいね。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校
茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
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