肩こりがひどくなると吐き気がするのはなぜ?その理由について解説!!
2025年06月20日
まつお鍼灸整骨院では、肩こりに関する、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
「肩こりがひどくなると吐き気がする…」
「気分が悪くなるほど肩が重い…」
このような症状に悩んでいませんか?
肩こりは単なる筋肉の疲れだけでなく、自律神経の乱れや血流の悪化 を引き起こし、吐き気を伴うことがあります。
特にデスクワークやスマホの長時間使用が習慣化している人は、肩こりが慢性化し、吐き気を伴うことも珍しくありません。
今回は、肩こりと吐き気の関係について詳しく解説していきます。
肩こりが吐き気を引き起こすメカニズムとは?
肩こりがひどくなると吐き気を感じるのは、主に以下の3つの原因が関係しているケースがあります。
(1)首や肩の筋肉の緊張による血流の悪化
肩こりが起こると、肩や首周りの筋肉が過度に緊張し、血流が悪くなります。すると、脳への血流が不足し、酸素や栄養が行き渡らなくなる ため、めまいや吐き気を引き起こすことがあります。
特に 「後頭下筋群」 と呼ばれる首の後ろにある筋肉が硬くなると、脳の血流が滞りやすくなり、吐き気や頭痛を感じやすくなります。
(2)自律神経の乱れ
肩こりが長期間続くと、筋肉の緊張が交感神経を過剰に刺激し、自律神経のバランスが崩れます。
自律神経が乱れると、以下のような症状が現れることがあります。
✅吐き気・胃のムカムカ
✅めまい・ふらつき
✅手足の冷え
✅頭痛・耳鳴り
特に 交感神経が優位になりすぎると、胃腸の働きが低下し、吐き気が出やすくなるのです。
ストレスや長時間のデスクワークが続くと、自律神経のバランスが崩れ、肩こりとともに吐き気を感じることが増えてしまいます。
(3)頚椎の歪みや神経の圧迫
肩こりが慢性化すると、頚椎が歪みやすくなります。特に、ストレートネック(スマホ首) や頚椎の歪みがあると、神経が圧迫されて吐き気が出ることがあります。
特に、以下のような姿勢が続くと、頚椎の歪みが悪化しやすくなります。
✅長時間のデスクワーク → 前のめりの姿勢が続くと、頚椎に負担がかかる
✅スマホの見すぎ → 下を向く姿勢が続き、首の骨がストレートネック化する
✅高すぎる枕で寝る → 首が不自然に曲がり、神経圧迫が起こる
こうした姿勢の乱れが続くと、肩こりだけでなく、吐き気や頭痛を引き起こすリスクが高まります。
肩こりによる吐き気を放置するとどうなる?
「肩こりで吐き気なんて…」と軽く考えていませんか?
しかし実際には、肩こりが吐き気の引き金になっているケースは非常に多く、放っておくことでさらに深刻な不調へとつながっていくこともあります。
肩や首周辺の筋肉は、血管や神経、自律神経の経路が集中している重要な部分です。そこが慢性的に緊張することで、以下のような問題が起こる可能性があります。
(1)頭痛やめまいが悪化する|脳への血流不足
肩こりがひどくなると、首から頭に向かう血管(椎骨動脈・頸動脈)や神経が圧迫され、脳への血流が不足します。
この結果、
✔締めつけられるような緊張型頭痛
✔ズキズキとした拍動性の片頭痛
✔フワッとした感覚やふらつき、めまい
といった症状が悪化します。特に、ストレートネックなどの首の歪みを伴う方はリスクがさらに高くなります。
また、これらの症状は突然現れるのではなく、肩こりを放置したことによる“蓄積された緊張”が原因であることが多いのです。
(2)吐き気が慢性化する|自律神経の乱れとの関係
肩や首の筋緊張が続くと、自律神経のバランスが崩れます。
自律神経は、消化や心拍、呼吸などを無意識にコントロールしていますが、肩こりによって首回りの神経圧迫が起こると、
✔吐き気・ムカつき
✔胃腸の働きの低下(食欲不振・消化不良)
✔げっぷや胸焼け、下痢・便秘
といった消化器症状が出るようになります。
この状態を放置していると、**「吐き気がある→ストレスが溜まる→さらに自律神経が乱れる」**という悪循環に陥る恐れがあるため、注意が必要です。
(3)首や肩の可動域が制限される
筋肉が慢性的にこわばると、関節の可動域が狭くなり、動かすたびに痛みやだるさを感じるようになります。
✅朝起きたときに首が回らない
✅洋服を着るときに肩が挙がりにくい
✅車の運転でバックミラーを確認しにくい
こうした状態が続くと、首・肩まわりの筋肉の状態が悪化し、日常動作に支障をきたすレベルになります。
さらに、姿勢が崩れることで他の部位(腰・股関節・膝)にも負担が波及し、全身のバランスが崩れるリスクにもつながります。
✅ 早期ケアが重要!整体・整骨院でできる対策とは?
肩こりが原因で吐き気が出ている場合、その根本には首・肩の筋肉や骨格のバランス不良、自律神経の乱れがあります。
当院では、
✅首・肩の筋肉の緊張を緩和
✅骨格の歪みを整えて神経・血流の流れをよくする
✅自律神経を整える
などの施術を通して、吐き気や頭痛、めまいといった症状の軽減を図ることが可能です。
3.まとめ
肩こりがひどくなると吐き気がするのは、以下の理由が関係しています。
✅血流の悪化 → 首の筋肉が硬くなり、脳への血流が不足する
✅自律神経の乱れ → 交感神経が過剰に働き、胃腸の働きが低下する
✅頚椎の歪みや神経圧迫 → 首の歪みが神経を刺激し、吐き気を引き起こす
肩こりを放置すると、吐き気だけでなく 頭痛やめまい、首の可動域の低下 など、さまざまな不調を引き起こします。
「最近、肩こりがひどくなって吐き気がする…」
と感じる場合は、早めにケアを行うことが大切です。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校
茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
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