お風呂に入ると坐骨神経痛が悪化するのはなぜ?原因と対策について解説!!

2024年11月11日


まつお鍼灸整骨院では、坐骨神経痛でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

今回はお風呂に入ると坐骨神経痛が悪化する理由について解説していきます。

坐骨神経痛でお悩みの方は参考にして頂けると嬉しいです。

 

坐骨神経痛とは?

坐骨神経痛は、腰からお尻、そして足にかけて痛みやしびれを引き起こす非常に辛い症状です。

特に、痛みが続く場合、日常生活の中でその影響を受けやすく、入浴の際に「お風呂に入ると坐骨神経痛が悪化するのでは?」と感じる人もいると思います

お風呂は通常、血行を促進し、筋肉をリラックスさせる効果がありますが、なぜこのような逆の効果を感じるのでしょうか?

今回はその理由を解説し、悪化を防ぐための対策や入浴方法についてもご紹介します。

お風呂に入ると坐骨神経痛が悪化する理由

血行促進が炎症を増加させる可能性

入浴によって血流が良くなることで、通常は筋肉が緊張が緩和する効果が期待できます。

ですが、坐骨神経痛の場合、神経が圧迫されている部分や炎症を伴っている箇所に血流が集まり、逆に炎症が強くなることで痛みが増すことがあります。

特に、腰椎椎間板ヘルニアや腰椎すべり症などの疾患が原因で坐骨神経痛が引き起こされている場合は、炎症が強くなりやすい傾向があります。

 

長時間の高温入浴が筋肉を過緊張させる

お湯の温度が高すぎたり、長時間の入浴を行うと、逆に筋肉が硬くなり、筋肉の緊張が増すことがあります。

これは、体温が過度に上がりすぎることによる反射的な緊張であり、坐骨神経痛の痛みを悪化させる原因の一つです。

特に腰やお尻周辺の筋肉が硬直すると、坐骨神経への圧迫が強まり、症状が増幅されます。

 

不適切な姿勢による負担

入浴中やお風呂上がりにリラックスしようと、湯船の中で不自然な姿勢になってしまうことがよくあります。

例えば、腰が反り返るような姿勢や背中が丸くなりすぎる姿勢は、腰に負担をかけ、神経への圧迫を強める可能性があります。

特に、坐骨神経が圧迫されている部分にさらなる負担をかけると、痛みが強くなることが考えられます。

 

坐骨神経痛を悪化させないための正しいお風呂の入り方

適切な入浴時間を守る

坐骨神経痛を悪化させないためには、長時間の入浴を避け、10~15分程度の適度な入浴時間を心がけることが大切です。

長く入ると体が過熱し、逆に筋肉や神経に負担をかけることになります。

 

お湯の温度設定を見直す

お風呂の温度は38~40度のぬるま湯がおすすめです。

高温での入浴は血流を促進しすぎてしまい、炎症を引き起こすリスクが高まります。

ぬるま湯に浸かることで、リラックス効果を得ながらも、血行促進による悪化を防ぐことができます。

 

姿勢に気をつける

入浴中やお風呂から上がった後も、姿勢を意識することが重要です。

腰や骨盤に負担をかけないよう、背筋を伸ばした状態で座ることや、腰を反らさないようにすることが大切です。

また、お風呂上がりには軽いストレッチを取り入れて、筋肉をほぐすことを心がけましょう。

 

坐骨神経痛と日常生活の関係

坐骨神経痛は、日常生活の中でも悪化しやすい症状です。特に座りっぱなしの姿勢や、長時間同じ姿勢を保つことが負担になります。日常的な生活習慣を見直すことで、症状の緩和や予防が可能です。

 

正しい姿勢を意識する

パソコン作業やスマートフォンの使用時に猫背になったり、腰を丸めて座っていると、坐骨神経に負担をかけてしまいます。

腰をしっかりとサポートする椅子を使い、背筋を伸ばして座ることが大切です。

 

適度な運動を取り入れる

筋力をつけることで神経への圧迫を軽減し、痛みを予防することができます。

ウォーキングやストレッチなど、軽めの運動を毎日行うことで、筋肉の柔軟性を保ち、坐骨神経痛のリスクを軽減することが可能です。

 

坐骨神経痛を予防・改善するための日常的なケア

坐骨神経痛の痛みを軽減するためには、日常生活での予防も大事になってきます。

 

姿勢の改善

デスクワークや長時間の車の運転などで、坐骨神経痛を悪化させやすい姿勢が続くことがあります。特に、腰を丸めたり、猫背の姿勢は腰に負担がかかり、神経への圧迫が増大します。

適切な椅子やクッションを使用し、背中を真っ直ぐに保つことが大切です。

また、1時間に1回程度の頻度で立ち上がって軽いストレッチをするなど、腰にかかる負担を分散させることが重要です。

 

腰に優しい睡眠環境を整える

睡眠中の姿勢も坐骨神経痛に影響を与えます。特に、硬すぎるベッドや柔らかすぎるベッドは、腰や背骨に不自然な圧力をかけてしまい、痛みを悪化させることがあります。

適度な硬さのマットレスや枕を選び、背骨が自然なカーブを保つような姿勢で眠ることが推奨されます。

特に、横向きに寝る際には膝の間に枕を挟むことで、骨盤の歪みを防ぎやすくなります。

 

坐骨神経痛の悪化を防ぐための生活習慣

坐骨神経痛の症状がある方にとって、日常的な動作や習慣が痛みを悪化させる場合があります。以下の点に注意し、痛みを悪化させない生活習慣を心がけましょう。

 

重い物を持つ際の注意点

重い物を持つことは腰に大きな負担をかけ、坐骨神経痛を悪化させる原因となります。特に、前かがみになって荷物を持ち上げる動作は危険です。

物を持ち上げる際には、膝を曲げ、腰を使わずに足の筋力を利用して持ち上げるようにしましょう。また、腰に負担をかけないために、できるだけ両手でバランスよく荷物を持つことが大切です。

 

適度な運動習慣を持つ

適度な運動は、坐骨神経痛の予防や改善に役立ちます。特にウォーキングや水泳などの低負荷な有酸素運動は、筋肉の緊張を和らげ、血流を良くする効果があります。

日々の生活に運動を取り入れることで、神経や筋肉への負担を軽減し、痛みの予防に繋がります。

ただし、急激な運動や無理な体勢での運動は逆に症状を悪化させるため、無理のない範囲で行うことが大切です。

 

適度な休養を取る

坐骨神経痛を抱えている場合、体に過度な負荷をかけないことが重要です。長時間の立ち仕事やデスクワークの後は、腰や足を休めるために、しっかりと横になる時間を設けることが必要です。

また、坐骨神経痛がひどい場合は、痛みが落ち着くまで無理せずに休養をとることも大事です。

 

まとめ

お風呂に入ると坐骨神経痛が悪化するという現象は、血行促進や姿勢の影響によるもので、特に神経が炎症を起こしている場合は悪化しやすいです。

お湯の温度や入浴時間、姿勢に気を付け、症状を悪化させない工夫をしましょう。

また、入浴後にはストレッチなどを取り入れることで坐骨神経痛の予防にもつながります。

さらに、日常生活での姿勢改善や運動習慣の見直しも、坐骨神経痛を緩和するための重要なポイントです。

坐骨神経痛は慢性化しやすい症状ですが、適切なケアを続けることで、痛みの軽減や症状の予防が可能です。

痛みが長引く場合は、専門家のアドバイスを受けながら、適切な施術を受けることも検討しましょう。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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