坐骨神経痛と肋間神経痛の違いは?症状・原因・見分け方を解説
2026年03月7日
茨木市のまつお鍼灸整骨院では、坐骨神経痛や肋間神経痛でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
腰や脚の痛みがあると「坐骨神経痛ではないか」と考える方が多いですが、一方で胸や脇腹、背中にピリッとした痛みが出ると「肋間神経痛」という言葉を耳にすることがあります。どちらも「神経痛」という言葉が付くため、同じような病気だと思われがちですが、実際には痛みが出る場所や原因、症状の出方が大きく異なります。
しかし、痛みの場所や症状の出方が似ている部分もあるため、「自分の症状はどちらなのか分からない」と不安になる方も少なくありません。特に神経痛は、鋭い痛みやしびれ、ピリピリした感覚など特徴的な症状が出るため、日常生活にも大きく影響することがあります。
この記事では、坐骨神経痛と肋間神経痛の違いについて、症状、原因、見分け方のポイントを分かりやすく解説していきます。
坐骨神経痛とは

坐骨神経痛とは、腰からお尻、太もも、ふくらはぎ、足先にかけて伸びている「坐骨神経」が刺激されることで起こる痛みやしびれの総称です。
坐骨神経は人体の中でも最も太く長い神経で、腰から足先まで伸びています。そのため、この神経が圧迫されたり刺激されたりすると、腰だけでなく脚全体に痛みやしびれが広がることがあります。
坐骨神経痛の特徴は、腰からお尻、太もも、ふくらはぎへと痛みが広がる「放散痛」が出やすいことです。特にお尻から脚の後ろ側にかけて痛みやしびれが出るケースが多く、長時間座っていると症状が強くなることもあります。
また、前かがみになったときや重い物を持ち上げたとき、長時間立ち続けたときなどに症状が強くなることがあります。痛みの程度には個人差がありますが、軽い違和感から強いしびれまでさまざまな症状が現れます。
さらに症状が進むと、脚に力が入りにくくなったり、歩くと脚に痛みが走るといった状態になることもあります。
肋間神経痛とは
肋間神経痛とは、肋骨の下を走る「肋間神経」が刺激されることで起こる神経痛です。肋間神経は背骨から肋骨に沿って胸や脇腹へ広がっている神経で、この神経が圧迫されたり炎症を起こしたりすると痛みが出ます。
肋間神経痛の特徴は、胸や脇腹、背中に沿って鋭い痛みが出ることです。痛みは肋骨に沿って帯状に広がることが多く、ピリッとした痛みやズキッとした痛みとして感じることがあります。
特に深呼吸をしたときや咳、くしゃみ、体をひねったときに痛みが強くなることが多いのが特徴です。寝返りを打ったときや体を動かした瞬間に強い痛みが走ることもあります。
また、肋間神経痛は左右どちらか一側に出ることが多く、肋骨に沿って痛みが広がるため「胸の横が痛い」「背中から脇腹にかけて痛む」といった症状として感じられることがあります。
坐骨神経痛と肋間神経痛の大きな違い
坐骨神経痛と肋間神経痛の最も大きな違いは、痛みが出る場所です。
坐骨神経痛は腰からお尻、脚にかけて症状が出るのに対し、肋間神経痛は胸や脇腹、背中に痛みが出ます。このため、痛みが出る場所を確認するだけでも、ある程度の違いを判断することができます。
また、症状が悪化する動作にも違いがあります。
坐骨神経痛は、長時間座る、腰を曲げる、重い物を持つといった腰に負担がかかる動作で悪化しやすい傾向があります。一方、肋間神経痛は深呼吸や咳、体をひねる動作などで痛みが強くなることが多いです。
さらに、しびれの出方にも違いがあります。坐骨神経痛では脚にしびれが出ることがありますが、肋間神経痛ではしびれよりも鋭い痛みとして感じることが多い傾向があります。
坐骨神経痛の主な原因
坐骨神経痛は、腰の神経が圧迫されることで起こるケースが多いです。原因となる病気はいくつかあります。
代表的な原因として知られているのが椎間板ヘルニアです。椎間板が飛び出して神経を圧迫することで、腰から脚にかけて痛みやしびれが出ることがあります。
また、脊柱管狭窄症も原因の一つです。背骨の神経の通り道が狭くなることで神経が圧迫され、脚のしびれや痛みが出ることがあります。
そのほかにも、腰の骨の変形、姿勢の乱れ、筋肉の緊張などが重なることで坐骨神経痛が起こることもあります。長時間のデスクワークや運動不足などの生活習慣も、症状の悪化に関係していると考えられています。
肋間神経痛の主な原因
肋間神経痛は、肋骨の周囲にある神経が刺激されることで起こります。原因はさまざまですが、姿勢の乱れや筋肉の緊張によって神経が圧迫されることがあります。
長時間のデスクワークや猫背姿勢が続くと、背中や肋骨周囲の筋肉が硬くなり、神経への負担が増えることがあります。その結果、肋骨に沿った痛みが出ることがあります。
また、強い咳やくしゃみを繰り返した場合や、体をひねる動作を繰り返した場合にも、肋間神経に負担がかかることがあります。
さらに、帯状疱疹というウイルス感染によって肋間神経痛が起こることもあります。この場合は、神経痛のあとに皮膚に発疹が現れることがあります。
症状の見分け方のポイント

坐骨神経痛と肋間神経痛を見分けるポイントは、痛みが出る場所と痛みが強くなる動作です。
腰からお尻、脚にかけて痛みやしびれが広がる場合は、坐骨神経痛の可能性が高いと考えられます。特に座っていると脚にしびれが出る、歩くと脚が痛むといった症状がある場合は、坐骨神経の影響が考えられます。
一方、胸や脇腹、背中に沿って鋭い痛みが出る場合は、肋間神経痛の可能性があります。深呼吸をしたときや咳、くしゃみ、体をひねったときに痛みが強くなる場合は、肋間神経が刺激されている可能性があります。
また、肋間神経痛では「ピリッと電気が走るような痛み」や「体を動かした瞬間にズキッとする痛み」と表現されることが多いのも特徴です。
ただし、神経痛の症状は個人差が大きいため、自己判断だけで決めつけず、症状が続く場合は体の状態を確認することが大切です。
まとめ
坐骨神経痛と肋間神経痛は、どちらも神経が刺激されることで起こる痛みですが、症状が出る場所や原因は大きく異なります。
坐骨神経痛は腰からお尻、脚にかけて痛みやしびれが出るのが特徴で、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが原因になることがあります。
一方、肋間神経痛は胸や脇腹、背中に沿って鋭い痛みが出ることが多く、姿勢の乱れや筋肉の緊張、神経の炎症などが関係している場合があります。
痛みが出る場所や、どの動作で痛みが強くなるのかを確認することで、ある程度の違いを判断することは可能です。しかし、神経痛は原因が一つではないことも多いため、症状が続く場合は体の状態を確認し、適切な対処を行うことが大切です。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
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