右後ろの腰の痛みの原因とは?整骨院での施術と自宅でできるケアを専門家が解説

2025年03月29日

まつお鍼灸整骨院では、腰の痛みでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

腰痛でお悩みの方は多いと思いますが、その中でも腰の右後ろが痛いという人もいるのではないでしょうか?

この記事では腰の右後ろに痛みが出る理由について解説していきます。

1. 右後ろの腰の痛みとは?

腰の痛みは、多くの人が一度は経験する症状ですが、その中でも「右後ろ」に痛みを感じる場合、特定の原因が考えられます。一般的な筋肉疲労や姿勢の問題だけでなく、骨格の歪み、関節の炎症、神経の圧迫、さらには内臓の不調が関係していることもあります。

痛みの出方によって原因が異なることも

✔動いたときに痛む → 筋肉や関節の問題の可能性

✔じっとしていても痛い → 炎症や神経の圧迫が疑われる

✔特定の動作で鋭い痛みが出る → ヘルニアや関節の問題の可能性

✔鈍い痛みが続く → 姿勢や慢性的な筋肉のこりが原因かも

右後ろの腰の痛みが出やすい人の特徴

日常生活の中で、無意識のうちに腰へ負担をかける習慣があると、特定の部位に痛みが出やすくなります。

こんな人は要注意!

✔デスクワークで長時間座りっぱなし

✔片側の足に重心をかけるクセがある

✔右側だけに負担がかかるスポーツをしている(ゴルフ、野球、テニスなど)

✔過去に腰痛やぎっくり腰を経験したことがある

✔柔軟性がなく、筋肉が硬くなりやすい

痛みの放置は危険!

「そのうち治るだろう」と放置してしまうと、痛みが慢性化し、生活の質が低下することもあります。

また、症状が悪化すると、日常生活の動作が制限されるだけでなく、神経症状(しびれ・感覚異常)を伴うこともあるため、早めの対策が重要です。

2. 右後ろの腰の痛みの主な原因

右後ろの腰の痛みにはさまざまな原因がありますが、大きく分けると「筋肉や関節の問題」「骨格の歪み」「神経の圧迫」「内臓の影響」に分類できます。原因を正しく把握することで、適切な施術やセルフケアが可能になります。

2-1. 筋肉の疲労やこり

腰の筋肉は、日常生活の動作や姿勢の影響を大きく受けます。特に、長時間のデスクワークや立ち仕事、片側に負担がかかる姿勢を続けていると、筋肉が緊張して血流が悪くなり、こりや痛みが発生します。

筋肉疲労が原因で痛みが出る人の特徴

✅長時間、片足に重心をかけるクセがある

✅イスに座るとき、いつも右側に寄りかかる

✅運動後に右の腰が張ることが多い

✅仕事や家事で前かがみの姿勢が多い

✅寝るときに右側を下にして横向きになることが多い

筋肉疲労による痛みの特徴

✔鈍い痛みや張り感がある

✔動かすと痛みが強くなる(特に朝の起床時や長時間座った後)

✔温めると痛みが和らぐ

筋肉が疲労しすぎると、炎症を起こして「筋筋膜性腰痛」になることもあります。症状が軽いうちにストレッチや整体でケアすることが重要です。

2-2. 仙腸関節の歪み

腰と骨盤をつなぐ「仙腸関節」は、体を支える重要な役割を担っています。仙腸関節に歪みが生じると、右側の腰に負担が集中し、慢性的な痛みにつながることがあります。

仙腸関節の歪みが原因の可能性がある症状

✅右のお尻の奥が痛む(座っていると痛みが増す)

✅朝起きたときに腰がこわばる

✅腰を反らすと痛みが強くなる

✅歩行時に違和感がある

仙腸関節が歪む主な原因

✔長時間の座り姿勢(特に足を組むクセがある)

✔片側の足に体重をかける立ち方

✔過去にぎっくり腰や出産経験がある

仙腸関節の歪みは、放置すると痛みが慢性化しやすいため、整骨院などでの適切な矯正が必要です。

2-3. 腰椎の歪みやヘルニア

腰の骨が歪んだり、椎間板が飛び出して神経を圧迫すると、強い痛みやしびれが発生します。特に「腰椎椎間板ヘルニア」になると、右後ろの腰だけでなく、お尻や脚にも症状が広がることがあります。

ヘルニアが疑われる症状

✅腰を曲げると痛みが増す

✅右足にしびれを感じる

✅長時間歩くと腰が痛くなる

✅足の力が入りにくくなる

腰椎ヘルニアになりやすい人の特徴

✔重い荷物を持つことが多い(仕事・育児)

✔体をねじる動作が多い(ゴルフ・テニスなど)

✔反り腰や猫背の姿勢が続いている

ヘルニアは、悪化すると手術が必要になる場合もあるため、早めの診断と治療が重要です。整骨院での骨格矯正や神経の圧迫を和らげる施術が効果的です。

2-4. 内臓の影響(腎臓や肝臓の不調)

腰の右側には、腎臓や肝臓などの重要な臓器があります。内臓の不調による痛みは、筋肉や関節の痛みとは異なり、「じっとしていても痛む」「動かしても変わらない」といった特徴があります。

内臓の影響が考えられる症状

✅じっとしていても痛みが続く

✅発熱や尿の異常がある(腎臓疾患の可能性)

✅食欲不振やだるさがある(肝臓の影響)

✅腰だけでなく、お腹や背中にも痛みがある

疑われる疾患とその特徴

✔腎結石 → 鋭い痛みが突然発生し、血尿が出ることがある

✔腎盂腎炎 → 発熱を伴い、腰の奥がズキズキと痛む

✔胆石症(肝臓の影響) → 食後に痛みが悪化することがある

このような症状がある場合は、整骨院ではなく病院での受診が必要です

右後ろの腰の痛みは、筋肉の疲労や骨格の歪みが原因であることが多いですが、神経の圧迫や内臓の不調が関与している可能性もあります。

痛みの原因を見極め、適切な治療を受けることで、早期改善につながります。

✔軽度の痛み → 自宅でのストレッチや姿勢改善でケア

✔慢性的な痛み → 整骨院での施術や骨格矯正が有効

✔強い痛み・しびれ・内臓の症状を伴う場合 → 病院での診察が必要

3. 整骨院での施術方法

整骨院では、腰の痛みの原因をしっかり特定し、それに応じた適切な施術を行うことで、症状の改善を目指します。

特に、右後ろの腰の痛みは、骨格の歪みや筋肉の緊張、関節の問題が関係していることが多いため、以下のような施術が効果的です。

3-1. 骨格の歪みを整える施術(骨盤・腰椎矯正)

右後ろの腰の痛みは、骨盤の歪みや腰椎のズレが原因で起こることが多く、これらを矯正することで負担を軽減し、根本的な改善を目指します。

骨盤・腰椎の歪みがあると…

✅右側の腰に負担が集中し、痛みが出やすくなる

✅姿勢が崩れ、筋肉のバランスが悪くなる

✅仙腸関節や腰椎の動きが制限され、痛みが慢性化する

3-2. 筋肉の緊張を和らげる施術(手技療法・ストレッチ)

筋肉のこりや緊張が原因で右後ろの腰が痛む場合、硬くなった筋肉をほぐし、血流を改善することが重要です。

特に、腰の深部にある腰方形筋や、お尻の大きな筋肉である大臀筋、中臀筋などが硬くなると、痛みを引き起こしやすくなります。

施術でアプローチする主な筋肉

✅腰方形筋 → 腰を支える重要な筋肉。硬くなると腰が詰まる感じが出る

✅大臀筋 → お尻の大きな筋肉。硬直すると腰の動きが悪くなる

✅中臀筋 → 骨盤の安定に関わる筋肉。痛みが慢性化しやすい

硬くなった筋肉をほぐすことで、血流が改善し、痛みの軽減が期待できます。また、施術後は自宅でできるストレッチやエクササイズを指導し、再発を防ぐことも重要です。

3-3. 仙腸関節へのアプローチ(関節の動きを改善)

腰の右後ろの痛みは、仙腸関節の歪みや可動域の低下が関係していることが多く、この関節の動きを正常に戻すことがポイントになります。

仙腸関節の歪みで起こる症状

✅右側のお尻や腰の奥が痛む

✅朝起きたときに腰がこわばる

✅歩くときに左右のバランスが悪いと感じる

3-4.神経の圧迫を軽減する施術

腰椎の歪みやヘルニアが原因で神経が圧迫されている場合、神経の働きを改善する施術を行います。

神経圧迫による症状の特徴

✅右足にしびれや痛みが出る

✅長時間歩くと腰が痛くなる

✅腰を曲げると痛みが強くなる

3-5.血流改善と痛みの軽減(温熱療法・電気治療)

腰の痛みが長引く場合、血流の悪化が関係していることが多いため、温熱療法や電気治療を用いることがあります。

主な施術方法

✅温熱療法→ 筋肉を温めて血流を促進
✅電気治療 → 神経や筋肉を刺激し、痛みを軽減
✅EMS → インナーマッスルを鍛えて腰の安定性を向上

整骨院での骨格矯正の流れ

✔姿勢や骨盤のバランスをチェック

✔骨盤矯正や腰椎調整

✔矯正後のバランス確認

骨格の矯正は、痛みを和らげるだけでなく、腰にかかる負担を軽減するため、再発防止にもつながります。

5.まとめ

右後ろの腰の痛みは、単なる筋肉の疲労だけでなく、骨格の歪み・関節の問題・神経の圧迫・内臓の影響など、さまざまな要因が関係している可能性があります。

そのため、痛みの原因をしっかりと特定し、適切な対処を行うことが重要です。

整骨院では、骨盤や腰椎の歪みを整える施術・筋肉の緊張を緩和する手技療法・仙腸関節の調整などを行い、痛みを根本から改善するための施術を提供しています。

特に、骨格のバランスが崩れている場合や関節の可動域が制限されている場合は、専門的な施術を受けることで、より早く回復を目指すことができます。

また、整骨院での施術に加えて、自宅でのセルフケアを取り入れることで、さらに効果的に痛みを改善し、再発を防ぐことができます。

再発予防のためのセルフケア

ストレッチ → 腰方形筋・大臀筋・腸腰筋などの柔軟性を高め、筋肉の緊張を防ぐ

姿勢の改善 → 猫背や反り腰を避け、正しい座り方・立ち方を意識する

体幹トレーニング → 腹筋や背筋を鍛えて腰の安定性を向上させる

適度な運動 → ウォーキングや軽いエクササイズで血流を促進する

生活習慣の見直し → 長時間の同じ姿勢を避け、適度に体を動かす

右後ろの腰の痛みが一時的に治まったとしても、原因を解決しない限り、再発するリスクが高いため、セルフケアと専門的な施術を組み合わせて対策を行うことが大切です。

痛みが続く場合は早めの受診を!

1週間以上痛みが続く

動くたびに痛みが増す

足にしびれや違和感がある

朝起きたときに痛みが強い

日常生活に支障が出る

このような症状がある場合は、痛みを放置せず、できるだけ早めに専門家に相談しましょう。当院では、検査やカウンセリングを通じて、あなたの腰の状態を詳しく確認し、最適な施術を提案します。

腰の痛みでお悩みの方はお気軽にご相談くださいね。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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