頭痛にロキソニンが効かないはなぜ?原因と対処方法について詳しく解説!!

2024年12月15日

まつお鍼灸整骨院では、頭痛でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

ロキソニンは、一般的な鎮痛剤として多くの人に利用されており、頭痛にも効果が期待される薬です。ですが、ロキソニンを服用しても頭痛が軽減されない、あるいは効果が薄いと感じる方も少なくありません。

この記事では、なぜロキソニンが効かないのか、その原因と対処法、さらに他の方法について詳しく解説していきます。

ロキソニンとは?

まず、ロキソニンという薬について理解しておきましょう。ロキソニンは、非ステロイド性抗炎症薬の一つで、炎症を抑え、痛みを軽減する効果があります。

市販薬としても入手可能で、頭痛、腰痛、歯痛、生理痛など幅広い痛みに対して使われています。主成分はロキソプロフェンナトリウムで、痛みの原因となる物質「プロスタグランジン」の生成を抑えることで、痛みや炎症を和らげます。

ロキソニンの作用機序

ロキソニンは、プロスタグランジンという物質の生成を抑えることで、痛みや炎症を軽減します。プロスタグランジンは体内で炎症や痛みを引き起こす役割を持っていますが、ロキソニンはその生成を阻害することで痛みを感じにくくさせます。

しかし、頭痛の原因がプロスタグランジンによる炎症でない場合や、ロキソニンが十分に効かない特定の状況では、期待した効果を得られないことがあります。

ロキソニンが効かない理由

ロキソニンが頭痛に効かない場合、いくつかの要因が考えられます。頭痛の種類や体質、さらには薬の使用方法など、さまざまな要因が絡み合っていることが多いです。以下では、代表的な原因を解説します。

頭痛の種類によるもの

頭痛にはいくつかの種類があり、それぞれの原因が異なるため、ロキソニンが効かない場合があります。主な頭痛の種類は次の通りです。

緊張型頭痛

首や肩の筋肉が緊張して血流が悪くなり、痛みが生じるタイプの頭痛です。多くの場合、慢性的に続くことがあり、ストレスや姿勢の悪さが原因となります。この場合、筋肉の緊張を解消しない限り、ロキソニンなどの鎮痛剤では十分な効果が得られないことがあります。

片頭痛

片頭痛は脳の血管が拡張し、その周囲の神経が刺激されることで起こる頭痛です。ズキズキとした脈打つような痛みが特徴で、光や音に敏感になることが多いです。片頭痛はプロスタグランジンの作用だけではなく、セロトニンなど他の神経物質も関与しているため、ロキソニンが効きにくいことがあります。

群発頭痛

群発頭痛は、目の周りや片側のこめかみが非常に強く痛む頭痛で、ロキソニンなどの鎮痛剤がほとんど効果を示さない場合が多いです。このタイプの頭痛は原因が神経や血管の異常に関連しているため、ロキソニンで症状を抑えることは難しいです。

薬の耐性

ロキソニンを長期間にわたって使用している場合、身体が薬に対して耐性を持ち、効果が薄れてくることがあります。

これは、鎮痛薬の長期使用が体内での反応を鈍くするためです。そのため、以前は効果があったものの、同じ量では効果が感じられなくなるケースも見られます。

適切な使用方法でない場合

ロキソニンは通常、食後に服用することが推奨されています。これは、空腹時に服用すると胃に負担をかけやすく、胃腸障害を引き起こすリスクがあるためです。

しかし、食後すぐに頭痛が出現する場合、タイミングを見計らって服用するのが難しいこともあります。また、服用間隔や一日の摂取量が適切でない場合、効果が十分に発揮されないこともあります。

体質的な要因

個々の体質によっても、ロキソニンが効かない場合があります。例えば、胃腸が弱い人や、NSAIDsに対してアレルギーがある人では、ロキソニンの効果が十分に現れないことがあります。

加えて、肝臓や腎臓の機能が低下している場合、薬の代謝や排出がスムーズに行われず、効果が出にくくなることもあります。

ロキソニンが効かない場合の対処法

ロキソニンが効かない場合には、次のような対処法を考える必要があります。まず、頭痛のタイプを見極め、根本的な原因にアプローチすることが重要です。

頭痛の原因に応じた方法

ロキソニンが効かない頭痛の原因を特定し、それに応じた適切な治療を行うことが効果的です。

片頭痛の場合

片頭痛にはトリプタン系薬剤が有効です。トリプタンは、セロトニン受容体に作用し、血管の拡張を抑え、痛みを和らげます。また、片頭痛の発作を予防するために、生活習慣の見直しやストレスの管理も重要です。

緊張型頭痛の場合

緊張型頭痛には、ストレッチやマッサージなど、筋肉の緊張を和らげる方法が有効です。また、ストレス管理や姿勢の改善も予防につながります。

群発頭痛の場合

群発頭痛は、酸素吸入療法や、特定の処方薬を用いた治療が推奨されます。群発頭痛は非常に痛みが強いため、まずは診察を受けることが重要です。

生活習慣の改善

頭痛は生活習慣とも密接に関わっているため、日常の習慣を見直すことも有効です。

睡眠の質を高める

十分な睡眠が取れていないと、頭痛のリスクが高まります。特に片頭痛持ちの方は、規則正しい睡眠習慣を心がけることが大切です。

ストレス管理

ストレスは頭痛の大きな原因にもなるのでストレスをためないようにすることも大事です。

姿勢の改善

デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けると、筋肉が緊張しやすくなり、緊張型頭痛の原因となります。定期的に身体も動かし、姿勢を正すことが予防につながります。

まとめ

頭痛に対してロキソニンが効かない理由は、頭痛の種類、薬に対する耐性、適切な服用方法の問題、そして体質的な要因など、さまざまです。

重要なのは、自分の頭痛の原因を正確に把握し、適切な方法を選ぶことです。ロキソニンが効かないからといって放置してはいけません。

特に、頭痛が長引いたりしている場合は検査を行うことも重要です。頭痛に悩んでいる方は、この記事を参考にしてみてください。

 

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

 

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