膝の内側が痛むのは何が原因?症状別に考えられる疾患について詳しく解説!!

2024年12月15日

まつお鍼灸整骨院では、膝の痛みでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

膝の内側の痛みについて

膝の内側に痛みを感じる場合、その原因は複数考えられます。スポーツによる外傷、長年の酷使による軟骨の摩耗、さらには日常生活の癖が引き起こす筋肉のアンバランスなど、膝の内側に負担がかかる理由はさまざまです。

この記事では、膝の内側に痛みをもたらす代表的な原因を挙げて説明します。

 

1. 内側側副靱帯(MCL)損傷

【概要】

内側側副靱帯(MCL)は、膝の内側を安定させるための重要な靱帯です。サッカーやバスケットボールなど、急激な方向転換を伴うスポーツで損傷しやすい部位です。膝の外側からの衝撃が原因となり、内側の靱帯が過剰に引き伸ばされて痛みが発生します。

【症状】

膝内側の鋭い痛み

腫れや内出血

膝の不安定感、特に方向転換時の痛み

 

2. 内側半月板損傷

【概要】

内側半月板は、膝のクッションとして機能し、関節の安定を保つ役割を果たしています。しかし、膝をひねったり、体重をかけたまま急に動かしたりすると、半月板に亀裂が入ることがあります。

【症状】

膝の内側に深部の痛み

膝を曲げ伸ばしするときの「クリック音」や引っかかり感

長時間の座位後に立ち上がる際の痛み

 

3. 変形性膝関節症

【概要】

変形性膝関節症は、加齢や長年の負担により、関節軟骨が摩耗することで発症します。特に膝の内側は外側に比べて負担が大きいため、内側に痛みが出ることが多いです。

【症状】

歩行時の膝の内側の痛み

朝起きたときや長時間座った後のこわばり感

関節の腫れ、変形が見られる場合も

 

4. 鵞足炎(がそくえん)

【概要】

膝の内側にある筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)が鵞足(がそく)と呼ばれる部分に集まります。この部位が炎症を起こすと膝内側に痛みが発生します。ランニングや登山のような膝を多用する運動が原因となることが多いです。

【症状】

膝の内側下部に局所的な痛みと圧痛

運動後の痛みの増加

朝起きた直後のこわばり感

 

5. O脚による膝への負担

【概要】

O脚は、膝の内側に過剰な負担をかける姿勢の一つです。この負担が長期間にわたり続くと、内側の靱帯や軟骨が慢性的にダメージを受け、痛みを引き起こすことがあります。

【症状】

歩行時や階段を下るときの膝内側の痛み

日常動作での軽度から中程度の痛み

 

6. 膝の内側の痛みを予防するための生活習慣

6-1.筋力をつける

膝周囲の筋肉を強化することは、膝関節への負担を軽減するために非常に重要です。特に、大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)とハムストリングス(太ももの裏の筋肉)を鍛えることで、膝の安定性を高めることができます。

スクワットやレッグプレスなどの筋力トレーニングは効果的ですが、過度な負荷を避けるため、フォームに注意し無理のない範囲で行いましょう。また、ストレッチを取り入れることで筋肉の柔軟性を維持し、関節の動きをスムーズにすることができます。

 

6-2. 正しい姿勢の維持

日常生活での姿勢を見直すことは、膝の負担を減らすためにはとても重要です。歩行時には背筋を伸ばし、体重を均等に両脚で支えることを意識しましょう。

また、座る際には深く腰掛け、足を地面に平らにつけることで膝への過剰なストレスを回避できます。長時間の座位や立位は膝に負担をかけやすいため、適度に姿勢を変えたり、ストレッチを取り入れることも重要です。

悪い姿勢を続けると膝の内側に偏った負担がかかり、痛みや変形性膝関節症のリスクが高まる可能性があるため、普段から姿勢を意識しましょう。

 

6-3. 体重管理

体重が増えると、膝にかかる負担も比例して増大します。特に階段を上り下りする際には、体重の3~4倍の力が膝にかかるとされています。

そのため、適正体重を維持することは膝の負担軽減にはとても大切です。

また、運動を通じて筋肉量を増やし、基礎代謝を高めることも効果的です。体重管理ができると膝への負担が軽減し、痛みの予防だけでなく、全身にも良い影響を与えます。

 

6-4. クッション性の高い靴の使用

足に適した靴を選ぶことは、膝の健康を守るうえで非常に重要です。特に、クッション性の高い靴は膝への衝撃を吸収し、関節の負担を和らげる効果があります。

靴底が滑りにくく、足をしっかりサポートするデザインのものを選ぶと良いでしょう。ランニングシューズやウォーキングシューズは、膝をサポートする機能が充実しているため、普段履きとしてもおすすめです。

また、靴が古くなりクッション性が低下すると膝への負担が増えるため、定期的に買い替えることを忘れないようにしましょう。

 

7. まとめ

膝の内側に痛みを感じた場合、その原因は多岐にわたります。早目の段階で適切な施術を受けることが、症状の悪化を防ぐためには不可欠です。

また、日常生活での適切なケアや予防策を取り入れることも大切です。

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、膝の痛みに対する施術も行っています。膝の痛みでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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