首が原因で自律神経が乱れる?不眠・めまい・動悸の関係とは?
2025年05月31日
まつお鍼灸整骨院では、自律神経の不調でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
「寝つきが悪い」「めまいが続く」「急に動悸がする」こうした症状に悩まされていませんか?病院で検査を受けても「異常なし」と言われ、原因がわからず困っている方も多いはず。
実は、これらの不調は 首の歪み が原因かもしれません。
首は頭と体をつなぐ重要な部位であり、自律神経と密接に関係しています。頚椎の歪みや筋肉の緊張が、自律神経のバランスを乱し、不眠・めまい・動悸といった症状を引き起こすことがあります。
本記事では、「首の歪みと自律神経の関係」「なぜ不眠・めまい・動悸が起こるのか」について詳しく解説します。
1. 首と自律神経の関係とは?
自律神経は、私たちが意識しなくても内臓の働き・血圧・体温・呼吸などを24時間調整してくれています。
「交感神経(活動・緊張)」と「副交感神経(休息・回復)」の2つがあり、状況に応じてバランスを取りながら体を最適な状態に保っています。
なぜ首が自律神経に大きな影響を与えるのか?
① 頚椎には自律神経の通り道がある
首の中には脳と体をつなぐ神経系が走っており、特に首の左右にある星状神経節や頚神経節といった重要な神経の中継ポイントが集中しています。
この神経節が圧迫・刺激されると、交感神経が過剰に興奮し、全身のバランスが崩れてしまうのです。
② 首の筋肉の緊張は血流障害を引き起こす
首・肩まわりの筋肉(特に胸鎖乳突筋・斜角筋・僧帽筋など)が慢性的にこって硬くなると、自律神経やその周辺の血管を圧迫し、血流が悪化します。
これにより、脳への酸素供給が滞ったり、老廃物の排出がうまくいかなくなり、神経が正常に働きにくくなるのです。
③ 首の歪みは神経伝達に悪影響を与える
姿勢の崩れやストレートネック、頚椎のズレがあると、脳から体への神経信号の伝達がうまくいかなくなります。
これは、パソコン作業やスマホ操作などによる「前傾姿勢・長時間の同一姿勢」によって、無意識のうちに悪化するケースが多いです。
④ 精神的ストレスが首に影響し、さらに自律神経を乱す
精神的なストレスを受けると、無意識に首や肩に力が入り、筋肉がこわばりやすくなります。この緊張状態が長引くと、首の可動域が狭くなり、血流や神経の流れが悪化します。
また、ストレスによって交感神経が過剰に働くと、首の筋肉もさらに硬直し、“悪循環”に陥ります。
ストレスと首、自律神経は相互に影響し合っているのです。首の歪みを整えることは、単に姿勢をよくするだけでなく、神経の働きにも関係してきます。
2. 首の歪みが引き起こす不調
① 不眠(寝つきが悪い・眠りが浅い)
交感神経が優位な状態が続くと、脳が興奮し、寝つきが悪くなります。また、睡眠の質が低下し、夜中に何度も目が覚めたり、朝起きたときに疲れが残ることもあります。
首の歪みが原因で不眠が起こるメカニズム
・頚椎の歪み → 脳への血流低下 → 眠りが浅くなる
・交感神経の過活動 → リラックスできない → 寝つきが悪くなる
・首の筋肉の緊張 → 枕が合わないと感じる → 寝返りが多くなる
② めまい(ふらつき・耳鳴り)
首の歪みが原因で 内耳の血流が低下 すると、平衡感覚を司る神経が正常に働かなくなり、めまいや耳鳴りが生じます。
めまいが起こる原因
・首の歪み → 内耳の血流不足 → 三半規管が乱れる
・頚椎の圧迫 → 脳への酸素供給低下 → 立ちくらみ・ふらつき
特に、 ストレートネック の方は、頚椎が前方に傾くことで血流が滞りやすく、めまいが慢性化することがあります。
③ 動悸(心臓がドキドキする・息苦しい)
交感神経が過剰に働くと、心拍数が上がりやすくなります。その結果、 急に心臓がドキドキしたり、息苦しくなったり することがあります。
首の歪みが動悸を引き起こす理由
・交感神経の興奮 → 心拍数の上昇
・首の筋肉の緊張 → 横隔膜の動きが悪くなり、呼吸が浅くなる
・血流悪化 → 酸素不足で息苦しさを感じる
まとめ
不眠・めまい・動悸といった症状が続く場合、その原因は 首の歪みにあるかもしれません。
首には 自律神経をコントロールする交感神経節が集中 しており、頚椎が歪むことで交感神経が過剰に働き、不眠・めまい・動悸などの不調を引き起こします。
こうした症状を根本から改善するには、 首の歪みを正しく整えることも重要です。当院では、レントゲン分析をもとにした頚椎専門の施術を行い、自律神経の乱れを根本から改善するサポートをしています。
自律神経の不調でお悩みの方はお気軽にご相談ください。