扁平足が膝や股関節に与える影響について詳しく解説!!

2025年11月7日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、偏平足でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

足のアーチが崩れる「扁平足」は、単なる足裏の問題にとどまりません。実はその影響は膝や股関節、さらには腰や背骨にまで及ぶことがあります。

アーチが低下すると、歩行時の衝撃吸収がうまくできず、膝関節や股関節に過度な負担がかかります。

その結果、膝の内側の痛みや股関節の違和感、姿勢の崩れ、慢性的な疲労感などを引き起こすことも少なくありません。

とくに長時間の立ち仕事や運動を行う方は、この「足の歪み」が全身の不調の出発点になっている場合があります。本記事では、扁平足が膝や股関節にどのような影響を与えるのかを、専門的な視点から詳しく解説していきます。

扁平足とは?

扁平足とは、足裏のアーチ(土踏まず)が低下または消失し、足底が平らになっている状態を指します。

本来、足のアーチは地面からの衝撃を吸収し、体全体のバランスを取る重要な役割を担っています。しかし、このアーチが崩れると足のクッション性が失われ、膝・股関節・腰など上半身の関節にまで負担が波及してしまうのです。

扁平足は先天的な場合もありますが、成長期の運動不足・姿勢不良・体重増加・加齢などによって後天的に起こるケースも多く見られます。

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足のアーチの役割

人間の足には「内側縦アーチ」「外側縦アーチ」「横アーチ」の3つのアーチ構造があります。このアーチが正常に機能することで、歩行や走行時の衝撃を分散し、全身のバランスを保っています。

  • 内側縦アーチ:主に衝撃吸収を担当し、足の柔軟性を確保
  • 外側縦アーチ:体重を支える安定性の役割
  • 横アーチ:足の幅方向のバランスを調整し、指の動きをスムーズに

扁平足ではこのアーチが崩れ、足裏の筋肉や靭帯に常に過剰な負担がかかるため、次第に上半身の関節にも悪影響が及びます。

扁平足が膝に与える影響

1. 膝のねじれ・O脚化

扁平足になると足首が内側に倒れ(過回内)、その影響で膝が内側にねじれるような動きをします。このねじれが膝関節内の軟骨や半月板に負担をかけ、O脚や膝関節症を引き起こす原因になります。

2. 膝の痛みや炎症

膝の正しい動きには、足首の安定が欠かせません。足のアーチが崩れてバランスが乱れると、膝の内側や前側に痛みを感じやすくなります。特に階段の昇り降りや長時間の歩行で痛みが強まるのが特徴です。

3. 筋肉バランスの崩れ

膝を支える大腿四頭筋・内転筋・腓腹筋のバランスも崩れ、膝関節の動きが不安定になります。結果として、膝蓋骨の動きにも影響が出て、膝前面の痛みや炎症を繰り返すケースが増えます。

扁平足が股関節に与える影響

1. 骨盤の傾きと身体の歪み

足のアーチが崩れると、体の土台である足裏が不安定になります。その結果、骨盤が傾き、股関節の角度や動きにもズレが生じます。片足重心や歩行時のアンバランスが強くなり、股関節の一方に過剰な負荷が集中するようになります。

2. 股関節の可動域制限

扁平足の人は足首が内側に倒れるため、歩行時に股関節を十分に伸ばせなくなります。可動域が制限されることで、骨盤や腰椎にも負担が波及し、慢性的な腰痛や坐骨神経痛を引き起こすこともあります。

3. 筋肉のアンバランス

扁平足によって下半身の動きが非対称になると、太もも前側(大腿直筋)や内もも(内転筋)は過緊張を起こし、逆にお尻の筋肉(大臀筋・中臀筋)は弱くなりやすくなります。この筋力差が股関節の歪みを助長し、痛みや詰まり感の原因となります。

 

放置するとどうなる?

扁平足を放置してしまうと、膝や股関節だけでなく、腰・背中・首にまで歪みが連鎖します。結果として以下のような症状が起こる可能性があります。

  • 膝の軟骨がすり減る(変形性膝関節症)
  • 股関節の炎症や変形(変形性股関節症)
  • 慢性的な腰痛・坐骨神経痛
  • 姿勢の悪化による肩こり・頭痛

特に「年齢とともに膝が痛くなった」「片方の股関節だけ詰まる感じがある」といった方は、足元の崩れが根本原因であることも多いのです。

改善・予防のためにできること

1. 足のアーチを支えるインソール

足底アーチをサポートするインソールは、扁平足による膝・股関節への負担軽減に非常に有効です。特に日常的に長時間立ち仕事や歩行を行う人には必須といえます。

2. 足裏・ふくらはぎのストレッチ

足底筋群やふくらはぎの柔軟性を保つことは、アーチ機能の維持に直結します。タオルを足裏にかけてつま先を手前に引くストレッチや、アキレス腱伸ばしを毎日行いましょう。

3. 体幹とお尻の筋力強化

股関節の安定には、お尻の筋肉(中臀筋)と体幹の安定が欠かせません。スクワットやヒップリフトなど、骨盤を安定させるトレーニングを継続的に行うと効果的です。

4. 姿勢の見直し

足元の歪みは姿勢全体に影響します。デスクワーク中の座り方や立位バランス、靴の選び方を意識するだけでも、膝や股関節への負担を軽減できます。

まとめ

扁平足は「単なる足の形の問題」ではなく、全身の関節バランスを崩す大きな要因です。 足元の歪みは膝や股関節の痛み、さらには姿勢の乱れや慢性疲労にまで影響します。

足のアーチを整えることは、体全体のバランスを取り戻す第一歩です。

「歩くと膝や股関節が痛む」「長時間立っていると疲れる」といった方は、ぜひ足元のバランスから見直してみてください。早期のケアが、将来の関節トラブルを防ぐ最善の方法です。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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