太っていないのに二重顎はストレートネックが原因?予防と対策について解説!!

2024年11月4日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「太っていないのに二重顎が気になる」という悩みを抱える方は少なくありません。このような症状が出る原因として、意外にも「ストレートネック」が関係している可能性が高いです。

現代社会ではスマートフォンやパソコンの長時間使用が当たり前になり、姿勢の崩れからストレートネックに悩む方が増えています。

このストレートネックが、実はフェイスラインや顎のラインに悪影響を与え、二重顎を引き起こす要因となることがあるのです。

今回は、ストレートネックと二重顎の関係性、そして予防・改善策について詳しく解説していきます。

 

1. ストレートネックとは?

ストレートネックの定義と原因

ストレートネックとは、頚椎の前弯のカーブが失われ、首がまっすぐな状態になることをいいます。

正常な頚椎のカーブは、半径17センチの弧を描き、頭の重みを支えながら肩や背骨に負担を分散させる働きをしています。

ですが、長時間のスマートフォン操作やパソコン作業、日常生活における姿勢の悪さによって、このカーブが失われるとストレートネックとなります。

 

ストレートネックによる影響

ストレートネックになると、首や肩の筋肉が常に緊張状態に陥り、頭痛や肩こり、さらに腕のしびれなど、さまざまな症状が引き起こされます。

加えて、首の前側の筋肉が縮んで緊張するため、顎周りの皮膚や筋肉にも影響を及ぼし、結果として二重顎が目立つ原因になるのです。

 

2. ストレートネックが二重顎に与える影響

頭の前傾が顎に負担をかける

ストレートネックになると、自然な姿勢でいることが難しくなり、頭が前に突き出た姿勢になりがちです。頭の重さは通常約6kgあり、この前傾姿勢が長時間続くことで顎下の皮膚や筋肉に負担がかかり、たるみを引き起こします。

そのため、太ってもいないのに顎周りにたるみが生じ、二重顎が目立ってしまうのです。

 

首の筋肉の硬直が血流やリンパの流れを妨げる

ストレートネックの影響で首や肩の筋肉が硬くなると、首から顎下にかけての血流やリンパの流れが悪化します。

血行不良によりむくみが生じ、顎周りが腫れぼったく見えやすくなります。この状態が続くと、顎下の老廃物がうまく排出されず、むくみやたるみが悪化してしまいます。

 

顎周りの筋肉の弱化

ストレートネックになると、首の筋肉だけでなく、顎やフェイスラインを支える筋肉も弱くなりがちです。

特に、顎下の筋肉(広頚筋など)が弱くなると、肌がたるみやすくなり、二重顎がさらに目立ってしまいます。首や顎の筋力低下は、フェイスラインが崩れる原因となります。

 

3. ストレートネックが原因の二重顎を予防・改善する方法

姿勢の見直しと意識の向上

日常生活でスマートフォンやパソコンを使用する際、顎を引いて頭が肩の真上に位置するように意識しましょう。

肩甲骨を軽く寄せることで背筋が伸び、正しい姿勢を保つことができます。これにより、首や顎への負担が軽減され、二重顎の予防につながります。

 

頻繁なストレッチで筋肉をほぐす

デスクワークやスマートフォンを長時間使用する方は、1時間に1度のペースで首や肩のストレッチを行うことをおすすめします。

首を前後左右にゆっくりと動かすストレッチや、肩甲骨を寄せて回す動作を取り入れると、筋肉がリラックスしやすくなり、血流の改善にもつながります。

また、顎下の筋肉もストレッチで柔らかくすることで、顎周りのたるみが軽減され、二重顎の予防・改善に役立ちます。

 

広頚筋や胸鎖乳突筋の強化

顎下の広頚筋や首の側面にある胸鎖乳突筋を鍛えることは、フェイスラインをシャープに保つために重要です。これらの筋肉を鍛えるエクササイズとして、以下の方法を試してみてください:

1. 舌上げエクササイズ

舌を上あごに強く押し付けるようにし、顎下に力が入るのを感じながら10秒ほどキープします。これを1セット10回、1日数回繰り返すことで、顎周りの筋肉が鍛えられ、二重顎予防に効果的です。

 

2. 顎上げトレーニング

顎を上に向けて、天井を見るように首を伸ばし、その状態で「ウ」の口の形をして5秒間キープします。これを1セット10回行うと、顎下のたるみやむくみの予防・改善に役立ちます。

 

4. 日常生活で気をつけたい習慣

スマートフォンの持ち方と使用時間

スマートフォンを下を向いて使用する習慣は、ストレートネックや二重顎を悪化させる原因の一つです。

スマートフォンを見る際は、顔の正面や目の高さに持ち上げて使用することを心がけましょう。また、長時間連続での使用は避け、適度に休憩を挟むことで首への負担を軽減できます。

 

寝具の見直し

寝具の選び方も姿勢や首の健康に大きな影響を与えます。高すぎる枕は首が前に傾き、ストレートネックを悪化させる原因になります。

理想的な枕の高さは、仰向けで寝た時に首が自然なカーブを保てるものです。また、横向きで寝る場合も、頭と肩が自然な位置で支えられるような高さの枕を選ぶことが大切です。

 

まとめ:ストレートネックを改善してスッキリとしたフェイスラインを

太っていないのに二重顎が気になる場合、ストレートネックが原因である可能性は十分にあります。

長時間のスマホやPC作業による姿勢の崩れが、二重顎を引き起こす原因となっているため、日常生活の中での姿勢改善やエクササイズも重要になってきます。

また、セルフケアだけでなく、定期的な体のケアも取り入れることで、さらに効果的に改善することができます。

ストレートネックを改善し、スッキリとしたフェイスラインを取り戻して、健康的で美しい姿勢を手に入れましょう。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会