頚椎症性神経根症とは?原因や症状・日常生活での注意点についてわかりやすく解説!!

2025年01月22日

まつお鍼灸整骨院では、肩こりや頭痛でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

今回は頚椎症性神経根症について解説していきます。

頚椎症性神経根症とは

頚椎症性神経根症とは、頚椎に生じる変形や損傷が原因で、頚椎から出る神経根が圧迫され、首や肩、腕に痛みやしびれなどの症状を引き起こす疾患です。この疾患は特に中高年に多く見られ、加齢や生活習慣による影響が大きいとされています。

 

頚椎症性神経根症の原因

頚椎症性神経根症の主な原因は、頚椎に加わる過剰な負担や加齢による変化です。以下に具体的な要因を挙げます。

1. 加齢による椎間板の変性

頚椎は7つの骨から構成され、その間に椎間板というクッションの役割を果たす組織があります。加齢に伴い、この椎間板が弾力を失い、薄くなることで神経根への圧迫が生じやすくなります。

2. 骨棘の形成

椎間板が薄くなることで、頚椎の安定性を保つために骨が変形し、骨棘(とげ状の骨)が形成されます。この骨棘が神経根を圧迫する原因となることがあります。

3. 頚椎の過剰な動き

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用など、不良姿勢による頚椎への負担が蓄積すると、椎間板や周辺組織に負担がかかり、神経根への圧迫が生じます。

4. 外傷や事故

交通事故やスポーツによる頚椎の損傷が、神経根の圧迫を引き起こすこともあります。

 

頚椎症性神経根症の主な症状

頚椎症性神経根症では、神経根が圧迫される部位によって症状が異なります。以下はよく見られる症状です。

1. 首や肩の痛み

首や肩の鈍い痛みや違和感が最初の兆候となることが多く、進行すると鋭い痛みに変わる場合があります。

2. 腕や手のしびれ

圧迫されている神経根が支配する領域に、しびれや感覚異常が現れます。特に手指先のしびれを訴えるケースが多いです。

3. 筋力低下

手や腕の筋力が低下し、物を握る力が弱くなることがあります。特に、箸を持つ、ボタンを留めるなどの細かい作業が困難になることがあります。

4. 可動域の制限

頚椎の可動域が狭まり、首を動かすと痛みが生じたり、動きにくくなったりします。

5. 放散痛

首や肩から始まる痛みが、腕や手にかけて放散する特徴があります。これは、圧迫される神経根がその部位を支配しているためです

 

普段の生活で気をつけることは?

頚椎症性神経根症の人が普段気を付けるべきポイントを以下にまとめました。日常生活の中で首や肩への負担を軽減し、症状を悪化させないように注意することが大切です。

1. 正しい姿勢を意識する

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用は、首に大きな負担をかけます。画面は目の高さに合わせ、首を前に突き出さないようにします。座る際は腰をしっかり椅子の背もたれに当て、背筋を伸ばしましょう。

 

2. 無理な動きを避ける

急な首の動きや、無理な姿勢での作業は症状を悪化させる可能性があります。重い荷物を持ち上げる際は、首だけでなく体全体を使うように心掛けましょう。振り返る動作は、首だけでなく腰を使って体全体を回すようにすると負担が軽減されます。

 

3. 適度に体を動かす

長時間同じ姿勢を続けると筋肉が緊張し、神経根への圧迫が強まります。1時間ごとに休憩を取り、首や肩をゆっくりと動かしましょう。無理のない範囲で、首や肩のストレッチを行うことも効果的です。

 

4. 冷えを防ぐ

冷えは筋肉を硬直させ、痛みやしびれを悪化させることがあります。冬場や冷房の効いた場所では、首周りを冷やさないように注意しましょう。入浴などで血流を促進することも有効です。

 

5. 過剰な負荷を避ける

体への過剰な負担を避けることで、症状の進行を防ぐことができます。重いバッグを片側だけで持たず、リュックやショルダーバッグを活用して負荷を分散させましょう。家事や仕事でのうつむいた姿勢や無理な動作は控えるようにしましょう。

 

6. 適切な枕を選ぶ

寝ている間の姿勢も首に影響を与えます。首の自然なカーブを保てる高さや硬さの枕を使用しましょう。仰向けや横向きの姿勢で眠るように心掛けると、首への負担が軽減されます。

まとめ

頚椎症性神経根症は、痛みやシビレを伴うことが多く日常生活にも支障をきたす可能性がある疾患です。早目に適切な施術と予防を行うことで症状の軽減や再発防止が可能です。

首や肩に痛みやしびれでお悩みの方は一度ご相談くださいね。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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