整形外科で頚椎が後弯していると言われてリハビリでは良くなりませんがみてもらえますか?
2024年11月24日
まつお鍼灸整骨院では、首の痛みでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
今回は最近、増えている頚椎後弯について解説していきます。
頚椎後弯は、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが首の骨が本来の前弯カーブとは逆方向に曲がってしまう状態を指します。
通常、頚椎は自然な前方のカーブをしていてこれにより首の負担が軽減され、バランスが保たれています。
しかし、後弯になると首の負担が増し、痛みや可動域の制限、その他の不調が現れることがあります。
最近、整形外科で「頚椎が後弯している」と言われ、リハビリを続けたにもかかわらず良くならなくて来院される方が多くなってきています。
頚椎の後弯は、通常の首のカーブとは逆方向に曲がる状態で、首や肩に負担がかかるだけでなく、頭痛や腕のしびれといったさまざまな症状を引き起こすことがあります。
本記事では、頚椎後弯の原因や症状、そして整骨院やリハビリで良くならない場合に当院で行う具体的な施術方法について詳しく解説します。
頚椎後弯とは?
頚椎後弯は、首の骨である頚椎が通常の前弯カーブを失い、後ろに弯曲してしまう状態のことを言います。頚椎後弯は頚椎全体に大きなな負担をかけ、首周辺の筋肉や神経、血管にも悪影響を及ぼします。
正常な頚椎の役割
通常、頚椎は前弯カーブを保つことで、頭の重さを支える役割を果たしています。人の頭は平均して5~6kgほどの重さがあり、頚椎が正しいカーブを維持することで、この重さをバランスよく分散しています。
しかし、後弯状態では、このバランスが崩れ、首や肩、背中に過度な負担がかかります。
頚椎後弯の原因
頚椎後弯はさまざまな原因で発生します。以下に代表的な原因をいくつか挙げます。
1. 姿勢の悪さ
日常的な悪い姿勢が最も大きな原因です。特に、スマートフォンやパソコンの使用が増える現代では、首を前に突き出した「ストレートネック」や猫背が原因となり、頚椎の正常なカーブが崩れることが多くなっています。
長時間にわたる不良姿勢が続くと、頚椎の前弯が失われ、最終的に後弯に至ることがあります。
2. 加齢による骨の変形
加齢に伴い、骨や椎間板、関節が変形していくことがあります。この変形は、首の自然な前弯を失わせる原因となり、後弯が進行する可能性があります。特に、高齢者に多く見られる症状です。
3. 交通事故や外傷
むち打ち症などの交通事故や、スポーツでの外傷が頚椎後弯の原因になることもあります。外傷によって頚椎が歪み、その結果、正常なカーブが失われる場合があります。
4. 筋肉のアンバランス
首や背中の筋肉がアンバランスになると、頚椎の位置が変わり、後弯が進行することがあります。特に、片方の筋肉が過度に緊張し、反対側が弱くなることで、頚椎に不自然な力が加わり、後弯が発生します。
頚椎後弯の主な症状
頚椎後弯が進行すると、さまざまな症状が現れます。特に、首や肩、背中に痛みを感じるケースが多いですが、それ以外にも次のような症状が考えられます。
1. 首や肩の痛み
後弯によって、首や肩に過度な負担がかかることで、筋肉が硬直し、痛みを引き起こします。特に、長時間同じ姿勢を続けていると、首の後ろや肩甲骨周辺に鋭い痛みが生じることがあります。
2. 頭痛やめまい
頚椎の後弯が血管を圧迫することで、脳や三半規管への血流が悪くなり、頭痛やめまいが引き起こされることがあります。特に、長時間座っていると症状が悪化することが多いです。
3. 腕や手のしびれ
頚椎後弯が神経を圧迫することで、腕や手にしびれが生じることがあります。これが進行すると、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
4. 首の可動域の制限
頚椎後弯が進行するにつれて、首を左右や上下に動かす際に制限を感じることが増えてきます。可動域が狭くなることで、日常生活での動作が困難になることもあります。
整形外科でのリハビリは良くならない?
整形外科で行われるリハビリでは、一般的に電気治療、牽引療法、マッサージなどが用いられます。これらのリハビリは一時的に痛みを和らげることや、筋肉の緊張を軽減することに効果があるものの、頚椎後弯という根本的な問題を解決することは難しいことが多いです。
電気治療では、痛みのある部位にあてることで、筋肉の緊張を緩め、血流を促進しますが、頚椎の変形や歪みに直接的な影響を与えることは少ないです。
牽引療法は、首の骨や関節にかかる圧力を軽減し、関節の動きを改善させる目的で行われます。しかし、牽引だけでは骨の歪みを元の正常な状態に戻すことは困難ですし、逆に痛みが増すケースも見られます。
マッサージも同様に、筋肉の緊張をほぐすために有効ですが、頚椎後弯による首のカーブを根本的に解決することはできません。
これらのリハビリは、対症療法として痛みを軽減する目的で行われるため、症状の原因である骨格の歪み自体にアプローチすることができないのです。
当院での頚椎後弯へのアプローチ
まつお鍼灸整骨院での頚椎後弯へのアプローチ方法について説明していきます。当院ではレントゲンを用いて頚椎の状態を詳しく分析し、患者様一人ひとりに最適な施術プランを提供しています。
レントゲンによる頚椎分析
レントゲンを使用して頚椎の正確な状態を確認します。これにより、どの程度の後弯があるのか、また骨や関節の状態を把握することができます。これを基に、一人ひとりの施術計画を立てます。
骨格矯正
頚椎後弯が進行している場合、骨格矯正によって頚椎の前弯を取り戻すための矯正を行います。これにより、頚椎後弯や痛みの緩和・可動域の改善が期待できます。
筋肉の調整
頚椎を支える筋肉が硬直している場合、筋肉のリリースを行い筋緊張を取り除いていきます。筋肉のバランスを整えることで、後弯の進行を防ぎ、首の負担を軽減します。
姿勢指導
日常生活での姿勢が頚椎後弯の原因となっている場合、正しい姿勢の取り方やデスクワーク時の注意点などを指導します。これにより、再発を防ぐことができます。