左側にでる腰痛は姿勢の悪さや体の歪みが原因?内臓から起こることも!!

2024年10月13日

まつお鍼灸整骨院では、腰痛でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

左側にだけ腰痛が出るのはなぜ?

腰痛は日常生活の中で多くの人が経験する一般的な症状です。しかし、特に左側に偏った痛みを感じる場合、その原因を突き止めることが重要です。左側の腰痛は、筋肉や骨格の問題だけでなく、神経や内臓のトラブルが原因となっていることも少なくありません。

今回は、「左側に出る腰痛」に焦点を当て、骨格の歪み、神経の圧迫、内臓の影響など、考えられる原因と対策について詳しく解説します。

 

1. 骨格の歪みや偏った姿勢からくる腰痛

腰痛の大きな原因の一つは、骨格の歪みや偏った姿勢です。日常生活での姿勢が悪いと、体に負担がかかり、その結果、腰痛が発生することがあります。

特に、左側に痛みが偏る場合、左右のバランスが崩れている可能性が高いです。

1-1. 骨盤の歪みと左側の腰痛

骨盤は体の中心に位置しており、腰痛に大きな影響を与える部位です。骨盤の左右どちらかが歪むと、バランスが崩れ、腰や背中に負担がかかります。例えば、座り方や立ち方が悪いと、片側の筋肉が過度に緊張し、結果的に痛みが左側に集中することがあります。

骨盤の歪みは、日常生活での姿勢や習慣に起因することが多いです。たとえば、以下のような行動が影響を及ぼします。

 

✅片足に体重をかけて立つ癖

片側の筋肉に負担がかかり、骨盤が歪むことがあります。

 

✅長時間のデスクワーク

不適切な姿勢で座り続けると、腰に負担がかかり、腰痛を引き起こす原因となります。

 

✅スマートフォンやパソコンの長時間使用

前かがみの姿勢が続くことで、背中や腰にストレスがたまり、左右どちらかの筋肉が過度に緊張することがあります。

 

1-2. 偏った筋肉の使い方による負担

また、日常的に偏った動きや特定の筋肉を多く使う生活習慣も、左側の腰痛の原因になることがあります。

例えば、スポーツや重い物を持ち上げる際に、右手ばかりを使っていると、左側の筋肉に負担がかかることが多いです。その結果、左側に痛みが集中します。

このような不均衡な筋肉の使い方が長期間続くと、筋肉が硬直し、血流が悪くなり、炎症や痛みが生じることがあります。これが慢性的な腰痛につながるのです。

2. 神経を圧迫することからくる腰痛

もう一つ、左側に腰痛が現れる原因として考えられるのは、神経の圧迫です。神経が圧迫されると、筋肉の緊張や炎症が起こり、その結果、痛みが生じることがあります。

特に、坐骨神経痛椎間板ヘルニアが関係している場合、腰の左側に特有の痛みが出ることが多いです。

2-1. 坐骨神経痛

坐骨神経痛は、腰から足にかけて走る坐骨神経が圧迫されることによって引き起こされる痛みです。この神経が何らかの原因で圧迫されると、痛みやしびれが腰から太ももの裏、ふくらはぎにかけて広がり、特に片側に集中することが多いです。

坐骨神経痛の原因は、次のようなものが挙げられます。

✅椎間板ヘルニア

椎間板が変形し、神経を圧迫することで強い痛みが生じます。左側に痛みが集中することが多いです。

✅脊柱管狭窄症

加齢による変化や骨の異常が原因で、脊髄の通り道が狭くなり、神経が圧迫されることで痛みが生じます。

✅梨状筋症候群

坐骨神経が梨状筋という筋肉に圧迫されることで、腰から足にかけて痛みやしびれが発生します。

 

3. 内臓からくる腰痛

腰痛は、骨格や筋肉、神経の問題だけでなく、内臓の不調が原因で発生することもあります。特に、左側に痛みが出る場合、内臓の病気も考えられることがあります。

内臓からくる腰痛は、骨や筋肉に異常がないのに痛みが続く場合に疑われるべき原因です。

 

3-1. 腎臓や膵臓の問題腎臓結石:

腎臓結石は、腎臓に石ができることで痛みが発生します。この痛みは、腰の片側、特に背中や腰の下の部分に鋭い痛みとして現れることが多く、左側に集中することがあります。

結石が尿路を通る際に激しい痛みを引き起こすため、通常の腰痛とは異なる強烈な痛みを伴います。

 

膵臓炎: 膵臓炎は、膵臓が炎症を起こすことで、腰や背中に痛みが生じることがあります。特に左側に痛みが現れることが多く、場合によっては食欲不振や吐き気を伴うこともあります。

 

3-2. 腸の問題

腸の疾患も左側の腰痛の原因となることがあります。例えば、大腸の炎症や腸の機能不全が左側の腰痛として現れることがあります。


4. まとめ

左側に出る腰痛は、骨格や筋肉、神経、内臓など、さまざまな原因によって引き起こされる可能性があります。

日常の姿勢や体の使い方が影響する場合もあれば、内臓の病気が関係していることもあり、症状の発生要因を正確に特定することが、適切な改善に繋がります。

まず、骨格の歪みや筋肉の偏った使い方による腰痛は、姿勢改善や筋力バランスの調整を行うことで予防できます。

次に、神経の圧迫による腰痛、特に坐骨神経痛や椎間板ヘルニアが原因の場合は、早期の施術と適切なケアが必要です。

腰痛の原因を正しく理解し、適切な対策を講じることで、痛みのない健康な生活を送ることができます。

左側の腰痛に悩んでいる場合、この記事を参考にして、早めに対応することが大切です。