首が詰まった感じがする!ストレートネックによる首の圧迫感と頭重感の原因と対策!!

2024年10月9日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

最近、首が詰まったような感じや圧迫感、さらに頭が重く感じる症状を抱えている人が増えています。これらの症状の多くは、実は「ストレートネック」が原因となっている場合があります。

スマートフォンやパソコンの長時間使用など、現代の生活スタイルが首の健康に悪影響を及ぼしているのです。

本記事では、ストレートネックが引き起こす首の圧迫感や頭重感の原因を探り、効果的な対策について詳しく解説します。

 

ストレートネックとは?

ストレートネックとは、頚椎の前弯カーブが失われ、真っ直ぐになっている状態のことを言います。

正常な頚椎は前方に弯曲しており、頭の重さを分散しながら支えています。しかし、ストレートネックではこの弯曲が減少し、首や肩に余計な負担がかかるため、さまざまな症状が現れるのです。

 

ストレートネックが引き起こす首の圧迫感と頭重感の原因

ストレートネックが原因で首に圧迫感や詰まったような感じが生じ、頭重感が現れる理由について、以下の具体的な要因を挙げて詳しく説明します。

1. 頚椎にかかる負担の増加

正常な頚椎は前方に自然なカーブを持ち、このカーブによって頭の重さを分散し、首や肩にかかる負担を軽減しています。

ですが、ストレートネックになるとこのカーブが失われ、頭の重さを支えるために首や肩、背中の筋肉に大きな負担がかかります。

その結果、筋肉が緊張し続け、血行不良や筋肉の硬直を引き起こします。特に僧帽筋や肩甲挙筋などの筋肉が硬くなると、首が詰まったような感覚や圧迫感が生じるだけでなく、肩こりや首の痛みも慢性化しやすくなります。

2. 血流と神経の圧迫

ストレートネックが進行すると、首の骨と骨の間の隙間が狭くなり、そこを通る血管や神経が圧迫されることがあります。特に、頚椎の後方を通る「椎骨動脈」が圧迫されると、脳への血流が不足しやすくなります。

これにより、頭が重く感じる「頭重感」や、ふらつき、めまい、さらには集中力の低下が引き起こされることがあります。また、神経が圧迫されると、首や肩だけでなく、腕や手にまでしびれや違和感が広がることもあります。

3. 不良姿勢による筋肉の緊張

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用によって、頭が前方に突き出た「前屈みの姿勢」を取ることが多くなります。この姿勢が続くと、首の後ろの筋肉(後頭下筋群など)が過剰に緊張し、首の可動域が狭くなります。

また、首の前側にある「胸鎖乳突筋」も緊張し、首が前に引っ張られることでストレートネックが悪化します。結果的に、首の圧迫感が強まり、さらに肩や背中にまで負担がかかることで、症状が悪化しやすくなります。

4. 長期的な疲労の蓄積

ストレートネックの状態が長期間続くと、首や肩の筋肉が慢性的に緊張し、疲労が蓄積していきます。疲労が抜けきらない状態が続くと、首の筋肉が硬くなり、圧迫感や詰まったような感覚がより強くなります。

また、疲労が溜まることで、自律神経のバランスが乱れやすくなり、頭重感や倦怠感を強く感じるようになります。特に、ストレートネックによって首の可動域が狭まると、姿勢を変えても筋肉の緊張が解けにくくなり、慢性的な不快感につながります。

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ストレートネックのリスクを高める要因

ストレートネックの症状を悪化させる要因として、日常生活のさまざまな習慣が関係しています。特に、以下のような要因がストレートネックを進行させる可能性があります。

スマートフォンやパソコンの長時間使用

スマートフォンやパソコンを長時間使用すると、無意識のうちに頭が前に突き出た姿勢になりがちです。通常、頭の重さは約5〜6kgですが、前方に傾く角度が大きくなるほど首にかかる負担は増え、30度の前傾姿勢で約18kg、60度の前傾姿勢では約27kgもの負荷が首にかかるとされています。

このような姿勢が習慣化すると、頚椎の生理的なカーブが崩れ、ストレートネックを悪化させる原因となります。

運動不足

運動をしないと筋肉が弱くなり、姿勢を正しく保つことが難しくなります。特に、首や肩周りの筋力が低下すると、頭を正しい位置に支えることができなくなり、ストレートネックの進行を助長します。

また、運動不足による血行不良は、筋肉の硬直や疲労を引き起こし、首の圧迫感や痛みを悪化させる要因にもなります。デスクワークが多い人は、意識的に首や肩のストレッチを行うことが重要です。

不適切な枕や寝具

寝ている間の姿勢も、ストレートネックの進行に大きく影響します。特に、高すぎる枕を使用すると、頚椎のカーブが不自然な形に押しつぶされ、首に負担がかかります。

また、柔らかすぎるマットレスは体全体の姿勢を崩し、首のサポートが不十分になるため、ストレートネックを悪化させる可能性があります。

寝具を選ぶ際には、頚椎の自然なカーブを維持できる適切な高さの枕や、適度な硬さのマットレスを選ぶことが大切です。

ストレスや精神的な緊張

ストレスが蓄積すると、交感神経が優位になり、筋肉の緊張が高まります。特に首や肩の筋肉が過度に緊張すると、血行不良や神経圧迫が生じ、首の圧迫感や頭重感を引き起こしやすくなります。

さらに、ストレスによる姿勢の悪化(肩をすくめる、背中を丸めるなど)もストレートネックの進行を助長します。リラックスする時間を確保し、適度な運動やストレッチを取り入れることが重要です。

このように、日常の習慣や環境がストレートネックのリスクを高める要因となるため、意識的に姿勢や生活習慣を改善していくことが大切です

ストレートネックによる圧迫感・頭重感への対策

1. 姿勢改善

ストレートネックの改善に最も重要なのは、正しい姿勢を保つことです。特に、デスクワークやスマートフォンを使用する際には、頭を前に突き出さないように注意しましょう。

椅子に深く座り、背筋を伸ばして、パソコンの画面は目の高さに合わせることが理想的です。

 

2. ストレッチとエクササイズ

ストレートネックによる圧迫感や頭重感を緩和するためには、首や肩周りのストレッチやエクササイズが有効です。以下にいくつかの簡単な運動を紹介します。

 

・首の後ろ側のストレッチ

首をゆっくり前に倒し、首の後ろ側を伸ばします。この時、両手で頭を軽く押し下げると、より効果的です。

 

・肩甲骨を動かす運動

肩甲骨を前後に動かす運動をすることで、首や肩の筋肉をほぐし、血流を促進します。

 

3. 枕の見直し

睡眠時の姿勢もストレートネックの改善に大きな影響を与えます。適切な高さの枕を選び、頚椎が自然なカーブを保てるようにしましょう。特に、仰向けで寝る際に首が過度に反らないようにすることが重要です。

 

4. 生活習慣の改善

運動不足やストレスがストレートネックの症状を悪化させるため、定期的な運動を取り入れることが大切です。特に、ウォーキングなど軽い有酸素運動は首や肩の緊張を和らげる効果があります。

 

5. 専門家の施術を受ける

ストレートネックによる首の圧迫感や頭重感が続く場合は、専門的な施術を受けることも検討しましょう。

整体で頚椎の歪みを調整し、骨格と筋肉のバランスを整えることで、症状を改善することができます。

特に、定期的な施術を受けることで、ストレートネックの進行を予防することも可能です。

 

ストレートネックを予防するための日常習慣

ストレートネックを予防するためには、日常生活での習慣が重要です。以下のポイントを意識して、首の健康を保ちましょう。

 

スマホやパソコンの使用時間を制限する

長時間の使用を避け、1時間ごとに休憩を取りましょう。

 

正しい姿勢を心がける

常に頭をまっすぐ保つように意識し、背筋を伸ばして座りましょう。

 

まとめ

首が詰まったような感じや圧迫感、頭の重さを感じる場合、ストレートネックが原因であることが多いです。

現代の生活習慣が影響していることも少なくありませんが、正しい姿勢を保ち、適切なストレッチや生活習慣の改善を行うことで、症状を予防・改善することが可能です。

また、症状が改善しない場合は、専門家に相談し、早めの施術を受けることも大切です。

ストレートネックでお悩みの方はお気軽にご相談くださいね。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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