「成長痛」と言われた膝の痛み…実はオスグッドだった?見分け方を解説
2025年12月23日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、オスグッドでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
「成長痛ですね」と言われて様子を見ていたものの、なかなか膝の痛みが引かず、不安を感じている保護者の方は少なくありません。成長期の子どもに起こる膝の痛みは一括りにされがちですが、実際には原因がまったく異なるケースもあります。その代表例がオスグッド病です。
成長痛とオスグッドは症状が似ているため見分けがつきにくく、適切な対応が遅れることで痛みが長期化してしまうこともあります。
この記事では、「成長痛」と「オスグッド病」の違いを明確にしながら、保護者の方が自宅で確認できる見分け方のポイント、放置するリスク、早期に気づくための考え方について詳しく解説していきます。
成長痛とはどんな痛みなのか
一般的に「成長痛」と呼ばれるものは、はっきりした原因が特定されていない、成長期特有の一時的な痛みを指します。夕方から夜にかけて痛みを訴えることが多く、朝になるとマシになっていることもあるのが特徴です。
また、成長痛は膝・太もも・ふくらはぎなど広い範囲に痛みを感じることが多く、押したときの強い圧痛や腫れはほとんど見られません。運動をしていない日でも痛むことがあり、左右両方に症状が出るケースも多いのが特徴です。
つまり、成長痛は「動かすと痛い」というよりも、「なんとなく痛い」「夜になると痛い」という曖昧な症状であることがほとんどです。
オスグッド病とは何が違うのか
一方で、オスグッド病は明確な原因があるスポーツ障害です。成長期に太ももの筋肉(大腿四頭筋)が過剰に引っ張られることで、膝のお皿の下(脛骨粗面)に炎症や突出が起こる状態を指します。
オスグッドの最大の特徴は、
- 膝のお皿の下がポコッと出ている
- 押すと強い痛みがある
- 走る、ジャンプ、しゃがむ、正座で痛む
- 運動後に痛みが強くなる
といった「動作と直結した痛み」がはっきりしている点です。
特にサッカー、バスケットボール、バレーボールなど、走る・跳ぶ・急停止を繰り返すスポーツをしている子どもに多く見られます。
「成長痛」と言われやすいオスグッドの落とし穴
問題なのは、オスグッド病の初期段階では、腫れや突出が目立たず、「ただの膝の痛み」に見えることです。そのため、
・レントゲンで異常なし
・成長期だから様子見
・使いすぎでしょう
と判断され、「成長痛」として扱われてしまうことがあります。
しかし、オスグッドは使い続けることで確実に悪化する障害です。成長痛のように自然に消えるものではなく、運動量や身体の使い方、姿勢の問題が改善されなければ、痛みは長引きます。
自宅でできる見分け方チェックポイント
成長痛かオスグッドかを見極めるために、保護者の方が確認してほしいポイントがあります。
まず、膝のお皿の下を指で押してみてください。はっきりした痛みを訴える場合、オスグッドの可能性は高くなります。
次に、しゃがみ込みや正座ができるかを確認します。動作時に強い痛みが出る場合も、成長痛よりオスグッドを疑うべきサインです。
また、片側だけ痛い場合も要注意です。成長痛は左右両方に出やすいのに対し、オスグッドは利き足側など、片側に強く出ることが多くあります。
放置するとどうなるのか
「そのうち治るだろう」とオスグッドを放置してしまうと、痛みが数か月〜半年以上続くケースも珍しくありません。突出した部分が硬く残り、成長が止まってからも正座や膝立ちができなくなることがあります。
さらに、痛みをかばって動くことで、股関節や足首、腰に負担がかかり、別のケガにつながることもあります。膝だけの問題では終わらない、という点がオスグッドの怖さです。
大切なのは「早く気づくこと」
オスグッドは、早期に気づき、適切に対応すれば、必要以上に運動を休まなくても改善を目指せるケースが多くあります。そのためには、
「成長期だから仕方ない」
「成長痛だと言われたから大丈夫」
と決めつけず、痛みの出方・場所・動作との関係を冷静に観察することが重要です。
まとめ
成長期の膝の痛みがすべて「成長痛」というわけではありません。特に、運動時に痛む、膝のお皿の下が痛い、片側だけ症状が出ている場合は、オスグッド病の可能性を疑う必要があります。
早めに見極め、適切なケアを行うことが、子どもの大切な成長期とスポーツ人生を守ることにつながります。膝の痛みを軽く考えず、「なぜ痛いのか」という視点で向き合うことが何より大切です。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。







