これって労災になるの?よくある質問に整骨院の院長が答えます!!

2025年05月24日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、仕事中の事故やケガでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

✔仕事中に腰を痛めたけど、これって労災?

✔通勤中のケガも労災に入るの?

整骨院には、こうした“労災になるのかどうか”に関するご質問が寄せられます。

実際、多くの方が労災の制度について誤解していたり、知らないまま健康保険を使って損をしているケースが少なくありません。

この記事では、整骨院に寄せられる「これって労災になるの?」という質問に、お答えします。

Q1. デスクワークで首や肩がガチガチ。これも労災になるの?

A:業務との因果関係が認められれば、労災になる可能性があります。

たとえば、

  • 長時間のパソコン作業で肩・首に負担がかかっている
  • 過去に上司から整形外科の受診を勧められた
  • 作業環境が劣悪だった(椅子や机が合わないなど)

こういった背景がある場合、「職業病」的に認められるケースもあります。

Q2. 朝、会社に行く途中に転倒してケガ。これって労災?

A:はい、「通勤災害」として労災の対象になります。

労災=「仕事中だけ」と思われがちですが、実は出勤・退勤中のケガや事故も労災保険の対象です。これを「通勤災害」と言い、以下のようなケースが該当します。

✅ 通勤災害のよくある事例

  • 駅の階段で滑って転倒し、足首を捻った

  • 自転車通勤中に車と接触して転倒した

  • 自宅から職場へ向かう途中でつまずいて転倒し、膝を強打

  • バスや電車内で急ブレーキにより転倒、むち打ち症状が出た

通勤災害として認められるには、**「通勤途中でけがをした」**ことがポイントです。

例えば、寄り道や私用で大きくルートを外れていた場合は対象外となることもあります。

Q3. 重い荷物を持ち上げたときにギクッと腰が…労災?

A:はい、「業務災害」として認められる典型的な労災です。

特に、

  • 作業中に明確なきっかけがあった
  • 会社内で第三者に目撃されている

など、「発生の事実」と「業務との関連性」があると判断されやすいです。

Q4. 労災にしたら会社に迷惑がかかりそう…

A:いいえ、ご安心ください。労災保険の利用は“労働者の権利”であり、会社に経済的な負担や不利益は基本的にありません。

労災保険は、従業員が仕事中や通勤中にケガをした際に補償するための公的な保険制度です。

保険料はすでに事業主(会社)が毎月支払っているものであり、労働者が申請しても企業側の支払いが増えることはありません。

◆ よくあるご不安:「会社に迷惑がかかるのでは?」

  • ✅ 労災を使ったら会社の保険料が上がる?

    → **上がりません。**労災保険は健康保険と異なり、原則として事業主の負担が個別に増えることはない制度です。

  • ✅ 労災を使うと会社に面倒をかけてしまう?

    → **基本的な手続きはご本人が行います。**必要な書類(様式16号の5など)も整骨院で案内可能です。

  • ✅ 労災と健康保険、どちらを使うべき?

    労災に該当するケースでは健康保険を使うべきではありません。

    (健康保険を誤って使うと、後日返金が必要になることもあります)

◆ 申請をためらうことで起こるリスク

労災で対応すべきケガを健康保険で処理してしまうと、あとになってトラブルになることも…。

「あとから痛みが出てきた」「会社にバレたくないから…」と申告しないまま治療を続けると、保険の適用が難しくなる可能性もあります。

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Q5. 病院じゃないとダメ?整骨院でも労災使えるの?

A:はい、整骨院でも労災対応は可能です。

整骨院=保険適用できない、と思われがちですが、国家資格(柔道整復師)を持つ施術者が対応する場合、労災保険を利用して治療を受けることができます。

特に、通勤途中や仕事中の捻挫・打撲・挫傷・むち打ちなどは、整骨院でも対応可能なケースが多くあります。

◆ 労災で整骨院に通うには?

労災保険を整骨院で使うためには、以下の手続きが必要です。

  1. 事業主の押印がある労災申請書を整骨院に提出

  2. 初診時に「労災での治療を希望する」と申告する

  3. 治療内容・施術証明をもとに整骨院側が申請手続きを行う

Q6. すでに健康保険で通ってるけど、実は仕事中のケガだった…切り替えできる?

A:はい、状況によっては労災への切り替えが可能です。

はじめは「仕事とは関係ない」と思って健康保険を使っていたけれど、後から「勤務中のケガだった」「実は通勤中の事故だった」と気づくケースは少なくありません。

このような場合でも、一定の条件を満たせば、健康保険から労災への切り替えが認められることがあります。

◆切り替えのために必要なポイント

以下の条件をクリアしていれば、労災申請が通る可能性があります:

医療機関(整骨院や病院)が労災申請に同意している

会社(事業主)が「業務中または通勤中のケガ」として認めている

すでに保険者(健康保険組合等)に「労災であること」を報告・訂正できる状態である

※ただし、すでに支払い済みの医療費や給付がある場合は、後日調整が必要になるケースもあります。

◆切り替えは早く行うことが重要です。

労災への切り替えは「後から気づいても遅くない」と思われがちですが、通院から時間が経つほど申請は難しくなるため、なるべく早めの対応が大切です。

「もしかして仕事中のケガだったかも…」と思った時点で、まずはご相談ください。

まとめ|労災かどうか悩んだら、整骨院に相談を!

「これって労災になるの?」と迷った時点で、一度相談することが大切です。

労災は、大きなケガだけでなく、日常業務・通勤中の些細な不調にも適用される可能性があります。

まつお鍼灸整骨院では、

  • 労災申請のサポート
  • 状況確認と評価
  • 施術から復職までのケア

までトータルに対応できる体制を整えています。

まずは「これ、労災ですか?」と、気軽に聞いてください。あなたの体と権利を守る一歩になるかもしれません。

 

 

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