知らなきゃ損!労災が適用される意外なケース5選|整骨院での対応も可能

2025年05月26日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、仕事中の事故やケガでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「これって労災になるの?」

「病院じゃないと無理でしょ?」

そう思っていたら、実は労災が適用されて、整骨院でも施術を受けられるケースが意外と多くあります。

労災保険=工事現場でのケガや重機事故だけというイメージをお持ちの方も多いですが、実際は日常的な仕事中や通勤中のケガや痛みでも、労災が認められることがあるのです。

この記事では、見落とされがちな「労災が適用される意外なケース」を5つに絞って解説し、それぞれのケースで整骨院での対応が可能かどうかについても詳しくお伝えします。

労災保険とは?

**労災保険(労働者災害補償保険)**とは、業務中や通勤中に起きたケガや病気に対して、治療費・休業補償・通院交通費・障害補償などを国が補償してくれる公的な制度です。

一般的に「労災=病院だけ」と思われがちですが、柔道整復師(国家資格)による施術を行っている整骨院でも、労災の指定を受けていれば保険の適用が可能です。

たとえば以下のようなケースも、労災の対象になる可能性があります:

・作業中に腰を痛めた

・通勤途中に転倒して膝をケガした

・職場での反復作業により肩や腕を痛めた

ただし、労災保険と健康保険は併用することができません。

そのため、もし**「仕事中にケガをしたかもしれない」「通勤中の事故で痛めた」**という場合には、最初の時点で「労災で治療を受けたい」と申告することが非常に重要です。

あとから健康保険から労災への切り替えができない場合や、払い戻しが認められないケースもあるため、判断に迷う場合でも、まずは「労災の可能性がある」と整骨院側に伝えておくことをおすすめします。

意外と知られていない!労災が適用される5つのケース

① デスクワーク中の首・肩・腰の痛み

長時間のパソコン作業で起きた首こり・肩こり・腰痛。慢性的に続いていると「ただの疲れ」と思いがちですが、業務との関連性が認められれば労災の対象になることがあります。

・整骨院での対応:◎

・姿勢・体の使い方の改善を含めたケアが可能


② 通勤中の転倒・接触事故

駅の階段で転倒、バイクや自転車通勤中の接触事故など、“通勤途中”のケガも労災の対象です。「通勤災害」として扱われ、整骨院での施術も可能です。

・整骨院での対応:◎

・転倒による打撲・捻挫・腰痛など幅広く対応


③ 重い荷物を運んだときのぎっくり腰

業務中に物を持ち上げた拍子に腰を痛めた——これは典型的な労災ケースです。 「ぎっくり腰=私的なケガ」と誤解されがちですが、作業内容との因果関係が明確なら労災が認められます。

・整骨院での対応:◎

・急性腰痛への即時対応と再発予防の指導が可能


④ 接客中の足のねんざや転倒

飲食店や販売店などで、滑って転んだ・段差につまずいたなどのケガも、**勤務中であれば労災の対象です。**軽傷でも放置せず、早めの申請を。

・整骨院での対応:◎

・足首の捻挫・膝の痛みなどに対し手技療法でケア


⑤ 慢性化した腰痛・肩こりなど反復作業による痛み

反復動作によって起きた体の痛み(たとえば、毎日荷物を運んでいて腰が痛くなった等)も、「業務起因性」が認められれば労災になります。

・整骨院での対応:◎

・慢性症状にも対応し、姿勢改善やセルフケア指導が可能

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整骨院で労災対応してもらうには?

1. 会社に「労災で整骨院に通いたい」と伝える

まずは職場に、**「仕事中(または通勤中)にケガをしたため、労災で整骨院に通いたい」**と相談しましょう。

この際、労災申請に必要な書類(様式第7号【業務災害】または様式第16号の3【通勤災害】)を会社から発行してもらいます。


2. 労災取扱いの整骨院を選ぶ

すべての整骨院が労災対応しているわけではありません。労災保険を取り扱うには、「柔道整復師(国家資格)」の在籍と、労災施術の実績が必要です。

事前に「労災対応していますか?」と確認しておくと安心です。
労災の症状や申請に詳しい整骨院を選ぶことで、スムーズに施術と手続きを進められます。


3. 申請書を持参して整骨院へ来院

会社からもらった申請書類を持って来院しましょう。多くの整骨院では、申請書の記入・提出方法についても丁寧にサポートしてくれます。

必要に応じて、会社への確認事項についてもアドバイスが受けられるため、初めての方でも安心して手続きを進められます。

初動を間違えず、しっかりと整骨院と連携することで、治療に集中できる環境が整います。
「労災になるかどうか分からない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ|「これも労災だったの?」というケースは意外と多い!

労災保険というと「工事現場での事故」や「骨折・大ケガ」といったイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし実際には、労災は重症のケースだけに適用される制度ではありません。

日常的な業務や通勤中に起きた“よくあるケガ”でも、条件を満たせば労災保険の対象になります。

たとえば、

✔事務作業中に椅子から転倒して腰を打った

✔配送中に荷物を持ち上げてぎっくり腰になった

✔通勤途中で自転車から転倒し、手首を痛めた

✔繰り返し作業で肩や肘に痛みが出た(反復動作による負傷)

✔これらも業務災害・通勤災害として、労災保険が適用される可能性が十分にあります。

そして整骨院でも、労災の申請さえ適切に行えば、自己負担なし(0円)で施術を受けることが可能です。柔道整復師の国家資格を持ち、労災対応を行っている整骨院であれば、病院と同様に対応できます。

「これは労災になるのかな…?」と迷ったときには、まずは労災取扱いの整骨院に相談してみることをおすすめします。

知らなかったことで本来受けられる補償を逃してしまうのは、非常にもったいないことです。

困ったときは、当院でもしっかりとサポートいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

 

 

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参考文献
日本整形外科学会

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