脊柱管狭窄症と坐骨神経痛の違いについて詳しく解説!!

2025年09月12日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、脊柱管狭窄症や腰椎ヘルニアでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「足がしびれて歩きづらい」

「腰からお尻、太ももにかけてズキズキ痛む」

そんな症状を訴える方の多くが 「脊柱管狭窄症」「坐骨神経痛」です。ところが、実際にはこの2つの言葉を混同してしまっている人も少なくありません。

脊柱管狭窄症は「疾患の名前」であり、坐骨神経痛は「症状の名前」であるという大きな違いがあります。原因と結果の関係にあることが多いのですが、それぞれの定義を正しく理解しないと、症状を放置して悪化させたり、誤ったケアをしてしまうリスクがあります。

この記事では、脊柱管狭窄症と坐骨神経痛の違いを徹底解説し、なぜ混同されやすいのか、そしてそれぞれにどのような対処が必要なのかを詳しく解説します。

脊柱管狭窄症とは?

脊柱管狭窄症は、背骨の中を通る「脊柱管」という神経の通り道が加齢や変形によって狭くなり、神経を圧迫してしまう疾患です。特に腰部に起こる 腰部脊柱管狭窄症が一般的です。

主な原因

加齢による椎間板の変性

靭帯の肥厚

骨棘の形成

背骨の変形(すべり症など)

代表的な症状

歩くと足がしびれる(間欠性跛行)

腰やお尻の痛み

前かがみになると楽になる

下肢の感覚異常や筋力低下

坐骨神経痛とは?

一方、坐骨神経痛は病名ではなく「症状の総称」です。お尻から太もも、ふくらはぎ、足先まで伸びる 坐骨神経が刺激・圧迫されることで生じる痛みやしびれ を指します。

主な原因疾患

腰椎椎間板ヘルニア

脊柱管狭窄症

梨状筋症候群

腰椎すべり症

代表的な症状

腰からお尻、太もも裏にかけての放散痛

足のしびれ、冷感

動作や姿勢による症状の増減

長時間の座位・立位で悪化

つまり、坐骨神経痛は「原因不問で神経が刺激された結果出る症状」であり、脊柱管狭窄症はその原因のひとつに過ぎません。

脊柱管狭窄症と坐骨神経痛の関係性

脊柱管狭窄症があると、その狭まった部分で坐骨神経や神経根が圧迫され、結果的に「坐骨神経痛」という症状が出現します。つまり、脊柱管狭窄症は原因疾患であり、坐骨神経痛はその結果としての症状になります。

一方で、坐骨神経痛を訴えるすべての人が脊柱管狭窄症というわけではなく、椎間板ヘルニアや梨状筋症候群など、他の疾患が背景にあるケースも多くあります。

見分けるポイント

脊柱管狭窄症では、典型的に「間欠性跛行」がみられます。これは、歩いていると数百メートルでしびれや痛みが強まり、立ち止まったり前かがみになると症状が和らぐ特徴的なパターンです。

両足に出ることが多く、しびれがじわじわと広がっていくケースも少なくありません。中高年に多く、加齢や背骨の変性が背景にあるのが特徴です。

一方で、坐骨神経痛は多くの場合「片側の足」に強い痛みやしびれが集中し、咳やくしゃみなどの瞬間的な動作で悪化することがあります。

若年層から中高年まで幅広く発症し、腰椎椎間板ヘルニアや梨状筋症候群など複数の疾患が背景に隠れている場合もあります。

このため、「両足か片足か」「歩行で悪化か瞬間動作で悪化か」といった点をチェックすることで、鑑別の参考になります。

放置するとどうなるか?

脊柱管狭窄症由来の坐骨神経痛を放置すると、神経圧迫が進行して以下のリスクが高まります。

歩行困難(外出が制限される)

下肢筋力低下(階段昇降が難しくなる)

精神的ストレスやうつ状態

一方、梨状筋症候群や椎間板ヘルニア由来の坐骨神経痛を放置した場合も、慢性化や運動制限につながります。いずれも「我慢していれば治る」というものではないため、早期対応が必須です。

まとめ

脊柱管狭窄症と坐骨神経痛は混同されやすいですが、意味合いが異なります。

脊柱管狭窄症=疾患そのもの(原因)

坐骨神経痛=神経刺激による症状(結果)

脊柱管狭窄症が原因で坐骨神経痛を引き起こすケースは多いですが、他の疾患が背景にあることも少なくありません。

腰や足のしびれ・痛みが続く場合は「原因を特定する」ことが何より重要です。早期診断と適切な対策により、進行を防ぎ、日常生活の質を守ることができます。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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