脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違いは?症状・原因・見分け方について解説

2025年09月10日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

腰やお尻、足にかけての痛みやしびれが続くと、「脊柱管狭窄症なのか、それとも椎間板ヘルニアなのか」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。どちらも腰から足にかけて痛みやしびれが出るため、症状だけを見ると似ている部分が多く、違いが分かりにくいと言われています。

実際、整形外科で検査を受けて初めて病名が分かるケースも多く、自分の症状がどちらなのか判断できず不安になる方も少なくありません。しかし、この2つの疾患は原因や症状の出方に違いがあり、特徴を知っておくことである程度の目安を知ることができます。

この記事では、脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違いについて、症状・原因・見分け方のポイントを分かりやすく解説します。

脊柱管狭窄症とは

脊柱管狭窄症とは、背骨の中にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなることで神経が圧迫され、痛みやしびれが出る状態を指します。脊柱管は脊髄や神経が通る重要なスペースですが、加齢や骨の変形、靱帯の肥厚などによって徐々に狭くなることがあります。

この神経の通り道が狭くなると、神経が圧迫されて腰痛や足のしびれが起こります。脊柱管狭窄症の特徴的な症状として知られているのが「間欠性跛行」です。これは、歩いていると足がしびれて歩き続けることが難しくなり、少し休むとまた歩けるようになるという症状です。

また、前かがみの姿勢になると症状が軽くなることも特徴の一つです。例えば、自転車に乗ると比較的楽に感じるという人もいます。脊柱管狭窄症は主に加齢による変化が原因となることが多く、50代以降の方に多く見られる傾向があります。

椎間板ヘルニアとは

椎間板ヘルニアは、背骨と背骨の間にあるクッションの役割をする「椎間板」が飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれが起こる状態です。椎間板はゼリー状の組織でできており、背骨にかかる衝撃を吸収する役割を担っています。

しかし、強い負担や繰り返しのストレスがかかると椎間板の一部が外へ飛び出し、近くを通る神経を刺激することがあります。その結果、腰の痛みだけでなく、お尻から太もも、ふくらはぎ、足先にかけて痛みやしびれが広がることがあります。

椎間板ヘルニアは比較的若い世代にも起こりやすく、20代から40代の方にも多く見られる疾患です。特に重いものを持つ作業や長時間の座り姿勢、スポーツなどで腰に強い負担がかかることで発症するケースがあります。

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの症状の違い

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアはどちらも腰から足にかけて痛みやしびれが出るため、症状だけでは区別が難しいことがあります。しかし、症状の出方にはいくつかの違いがあります。

脊柱管狭窄症では、歩行中に症状が強くなることが多く、歩いていると足がしびれてきて長く歩けなくなるという特徴があります。しばらく休むと症状が軽くなり、また歩けるようになることが多いです。また、前かがみになると神経の圧迫が軽減されるため、姿勢によって症状が変化することがあります。

一方、椎間板ヘルニアでは、特定の姿勢や動作によって痛みが強くなることがあります。例えば、前かがみになったときや重い物を持ち上げたときに痛みが強くなることがあります。また、片側の足に強いしびれや痛みが出るケースが多いことも特徴です。

脊柱管狭窄症は両足に症状が出ることもありますが、椎間板ヘルニアでは片側の足に症状が出ることが多い傾向があります。

 

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脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの見分け方

自分の症状がどちらに近いのかを判断するためには、症状が出る状況を観察することが大切です。歩いていると足がしびれてくる場合は、脊柱管狭窄症の可能性があります。特に歩く距離が長くなるほど症状が強くなり、休むと改善する場合は狭窄症の特徴に近いと言えます。

一方、座っているときや前かがみの姿勢で痛みが強くなる場合は、椎間板ヘルニアの可能性が考えられます。また、くしゃみや咳をしたときに腰や足に響くような痛みが出る場合もヘルニアの特徴として知られています。

ただし、症状だけで完全に判断することは難しいため、正確な診断には画像検査などが必要になります。

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの原因の違い

脊柱管狭窄症の主な原因は加齢による変化です。年齢を重ねることで骨や関節、靱帯が変形し、神経の通り道が徐々に狭くなることがあります。また、腰椎すべり症や背骨の変形などが関係している場合もあります。

椎間板ヘルニアは、椎間板への負担が大きな原因となります。長時間の座り姿勢や重いものを持つ動作、スポーツなどによって椎間板に強い圧力がかかることで発症することがあります。また、姿勢の崩れや筋力低下も関係していると考えられています。

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアは同時に起こることもある

実は、脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアは完全に別の病気というわけではありません。椎間板ヘルニアによって脊柱管が狭くなり、狭窄症の症状が出るケースもあります。椎間板が飛び出すことで神経の通り道が圧迫されると、もともと余裕の少ない脊柱管ではさらに神経への負担が強くなり、足のしびれや痛みが出やすくなります。

また、加齢による骨の変形や椎間板の変性、靱帯の肥厚などが重なることで、複数の要因によって神経が圧迫されることもあります。特に50代以降では、椎間板の変性と骨の変形が同時に進むことが多く、脊柱管狭窄症とヘルニアが併発するケースも少なくありません。そのため、腰痛や足のしびれが長く続く場合は、単一の原因だけでなく複数の要因が関係している可能性も考えながら体の状態を確認することが重要です。

受診を考えた方が良い症状

腰や足の痛みやしびれが長く続く場合は、体の状態を確認することが大切です。特に次のような症状がある場合は注意が必要です。

  • 足のしびれが強くなっている
  • 歩ける距離が短くなっている
  • 足に力が入りにくい
  • 排尿や排便に異常がある

これらの症状は神経への圧迫が強くなっている可能性があります。特に、歩ける距離が徐々に短くなっている場合や、足の力が入りにくくなっている場合は神経機能に影響が出ていることも考えられます。

また、排尿や排便に異常がある場合は神経の障害が進行している可能性があるため、早めに医療機関で相談することが重要です。痛みやしびれを我慢して無理に動き続けると症状が悪化することもあるため、早期に体の状態を確認し、適切な対応を取ることが大切です。

まとめ

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアは、どちらも神経が圧迫されることで腰痛や足のしびれが出る疾患ですが、原因や症状の出方には違いがあります。脊柱管狭窄症は加齢による変化で神経の通り道が狭くなることが原因となり、歩行時に症状が悪化する特徴があります。

一方、椎間板ヘルニアは椎間板が飛び出すことで神経が刺激され、片側の足に強い痛みやしびれが出ることが多いです。

症状だけで判断することは難しいため、腰痛やしびれが続く場合は体の状態を確認し、原因に合わせた対策を行うことが大切です。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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