子どものかかとが痛い原因は成長痛?それシーバー病かもしれません
2025年12月11日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、シーバー病でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
子どもが「かかとが痛い」と言い出した経験はありませんか。歩くと痛い、走ると痛いと言って運動を嫌がるようになったり、練習のあとに足を引きずるように歩いたりすることがあります。保護者の方からは「どこかぶつけたのではないか」「成長痛なのではないか」といった相談を受けることも多く、成長期の子どもに見られる比較的よくある症状の一つです。
特にスポーツをしている子どもに多く見られるのが、かかとの痛みです。サッカーや野球、バスケットボールなど、走る動作が多いスポーツでは、かかとに繰り返し負担がかかるため痛みが出やすくなります。
しかし、スポーツをしている子どもだけに起こるわけではありません。日常生活の中でも歩いたり走ったりする動作は多いため、運動量が多い子どもほどかかとに負担がかかりやすくなります。
実はこのような症状の中には、「シーバー病」と呼ばれる成長期特有のかかとの痛みが隠れていることがあります。子どものかかとの痛みは、単なる打撲や一時的な疲れと思われがちですが、成長期特有の体の変化が関係していることも少なくありません。
この記事では、子どものかかとが痛くなる原因や、シーバー病の特徴、そしてどのような子どもに起こりやすいのかについて分かりやすく解説していきます。
子どものかかとの痛みについて

子どものかかとの痛みは、成長期に多く見られる症状の一つです。特に小学生から中学生くらいの時期は、体の成長が大きく進む時期でもあります。この時期は骨が急激に成長するため、筋肉や腱とのバランスが崩れやすくなります。その結果、かかとに負担がかかり痛みが出ることがあります。
かかとは体重を支える重要な部分であり、歩く、走る、ジャンプするなどの動作で大きな衝撃を受ける場所でもあります。特に活発に運動をしている子どもは、かかとへの負担が繰り返しかかるため、痛みが出やすくなります。
また、成長期の子どもの骨はまだ完全に固まっているわけではなく、軟骨の部分が多く残っています。この軟骨の部分は大人の骨に比べて弱く、強い負担がかかると炎症が起こることがあります。これがかかとの痛みとして感じられる原因になることがあります。
子どものかかとの痛みは、必ずしもスポーツをしている子どもだけに起こるものではありません。通学でたくさん歩く子どもや、外でよく遊ぶ子どもでも起こることがあります。日常生活の中でかかとに繰り返し負担がかかることで、徐々に痛みが出てくることもあります。
シーバー病とは
シーバー病とは、正式には「踵骨骨端症」と呼ばれる状態で、成長期の子どもに多く見られるかかとの痛みの原因の一つです。かかとの骨には成長軟骨と呼ばれる部分があり、この部分に炎症が起こることで痛みが発生します。
成長期の子どもの骨は、大人の骨と違ってまだ完全に固まっていない部分があります。特にかかとの骨には成長軟骨があり、この部分は成長とともに徐々に骨へと変化していきます。しかし、この成長軟骨の部分はまだ柔らかく、強い負担がかかると炎症が起こりやすい状態です。
かかとの後ろにはアキレス腱が付いています。アキレス腱はふくらはぎの筋肉とつながっており、歩く、走る、ジャンプするなどの動作のときに強く引っ張られます。成長期の子どもでは、このアキレス腱の引っ張る力が成長軟骨に影響を与え、炎症が起こることがあります。これがシーバー病の大きな原因の一つとされています。
シーバー病は、特に運動量が多い子どもに多く見られます。スポーツの練習や試合などで繰り返し走ったりジャンプしたりすることで、かかとへの負担が増え、炎症が起こりやすくなります。痛みは運動後に強くなることが多く、休むと少し楽になるのが特徴です。
シーバー病の主な症状
シーバー病の主な症状は、かかとの痛みです。特にかかとの後ろから下の部分に痛みを感じることが多く、歩くときや走るときに痛みが出ることがあります。
最初は運動中だけ痛みを感じる程度のことが多いですが、症状が進むと歩くだけでも痛みを感じるようになることがあります。朝起きたときや運動を始めたときに痛みを感じる子どももいます。
また、かかとを押すと痛みを感じるのも特徴の一つです。かかとの横を軽く押すと強い痛みを訴える場合、シーバー病の可能性があります。
運動後に痛みが強くなることもよくあります。練習や試合のあとに「かかとが痛い」と言い出すことが多く、休むと少し楽になるものの、また運動をすると痛みが出るという状態を繰り返すことがあります。
シーバー病はなぜ起こるのか
シーバー病が起こる大きな理由は、成長期の骨の未成熟です。子どもの骨は成長途中であり、大人の骨に比べて柔らかい部分が多くあります。そのため、繰り返し強い負担がかかると炎症が起こりやすくなります。
特に影響するのがアキレス腱の引っ張る力です。ふくらはぎの筋肉が硬くなるとアキレス腱の引っ張る力が強くなり、その力がかかとの成長軟骨に伝わります。これが繰り返されることで炎症が起こり、痛みが出るようになります。
また、運動量の増加も原因の一つです。練習量が急に増えたり、試合が続いたりすると、かかとにかかる負担が大きくなります。特に走る動作やジャンプ動作が多いスポーツでは、かかとに強い衝撃が繰り返しかかるため、症状が出やすくなります。
さらに、かかとへの繰り返しの負担も大きな要因です。運動だけでなく、日常生活の中でも歩いたり走ったりすることでかかとには常に体重がかかっています。この負担が積み重なることで炎症が起こることがあります。
シーバー病になりやすい子どもの特徴は?
シーバー病は、特にスポーツをしている子どもに多く見られます。サッカーや野球、バスケットボールなど、走る動作が多い競技ではかかとへの負担が大きくなるため、発症しやすくなります。
特にサッカーや野球のようにダッシュやストップを繰り返す競技では、かかとに強い衝撃がかかることが多く、成長軟骨に負担がかかりやすくなります。
また、成長期の子どもも発症しやすい特徴があります。小学生から中学生くらいの時期は体の成長が急激に進むため、骨と筋肉のバランスが崩れやすくなります。このバランスの崩れが、かかとの痛みにつながることがあります。
さらに、運動量が多い子どもほどシーバー病になりやすい傾向があります。練習時間が長い、毎日運動をしている、休息が少ないといった状況では、かかとへの負担が蓄積しやすくなります。
このようにシーバー病は、成長期の体の変化と運動による負担が重なることで起こることが多い症状です。子どもがかかとの痛みを訴えた場合は、単なる疲れや成長痛と決めつけず、体の状態をしっかり確認することが大切です。
よくある間違い
子どもがかかとの痛みを訴えたとき、多くの保護者の方が最初に思うのが「成長痛ではないか」ということです。確かに成長期には体のさまざまな場所に痛みが出ることがあります。しかし、かかとの痛みをすべて成長痛として考えてしまい、そのまま放置してしまうケースも少なくありません。
シーバー病は成長期に多い症状ではありますが、単なる成長痛とは違い、かかとの骨の成長軟骨に炎症が起こっている状態です。そのため、何も対処せずに運動を続けてしまうと、炎症が長引き痛みが強くなることがあります。
また、子ども自身が「これくらい大丈夫」と思って痛みを我慢してしまうこともあります。特にスポーツをしている子どもは、練習や試合に出たいという気持ちから、痛みを隠してしまうこともあります。しかし、痛みがある状態で運動を続けると、かかとへの負担がさらに大きくなり、症状が悪化する可能性があります。
さらに、周囲の大人が「少しぐらいなら走れるだろう」と無理に運動させてしまうケースもあります。シーバー病はかかとに繰り返し負担がかかることで炎症が起こるため、無理に走らせることは症状を長引かせる原因になります。痛みが出ているときは、まず負担を減らすことが大切です。
放置するとどうなる?

シーバー病を放置してしまうと、かかとの痛みが長引くことがあります。最初は運動のときだけ痛みが出る程度でも、炎症が続くことで歩くだけでも痛みを感じるようになることがあります。
痛みが続くと、子どもは無意識に痛くないような歩き方をするようになります。例えば、かかとに体重をかけないようにつま先寄りで歩いたり、片足だけをかばうような動きをしたりすることがあります。このような動作が続くと、体のバランスが崩れてしまいます。
その結果、運動パフォーマンスが低下することもあります。走るスピードが落ちたり、ジャンプの動きがぎこちなくなったりすることがあります。また、体の使い方が変わることで、膝や足首、腰など別の場所に負担がかかり、新たな痛みが出ることもあります。
本来であれば、シーバー病は適切に負担を減らすことで改善していくことが多い症状です。しかし、痛みを我慢して運動を続けることで炎症が長引き、回復までに時間がかかることがあります。そのため、子どもがかかとの痛みを訴えた場合は、早めに体の状態を確認することが大切です。
改善のポイント
シーバー病を改善するためには、まずかかとへの負担を減らすことが重要です。特に運動量が多い子どもは、練習量や活動量を一時的に調整する必要があります。完全に運動をやめる必要がない場合もありますが、痛みが強い時期は無理をしないことが大切です。
また、かかとへの衝撃を減らすことも重要なポイントです。走る動作やジャンプ動作では、体重の数倍の衝撃がかかとに伝わると言われています。そのため、練習の量や内容を調整し、かかとに負担が集中しないようにすることが大切です。
ストレッチも効果的な対策の一つです。特にふくらはぎの筋肉が硬くなると、アキレス腱が強く引っ張られ、かかとの成長軟骨に負担がかかりやすくなります。ふくらはぎの筋肉を柔らかく保つことで、かかとへの負担を軽減することができます。
さらに、体全体のバランスを整えることも重要です。姿勢や体の使い方に偏りがあると、かかとへの負担が増えることがあります。体のバランスを整えることで、足への負担を分散させることができる場合もあります。
日常生活で気をつけること
シーバー病の予防や改善のためには、日常生活の中での工夫も大切です。まず、痛みがあるときは無理に運動をしないことが基本になります。子どもは痛みがあっても無理をしてしまうことがあるため、周囲の大人が様子をしっかり確認することが重要です。
また、靴選びも大切なポイントです。クッション性のある靴を履くことで、かかとへの衝撃を軽減することができます。特に運動をするときは、足に合った靴を選ぶことが重要です。
運動前後のストレッチも習慣にすると良いでしょう。ふくらはぎや足首の筋肉をしっかり伸ばすことで、筋肉の柔軟性が保たれ、かかとへの負担を減らすことができます。
さらに、十分な休息を取ることも大切です。毎日運動を続けていると、体の疲労が回復する時間が足りなくなります。適度に休息を取り入れることで、体への負担を軽減することができます。
まとめ
子どものかかとの痛みは、シーバー病の可能性があります。特に成長期の子どもでは、骨がまだ完全に成長していないため、運動による負担がかかとに集中しやすくなります。
シーバー病は成長期に多い症状ですが、運動量や体の使い方によって痛みが強くなることがあります。痛みを我慢して運動を続けると、症状が長引いたり、別の場所に負担がかかったりすることもあります。
子どもがかかとの痛みを訴えた場合は、単なる成長痛と決めつけず、体の状態を確認することが大切です。運動量の調整やストレッチ、靴の見直しなど、負担を減らす工夫をすることで改善につながることも多くあります。
早めに対処することで症状の悪化を防ぎ、安心してスポーツや日常生活を続けることができるようになります。子どもの体のサインを見逃さず、適切にケアしていくことが大切です。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
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