茨木市で繰り返すめまいにお悩みの方へ|自律神経と首の歪みの関係を専門家が解説
2025年04月20日
まつお鍼灸整骨院では、自律神経からおこるめまいでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
「めまいでふらつく」「立ち上がるとクラッとする」「頭がボーッとして集中できない」――
最近、このような原因不明のめまいに悩む方が増えています。
耳鼻科や脳神経外科で検査を受けても「異常なし」と言われ、薬を処方されて終わり。
しかし、症状は一向に良くならず、「このまま治らないのでは…」と不安を感じている方も少なくありません。
そんな方にぜひ知っていただきたいのが、首(頚椎)のゆがみと自律神経の関係です。
実は、めまいやふらつきの根本原因が「首の歪み」や「姿勢の崩れ」にあるケースは非常に多く見られます。
首には、自律神経や血管が集中しており、わずかなバランスの乱れでも神経伝達や血流が妨げられ、めまい・ふらつき・頭のぼんやり感などの不調が現れるのです。
この記事では、繰り返すめまいの“隠れた原因”として注目される頚椎のゆがみと自律神経の乱れについて、わかりやすく詳しく解説していきます。
病院では「異常なし」と言われた方も、ぜひ最後までお読みください。
めまいの原因は「耳」や「脳」だけじゃない?
一般的に「めまい」と聞くと、まず思い浮かべるのは耳や脳の異常です。
実際に、医療機関での検査で挙げられる主な原因には以下のようなものがあります。
✅内耳(三半規管や前庭神経)の異常:頭を動かしたときにぐるぐる回るような「良性発作性頭位めまい症」など
✅メニエール病:耳鳴りや難聴を伴う回転性のめまいが特徴
✅脳血管の異常や小脳の障害:神経症状を伴う深刻なめまい
✅ストレスや過労による自律神経の乱れ
しかし実際には、**検査をしても異常が見つからない「原因不明のめまい」**で悩まれている方が非常に多いのです。
そうした方の多くに共通しているのが、首(頚椎)まわりの筋肉の緊張やゆがみ、姿勢不良といった問題です。
首は脳へ向かう血流や神経の通り道であり、頚椎のバランスが崩れることで、
✔脳への血流不足
✔自律神経の乱れ
✔首や肩まわりの筋緊張による体の感覚異常
などが起こりやすくなります。
つまり、「原因不明のめまい」は首のゆがみや神経の働きの乱れが関与しているケースが非常に多いのです。
こうした背景は、画像検査や耳鼻科的な診察では見つけづらいため、見逃されやすいのが現状です。
首のゆがみと自律神経がどう関係するのか?
人間の首(頚椎)は、頭を支えながらも脳や全身に重要な情報を送る役割を担っています。
首の骨がわずかにゆがんだり、筋肉が過度に緊張することで、身体に様々な影響を及ぼします。その中でも特にめまいと深く関わるのが、首から脳に流れる血流や神経の伝達です。
■ 首のゆがみが引き起こす血流不足と神経の圧迫
首の骨がゆがんでいると、首周辺の筋肉が過度に緊張し、血管や神経が圧迫されることになります。
これにより、脳への血流が悪くなり、脳の働きが鈍くなることがあります。血流が十分に届かないと、脳が酸欠状態になり、脳が必要とする情報の伝達がうまくいかなくなるため、めまいやふらつきが発生しやすくなります。
さらに、自律神経の働きが乱れることで、バランスを取るための信号がうまく伝わらず、三半規管や平衡感覚に関連する機能が不安定になり、めまいやふらつき、回転性のめまいを引き起こす原因となります。
■ ストレートネックと猫背がめまいに与える影響
近年、デスクワークやスマートフォンの長時間使用が増えたことにより、「ストレートネック」や「猫背」という姿勢の問題が多く見られます。
ストレートネックは、首の自然なカーブが失われることによって、首の筋肉や神経に常にストレスがかかり、血流やリンパの流れが悪化します。
これにより、脳への酸素供給が不足し、脳がうまく機能できない状態が続くことになります。
また、頭を前に突き出すような姿勢は、特に脳への負担を強くし、自律神経のバランスを大きく崩す原因となります。
これが慢性的に続くと、平衡感覚や姿勢の維持がうまくいかなくなり、めまいやふらつき、頭がボーッとする感覚が引き起こされることがあるのです。
■ 姿勢改善がめまいの改善に効果的
ストレートネックや猫背は、現代人に多く見られる姿勢の問題です。これらの姿勢を改善することで、首や背中、筋肉の緊張がほぐれ、血流や神経の流れが正常に戻ります。
姿勢を整えることで、自律神経のバランスも整い、慢性的なめまいを予防することができるのです。
首や姿勢の問題が原因で起こるめまいは、薬や一時的な対処だけでは改善が難しいことが多いです。
自律神経の乱れが引き起こす症状一覧
自律神経は、私たちの意思とは無関係に24時間働き続けている「体の自動調整システム」です。
主に2つの神経から構成されており、活動モードに切り替える「交感神経」と、休息モードに導く「副交感神経」が、バランスをとりながら心身を健康な状態に保っています。
この自律神経は、以下のような重要な機能をすべてコントロールしています
✔呼吸(浅くなったり速くなったり)
✔心拍(ドキドキ、動悸)
✔血圧(急な上昇や低下)
✔体温(ほてり・冷え)
✔消化・吸収(食欲や便通)
✔免疫反応(風邪をひきやすくなる)
✔ホルモン分泌や睡眠リズム
そのため、一度でも自律神経のバランスが崩れてしまうと、めまいだけにとどまらず、全身に症状が現れることがあるのです。
自律神経の乱れで現れやすい代表的な症状
✔動悸・息苦しさ:突然胸がドキドキしたり、深呼吸できない感じがする
✔不眠・寝つきの悪さ:眠くても布団に入ってから寝つけない、夜中に目が覚める
✔倦怠感・慢性的な疲労:寝ても疲れが取れず、常に体が重だるい
✔胃腸の不調:ストレスがかかるとお腹を下す、または便秘になりやすい
✔頭痛や首・肩こり:筋肉の緊張が続き、慢性的な痛みとして現れる
✔喉の違和感・息がしづらい:空気が通らない感じ、喉が詰まるような感覚
✔起き上がれない(起立性調節障害):特に10〜20代に多く、朝起きるのがつらい・立ちくらみが頻発する
これらの症状は、単独で現れることもあれば、複数同時に出ることも珍しくありません。
特に「検査では異常がないのに不調が続く」「病院をいくつも回ったが改善しない」という方は、自律神経のアンバランスが根本にある可能性が非常に高いと考えられます。
自律神経を整えるためにできること
では、繰り返すめまいを改善するにはどうすればいいのでしょうか?
カギになるのは、首の状態を整えることと、自律神経を安定させる習慣作りです。
● 姿勢の見直し
長時間のスマホやパソコン使用時は、こまめに姿勢を正す意識を持ちましょう。顎を引いて首の後ろを伸ばすだけでも首への負担は軽減されます。
● 首・肩周りのストレッチ
首の筋肉をやさしく回す・伸ばすといった軽いストレッチを毎日取り入れることで、血流と神経の圧迫緩和に効果的です。
● 深呼吸とリラックス
自律神経のバランスを整えるためには、「副交感神経」を優位にすることが重要です。
深い腹式呼吸や、就寝前のリラックス時間を確保することがめまいの予防にもつながります。
繰り返すめまいは「首」から来ているかもしれません
めまいは、原因がはっきりしないまま放置されやすい不調の一つです。
しかし、「異常がない」と言われても、不調を感じているのはあなたの体のサインです。
✅検査では異常がないけれど、めまいが続いている
✅薬を飲んでも改善しない
✅首や肩がガチガチにこっている
✅天気が悪い日や疲れたときに、ふらつきやすい
そんな状態に悩まされているなら、首のゆがみや自律神経の働きに原因がある可能性があります。
まとめ|めまいを根本から見直すなら「首と自律神経」に注目
繰り返すめまいの原因は、首のゆがみや自律神経の乱れにあることが少なくありません。
「異常なし」と言われたからといって我慢し続けるのではなく、不調の本質を見直すことが大切です。
原因不明のめまいやふらつきに悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。